「ぎゃあ!」
撃たれてまた一人骸をさらす。
「くそったれ! どこにいやがる!」
パパパッ! パパパッ!
相手が居ると思われる方角に銃弾を撃ち込む。
だが別の方角からも銃弾が飛んでくる。銃声が聞こえないのはサプレッサーを使っているためだろうか。
「話が違うぞ! どこが簡単な任務だ! ラングレーの○○○共め!!」
「おい、黙れ!」
彼の仲間が注意するが、構わず罵っていく。
「くそ! くそ! くそ! 出てきやがれ、ぶっ殺してやる!!」
パパパッ! パパパッ! パパパッ! グシャ!
罵りながら撃ちまくるが、今度は彼が他の仲間のように死体と化した。
「オアシス5よりグリーンビル、敵と思われる勢力から攻撃を受けている! 至急救援を乞う! 繰り返す・・・・・・!」
『こちらグリーンビル、オアシス5、現戦力で何とか出来ないか?』
「出来たらこんな通信入れるか! 敵の数が全く解らん! 救援が出せないんなら、撤退の許可をくれ! 損害はもう3割になるんだぞ!」
『あと一時間持ちこたえれば、救援を出せる。それまで現在地を確保出来るか?』
「ふざけるな!! 一時間も有れば俺達は全員虫の糞だぞ!! どうしても作戦を続けたかったら、テメェが此処にきやがれ!!!」
『・・・・・・解った。オアシス5撤退を許可する』
「了解グリーンビル・・・・・・全員撤退せよ! こんなくそったれな場所からとっとと引き上げるんだ!!」
「オメガ7よりシュバルツリッター,敵さん、けつを捲くって逃げ出した。追撃の必要は有るか?」
『こちらシュバルツリッター、オメガ7、追撃の必要はない。我々の役目は『あいつ』を護ることだ。0330(まるさんさんまる、午前三時三十分)まで何もなかったら、交代だ』
「オメガ7了解、何にも起こらないことを祈ってくれ」
そう言って今度は回線を切り替える。
「オメガ7より各員、聞いての通りだ。あと一時間ちょいだが気を抜くなよ」
『オメガ8了解』『オメガ17了解』『オメガ20了解』
三人の声が返って来て、ホッとする。被害が無かったからだ。
「今回も全員無事だったな」
誰に聞かせるわけでもなくコマツはそう呟いた。
コマツ達はある施設の周辺の森にいた。その施設にはある重要人物が収容されていたからだ。
彼らの仕事はその人物を護ること。
その施設は病院。
そして其処にいる人物は
テンカワ・アキトその人だった。
時の流れに
第二十一話 アナザーストーリー
それぞれの闘い
三日前
「どうしたんだ?」
訓練を終えたコマツは休憩室で休んでいた。
自販機の安物の紅茶を、大して旨くも無さそうに飲んでいたのだが、通信担当の三等軍曹が慌てて走っていたので呼び止める。
「今それどころじゃ無いんです! それより指令は何処にいるか解ります?」
「地下の射撃場で盛大に弾をばらまいてたぜ」
軍曹は礼も言わずに、慌てて走り去る。
普段なら、「礼ぐらい言わんかい、ボケ!」と悪態を吐くのだが、あの慌て方が気になった。
そしてコマツも通信室に向かった。
嫌な予感がしたからだ。
そしてそれは的中していた。
「何だと」
「ですから、『漆黒の戦神』が地球に墜落しました」
「何時頃だ?」
感情を押し殺して通信室に詰めていた伍長に詰問する。
「えーと、だいたい0940(午前9時40分)頃ですね」
通信士が言うには、偶然西欧方面の通信状態を調べていたときに傍受したのだという。その電波を発したのがアキトの古巣でもある「Moon Night」だったから信頼度は高いらしい。
少なくともコマツは、こんな冗談を言う命知らずが(某戦艦の女性クルー達に知られたら只ではすまないから)あの部隊にいるとは思わなかった。
「それで、アキトは無事なのか?」
「無事みたいですよ。傍受した範囲では命に別状は無いみたいでした。それにしても、本当に化け物ですね。『漆黒の戦神』ってのは」
「化け物」の箇所に怒りを覚えたコマツだったが、悔しいことに彼も同意見だった。
幾ら漆黒の機動兵器が異常なほどの性能を持っていたとしても、大気圏に突入すれば摩擦で燃え尽きる。しかし実際には、機動兵器は原型を止めており、アキトは意識は無いにせよ無事である。
(確かに化け物としか言えねぇ。でも、アキトは普通の、19のガキなんだぞ)
コマツは、アキトが人外の様に言われる度に反論してきた。
だが、今回だけはその言葉が口に出せなかった。
コマツが怒りを覚えたのは、アキトを化け物と思ってしまった自分に対してなのかもしれない。
『コマツ曹長、コマツ曹長、至急、小会議室に来て下さい。繰り返します・・・・・・」
「さて、君たちに集まって貰ったのは他でもない」
第一特殊戦旅団旅団長のオオノ・ヒロユキ大佐が厳かに話し出す。
