機動戦艦ナデシコ

英雄無き世界にて…

 

 ウリバタケ・セイヤ

「しかし、こりゃまた、丁度よく部品が転がり込んできたもんだ…」

 俺は、X-2196を回収し、分解をしていると大量の見慣れたパーツを発見した。

「1個足りなかった相転移エンジンの代えも来たし、装甲板の補修用部品も来た。ったく、これ一機に幾ら使ったんだ? 試作機とは言えこれは、あんまりにも贅沢すぎるぞ。まあ、とりあえず機動兵器に相転移エンジンをつけて見るかって感じで作ったんだろうけどな…」

 これだけで、エステバリスが20機は作れるという程の部品の多さだ。

「しかし、撃墜した機体の部品まで使うか… 何時から俺達はこんなにがめつくなったんだ? って昔からか…」

『おい、どうでもいいけどよ。なんで分解作業に俺が駆り出されなくちゃいけねえんだ?』

 現在、X-2196の分解の作業の手伝いを頼んだ赤いエステバリス(無論中に居るのはスバル)から愚痴られる。

「これは、予備部品が殆ど底を付いているためにどんな所でも使えるものは使う、そのための部品収集と言う大義名分もあるんだぞ。大体こんなデケェのを人力だけで()()せる訳ねぇだろうが、作業用の機械もあったんだが、ジェネレーターとエステバリスの予備の部品にしちまった。よって、動かせるのは、戦闘用の奴だけだ。勝手に使うのも悪いし、何より人手不足だ。だから、パイロットを呼んだ。まあ、なんでお前かは、籤運が悪かったと思え」

 俺は、無線機越しにそう怒鳴る。格納庫には丸ごと入れられないために、外部にワイヤーで固定しての作業だ。全員宇宙服に身を包んでいる。

「頭部がコックピットだった場所だ… 人が乗ってたらしいから、見んほうが良いぞ」

 俺は、そう言ったが既に遅し…

『う… こ、こりゃぁ…』

 吐かなかったのは、流石だろうな。死体本体は、医療班に回して、身元の確認を急いでいる。DNA感知機では、“不明”と出たからな… その為に、コックピット内には、死体は無い。いや、死体といっても肉塊と例えたほうが良いだろう。ミンチになっていたそうだからな… だが、所々にこびりつく肉片にどす黒く染り、宇宙空間の絶対零度によりガチガチに固まった血、内臓の一部を連想させる物… etc… etc… など惨い惨状である。

 俺が、さっき直で見たときは、吐いちまった。

「惨いだろ、しかし、なんでコレ襲ってきたんだろうな? 犬河は、なんか知ってたみたいだが…」

 

 スバル・リョーコ

 それを見たとき、俺の思考は止まった。

「う… こ、こりゃぁ…」

 どす黒く変色した血、内臓の一部や脳味噌の中を思わせる物。

 思わず口を押さえる。

『惨いだろ、しかし、なんでコレ襲ってきたんだろうな? 犬河は、なんか知ってたみたいだが…』

「ああ、んなこたぁ、どうでも良い」

 俺は、本心でそう言った。

 はあ、よかったぁ… 俺たちが戦っていたのが蜥蜴で… 人だったら、もう立ち直れねぇよ… これは…

 そう、自分がこんな物を大量に“生産”していたと思うと、到底快い物ではない。

「ココからも部品取るのか…」

 俺は、そう整備班長に言う。

『いいや、流石にそこまではとらねぇよ、取る方も使う方もあんまし気持ちの良いもんじゃないしな…』

 安心した。

 他人の返り血を浴びた部品を使わなければいけないほど不況でもないらしい。

『まあ、出来れば使いたいんだがな…』

「戦中派の悲しい性だな…」

 確かに、今までのを見ると無性に捨ててしまうのが惜しくなってきた…

 水は、往復と予備を含めても4ヶ月分しかなかった為に、往復五ヶ月ほどかかる日程を考えるとかなりキツイ。シャワー規制や風呂の規制の徹底… というより風呂に入っている人間はもうこの艦には居ない。シャワーも平均時間は2分で終らせてくる連中ばかりだ。それは男女問わず… 食料等についても相当切り詰めた。予備の保存が一ヶ月分しかなく、調味料等が足りなくなってホウメイさん達が泣いていたのを覚えている… 野戦糧食も平時に使われているが、足りないのは当たり前だ。(摘み食い犯等は、徹底的な制裁が加えられた。その後は、自分も皆に喰われるかも知れないと言う恐怖から犯行者は、居なくなった。) 更にエンジンがいかれ中の為、必要最小限しか使えない電気制限。酸素の予備が、大分多かったのは不幸中の幸いと言っていいだろう。

 そして、そんな中である。使えるものは使っておきたいと思うのは、当然だ。

 ドドドドドオボォォォォォォン!

