アイドルスター
シナリオ4 君がめざす『遠い星』

 

 

 

 

 

  TV版19話を彷彿とさせるアイドルストーリー。

  メグミとホウメイガールズが芸能界で活躍する。

 

このシナリオの主人公はメグミのマネージャーをしながら、探偵のようなことをします。

推理物としても楽しめます。さらに!主人公が女になり、アキトとのENDとかもあります。(僕は知りません)

 

 

ヒロイン:

主人公男の場合:アサミ=ミドリヤマ、メグミ=レイナード、サトウ ミカコ、

主人公女の場合:テンカワ アキト、メグミ=レイナード

 

 

 

地球に戻ったメグミが選んだ職業は「アイドル」。

主人公はメグミの着替えを見たことをネタに脅され、

強制的にマネージャーをやらされるはめになった。

(断ると、地下牢に監禁され再び頼まれる(脅される?)。また断ると奴隷にされて、BAD END)

 

 

メグミ「私の裸、見たでしょ」「家族以外に見られたことなかったのに〜」「責任とってもらいます!」

(見てないって言ってるだろーが〜〜!)

 

戦後、ナデシコクルーが長屋より開放され、カイトはメグミに呼び出された。

ビルの応接室で一人ソファに腰かけている。

メグミは裸を見たカイトをマネージャーとしてやとうつもりだった。

メグミの芸名は「メグミハラ=レイナ」年齢を5歳もサバを読んでいることを指摘すると

鉄拳が飛んで来た。

会話抜粋:

プロフィール『メグミハラ・レイナ 3月12日生まれの16歳。 好きなものはふわふわのシフォンケーキ。 ファーストキスはもちろんまだでーす(は〜と) そばかすがちょっぴり気になる年頃だけど、 チャームポイントだと思って めげませんっ!』

カイト 「…………」(絶句)

メグミ 「なーにー、絶句してるわけぇ?」

カイト 「……だって16歳なんて5歳もサバを……」

メグミ 「げしっ!」

カイト 「うぐっ!」

メグミのパンチがヒットする。

 

 

 

記憶を探すことはそっちのけで、日々の仕事に追われる主人公。

 

 

メグミのわがままで、ゴーヤチャンプル弁当を買いに沖縄に行く。

そこで、芸能界デビューしたJMR(J-Mesh Revolution:ホウメイガールズの芸名)や、漫画のネタ探しにきたヒカルに会う。

このとき、JMRメンバーの一人「サトウミカコ」に気に入られ、名刺をもらう。

 

事務所に戻りメグミと会話する。わがままの理由を聞くと「木星の人間を殺した人殺しと言われた」と告げる。

彼女のわがままは、慣れない世界で心細さを感じる彼女の甘えから出た態度だった。

 

 

抱きしめるかどうか選択

抱きしめる:彼はメグミとともに芸能界の荒波を生き抜くことを決心する。

抱きしめない:散々愚痴を聞かされる。

 

 

中傷のファックスがミカコに届く

 

 

主人公の部屋・・ミカコからデートの誘いの電話がかかる。

 

受ける >[1]へ

受けない>[2]へ

 

[1]

ミカコとのデートで、彼女の表情が普段と異なることに気付いた

主人公はそのわけを尋ねる。すると、彼女は突然抱きつき、こう言った。

ミカコ 「自分が怖いの」

カイト 「自分が……どういうこと? 自分が怖いって……」

ミカコ 「……誰かを殺しちゃいたいって思ったこと……ありますか?」

カイト 「えっ……?」

ミカコ 「……時々……押さえられなくなることがあるんです……。どうしようもなくカッとなって、すごく暴力的な気持ちになって……」

カイト「…………」

そして、彼女と一夜をともにする(彼女が寝るまで、手を握ってあげるだけなはず・・)

 

[2]

メグミとの相性が高いと、ご飯を『創り』に来てくれる。

・・・・何が起こるかは言うまでもない・・・そう、あなたの想像どおりです(笑)!