「まず言っておく。このミッションはこれまで行ってきたものとは違い、かなり特別な物だ。だから、説明のあとに参加の是非を問う。別に拒否しても構わない」
「「「「はい」」」」
コマツ、ヒラオカ、タナカ、ライズの四人は首肯する。
「よし・・・。ワタラセ中佐、説明を頼む」
幕僚長のワタラセ・トシユキ中佐を促す。
「はっ。君達が行うのは要人及び施設の警護だ。ただし、それは政府の高官でもないし軍の偉いさんでもない。また、施設と言っても、原発や重要拠点等でもない」
「じゃあ何処なんです?」
とタナカ。
「現在ある人物が入院している。意識不明な状態で、自分で動くことは出来ないでいる」
「と言うことは、病院の警備ですか? でもそれってオメガがする仕事なんですか」
今度はヒラオカ。
「確かに、我々の本来の仕事は対テロ、遊撃等の不正規戦だ。警備そのものは警察、機動隊の仕事だが、今回は西欧方面での活動なんだよ。日本の誇る機動隊は使えない」
少し皮肉るワタラセ。
日本の警察は優秀だが、相手が重武装している場合には少しの役にも立たない。本来なら軍が行うような事も警察で片付けようとする。
機動隊員個々人は精鋭無比と言っていい。だが、所詮機関銃や対戦車ロケットには敵わない。
良い例が、二十世紀後半に共産主義系過激派テロリストが起こした、浅間山荘事件であろう。
「それならば、西欧方面の警察なり軍の仕事では?」
ライズも疑問を口にする。
「これは西欧方面軍司令官、グラシス=ファー=ハーテッド中将のお願いなんだよ」
「何故私たちなのですか? あちらの方でもSASやGSG‐9が居るはずです」
彼女の疑問はもっともな物だ。何故自分の指揮下の特殊部隊では無く、わざわざ極東の特殊部隊を使うのか。
「あの御老体は、自分の指揮下の部隊でもおいそれと使えないのだよ」
オオノが口を挟む。
「ちなみに、現在その人物と施設を警護しているのは、ハーテッド中将直属の「Moon Night」だ」
「まさかその人物って・・・・・・」
ライズの顔が青ざめる。
意識不明な軍人や政治家ではない要人、西欧方面、グラシス中将、Moon Night、西欧方面の特殊部隊ではなく自分たちが呼ばれた。これらのワードから導き出された人物は、
「「漆黒の戦神、テンカワ・アキト」」
オオノと、今まで黙っていたコマツの声が重なった。
「なんだ、解っていたのか」
「別に解っていた訳じゃあ有りません。此処に来る前に通信室で、アキトの話を仕入れていましたから、何となく」
コマツの答えを聞いたオオノは居住まいを正した。
「それでは聞こう。このミッションに参加するか否かを。それと今回は報奨金は出ない」
普段なら作戦ごとに金が支払われるのだが、今回は建前では関わり合わないことになっているので報奨金も支払われないらしい。
「私は行きます」
と、真っ先に答えるライズ。
「俺もです」
コマツも躊躇せずに参加を表明した。
「じゃあ、俺も」
ヒラオカも、しょうがねぇなぁと言った感じだが参加には反対しなかった。
「ええっ、みんなやるんですか? だったら俺も断れ無いじゃないですか」
タナカは出来れば行きたく無さそうだったが、それだとばつが悪いので行くことにした。
「よし、それでは出発は四時間後、一時間後に装備を支給する。移動は各人の空戦エステを使用」
「装備は必要なだけ持っていけ。遠慮はいらん、思う存分暴れてこい」
四人の言葉に肯きワタラセとオオノの檄が飛ぶ。
が。
「「「「大佐、病院での警備の仕事で暴れるのは問題が有るのでは・・・・・・」」」」
もっともである。
二日前
「ヒラオカ、何でこんな状況になったんだろうな」
「俺が聞きたいよ、コマツ」
コマツたち四人はエステを飛ばしに飛ばしてアキトの居る病院にやってきていた。
施設周辺の警備は物々しいの一言だった。
「Moon Night」は一個大隊規模の部隊である。内訳は、二個装甲擲弾兵中隊、二個エステバリス中隊、一個機甲中隊、一個防空中隊、一個後方支援中隊で構成されており、短期間で有れば補給無しでの戦闘も可能。
しかもオオサキ・シュンの薫陶が厚く、何よりアキトに肉体的・精神的に鍛えられた精鋭部隊。
その全部隊がアキトを護るためだけに、施設周辺に展開している。
しかも士気も最高の状態であり、全滅してでもアキトを護るという覚悟もあった。
だが問題はそんなことではなかった。
コマツたちの現在地はアキトの病室の前。
コマツはここにつくまでの経緯を考えてみた。
殆どノンストップで日本の基地から西欧方面まで来たので、エステが故障一歩手前なのは理解できる。相当無茶したし。