 突如起こった爆発に「ナデシコ」が揺れる。

「な、なんだ敵襲か!」

 俺は、反射的に身構える。だが、勘違いであったことは直ぐ分かった。

『班長! またエンジンがイカレました!」

『ったく! こっちは忙しいってのに… 誰か制限された以上の電気使いやがったな… チクショー!』

『相転移エンジンってこんなにデリケートでしたっけ?』

『馬鹿! 手を動かせ! 整備員は、唯でさえ人が足りないんだ! 艦長や通信士やプロスやゴートまでひっきり無しに働いてくれてもこれだぞ!』

『コックは、楽でいいですよね…』

『そう思うか… 全員満足するまで料理を作り続け義務をこなすほどの体力がお前にはあるか… しかも食料が足りないために何人かは、ダイエッ… もとい、断食中だそうだ。実際倒れる者も出てきている』

『有りません。失礼しました!』

 俺は、整備班や一般的な料理などの部署に入らなくて良かったと思った…

 並大抵の苦労ではない… 今まで見下してきたのは謝る。

『すいませーん! ん、あれ? みんな何処行っちまったんだ? ようやくどうにか漏電箇所の修理を終えたってのに… て、のわぁ! まずい、回線を繋ぎ間違えてショートしていやがる。』

 そんな声が通信で聞こえた。

 そうか! 爆発の原因はお前か…

犬・河・照・一

 しかし、なんなんだ… 漏電修理をしてエンジンを爆発させるとは… まさか一種の自爆テロ!? ワザとやったのか? って、何処からそんな発想が!

『うむむ、マズイ、これは断じてマズイ… 証拠隠滅して置かねば…』

 お前… 小声とは言え、オープン回線でそんな事言う奴が居るか! 居たか!

 まあ、自爆テロではないか… って当たり前か…

「え〜、犬河ぁ〜、丸聞こえだぞ〜」

『は! な、なにぃ! しまった聞かれたぁ!』

 迂闊すぎだ。

『い、何時からそこに! って言うか無線だから場所関係ないか… まあ、とりあえず何時から聞いてたんです? スバルさん? ですよねぇ、声からして… 間違ってたらスイマセン。』

「最初から」

『はぶあ!』 ベチョォ! ドタァ!

 何やら、血を吐くような音と倒れるような音… 姿は見えないがそんな感じの受けをしたんだろうな…

 馬鹿かアイツは…

『い、いてぇ… 何すんですかぁ…』

 泊シ力!? 新しいパターンだぞ!

『いや、スマンな… 手が滑ってスパナが飛んでしまった…』

『ゴートさん気をつけてくださいよ… 無重力なんですから…』

 それにしても、血を吐くほどの速度でぶつけられたのか… それ絶対わざとだって!

 いや、気付かんのか? 鈍いだけか? 天然か?

『所でそっち側はどうだった?』

『一箇所漏電してましたね… 直しときましたけど…』

「エンジンをぶっ壊したけどな…」

 通信の向こう側の人にそう言う。何故かは、分からないが一気に雰囲気が変わったような…

『え〜と、ですね〜、漏電箇所の修理をした時にウッカリ回線を間違えて繋いでしまった次第で…』

『ふむ… なるほど… 今、プロスと連絡を取った。給料から引いとくそうだ。』

『そ、それだけは勘弁を〜! 俺後今月4000円なんですよ!』

『どうにかしろ!』

『ひえ〜!』

 ダメダメパターンじゃねぇか…

『こらぁ! そこぉ! さぼんじゃねぇ!』

『ほーい。』

 いや、それで良いのか! こんな終わりで良いのかよ!

 は!