会話?抜粋:

料理を美味いといって全部食べると・・・

カイト (目がかすむ……胸がムカムカする……悪寒がする……吐き気がする……手足がしびれる……意識が…… 薄れていく……)

フラフラするカイト。

メグミ 「なーんだ、お腹一杯になったら眠くなっちゃったの?ウフフッ……まだまだ子供ね!」

そのメグミのセリフを最後に、カイトはそのまま意識を失った……

当然の結果だろう・・・

 

 

 

黙り込むと・・・

そんなカイトの態度を見て、怪訝な顔をするメグミ。

メグミ 「……どうしたの? ダメよ残したりしちゃ、はーい、アーン!」

そう言うなり、メグミは無理矢理料理をカイトの口に入れはじめる。

カイト 「……ングッ!?」

見る見るうちに、顔色が変わるカイト。

赤くなり、土気色になりそして最後に青くなり、そのまま気を失い倒れてしまった。

それを見てメグミは一人怒る。

メグミ 「なによ! そんなにまずいっていうの!」

料理に手を伸ばし、一口食べる。メグミの頭にも鳴り響く不協和音。

メグミ 「……う〜ん……」

メグミもその場に倒れこんでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

新しい記憶に、過去の自分が塗り潰されていくような感じがして、カイトは少し不安になる。

仕事の合間に、街を歩いていると・・・

交差点の向こうで写真の女性……、イツキ・カザマの姿を見る。

っさに追いかけようとしたが信号が青から赤に変わり、進めなくなってしまう。

信号が青になると同時に駆け出すカイト。がしかし、すでにイツキの姿はなかった。

……ひょっとしたら、彼女は意外と近くにいるのかもしれない……

 

 

 

 

 

メグミのお供で芸能人水泳大会に参加した主人公は、

ビデオを撮る。そこでイツキ=カザマによく似た少女「アサミ」を見かける。(黒のスポーツタイプセパレート(首まで布地がある))

(メグミを追っていると胸ポロシーンが見れる。)

 

その後、この企画のプロデューサーが彼女のことを教えてもらう。

 

情報:アサミ=ミドリヤマ(16歳)プロダクション・ラ・グルン所属のアイドル歌手。

芸暦15年のベテラン子役。

  アサミのプロフィールはイツキの経歴とは全く違っていた。

 

 

そして、アサミのマネージャー「サトウC」に接触。写真を見せるが、彼はアサミとは別人だという。

 

情報:写真の人物はアサミではない。

 主人公と同じプロダクションN・Gの「Y・イケダ」がラ・グルンを敵視している。

 

 

そんな折、メグミの写真集の出版記念発表会が行なわれる。

華やかな記者会見になるはずが、記者団から出たのは「メグミがナデシコのクルーとして戦争に参加していたのでは」という質問だった…。

 

記者会見で、メグミ・JMRの過去がばれ、彼女たちを励ますという意味と、新曲の打ち合わせのためカラオケにいく。

イケダが、メグミとJMR一緒に話題を作ろうと同じ歌を別バージョンで同時にリリースすることを発表。

イケダが、冗談交じりに「ぴーちくぱーちく」とひばりの鳴き声のまねをする。

 

情報:

今回のことは ラ・グルンがリークした(?)(以前から、ラ・グルンは強引なことをしていたらしい)

サトウがこちらを煙たがっている。

 

 

突然生じたスキャンダルによって、メグミのスケジュールには空白が目立つようになった。

空いた時間を利用して、プレイヤーはアサミについて調べる。

インターネットでラ・グルンのHPで、アサミのプロフィールを見る。

 

情報?:出身はセイジョウ・シティ。父親は食堂経営。
母親は主婦。怪しいところはない。

 

 

(メグミ・ミカコの場合、部屋に留守電がある。彼女の部屋に行くと・・・)

メグミ:チャイムを鳴らしても出てこない。心配になって無理やり入ると湯上り直後のメグミがいた。

ネクタイをプレゼントされる。

ミカコ:ミカコとデートしていると、何か情報とミカコの母の話が聞ける。

ミカコの母親はアイドルだったが、ミカコを生んですぐに亡くなった。

 

歌謡大賞のリハーサル。廊下でアサミとばったり出会う。

イツキの写真を見せると、一瞬驚いた表情をする彼女。

アサミ「・・・ママ!?」

アサミ「 あっ、ううん、あんまり似ているからそんな気がしただけです。」

情報(本人談):