その後、連絡員の案内でこの病院に来たのは当然のことだ。じゃなければ場所がわからん。
その途中に五回の検問と、三回のDNA確認を受けさせられたのも解らないわけではない。相手は重要人物だし。
問題は・・・
「よりによってこいつらが鉢合わせるなんて」
その内の一人は彼らの同僚のライズ・トーマ。
もう一人は、清潔な服装ながら艶やかな雰囲気を感じさせる女性。
フレイ・ヒースロー。
最後にパイロットスーツに身を包んだ美人。
アイシャ・バーナード。
この三人に共通していること。
「漆黒の戦神、その軌跡」に出演したことのある女性である。そして、当然の事ながらアキトに落とされている。
本人が聞いたら、全身全霊を挙げて真っ向から激しく否定するだろうが。
まあそれはそれとして。
先程から嫌〜な空気が漂っていた。
例えるならば
三ツ股をかけていた男の元へ、その女達がやって来たときの雰囲気、だろうか。
・・・・・・例えになっていないどころか、そのもの。
コマツたちも流石に引いている。「Moon Night」の隊員に至っては雰囲気を察して既に避難していた。流石に場慣れている。
カーン
「初めまして、テンカワさんの婚約者のアイシャ・バーナードです」
「(無視して)ライズ・トーマ。アキトさんの恋人よ」
「(更に無視)私のアキトが何時も御世話になっているみたいね。あ、私はフレイ・ヒースロー。アキトのフィアンセよ、よろしくねお嬢ちゃんたち。」
只の挨拶の筈なのにそんな感じがしないのは何故だろうか?
「何か外が騒がしいわね」
一方アキトの病室には、女性が一人付き添っていた。
ミリア・テア。アキトの兄貴分であり、一流のボディーガードでもあるヤガミ・ナオの婚約者である。
当事者であるアキトはと言うと、何やら大量の冷や汗らしき物をかいている。
心なしか息も荒い。
おまけにガタガタ震えても居た。
更に言えば、顔色も青くなっている。
・・・・・・意識がないにも関わらず状況が解っているらしい。
流石は漆黒の戦神。
些か情けなくはあるが。
一時間経過・・・
「うーん、女三人寄れば姦しいとはよく言ったもんだな」
「端から見てれば面白いけど、絶対当事者には成りたくないよな。なあタナカ」
「はあ」
コマツたちは近くにあった長椅子に腰掛けて、「第一回テンカワ・アキトのお見舞い権争奪戦(仮)」を観戦していた。
手にはいつの間にかビールの缶が。緑色の缶にはドイツ語の商品名が綴ってある。
「俺はキ○ンの一番し○りの方が好きなんだけどな」
「でも、仕事中にビールなんか飲んで良いんですか?」
「フランスじゃあ、ビールが五十円位で買えるんだぜ。水代わりに飲んだって誰も文句はいわねぇよ。よっぱらわなけりゃ、問題ない」
そう宣うよっぱらい。
その間にも「自称アキトの彼女」達は口撃を続けていた。
「何にも知らない小娘達が、アキトの夜の相手が出来ると思ってるのかい? 私なら○○○も○○○○○○○もしてあげられるわ」(検閲により削除)
ががーーーん!!!
「そ、そんな」
「ふ、不潔です!」
顔を真っ赤にするライズとアイシャ。
よく見るとフレイの顔も少し赤い。自分で言っておきながらも、結構恥ずかしいらしい。
「ときにコマツ、何をやってるんだ?」
「細かいことは気にするな、ヒラオカ」
ライズとアイシャの後ろでプラカードを掲げているコマツ。
其処には「ががーーーん!!!」のロゴが入っていた。
と言うかどっから出した、そのプラカード。
「何をやっているんです?」
別な方から誰何の声が聞こえた。
シルバーブロンドの長髪をポニーテール結わえた美少女が其処にいた。
「「「あっ、アリサ」」」
アリサ・ファー・ハーテッド。ナデシコ所属のエステライダーであり、「白銀の戦乙女」の二つ名を持つエースパイロット。
「久しぶりね、アリサ」
「あなたも元気みたいですね、アイシャ。ところでアキトさんの病室の前で何をしているんです?」
「勿論・・・」
言いかけてアイシャはふと思った。そう言えば何でアリサが此処にいるの?
「何で此処にいるか、でしょう? 勿論未来の旦那様(はーと)のお見舞いは妻のつとめですから(はーと)」
「「「誰が未来の妻ですってー!!(怒)」」」
アリサの言葉にいきり立つ三人。
「あんまり騒ぐと周りに迷惑ですよ」
此処は一応病院である。
流石の三人も黙らざるを得なかった。
「フレイさん、さっき凄いことを言っていたみたいですけど甘いです」
「だったらあなたは、その・・・、あれ以上の事が出来るって?」
フレイは照れながらも聞いてみた。
「私はアキトさんと二人っきりでデートもしましたし、同じベットで一緒の朝も迎えたんですよ(ポッ)」
ががーーーん!!!