「って、言うか… アイツ… ホントに人を殺した自覚あるのか…」

 今まで勢いに殺されてきた疑問が、一瞬に一気に頭を掠めた。

 

 

『きっと、とっくに神経はイカレてるんだろうよ… ダメだって自覚があっても慣れちまうのさ… どうなっちまったんだろうな… 俺って…』

 

 犬河照一

「一枚、にーまい、さんまい、よんまい… うう、やっぱしどう数えても夏目○石が4枚しかねぇ…」

 自分の部屋で、財布の中身を数えていると泣けてきた。

 デザインは変わっているだろうとか、そういうツッコミはこの際無視。

「後一月… これで過ごすのか… そりゃあ自業自得なんだろうけどさ…」

 俺は、半場泣き笑いの顔になる。

 プシュー

 突如扉が開いた…

「無用心だな… ロック位しておけ…」

 現れたのはゴートさんだ。一抱えほどの箱を持っている。

「何か用ですか?」

「X-2196に乗っていたパイロットについてだ…」

 俺は、妙な寒気を覚える。

「医療班が見たところアレはまだ、生きて(・・・)いた(・・)そうだ… 大剣の一撃をコックピットに貰って肉塊になりながらもアレは、生きて(・・・)いた(・・) 出来る限り過去は詮索しないのが私だが、今回は余りに疑問があり過ぎだ… 単刀直入に言おう。アレ(・・)()(・・)()?」

 俺は、答えに詰まる。しばらくの間沈黙が支配した…

「被害者ですよ…」

 何とかそう言った。

「ちょっと待ってて下さい。今、殺して来ますんで…

 俺は、そう言うと医務室へ向かって歩き出そうとした。しかし、ゴートさんに阻まれる。

「心配するな… 私が殺しておいた」

「……… 有難う御座います………」

「では、質問の続きだ。被害者とは何だ?」

 俺は、少し考える。

「詳しいことは俺も分かりません… ただ、何かの実験の被験者… 被害者ですよ。23型ナノマシンだったかなんとかの…」

「……… 23型……… だと………」

 ゴートさんの目が驚愕に見開かれる。

「なるほど… それならあの不死身な具合も納得が行く。そうか、アレにかかってまだ何とかだろうが、自我を持てた状態で居られたのか… あのパイロットは… つまり三割程は適性者であったと…」

 何やら、勝手に納得している。

「23型って何なんです… 教えてくださいよ!」

 俺は、そう言った。

「……… 良いだろう… 私も詳しくは知らないが、とある場所から発見された、ナノマシンの事だ… いや、ナノマシンと呼んで良いのかも分からないな…」

「どう言う事です」

「それは、感染したからだ。ある意味ウイルスと言っても刺し違えはない。インフルエンザ程の感染力を誇り、症状は、凶暴化、細胞の変換、理性の制御不能などなど、さまざまだ。まさに、トンデモ無い物だ。ある場所の初回探索の時、それによって調査団が全滅した。と聞いている」

 俺は、絶句した。ゴートさんは、淡々と説明を続ける。

「まあ、それをどう分析しても唯のウイルスにしか見えなかったし、何故ナノマシンと言われているかは、未知の物だからだ。どう考えても唯のウイルスがコレほどまでの能力を秘めているとは思えんしな… 人間を絶滅させたければコレを散布するだけで良い。だが、ごくまれに、意識を保ったまま感染する者も居る。乗っていたパイロットは、何とか理性を保てて居ただろう。でなければ通信が出来る筈が無いからな…」

 俺は、四年前のシックスを思い出す。アイツは殆ど会話も出来ない状態になっていた。

 ナインは、それに比べれば確かにマシであった。

「しかし、それの能力をそのままに自我を保つための、人体実験が行われて居たのは、知っていたが… もうここまで… そして、それを知っているということは犬河… お前は…」

「脱走者ですよ…」

 俺は、そう言った。

「賢明だったな…」

「心が有るのが不思議なくらいですね…」

 俺は、半分放心状態でそう言った。

 ん?