アサミの両親は健在。実家(セイジョウシティ)で、食堂をやっている。

母は、もっと「おばちゃん」って感じらしい。

 

 

歌謡大賞を翌日に控えてもメグミは余裕たっぷり。

リハーサル中主人公はアサミのプロダクションの代表であるウォルフを見かける。

ちょうどJMRとY・イケダマネージャーが話し掛けてきて、ウォルフのことうわさを聞く。

情報 : ウォルフ・シュンリン
    アサミちゃんのテクニカルスタッフで、プロダクションの代表でもある。
    栄養注射と称して危ない薬を持ち歩いてるらしい。

      

 

そしてリハーサル終了後、地下駐車場。アサミは彼に助けを求めてくる。

メグミは、当然不機嫌に、アサミは二人のやり取りを見て

「仲が良いんですね。うらやましい。わたしもこんな風に・・・」っと

邪険に扱われようともこの態度・・・優しい子です。

メグミを送り、誰もいないオダイバの人工砂浜を歩く二人。

憂いをおびた彼女の表情の裏には何か、重大な秘密が隠されているようだった。

「私の歌は、本当の私の歌ではないんです。」

アサミの告白:彼女の声は機械を使って通常よりも上手く聞こえるようにしているらしい。
だがファンを騙しているという後ろめたさと、メグミやJMRの一生懸命努力している姿を見て罪の意識を感じていた……。
アサミは、ずっと以前から機械の力を借りず自分の力で勝負したいと思っていた。

 

サトウ・Cが迎えにくる。怖い顔で何を聞いたか尋ねられるが、何にも知らないと答えておく。

 

部屋に帰り、ラ・グルンとウォルフのことを調べる。

情報:
ラ・グルン
アサミしか所属していない小規模な会社と分かる。

アサミファンのページ
『このプロダクションのある場所って、昔の 地図見たら財団法人“ひばりの巣”なんて 書いてあるんですよね。ひばりの巣ってどんな財団法人じゃ!(笑)』
という記述がある。
(ひばり……!?)
イケダのあの言葉が浮かぶ……。
『ぴーちくぱーちく』
(ただの偶然か? ……それともイケダさん、何か知ってる……!?)

ウォルフのプロフィール。(人物編参照)

ウォルフの写真を見たとき、カイトの脳裏には軍医の服姿のウォルフの姿が浮かんで消えた。

 

Y・イケダに「ひばりの巣」のことを聞こうと電話しようとすると、アサミから電話がかかってきた。

昼間のことのお礼とこれ以上迷惑をかけたくないと伝えてきた・・・

カイトは、アサミが、あの写真の人物について何か知ってると感じる。

 

歌謡大賞当日、楽屋にてメグミを励ます。(メグミヒがロインならキスされる。)

 

不意に隣の楽屋から声が聞こえてくる。

アサミ「もう嫌です! 私の好きにさせて下さい!」

何事かと部屋から顔を出してみる。

すると、アサミが泣きながら楽屋を飛び出して行った。

 

身を潜めて様子を見ていると、楽屋からウォルフが姿を表す。

走り去るアサミに向けられるその冷たい視線。

カイト「ウォルフ……? 何があったんだ?」

ウォルフが引っ込んだ部屋の中をこっそり覗く。

すると、ウォルフが何かの注射をしていた。

 

覗きをしている場合ではないと、アサミを追いかける。

アサミを抱きしめ励ます。

カイト「ここまで来れたのは、誰の力でもないアサミちゃん自身の力だよ。機械なんかで、人の心は動かせはしないよ」

っと、そして、元気の出るおまじないとして、カイトはそっとアサミの額にキスをした。

 

アサミ言う機械のことが気になり、彼女の楽屋を訪れる。

 

部屋の机の上にはバイザーのような機械と、測定装置のような謎の器材が置いてある。

その装置を調べてみると、またも記憶が蘇る。

(これと似た装置をどこかで見た気がする。……そうだ、これは……ボソン……、ボソンジャンプにおける生体電気の記録装置……。でもどうしてそんな記憶が……かつて、そんな事をしていたのか?)
その先はどうしても思い出せない。

(それよりどうしてアサミちゃんの楽屋にこんなものが……あのウォルフという人物は何者なんだ……?)