「う、嘘・・・・・・」
辛うじてライズが言葉を捻り出した。
だがアリサは勝ち誇った顔をしていた。
コマツは三人の後ろで「ががーーーん!!!」と書かれたプラカードを掲げていた。
ヒラオカは「何やってんだか」という感じでいた。
タナカは何やらブツブツ呟いている。何やらアキトに対する呪詛を偉大なる神、打射雄鬼神(だいおきしん)に祈っているらしい。
「本当ですよ。ちゃんと証人も居ますから。ね、シュン隊長」
いいタイミングでシュンが現れた。
「そう言えばそうだったな。でも、あのときはビックリしたぞ。何せアキトの部屋に入ったら、サラ君とアリサ君がアキトのベットの中に居たんだからな」
「おー、3○だったんですか。羨ましいですね」
コマツが感心して肯く。
三人の女性達はその場で立ったまま、燃え尽きていた。
「それでオオサキ大佐、何しに来たんですか。只の見舞いとは思えないんですが」
コマツは当然過ぎる質問をする。
シュンは統合作戦本部の査問会に呼ばれている筈だからだ。
「目的の半分はアキトの見舞いだが、もう半分は別だ。馬鹿共に付いての事だ」
馬鹿共。この機会にアキトを歴史の表舞台から退場させたがっている連中だろう。
「何か?」
「アメさんに動きがあった。まあ、ラングレーの連中の準軍事行動だが。アキトの身柄を狙っているらしい」
「なるほど。やっぱり動きやがったな。まだ戦争が終わってもいないのに、この後の政争に思いを馳せている訳か」
アキトの体を押さえておけば、戦後世界のイニシアチブを握れるだろう。本人には迷惑以外の何者でも無いだろうが。そして、それがかなわない場合に、その手の組織が執る手段と言えば・・・。
「まあ、あの国は何でも自分が一番じゃなければ気が済まない国だからな。そのためには人間が何万人死んでも良いと思っているんだろうさ。連中の考えそうなことだ」
そうシュンは吐き捨てた。
「何時の時代も権力者は切り捨てる側に立つ。そのくせ人を殺しておいてこんな事を言うんです。『自分たちは大勢を救うために心を鬼にして、少数の人間を殺さざるを得なかった。ああ、自分たちはなんて悲劇的で立派な素晴らしい決断を下していったんだろう』ってね。ふん、泣いて馬謖を斬るか。自分たちが斬られないで済むんだ、幾らでも嬉し涙が出るでしょうよ」
コマツは更に辛辣だった。
自分にとって命の恩人であり、弟みたいなアキトを政治の駆け引きに使おうとし、それが出来なければ殺す。
そんな人間に敬意を抱くほどコマツは変人ではない。それはヒラオカ達も同じだ。
だから四人は此処にいるのだ。
アキトを護るために。
燃え尽きた三人を看ていたアリサが帰ってきた。
「アリサ君、そっちの方はどうだった?」
「何とか話はつけてきましたけど・・・」
あの後、アイシャ、フレイ、ライズの三人を説得するのはかなり大変だったらしい。
なだめすかせるために、秘蔵のアキト隠し撮り写真を何枚か譲渡する羽目になったのは此処だけの秘密だ。
「彼女達もそうだが、他の連中にも嫌な思いをさせることになるな」
シュンのつぶやき。
アキトを護ってくれというのは、つまり「人を殺せ」と命じたようなものなのだから。
「Moon Night」の精鋭達も実際に人を殺したことが在る者は、極少数だ。
それに今回のアキト誘拐作戦には、間違いなく相手側の特殊部隊が出張ってくるだろうとシュンは思っていた。
そして、シュンの知る限り自分の元部下達で特殊部隊と戦ったことが在る者はいない。
ならば西欧方面軍の特殊部隊を使えば良かったのだが、相手方のスパイが入り込んでいる可能性が高かったから断念せざるを得なかった。
相手側は汚い仕事をさせたら地球圏一の組織を持っている。
シュンもグラシスもあの国の「正義」の正体を知っているから、西欧方面軍の部隊も無条件に信用できなかったのだ。
そこで一計を思いついたのは、グラシスだった。西欧方面軍の特殊部隊はマークされている。ならば別の方面軍の特殊部隊を使用すれば・・・。
アメリカ方面軍は真っ先に外された。オセアニア方面軍も同様だ。
後はアフリカ方面軍と東南アジア方面軍だったが、アフリカ方面軍の特殊部隊は練度が低い為外された。
残るは東南アジア方面軍だが、信用出来る特殊部隊を保有しているのは、日本列島と台湾を守備範囲とする極東軍集団だけだった。
「まあ、グラシス中将の考えを聞いたときは流石に驚いたが、あっちの連中が話しに乗ってきたことにも驚きだな」
「そうですね」
「でも、グラシス中将は確信していたみたいだぞ。極東軍集団が話に応じる事」
「何故でしょうか?」
「極東軍集団の司令、中将の昔の部下だったらしい」
だがそれでもアリサは納得しない。
「幾ら昔の部下と言っても、そう簡単に特殊部隊を貸すのはおかしくないですか」
アリサは口にこそ出さなかったが、こんな事も考えていた。
(あの島国根性と役人根性が服を着て歩いているような連中がですか?)
