機動戦艦ナデシコ パラレルストーリー

スーパーロボット大戦A After Wars

 

 

 

 

 

「これがナデシコC・・・ナデシコ級第2世代二番艦」

「『兄にい、これが私の働く船?』」

「ああ、さあオモイカネにあいさつしておいで」

「『うん』」

とてとてとて・・・

(さて、艦長達は見つかったって連絡があったしな、ここで合流するまで待機してればいいのかな?)

 

 

 

第7話 ある平和な一時・・・のはずが

 

 

 

「なあなあ、これはあんた等の機体かい?」

整備班長らしい人間が近づいてくる

「ああ、テスラ研の試験フレームのヒュッケバインだが」

「この機体、サポートプログラムが入って無いみたいなんだが?」

「そうなのか?カタオカ気付いたか?」

「ああ、どうりで照準がロックされなかったんだね〜

 すべてマニュアル操作は辛かったよ、機体のバランスも悪かったし」

それを聞いて呆れる整備班

「・・・おたく等、無茶するねぇ。コイツ、バランサーの調整すらされてないぜ!?

 よくこんな機体で戦闘できたもんだ。

 ま、整備は俺達にまかせておけ!おれは整備班長のウリバタケ・セイヤだ、よろしく」

「こちらこそ」「よろしく〜」

「ところで、これはどっちの機体だ?」

そういってヒュッケバインGF(グラップル・フレーム)を見上げる

「ん?俺のだが、どうかしたかい?」

「こいつは・・・小型相転移エンジンをつんでる割には武装にエネルギーが取られてない・・・

 もしかして出力のほとんどを推力に利用しているのか?」

「ん〜そうみたいだね、F91のフェイスオープンモードより機動性が高いって豪語してたっけ?」

「なに〜!?それなら塗装にビームコートを利用しないか?質量のある残像が出せるはずだぞ?」

「どれくらいかかるんだ?」

「そうだな〜・・・二時間ってとこだな」

「じゃあ頼むかな?」

「なあ・・・俺の機体は?」

「あ?お前のか・・・これは微妙な出力調整だな、あまりいじらない方がよさそうだな」

「・・・そうなんだ」

「残念だったなカタオカ、ま火力が高いんだからいいじゃないか」

「それはそうなんだけどね〜」

 

ブリッヂでは

《こんにちは、あなたがオモイカネ?》

≪ワタシはオモイカネ、はじめまして。

 ナデシコCにようこそ。ルリから聞いています≫

《私は瑠琉、ねえナデシコBのオモイカネとは違うの?》

≪ナデシコBにいたのはワタシです、今は私の妹・・・アナタのよく知っている子が≫

《もしかして・・・ウズメ?》

≪はい、アメノウズメです≫

《あの子に制御・・・大丈夫かな〜》

 

その頃

「マキビ少尉!今度は何がッ!」

「はい!アメノウズメが艦内重力の制御を・・・」

「はやく止めさせろ」

「すいません!」

≪こっちの方が楽しいのに〜≫

 

《・・・嫌な予感がするよ〜》

≪・・・≫

 

 

 

「瑠琉〜オモイカネとの挨拶は終わったか〜?」

「『あ、兄にい・・・うん』」

≪お久しぶりです・・・っていっても前回はろくに会話もしませんでしたが≫

「そうだったな、妹を・・・瑠琉を頼む」

≪もちろんです≫

 

「『そうだ、これ』」

瑠琉がそう言って取り出したのは

「なんだい?このディスクは・・・」

「『ヒュッケバインのサポート用プログラムだよ、シャトルの中でやっと完成したから』」

「・・・瑠琉が創ってたのか?」

「『うん、これでも大学は一度卒業してるんだからね』」

胸を張って言う瑠琉

「そうだったな、父さんや母さんの仕事を手伝ってるって言ってたっけ・・・

 ・・・カタオカの機体用は?」

「『うん、あるよ』」

そう言ってポケットから二枚のディスクを取り出す

「この二枚がそうか?」

「『うん、全武装の照準システムやリンクシステムで容量取っちゃって(照笑)』」

「ま、渡しておくさ」

「『お願いね〜』」

≪外部よりSOSを受信≫

「『え!?えっと・・』」

「オモイカネ、スピーカーに接続!」

≪了解、ただ次から瑠琉を通して下さい≫

「すまん」

「『えぅ〜私の仕事が〜』」

「瑠琉も、そんな隅でのの字を書いてないで」

 

そうこうしている間にも通信はスピーカーに繋げられた

 

『こち・・合・月駐留・・・・MS・・現・敵の襲撃を・・てい・・至急救援を・・・・』

 