次々と生まれる謎と疑問。

結局、核心を掴めぬままカイトはアサミの楽屋を後にした。

 

 

歌謡大賞のステージ・・・

アサミのことが気になり、会場を訪れたユリカにアサミのことを尋ねる。

ユリカは小学生から大学生までセイジョウシティに住んでいた。

しかし、アサミの実家ということになっている食堂には、アサミのような少女はいなかったと答えた。

アサミの過去に疑問を抱く主人公。そのときウォルフが謎の死を遂げる。

とっさにアサミのもとに駆け寄るカイト

その瞬間……!アサミの絶叫とともに、目の前が白くなる。

この時、カイトがボソンジャンプで過去に戻る場合がありますが、省略させてもらいます。

跳ぶ場合はバットエンドです。

 

アサミの絶叫の中で、死んだウォルフの体が消えるのを見て、全てを思い出したカイト。
(そうだ……かつて……確か軍部の科学開発班にいたんだ……。そして……そうだ、写真の女性“イツキ・カザマ”……この女性と出会っていた……)

(そう……全ては、10年前の軍施設から始まったんだ……)

イツキは何かから隠れるような様子で、辺りの気配を伺っていた。

(……あの時、イツキは赤ちゃんを抱いて、何かから逃げているような感じだった……)

イツキは、若い頃の/Nに向かって話し始める。

イツキ 「……あなたの名前、思い出した……」

カイト 「えっ?」

イツキ 「あなた、6年後には英雄になってるわよ」

カイト 「英雄?」

イツキ 「英霊、と言うべきかしら……」

イツキとの会話の中で、気にかかるセリフを見つける/N。
(そういえば……“イツキ・カザマ”と“アサミ・カザマ”……二人共、同じだ……もしかして……)

だが次々と蘇る記憶は、カイトに考える暇を与えなかった。

カイトはイツキが抱いた赤ちゃんの顔を見る。その笑顔に、アサミの笑顔がダブる。
(あの赤ちゃん……アサミちゃん!?……アサミちゃんは“イツキ・カザマ”の実の娘……。そうか……同じ“カザマ”の姓……うり二つの顔……それもこの二人が親子ならば説明がつく!)

記憶の海をさまよい呆然とするカイト。

だが、騒然とする会場が/Nの意識を現実へと引き戻した。

ミカコ 「違うよ! あたしが……あたしが栄養剤のアンプルにジュースを入れて……アサミちゃんの楽屋に置いといたんだ……きっとそれを注射して!」

アサミ 「違うよミカコちゃん! そんな間違い犯すもんか! 君は犯人なんかじゃない!」

(本当に、この二人がやったのだろうか?)

アサミちゃんはおまじないをかけたと言っているが、それで人が死ぬはずがない。

ミカコちゃんは注射のアンプルにジュースを入れたと言っているが……。

いくらなんでもそんな間違いを犯すとは思えない。

カイトはウォルフが倒れた時の事を思い出していた……。
(ウォルフの周りには、ラ・グルンの関係者がいて、部外者は近づけなかったはず……。外傷も無かったということは、会場に来る前に何らかの方法で……)

その時カイトの脳裏に、アサミの楽屋で見た光景が蘇る。
(……ウォルフの注射!! あの注射のアンプルの中に、遅効性の毒か何か入っていたんだ……!)