「そうそう、あそこの司令の名前知っているかい?」
「いいえ」
「サイトウ・ミキヤ少将。サイトウ・タダシの叔父らしい」
「ええっ! シュン隊長、それは本当ですか」
アリサは本当に驚いたようだ。
「叔父とは言ってもサイトウは知らなかったみたいだがな」
負い目も有っただろうが、それ以前にサイトウ少将はアキトやグラシスには好意的だったのも確からしい。
「だが、今回ばかりは感謝だ。しかもこちらと面識が有る連中を寄越したのも有り難いしな」
「確かに、あの四人がスパイである可能性はかなり低いでしょうからね」
シュンの言葉にアリサも同意する。
コマツたち、少なくともライズが裏切る可能性は限りなくゼロに近いだろう。
「そう言えばあの四人組は何処に行ったんでしょう」
「さっき連絡が有ったが、もう状況を開始したみたいだな」
「「「へっくしっ!」」」
「くしゅんっ」
『どうしました、風邪ですか?!』
ヘリのパイロットがエンジンの爆音に負けないように怒鳴る。
「いや、何でもない! それより、後どの位で到着する?!」
コマツも怒鳴り返す。
『そう遠く有りませんからね! あと一分程度です!』
「解った! ・・・総員装備の確認をしておけ!」
そう言って自らも手早く装備品をチェックする。
既に夜中のため、ヘリ内部の薄暗い明かりだけを頼りに作業を進めていく。
全員顔に迷彩ペイントを塗っている。そして迷彩服とその上に対弾対刃のボディアーマーを着ており、そのボディアーマーにはマガジン(弾倉)が六個ずつ収納出来るようになっている。
そして無線のチェック。送受信に支障がないかどうか確認する。
最後に軍用リュックサックをチェックする。これには基本的に、全員同じ所に同じ物を入れておく。
ちなみに、コマツとライズはベレー帽、ヒラオカはジャングルハット、タナカは迷彩キャップを被って黒髪を晒さないようにしていた。
「LZ(ランディングゾーン)まで後三十秒!」
「手順の確認だ! オメガ8(ヒラオカ)とオメガ17(ライズ)は着陸次第、展開して全集警戒! オメガ20(タナカ)はヘリから荷物を降ろすのを手伝え! いいか、三十秒で済ませろ、それ以上だと相手が警戒してくる可能性が増えるからな」
「「「了解!!」」」
ズズンッ
『タッチダウン! ハッチ・オープン!』
「よし、GO!!」
ヒラオカとライズが同時に飛び出し、左右に分かれそれぞれの方角を警戒する。
コマツとタナカはヘリクルーと共に機材を降ろしていく。
『10秒経過!』
ヘリのコパイロットがタイムキーパーとして時間を読み上げる。
『20秒経過、後10秒!』
「コマツさん、まだですか?!」
「あとこれだけだ!」
『5,4,3』
「よし、積み降ろし終了!」
最後にコマツがヘリから降りた。
『ゼロ! テイクオフ!!』
「MSG(マスターサージャント:曹長)、グッドラック!」
手伝っていたヘリクルーが最後に一言かけてくれた。
そしてヘリは再び浮上して帰っていった。
「オメガ7より各員、集合せよ」
三人が直ぐさまコマツの周囲に集まってきた。
「まずは幸先の良いスタートだったけど、本番はこれからだ」
肯く三人。
「此処から800メートル程先にある小高い丘、コード”13高地”に移動。直ぐさま監視、防御用の俺体壕を構築。その後周囲に対人地雷原を作成。俺体の構築は今夜中にあげる。・・・質問は?」
「俺体の構築って言っても、敵が来なかったらどうするんです?」
タナカが聞いてくる。
もっともな質問である。敵が通るかどうかも解らない地点に陣地を作るのは、下手をしたら全て無駄な作業になる恐れがあるからだ。
「そのことに関しては問題ない。こっちに来る前、地図とこの近辺の映像を見たが、この辺りが敵にとって一番狙いやすい地点なんだ。丘の前方に森が有っただろう?」
そう言って地図を広げてペンライトで照らす。
「はい」
「あそこは緑が深くて、上空からの偵察ではまず地上部隊は発見できない。それに地形もなだらかで動きやすいんだよ」
「それに警備の性質上、どうしてもこっちの方には人数を回せないんだよ」
コマツの言葉を引き継いで説明するヒラオカ。
「まあ、軍事的常識から考えれば、敵の眼を欺けて、かつ移動も容易で警備が薄い箇所から侵入するのが一番セオリーに則った行動だからな」
少しでも戦術を知っていれば当然思いつく方法だ。
「他に質問は?・・・・・・無いなら直ぐに移動開始だ。最低三日は使うからな、早めに陣地の制作にかかろう。荷物は各自分担して持つように。タナカ、お前はこれを持てよ」