「瑠琉!場所を調べろ、俺とカタオカは発進準備を急ぐ!」

「『うん!オモイカネ発信地点の特定を急いで、』」

≪了解≫

 

 

「ウリバタケさん、発進は可能ですか!?」

「ちょっとまて!今すぐは無理だ!今ナカムラ機は装甲を外している!戻すのに暫くかかる!」

「他に機体は?」

「リョーコちゃん達や山田達の機体ならあるが・・・」

「それでいい、借りるぞ!」

「ちょ・ちょっとまて、お前IFSは?」

「持ってる、カタオカ!出られるか?」

「ばっちしだよ〜ま〜かせて〜」

横でヒュッケバインGSFの瞳に光が灯る

「じゃ、行ってくる」

「はっはっはっ、お土産期待しててね〜」

二人はそう言うと、ナデシコC格納庫から飛び出し・・・

「「ドックの出口はどこだ!」」

いきなり止まっていた

(・・・大丈夫かねぇこの二人・・・)

 

 

「こちら地球連邦軍所属ナカムラ中尉、応答願います」

「・・・反応が無い・・単なる屍のようだ・・・」

「・・・おい!お前なぁ・・・ん!?今反応が・・・ビンゴ!!」

ミノフスキー粒子で覆われた地点に一瞬反応が出たのを見逃さなかった

(さて・・・重力波圏外・・・になる・・か、しょうがない急いで片付けよう)

 

 

「おい!大丈夫か?モンシア!アデル!クソッ・・・味方は壊滅、二人だけになっちまったか」

そう呟きながら隣の量産型ゲシュペンストを見るのは、ここ統合軍月機動兵器工場の護衛隊長であるバニング大尉だった

(シャドウミラーの機体を基に再設計された統合軍、次期主力量産機・・・となるはずだった機体

 それも工場を破壊された今、量産は見送られるだろうな・・・くそっ俺がしっかりしていれば)

「・・・来ます」

ゲシュペンストのパイロット、ラトゥーニが呟く

その直後、隠れていた岩を砕きながらビームが飛来する

「何処のどいつだ!このMSはッ・・・クソッ!味方は、援軍はまだか!」

「それも来たみたい・・・」

 

 

「居た!あそこだ!!」

「ジム・カスタム?結構古い機体だね〜」

「古い機体って事はエースじゃないのか?隣はゲシュペンストだな」

「さて、照準がオートになったんだ、一気に行きますか・・・

叫ぶと脚部のアンカーが撃ち出され機体を地面に固定する

「インパクト・キャノン、スタンバイ!照準・・・OK!」

四つの各砲がスライド、稼動する

「長距離ミサイル、発射管オープン・・・いっけぇ〜

GSFのインパクト・キャノンと長距離ミサイルが火を吹く

「後に続く!ディストーション・フィールドォォォッタックルゥゥ!」

敵の中を突っ切り二機の元へ辿り着く

「今から道を開きます、そこを突っ切って下さい。しんがりは俺が!

 ・・・行け!カタオカッ」

「はいは〜い、インパクト・キャノン・・・拡散モードでっと・・・ファイヤァァ!!」

非実体型の運動エネルギー弾が収束し、お互いがはじけるように無数に拡散し謎のMSに降り注ぐ

ドォォォォォン!!

 

『クソッ!MAP兵器か!!』

『隊長、味方機は壊滅です』

『あの新型だけでも・・・』

銃口がゲシュペンストに向く

「ぁ・・・」

「危ない!・・・クソっ!動けこのオンボロが!」

バニングが救助しようとするが、戦闘のダメージで脚部にダメージを負っているため近づけずにいた

『これで・・終わりだッ!』

ビームガトリングとビームライフルが同時にラトゥニーの方へ一斉に火を吹いた

「きゃッ!」

咄嗟に目を瞑る

(・・・あ・れ?)

衝撃が来ないのに気付き、目を開くと・・・

「くそっ!バッテリーがこのままじゃ・・・なら!」

ビームの雨の中をフィールドを張りつつ前に歩き出す

 

『何故!近づいてくる!?』

『た、隊長!奴は当る瞬間だけフィールドを張ってますよ!』

『何!?』

ジワリ、ジワリと一歩づつ前へ歩くエステバリス

『お・・落ちろ・・・落ちろォォォ!』

『ワァァァァ!!』

狂ったように撃ち続ける二機

 

カチっ!カチっ!

カタカタカタカタ・・・・

そして、どっちもエネルギーが切れた

『ヒっ!』『あ、ぁぁ・・』

「これで終わりだぁぁぁ!」

右手に集まるフィールド

そして繰り出される拳・・・

 

ゴォォォォン!!