「ちょ、ちょっと待って下さい。それ感染するって言ってませんでしたか! そうなると既に俺もう…」

「心配するな。お前のを聞いて再度分析してみたところ、この23型は、人の手が加えられている改良型だ。感染能力は皆無になっている。大体感染しているとしたら意識がマトモにある訳が無かろう。潜伏期間など無いからな。それに適応者と言っても現在では、“自分が誰だか判断が出来る”それが最高だそうだからな。まあ、お前が、例外な訳はあるまい。そんな特別な能力の持ち主である筈は無いんだからな」

 俺は、安心して一息ついた。

「しかし… 犬河。お前は殺すのか… 被験者達を…」

 俺は、躊躇わない。

「そのつもりです」

「後何人ほどだ? 少なくともお前が知っている中では…」

「10人です」

「殺せるか」

「はい」

 俺は、全てに即答した。

「……… 分かった。じゃあ、コレを持って置け」

 ゴートさんは、そう言って手に持っていた箱を開ける。

「… 良い仕事してますね…」

 入っていたのは、銀色に輝くS&Wモデル 500だ。

 全長381mm 銃身長213mm 重量2055g 装弾数5発 口径500S&W… 狩猟用の大型リボルヴァーだ。これを至近距離でぶっ放せば、たとえライオンや象の頭蓋骨でも文字通り粉砕(・・)できる。

「コレでも殺しきれますかねぇ…」

 俺は、グリップを掴んで構えてみる。今まで使っていた中でもコレは重い。

「分からん。だが、ここにある中では一番対生物効果は抜群だ。しかし、お前? 妙に慣れてないか、本当に初心者か?」

 俺は、懐に入れていたCZ75を投げ出し、出来たスペースにS&Wモデル 500を突っ込んだ。

「なるほど…」

 良く手入れされたCZ75を見てゴートさんは、納得した様だ。

 ビリ、ビリビリ。

 裏ポケに入れて手を放すと、重さで、服の糸が破れる。

 二人とも溜息が漏れた。

「今度ホルスターも持ってこよう」

「お願いします」

 俺は、そう言った。

「では、私は、これで失礼しよう。良く考えることだ…」

 そう言って、ゴートさんは、箱を床に置く。

 金属の触れ合う音で、中身は聞かずとも分かった。弾薬だ。

「ご好意、有難う御座います」

 俺は、深々とお辞儀をした。

 扉を出る時にゴートさんは、後ろ向きのまま右肩と右肘を上に直角に曲げ、手の平をブラブラとさせて出て行った。

 しばらく俺は、物思いにふけっていた。

 しかし、数分後、俺は立ち上がり部屋をでて、歩き出した。

 向かう先は…

 

ガァン!

グギィ!

「ギャァ!!」

 

………

「で、何でアンタは、手首を捻って射撃場で倒れてたの…?」

 医務室へ直行〜

 ふ、今まで使っていたのとは反動が違うな、そう反動が… 昔の癖で片腕で撃っちまった。指が吹き飛ばなかったのは奇跡だな… 無くなったかと思った。

「こ、氷が生暖かくなってきた… 取り替えてくれぇ〜」

 俺は、右腕を冷やしている氷の入ったビニール袋を顎で指を指して言う。

「私は、お世話係か!」

「ははは、まあ良いじゃないか楽花。代わりに今日一日断食してやるから…」

「言ったな… よし、良いだろう」

 食料も大分底をついて来ている為に、今の状況で、断食は皆に好意と受け取られている。

 楽花が、新しい氷の入ったビニール袋を俺の右手首に向かって… 投げつけた。

 ドギィ!

「ハウ!」

 手首に直撃、激痛が走る。

「ふむふむ、硝煙反応があるね、射撃場に居たんだから当然だろうけど…」

「何気に、反応測定器使うな。っていうか何処から持ち出してきたそんなもん」

「さあ何処でしょう〜? 回答時間3秒!」

「ああ、そりゃきっと四次元ポ… って、んなわけないか…」

「せ、正解」

「マジかよ!」

「セイヤさんの発明だそうで…」

「何作ってんだあの人… って言うか作れんのか!」

「相転移エンジンの応用だそうで… あと、嘘800」

 ガクッ

 俺は、座っていた椅子から崩れ落ちる。

「ざ、残念な様な… 嬉しいような…」

 いや、真面目に…

「デッカイ銃なんて掴んで倒れているから皆、人を殺してしまった罪を償うための自殺未遂かと思っているかもよ。所々で噂になってたし…」

「おいおい、いくらなんでもそれは…」

 プシュー

 何故か医務室の扉が開く。始めは、トイレへ行くと言って出て行った医療班の人かと思ったが…

「犬河! だめだ! 死んじゃダメだ!」(アオイ・ジュン)