タナカに一番重い荷物を持たせるコマツ。
「ひでえ」
「文句言うな、お前が一番若いんだから」
一日前
「Moon Night」隊長代行のハンス・ウォルフガング・ホフマン大尉に来客が有ったのは昼少し過ぎであった。
このホフマン大尉、典型的なプロイセン軍人であり、実際祖先は代々軍人であった。第二次大戦の頃はドイツ第三帝国のWSS(武装親衛隊)に、その後フランス外人部隊に入隊したほどの人物を先祖に持っている男である。
「Moon Night」には実は正式な隊長はいない。いや、いないと言うよりも、今まで赴任してきた軍人達がそのハードな任務に根を上げるのだ。
もっとも、隊長をやろうと志願した連中はその殆どが、「Moon Night」を出世の道具としか見ていない、早い話が「キノコ」タイプの人間だらけだったのだ。
そのうち上層部も、他から人間を連れてくるのではなく、「Moon Night」側の軍人を昇格させようと思い至った。
だが、「Moon Night」の人間にとって隊長とはオオサキ・シュンただ一人を指すため、誰も正式に隊長になろうとしなかったのだ。
そこで取り敢えずの処置と言うことで、最年長の士官であるホフマンを隊長代行に据えたのだ。勿論、グラシスの配慮による物であることは疑いない。
その来客は、見るからに偉そう且つ尊大な態度で接してきた。
「アキトを引き渡せと」
「そうだ、これは命令だ。異存はないな大尉」
中佐の階級証を付けた男は何処までも高圧的だった。
「何故です? 我々はアキトを護る為にいるのです。それにアキトの移送は明後日と言われていますが」
「君に知る権利はないのだよホフマン大尉。良いから言われた通りにするんだ」
甲高い声を上げる中佐。
「ならばお断りします。私達はグラシス・ファー・ハーテッド中将閣下直属の部隊です。ハーテッド中将の命令書が無ければ応じられませんね」
「貴様! 大尉のくせに生意気な!!」
拒絶された途端に怒鳴る。挫折を知らない若手エリートらしい反応だ。
「大体中佐は何の権限があって、そんな命令を出すんです? 中佐のくせに」
先程のお返しとばかりやり返す。
「ぐっ! き、貴様覚えておけよ! 私を怒らせたことを後悔させてやる!!」
「AS YOU LIKE I’T」(お好きなように)
中佐は血圧を200程まで上げながら帰っていった。
「これからどうします、ホフマン大尉」
アイシャが騒ぎを聞きつけてやって来たのは、中佐が追い返された五分後だった。
「警戒のレベルを最大に迄上げよう。恐らく仕掛けてくるなら今夜だろう」
「わかりました」
「それと、あの四人組にも知らせてやってくれ。今夜は盛大なパーティーが有ると」
「解りました、それじゃあ歓迎の準備に入ります」
コマツはそう言って無線を切った。
「どうやら今夜辺りにお客さんが来るらしい。全員準備しておけ」
「解った。それで、配置はどういう風にする?」
「丘の上に創った監視用の俺体壕にタナカ。偽装した簡易俺体にライズ。で、俺達はその手前の俺体壕で待機。それでどうだ」
「じゃあそれで行こう」
ヒラオカも異存がないようだ。
「なら1800まで交代で休憩しよう。飯も今の内に済ませとこう」
某所
薄暗い部屋に大勢の男達が集まり何やら話し合っている。
「いいか、我々の任務は「漆黒の戦神」の捕獲だ」
指揮官らしき男が指示を出している。
「交戦規則は設けない。発見されたら戦闘員、非戦闘員に関わらず射殺せよ。そして「漆黒の戦神」の捕獲が困難な場合はその場で始末せよ」
「大佐、我々は「漆黒の戦神」の顔を知らないのですが、どうやって探し出せば良いのでしょうか」
部下らしき男が質問をする。
「五階の病室に居るらしいが、詳しくは解らん。しらみ潰しに探すしか無いだろう」
大佐と呼ばれた男が答えると、そこかしこからブーイングが上がる。
「なんだよそれ」
「面倒くせえ」
「サボりやがったなラングレーの連中」
「皆落ち着け。今更言っても始まらん。軍人は与えられた任務をこなすだけだ。まずこれに全力で当たろう」
大佐の説得で何とか場は収まった。
「所で大佐。本当に目標建造物に特殊部隊は居ないのですか?」
再び部下の一人が念を押すように訊ねる。
「それについては完璧だ。ラングレーからの報告では、何処の特殊部隊にも動きが見られないそうだ」