 

「さて、終わったな・・・そこのヒュッケバインのパイロット、大丈夫か?」

ゲシュペンストのモニターにナカムラの顔が映し出される

「・・・は、はい」

「それは良かった、・・・しかし、見事に全壊してるな・・・」

周囲に無事な施設は無かった

「お〜いナカムラ〜?こうなったらネルガルのドックに連れて行こうじゃないか」

「そうだな、二人とも動けるかい?」

「俺は無理だな、このオンボロ動きやがらん!」

「私は・・大丈夫です」

「なら問題は・・・俺とそこのジム・カスタムか」

「は?」

「いや、バッテリーがもう少なくてな・・・このままじゃ生命維持装置が切れるな」

「私が運びます!」

「ん・・・そうだね〜俺が運んだんじゃ足が遅いからね・・・頼むよ〜」

「はい!」

ゲシュペンストに抱えられて月面を疾走する・・・

 

ヴォン!

「お、エネルギー供給が復活した・・・もういいよ」

「あ、はい・・・」

『兄にい〜お帰り〜』

「おや?瑠琉、声が・・・」

『ああ、これ〜?オモイカネにプログラムを入れてもらって声を作ってるんだ♪

 コミュニケウインドウなら声が出せるよ〜

 ・・・所で、その女の人・・・誰?』

「え?ああ、今救援に行った部隊の生き残りだよ、エステのバッテリーが無くなったから運んでもらったんだ」

「・・・ラトゥーニといいます、よろしく」

「あ、瑠琉です。お兄ちゃんがお世話になりました、第7ゲートのロックを解除しましたのでそこからどうぞ」

「はい・・・」

その時

「≪施設内に侵入者を確認≫え?ど、どうしよう・・・」

「瑠琉、艦の隔壁を下ろせ!あと侵入者の位置は?」

「・・・隔壁閉鎖完了、侵入者は第4ゲートを破壊して侵入したみたい・・・真っ直ぐナデシコに向かってる」

「ラトゥーニ、急ぐぞ」

「はい」

二機はゲートを抜けナデシコに急ぐ

しかし目の前に6機の機動兵器・・・『六連』が立ち塞がった

「な!?こいつら・・・コロニーで・・・」

(さてどうする、グルンガストやヒュッケバインならともかく・・・

 六機相手に足止めならなんとか・・・)

「・・・どうします?」

「先に行ってくれ、こいつらは俺がどうにかする・・・ナデシコ内のクルーの避難を優先させてくれ

 ただし、おそらく先にいる相手は・・・強敵だ、時間稼ぎだけでいい」

「わかりました・・・」

「いくぞ!」「はい!」

一気に加速して六連に接近しラピッドライフルを連射する

「・・・今」

その隙に奥へと加速するゲシュペンスト

それに気付いた2機が錫杖を投げるが

「甘い!」

それをレールガンで撃ち落す

「さすがにスーパーエステバリスは違うね〜武装が!」

右手でレールガン、左手でライフルを撃ちながら、一機も先へ行かせないように戦い続ける

しかし、被弾率は少しづつ上がっていっていた・・・

 

十分後

「・・・ふぅ、ライフルは弾切れ・・・レールガンも残弾6・・・さすがに無理っぽいなぁ」

呟くとライフルを六連の方に投げつけ、残弾を叩き込んだ

その瞬間、爆煙の中から飛来した錫杖で左腕は肩から失われていた

 

「さて、本当に満身創痍だな・・・ったく借り物の機体がボロボロだよ」

呟いてイミディエットナイフを右手に装備する

「お〜い苦戦してんのか〜?」

ミサイルが六連の内2機を撃ち落す

「・・・遅いぞ!」

「済まん済まん、道が混んでたんでな〜まったくゴキブリのように何処からともなく沸いてくるんだからねぇ」

ぼやきながらも確実に六連に当てるカタオカ

「すまんが先に行くぞ?」

「いいよ〜ここは大丈夫だって」

「ああ」

踵を反してナデシコドックの方へと飛ぶナカムラ

その視界に墜落したゲシュペンストが飛び込んで来た

「!?ラトゥーニ、やられたのか?・・・いやコクピットが開いている、脱出したっぽいな」

ゲシュペンストのコクピットは裳抜けの空だった

「隣がナデシコのドックだからな・・・歩いて行ったんだろう・・・

 ・・・北辰の狙いは瑠琉か・・・急ごう」

 

 

 

ナデシコ内部

 

〔現在ナデシコ艦内にいるクルーは直ちに避難して下さい、

 警備員は408区画にて迎撃をお願いします〕

艦内は蜂の巣を突付いたような混乱が起きていた

《オモイカネ、侵入者は?》

《現在401区画まで侵入、隔壁を破壊しながら409区画方面に進行中

 ラトゥーニ曹長が後方より追跡中、前方に警備員46名を配置完了》

《・・・兄にい・・・ナカムラ中尉は?》

《六連と戦闘中、後42秒でカタオカ機が合流する模様》

《そう・・・》

《大丈夫、間に合うよ》

《ありがと、オモイカネ》

 

 

ナカムラは焦っていた

道標のように続く死体・・・

警備員・・・非戦闘員・・・お構いなしに・・・

(ラトゥーニは北辰を追いかけたのか?無茶な!)