「そうだよ! 幾ら許されない事をしたからって自殺するなんて!」(ミスマル・ユリカ)

「死んだらそこまでなんだぞ! 楽しい事も辛い事も無くなっちまうんだぞ!」(スバル・リョーコ)

「辛い事は良い様な気がしますけど…」(俺)

「お前が死んだら誰が俺のゲキガン魂を受け継ぐんだぁ!」(記入不要)

「そうだ! お前が死んだら誰もやりたがら無い便所掃除を俺がしなくちゃいけないんだぞ! あ、でも女子の方だけなら… うご!(ウリバタケ・セイヤ)

「犬河さん! はやまらないで!」(メグミ・レイナード)

「犬河照一! 私は、そんな事の為にアレを渡した訳では無いぞ!」(ゴート・ホーリ)

「だめです! 経済的に苦しい状況で、見舞金と保険金を出さなければいけないなんてキツ過ぎます! だから決して死んでは、いけません! これは、パイロットの方全員に言います!」(プロスペクター)

「仮だけど、私の新作マンガの原稿読まして上げるから死んじゃだめー!」(アマノ・ヒカル)

「ボソ… 化けて出られたくない…」(マキ・イズミ)

「こらぁ! まだまだ若い者が! 命と後に食すであろう料理を粗末にすんなぁ!」(リュウ・ホウメイ)

「自家製の日本酒… 密造とか言うのはこの際無しで良いから、まあコレ飲んで落ち着け」(フクベ・ジン)


 皆が、ジリジリと俺に迫ってくる… いや、怖いって… 

「うおわぁぁ! 俺は、んなこと考えちゃいねぇぇ!」

 いろんな意味で怖いから、俺は逃げ出すことに決めた。

ダダダダダダァ!

【逃げたぞぉ! 追えぇ!】

「ハリソン・フォードか俺はぁ! しかし、それにしてはトミー・リー・ジョーンズが多すぎるぞ!」

【待てえ! リチャード・キン○ル!】

「キン○ルじゃねぇぇぇぇぇ! それ以前に俺は、独身だぁぁ! 妻なんて殺せる訳無いだろぉ! 俺は、無実だぁぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









































「「馬鹿ばっか」」(ホシノ・ルリ&飯井川楽花)

「「「「「「「「「「「同意」」」」」」」」」」」」(ハルカ・ミナト&整備員一同)

「整備員さんがた… あんた等が言わんでください」

「め!」

「ろ!」

「ん!」

 バタ…

 

 

 

 

 

ダダダ

 

 

 

 

ダダダダ

 

 

ダダダダダ

 

 

 

 

 

 

「外壁に向かっているぞ!」

「なんで、そんな方向へ…」

「は、まさか… 宇宙空間へ何にもつけないで出る気じゃ…」

「まてぇ! 早まるなぁ!」

「ウゴブレラァ!」

「よし! 正面のトラップが作動したぞ!」

「やり過ぎじゃ無いですか…」

「馬鹿者! あれ位しなきゃ考えを変えんぞアイツは!」

「自動小銃を持ってきたぞ! まあ、中身はゴム弾だが…」

「よし、撃て撃てぇ!」

 ドドドドドドドドドドドドドド!

「ナガシャァ!」

「まだまだぁ!」

「や、止めてください。い、いくらなんでもそれを持ち出すなんて」

 シュゴォ

「悪いな… もう発射しちまった…」

「俺はぁ! 悲劇の主人公だぁ!」

ドォォォォォォォォォォン!

 

 

 この時、俺は、こう思っていた…

 

 マジで出てえ…

 

機動戦艦ナデシコ

英雄無き世界にて…

第十二話 下

END

第十三話へ続く…

 