「ならば大丈夫ですね。我々デルタ・フォースの実力を持ってすれば、高々正規軍の一個大隊程度どうにでも料理できます」
「その通りだ大尉。だが慢心は禁物だぞ諸君」
大佐が最後の締めを行う。
「我々合衆国こそが、全世界の頂点に立つ存在だと言うことを連中に思い知らせてやれ」
「「「「「「「「「「「「「「Yes Sir!!!」」」」」」」」」」」」」」
「これで良かったのか?」
「ええ、有り難う御座います、大佐」
「しかしだな中佐、何故少年一人の為に特殊部隊を動かさなければならないのだ」
大佐にはそれが不思議でならなかった。自分の子供ぐらいの少年を、自分たちの様な精鋭を使ってでも拉致しなければならないのか。
「大佐殿、これは高度に政治的な事が絡んでおりますので、大佐殿にお答えする義務は有りません」
と、上司に使うには余りに慇懃無礼な言葉遣いであった。
先程ホフマンに言い負かされたこの中佐、実は軍人ではない。ある諜報組織の人間で、いわば彼等の監視が主であった。
しかし手柄を焦った中佐は、病院に乗り込んでアキトを引き渡すように命じ、ものの見事にやられたのだ。
だが中佐は、自分のとった行動が自分の首を絞めるとはこの時思いもしておらず、あの行動によってホフマンが完全に戦闘態勢を命じたことなど、考えもしていなかった。
当日 午前一時三十分頃
『オメガ20よりオメガ7へ、震動センサーに反応多数。正面からです』
監視していたタナカの報告に、コマツは眼を擦りながら飛び起きた。
「セオリー通りに深夜に行動か。やっぱり俺達が居るとは思っていないみたいだな」
「その代わり、死んでも俺達とは気が付かないかもな」
「嫌な事言うなよヒラオカ」
相変わらず漫才の様なやり取りをする二人。
「タナカ、人数は解るか?」
ヒラオカが詳細をタナカに訊ねる。
『え〜と、大体4〜50人位です』
「連中本気だな」
「特殊部隊をこれだけ投入するんだからな、間違っても深夜のお見舞いってことは無いわな」
緊張感の欠片もない。
「オメガ7より各員、戦闘態勢に移行。全武器のセーフティを解除。新型の多目的バイザーを着用せよ」
「オメガ8了解」
『オメガ17了解』
『オメガ20了解』
そして直ぐに気持ちを切り替えさせ、緊張感を与えた。
ライズは知らず知らずに、自分の左側の胸ポケットを触っていた。
其処には、かつて西欧方面に来た時に撮ったアキトとの2ショット写真が入っている。
「アキトさん・・・・・・」
ポツリと呟く。
アキトと出会うまで、ライズは自分が女であることを正直、疎ましく思っていた。
彼女は頭脳も軍人としての技量も、他の同年代や年上の軍人達よりも遙かに優れていた。
だがそのため、様々な嫌がらせ等を受けてしまったのだ。「女の癖に生意気だ」や「年下の癖に先輩を立てない」等、主に言葉や態度での嫌がらせだった。
そして、ライズはライズで「馬鹿に構うのは時間の無駄」と言って全然取り合わないので、更に相手の攻撃はエスカレートしていった。
だが、ライズはその優秀さのため短期間で下士官に昇進し、部隊に配属された。友人と呼べる存在を創らずに。
それを心配した父親は、せめて恋人とまでは行かないにしても男友達の様な存在を作って欲しかったため、つてを使って妻の故郷である日本地域−極東軍集団−に配属させた。
そこで初めて配属されたのが、第一特殊戦旅団第一〇一遊撃大隊。通称”オメガ・フォース”だった。
そしてコマツ達の部下としてやって来たが、年不相応な程の現実主義的な態度と行動は変わらなかった。
だが、西欧方面で、アキトと出会ったことでライズは変わった。極めて良い方向へと。
女の子としてアキトに恋をし、アキトに愛してもらいたいと思うようになった。
そのため、今まであった険の鋭さが和らぎ、少しではあるが人前で笑うようにもなった。
そのことを一番喜んだのはコマツだった。
生きる目標がある人間はそう簡単に死なないのだ。そして、コマツは仲間が死ぬのを見るのをもっとも嫌っていた。
ライズには生きる目標が出来た。アキトの恋人になるという目標が。
友人(と言うかライバル)も出来た。次第に、女の子らしい自分に照れながらも満足していった。
・・・だが、そんな彼女にとってアキトに仇なす相手はどう写るか。
云うまでもない。抹殺の対象だ。
そして現在のライズは、恋する女の子でも年相応の少女でもない。
オメガ・フォース第十三班所属の狙撃兵だった。
「アキトさん・・・」
もう一度だけ呟いた。
ドドーーーーーーーーーンンッ!!