カイト 「ちょっと、二人の荷物を調べさせてもらって、よろしいでしょうか?」

カイトはアサミとミカコの所持品を調べ、毒を持ってないか探す……が、当然のことながらない。

だがカイトにはもう一人怪しいと目を付けていた人物がいた……。

カイト 「イケダさん、あなたの持ち物も見せていただいてよろしいでしょうか?」

イケダ 「…………!!」

イケダの手帳の中には、押し花が一つ挟んであった。

カイト 「……これは……デンドリウム……? その蔓には遅効性の猛毒が含まれるという……」

「……イケダさん……!?」

カイトがアサミの楽屋で見たウォルフの注射のシーン。

あの時既に、イケダは遅効性の毒を入れたアンプルにすり替えていたのだ。

その場に泣き崩れるイケダ。

イケダ 「……私は……軍広報部にいた時、アサミちゃんを研究対象としていたことに、気付いていたんです。

      アサミちゃんのアイドルとしての素質は並外れたものがある……。

     それなのに、彼女にはアイドルとしての未来がそもそもあり得ないんです!」

カイト 「あり得ない……?」

イケダ「いずれアサミちゃんは志願兵という設定で軍のために地球の英雄となって死んでいく

    そんなシナリオが既に用意されていました。……情勢が変わった今は、軍拡の機運に導くコマとなるのが見えています。

    けれどその計画を壊すことなど、一個人が到底出来るはずもありません」

 

アサミ 「……そ、そんな!」

ミカコ 「ひどい!」

イケダ 「だったらせめて、あいつを殺せば少しでもそれが遅れるだろうと……!」

カイト 「注射溶液に毒を……」

イケダ 「……はい……」

カイト「……どうしますか?」

イケダ「……自首します……」

ミカコ「……イケダさん……」

イケダ「後はあなたにお任せしてよろしいですか?」

カイト「はい、彼女達の未来は、私がずっと見守りましょう……」

イケダ「……よろしく……お願いします……」

その後、自宅マンションで一息つくカイト。

(事件は解決したけど、アサミちゃんにとってもミカコちゃんにとっても、悲しい結末になってしまった……。

でもいつまでも悲しんでいるわけにはいかない……。彼女達のアイドルとしての未来は、またこれから再び始まるのだから……)

 

 

 

 

 

エンディング:

アサミ:
歌謡大賞の一件で、ラ・グルンは無くなり、アサミは事務所を移籍することになった。

カイト 「アサミちゃんさえよければ、私と一緒に暮らさないか?」

アサミ 「え?」

カイト 「ほら……今後何かと大変でしょ? それにアサミちゃんのことほっとけないし……」

アサミ 「そこまで私のこと……嬉しいです!」

カイト 「じゃ、決まりだね!本当のお父さんだと思って色々頼ってきていいんだよ! 

    ……ん、いや、まだ若いからお兄さんかな? ははは」

するとアサミはカイトにもたれ掛かってきて……

アサミ 「恋人じゃ……ダメですか?」

カイトの部屋で一緒に暮らすアサミ。

アサミ 「ウフフッ……」

カイト 「ん、どうしたの?」

アサミ 「私こんなに幸せな気分になれたの、生まれて初めてです……」

そう言って、身を摺り寄せてくるアサミ。

カイト 「アサミちゃん……」

アサミ 「ずっと……ずっと、私の側にいて下さいね」

 

 

 

メグミ:主人公が男の場合:

それからカイトとメグミは急速に仲を深め、お互いの必要性を心から実感し、

アイドルとマネージャーから夫婦という間柄へと変わっていった。

つまり結婚した……というわけだ。

カイト 「……言っておくけど、一生の責任をとらされた訳じゃないからね……」

 

メグミ 「ねぇ、あなたぁ……カイト 「ん? なんだい」

メグミ「メグミのお願い聞いてくれる?」

カイト「いいとも、言ってごらん」

ウフッとイタズラっぽい笑みをうかべ……

メグミ「ウフ……ゴミ、出しといてね!」

 

メグミ「いってらっしゃーい!」

玄関で元気に手を振り、カイトを見送るメグミ。

メグミ 「帰りに、今晩のおかずも買ってきてね!」
カイト「…………」
(こんなはずだったかなぁ……)

それはそうだろう・・・(−−;

 

   主人公が女の場合

それからしばらくメグミのマネージャーを続けるカイト、いつしか二人はそれ以上の関係になっていた…… 

朝の光が差し込むベットルームで、寝巻姿のメグミとカイト。

モーニングコーヒーをメグミに手渡す。

カイト「はい、メグちゃん。コーヒー入れてきたよ」

メグミ「うん、ありがとう……。今日もお仕事いっぱいだね……」

人気アイドルとなったメグミは、毎日スケジュールでいっぱいだ。

メグミ「もっと一緒にいられる時間があったらいいのに……」

カイト 「何いってるの? お仕事以外は私達ずっと一緒でしょ?」

メグミ「うん。でも……」

カイト「フフフ、甘えん坊さんなんだから……」

メグミ「そんなぁ、マネージャーだって……ん……」

話の途中で、突然キスをするカイト。

カイト「私達、このままずっと一緒だよ」

メグミ「……うん」

カイト「このまま……ずっと……」

 