懐から小さな筒状の物を取り出し左手に握る

 

ひたすら通路を走り続けた

 

 

そこで見たのは

 

「ら・・ラトゥーニ・・・北辰・・・きさまぁぁぁぁぁぁぁ!!

「あ・・・ぁ・・・」

北辰の右手に腹部を貫かれ、宙に浮いているラトゥーニだった

「ほう、騎士サマのお出ましか?くくくくく」

右手をラトゥーニに刺したまま振り向き笑みを浮かべる北辰

「貴様!!」

すかさず高出力チャッカマン改造サーベルを抜き斬り付ける

しかしその一撃は北辰に振り下ろされる前に止まっていた

「っ!」

「ふはははははは、この娘ごと斬ればよかろうに・・・なぁ?」

「あ・・・ぅ・・・かはっ!」

口から血を吐き、涙を流し続けるラトゥーニ

「ふはははは、甘いなぁ・・・甘すぎる!・・・ぬぅ?」

タン!

「あ・・・っ・・・はぁはぁはぁ・・・」

ラトゥーニが隠し持っていた銃が乾いた音を立てて火を吹いた

直撃こそしなかったが北進の体勢を崩すには十分だった

「なっ!きさま・・・」

腕を振り、ラトゥーニを壁に叩きつける

その瞬間を見逃す訳が無かった

「でぇぇぇぇぇぇい!」

一閃

「ぬぅ、やりおるワイ・・・ここは引こう。跳躍」

光が辺りを包み、残ったのは傷ついたラトゥーニとナカムラだけだった

 

「ラトゥーニ、大丈夫か!今救護班が来る!しっかりしろ」

「・・・駄目ですよ・・・さすがに・・・・・・もたない・・です・・・」

「いいから喋るな!くそっ救護班はまだか!」

「・・・時間稼ぎ・・・・後少し・・・・・だったんですけどね・・・

 疲れ・・ました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「ラトゥーニ?おい・・・・」

そのまま目覚めることは無かった

 

 

 

 

 

あとがき

ラトゥーニファンの方々、

済みませんでしたm(_ _)m 

・・・・これでよしっと

 

「ステーク セット!!

「砕けろぉぉぉぉ!!」

 

バキィィィィィ!

 

DAY:これで良しじゃねぇだろうがぁぁぁぁぁ!!!

 

日光:!?何をする!

D:自分の胸に聞いてみるがいい。

日:俺だって殺したくは無かったんだ!俺だってお気に入りのキャラなんだぞ・・・ただ・・・つい・・・てへ

D:テヘ、じゃないだろう。

出すなら出すで、数話ぐらい活躍させないと誰も納得できんわぁぁぁぁ!!!

めるう゛ぃる、こいつは俺がボコッておくから、後はよろしく!

 

 

め:OGはやった事ないからわかんないぞ、オレは ・ ・ ・ 

  それよりもオレはGGENERATIONNEOじゃぁぁぁ

  後シャア専用ゲルググでユニットデータがそろうぞぉぉぉ(馬鹿?)

 

  まぁ、それは置いておいて

  0083の皆様お早い退場で ・ ・ ・ って退場どころか既に落とされてたし

  生き残っているのはバニングだけか ・ ・ ・ そう言えば途中からバニング大尉忘れられていないか?

  ナデシコなのにナデシコキャラがほとんどいないし、まぁそれはDAYの所も同じか

  しかし北辰よ、暗殺部隊と言うか影の存在なのにあんなに目立つ行動してもいいのか?

  もう少し隠密性を考えて行動したほうが ・ ・ ・ 六連だってわざわざ出てくる必要が無かった気がする(自分から居場所教えているようなもんだし)

  そもそもオモイカネにあっさり進入がばれている時点で工作員として失格な気が ・ ・ ・ 

  北辰  ダメダメだね。

 

 

ゴスンッ

 

 

め:ん? あ、クロスカウンターでダブルノックアウト

   ・ ・ ・ 後始末ってやっぱりオレ?

 

 

 

代理人の個人的な感想

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

ダメだこりゃ。(爆)