「Moon Night」本隊の付近で大きな爆発があった。その音はコマツたちの場所にまで聞こえてきた。
タナカが直ぐさま無線の傍受を始める。
『こち・・・警備隊・・・撃を受けて・・・・・・キトを狙ってい・・・一旦後退・・・する・・・』
これだけ聞けば何が起こったか大体理解できる。
「オメガ20よりオメガ7へ。「Moon Night」本隊が攻撃を受けているみたいです。どうしますか」
『オメガ7よりオメガ20、それは多分おとりだ。本命はこっちだ、多分』
『オメガ8よりオメガ20、あっちはあっちで旨くやってくれるさ。それよりもこちらのお客さん達も動き出したみたいだ』
バイザー越しに敵のシルエットがハッキリと映し出される。
『オメガ7より各員、射撃用意。合図があり次第一斉に撃て』
コマツの命令に答える代わりに三人は、自分のインカムのマイクをポーンと叩く。
敵との距離は既に500メートルを切っているため、此処からは全て無言でやり取りをしていく。声は夜中だと思ったより遠くまで届くからだ。
コマツとヒラオカは軍用リュックに挿しておいたロケットランチャーを取り出し、発射出来るように安全ピンを抜いて収納してあったインナーチューブをスライドさせた。
この対戦車ロケット弾、重量僅か1.8キロながら350ミリの装甲版に穴を開けられる代物で、手榴弾感覚で使われている。
そして彼我の距離が200メートルにまで近づいた。但し敵の方からは見えては居ない。
他の二人は狙撃銃とグレネードランチャーで敵を狙っているだろう。
緊張で唇が乾く。
唇を舐める。
心臓の鼓動が強くなる。
汗を袖で拭う。
距離150メートル。
そしてコマツは命令を下した。
「It’s showtime」
四時間後
「役立たず共め! 何が最強の部隊だ! 高々ガキの一人も誘拐できなかった癖に!!」
件の中佐はヒステリックな声を上げながら西欧から逃げだそうとしていた。
あの戦闘でデルタの精鋭達は手酷い損害を受けて、暫く軍事行動を取れなくなってしまい既に本国へ帰還しようとしている。
中佐はそれより早く帰還して、報告書を上司に提出しようとしていた。
勿論、言い逃れと責任転嫁の為の自分に都合の良いように書いた報告書だ。
そして副官の運転する車に向かった。
しかし其処には副官はおらず、代わりに黒いスーツとサングラスに身を包んだ東洋人が立っていた。
「おい貴様! 邪魔だ!」
高圧的に接してくるが、男は冷笑を浮かべただけだった。
「貴様、私が誰だか解っているのか!?」
「それは勿論。某国中央情報局の中佐殿」
「!! 貴様!」
中佐は腰のホルスターからブラスターを取り出そうとしたが、それよりも早く男は体を密着させて払い腰を決めた。
「それとあんたはもう中佐じゃ無い。さっき確認取ったとき「そんな人は居ない」って答えが返ってきたぜ。つまり切り捨てられたってことさ」
だが中佐は地面に叩き付けられたときに気を失っていた。下がコンクリート製だったのと受け身が取れなかった為らしい。
「今まで人を散々利用して出世してきたんだ。利用された挙げ句に切り捨てられたんだから本望だろう? 元中佐殿」
男−ヤガミ・ナオ−はそう吐き捨てて立ち去った。
憲兵隊が駆けつけた時には、気絶しながら失禁していた元中佐だけが其処にいたという。
終わり
あとがきみたいなもの
「自称」ACTION軍事担当官のペテン師です。
この話は本編第二十一話のサイドストーリーみたいな物として書いてみた物です。
自称の通り軍事色の強い物になってしまいましたが、性格からかどうしてもギャグも
混ぜてしまいがちです。私は基本的にギャグの人ですから(笑い)。
オオノ・ヒロユキ、ワタラセ・トシユキの両名は「ガメラ」シリーズに出てきた
大野一佐役と渡良瀬二佐役の、渡辺裕之さんと永島敏之さんがモデルです。
あの二人、軍人というイメージがピッタリで、迷彩服を着ても違和感がないんです。
別人28号様、再びフレイ・ヒースロー嬢の登場をお許し頂いたことを深く感謝いたします。
黒貴宝様、アイシャ・バーナード嬢の登場が事後承諾になってしまいました。申し訳ありません。
最後に、こんな変な文章にも関わらず読んでくれた神のような方々、
本当に有り難う御座いました。
祝! 人気キャラ投票 「ががーーーん!!」のプラカード二十一票獲得!
何げに無機物が強いですね、このHP。
代理人の感想
う〜むぅ。
事前の準備やらがあったとは言え、たった四人でデルタフォースを抑えこむか・・・・(汗)。
本当に強かったんだな、コマツ達。
・・・・・・お茶目だけど(笑)。
そういえばペテン師さんが「ががーん!のプラカード」の紹介者と言う事は・・・
ペテン師さんも無機物同盟の一員(笑)!?