・・・・・・・・・女同士で・・・・男では、メグミに勝てないということでしょう・・・(・・;

 

 

 

ミカコ:

(そういえば……ミカコちゃん大丈夫かな)

イケダから聞いた話によると、ミカコの母親はアサミと同じように軍に利用されたアイドルだったらしい。

ミカコは、何等かのかたちでそれを知り、その首謀者であったウォルフに復讐をしようとしたのだ……。

ただ、幸いな事は、ミカコは母親の死が病死だと思っていることであった。

ミカコの母親は、秘密を守るために軍に暗殺されていたのだ。

(このことは、絶対に秘密にしておかなければ……。これ以上、あの愛くるしい笑顔が苦悩に歪むのは、見るに堪えない……)

(これからも、私が傍でミカコちゃんを守ってあげよう……。いや……守りたいんだ!)

カイトは、受話器へと手を伸ばした。

「はい、もしもし……」

ぽかぽかと心地よい日のあたる窓辺でひなたぼっこのカイトとミカコ。

 

ミカコはカイトの腕枕で幸せそうに微笑んでる。

ミカコ「ねぇ……よかったの? あたし達のマネージャーになっちゃって」

カイト「うん……メグちゃんにはイジューインっていうマネージャーがついて、結構気が合ってるみたいだし」

ミカコ「そっか……でも、いいのかなぁ……マネージャーとタレントがこんな関係になっちゃって」

カイト「いいさ……マネージャーとタレントであるより前に、僕らは男と女だったんだから」

そう言ってミカコにキスする/N。

ドアの外で覗き見してるJMRのメンバー達。

「私達が来たことに全然気づいてないわね」

「うわっ! すごーいあんなことして……」

「いいなぁ〜、私も彼氏ほし〜なぁ〜」

「ちょっとぉ……見えないよお!」

「こら! あんた達!」覗き見してるメンバーを叱ろうとするサユリ。

しかし自分も我慢できずに……。

サユリ「……ねえ、私にも見せてぇ!」 

 

 

 

 

 

 

 

アキト:(カイトが女の場合)

アキトはユリカと結婚・・・

カイト「お、おめでとうございます……」

アキト「ありがとう。君にも色々とお世話んなったね」

カイト「そ、そんな……そんなことないです」

アキト「それじゃあ、元気でね!」

カイト「…………」

笑顔で見送るカイト、その目にはいつしか涙が溢れ出す……。

ルリ「出会いがあれば必ず別れもやって来ます。……元気だしてくださいね」

カイト「ん、そだね……」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

パーティーの時に撮った写真を眺める/N。

ふとアキトの写真を手に取りみつめる。

ルリ『出会いがあれば必ず別れもやって来ます』

ルリの言葉を思い出す/N。という事は、別れがあれば出会いもまたやって来るということだ……。

(この思い出を大切にしよう……そしてこれからを大切に生きよう……。……ありがとう、みんな……。……ありがとう、アキトさん……) 

……素敵な思い出を……ありがとう……

 

見てのとおり、アキトは全然カイトの気持ちに気付いてません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

補足:

カイトの過去

 

終盤でカイトは自分の過去を思い出しました。でも、ここで語られた分だけでは何故、木連の軍服を着ているのかが語られていません。

思い出した、会話があったとき、イツキは軍施設から、アサミを連れて逃亡しようとし、カイトに見つかった時です。

 

イツキは、若い頃のカイトに向かって話し始めた。

イツキ 「……あなたの名前、思い出した……」

カイト 「えっ?」

イツキ 「あなた、6年後には英雄になってるわよ」
カイト 「英雄?」
イツキ 「英霊、と言うべきかしら……」
カイト 「……死んでるってことですか?そんな馬鹿な!」