あとがき

………

「……弟よ、お兄ちゃんはもうダメポ…」

「ああ、兄者! 大変だ! 笑いすぎで腹がよじれているぅ!」

「貴様のジョークで笑えるか」

「誰が俺と言った… バ○殿を見て笑っていただろ!」

「俺がダメポなのはソレが原因なのではない…」

「じゃあ何だ? 鏡○夏に飽きてきたか?」

「お前、純○至上主義団体会員番号007番の俺に対して、その科白を吐血するのか? ブッチャケアリエナイ」

「ウィッチドゥーユーライク ブラック? オア ホワイト?」

「黒」

「亀〜ンラ〜伊田〜」

「そういや、例の『ナデシコの奇妙な冒険、第三部 〜ムーンライト伝説(某美少女戦士ニ非ズ)〜』の兼だが……」

「友人がやってくれるか?」

「いんや。あのバカ曰く、『アイビス萌え故、次回の投稿はSRWのオリジィィィィィ!』だそうだ。以上、俺の脳からの報告」

「兄者… そうか! ホシノさんのモデルは、兄者! 貴様の体質か! そう、お前は二重人格なのだな!」

「バレちゃあしょうがねぇ…… (ババァアン!)これが俺の本体のハンサム顔だ」

「第2の兄者… 名前は… どうでもいい… うわ! なんか懐かしい!」

「お兄ちゃんは、いつでも弟者を見守っていたんだよ(はぁと)」

「ありがた迷惑だ!」

「そう言わずに素直に貰えよ。この俺の、海よりもディープな突撃ラブはぁとを!!」

「うぉぉぉぉぉ! 震えるぞハート! 燃え尽き… たぁぁぁぁぁぁぁ…」

「は! 俺は今まで何をしていたんだ…… な! 弟者!! これはどういうことだ!!」

「ほう! じゃあ誰が、この弟者の代わりを務めるんだ? まぁさぁかぁ、友人を連れてくるって事はないよなぁ…」

「そのまさかだ。よろしく頼むぞ、某友人A」

『オ部屋ヲオ連レシマス。』

「まあ、洗脳探偵だが」

「しかも部屋へ連れて行くんじゃなくて部屋を連れて来るのか?」

「洗脳探偵だからな。一切の容赦は存在しない。いけ! メカ翡(ZAPZAPZAP)よ!! ミサイル(に似た感じの怪しい物体)発射!!」

「うぉぉぉぉ! やった! 一瞬のうちに全部掴んだ… は!」

「掴んだだけで、満足しちまったのかぁぁぁぁ!! 弟者ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

『ミサイルニ爆破シマス。』

「く、くそ! 何かの新刊を切り落としてやる! コイツがどうなっても良いのか!」

「知らなかったのか? 俺が法律だ。(会話する気、0パーセント)」

『兄者サマデ素敵ガ最強DEATH』

「ち、血がぁ! 俺の血… オレノ血… オレノ…」

「き、貴様、未成年のくせにロリコン殲鬼ペド○ニアをやるんじゃねぇぇぇぇぇ!!」

「ん? 俺がやったのはスプ○ガンの○ャンだけど… ところでそれ、一体なんだ?」

「意外! それはジャ○ッ!」

「ダンスマカ○ヘアー! だろ! それに続くのは! いや、それよりも質問に答えろよ」

「俺は…… まだ、人間だよな…… ジョージ……」

『兄者サマノ人間デス』

「ロボに慰められて悲しくないか… 悲しく無いならお前は人間じゃない! 人外だ! それ以外の何でも無い!」

「仮面ラ○ダー…… 頼む… 頼む、俺を…… 俺を改造人間にしてくれ!!」

「1分の1サイズのゴム人形に向かって… 兄者が覚醒した…」

「俺さ、一度でいいからパ○着したかったんだよなぁ…」

「蒸○! だと…」

「宇○刑事じゃない、パー○ソだ!!」

「ああ、あのあんまり仮面を被る意味が無い仮面のヒーロー…」

「○ー子萌え〜」

「ずっと前はリ○ルと言っていなかったか… バイ鉄○兵団」

「リ○ルは萌えの基本です! 偉い人にはそれが分からんのです!!」

 兄者は、この後も純○についての萌えトークとか、自分とパ○子の馴れ初めだとか、俺は実はM○Rの人間だとかの話が続いた。

 終った後、兄貴は謎の宇宙人に連れ去られた。正直、二度と帰ってくるなと言いたい…

 

(爆)完…

 

 

 

代理人の感想

・・・なんかこー、冥府魔道を突っ走っているというか。

単に突き抜けてるというか。

どーもコメントがつけられんですなー(爆)。

 

 

後、○ーマンは仮面をかぶる意味が十分あるとは思いますがどーでしょ。w