イツキ 「進んで生体実験に参加し、ボソンジャンプの研究開発の為に犠牲となって次元の狭間に消えていった功績を称えてね……」

カイト 「……そんなことを……進んでしたと言うんですか?」

イツキ 「事実は多分、強制的だったと思うけど……」

カイト 「……あなたは何なんです!?」

イツキ 「6年後、ここにパイロットのニューフェイスとして配属されるイツキ・カザマよ」

カイト 「そんな! 6年後なんて、あなたはもう30代ぐらいでしょう?」

イツキ 「私はね……でももう一人の私は……」

カイト 「……!?」

二人の会話を聞いて、ふと気にかかる言葉を耳にする/N。
(そういえばアサミちゃんも、イツキと同じカザマの姓だった……)

沸き上がる疑問をよそに、イツキは若い頃のカイトに話を続ける。

イツキ 「この施設にオペレーターとして配属されて……何年か働いているうちに、ずっと失われてた記憶が戻ったの。

……もう一人の私はこの時代から7年後、ナデシコという戦艦のクルーになって、初めての出動の時、ボソンジャンプに巻き込まれる。

……そして記憶を失い、今から4年前の世界に飛ばされた……」

カイト「……何を言ってるんだ? 正気か、君は!?」

戸惑う若い頃の/N、そこへ駆けつけてくる軍幹部たち。

それに気が付いたイツキは若い頃のカイトに必死に訴えはじめる。

イツキ 「気をつけて! 軍はあなた達を実験材料としか考えてない。それを知ってる私を抹殺しようとしてるの!」

イツキは、自分の写真を存在の証明としてカイトに渡す。

イツキ 「この写真の私は6年後に入隊します。もしもあなたが6年後、この姿の私に会ったら、今の話が真実だと信じて!」

瞬間、またもや記憶が蘇る。

(……そうだ! 思い出した! この後、あの赤ちゃんが兵士たちに銃を向けられて!)

直後、追いついた上官の命令に、/Nは親子に銃を向けた。

荒っぽいやり方に、赤ん坊が泣く。

瞬間、軍人達が消え、そしてカイトも消えた。

そして……

……カイトはこともあろうに、木星に飛んでしまっていたのだ。

そこで彼は木連の兵士となり、ボソンジャンプ研究班に入った。

それは、自分に忠告してくれたイツキ達に、銃を向けてしまったことへの自責の念があったからだ。

だがボソンジャンプの研究を成し遂げ、自ら元の時代へ戻るべくジャンプした結果が、戦艦ナデシコの食堂の中だったのだ。

……イツキという女性を追ってきた軍の幹部たちは、撃てと指示した。迷う余地はなかった。自分も銃を二人に向けた。

すると赤ちゃん(アサミ)が泣いて……次に気付いた時、木連の基地にいた。

今考えてみると、その時にボソンジャンプが起きて、イツキ、赤ん坊(アサミ)、

軍の幹部……あの場にいた全員がジャンプしてしまったんだ!)

そしてカイトは木連の兵士となってボソン研究班に入り、元の世界に戻る機会を待った……

そう、自分の時代に戻るために!……でも座標軸が乱れて……あのナデシコの中に入ってしまった

 

・・・

というのが、カイトの過去です。

イツキがボソンジャンプに耐えられたのは、軍施設で実験に参加していたためだと考えればちょっとは納得いきます。

 


参考資料:

セガサターン専用ソフト機動戦艦ナデシコThe blank of 3years FIVE LOVE(SEGA ENTERPRISES,LTD,1998)

機動戦艦ナデシコThe blank of 3years FIVE LOVE オフィシャルガイドブック(角川書店)

Actionのホームページ投稿作品「双頭の獣」(赤目の四十八滝氏)


あとがき

暫定公開版から大幅に書き足し、修正しました。というか、本編そのものといってもいいものです。

 

 

最後に

誤字チェックを行って頂いた,光瀬さん、FMさん、紫電さん、ポンですさん、

資料を提供いただいた、別人28号さん、FMさん、赤目の四十八滝さん

本当にありがとうございました。m(_ _)m

 

 

 

感想・意見をお待ちしております。E-MAILは、こちらにお願いします。

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