機動戦艦ナデシコ

ever day


第2話

 

 

 

自転車をこぎ、ようやくサセボドックの入り口まで来た。

はぁー、疲れた。何でこんなに坂が多いんだ(怒)

ま、いい。それじゃあ早速プロスぺクターさんを呼んでもらうか。

 

「すいません」

 

俺は、守衛の詰め所に声を掛ける。

 

「何か」

 

「あの、先ほどここの関係者らしき人とぶつかってしまったんですが。その時に間違って俺の財布を持って行ってしまったと思うんです」

 

「どんな人でしたか?」

 

「えーと、白い服を来た2人組で・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、

 

俺は、ユリカ達のことを説明する。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ということで、多分その2人が持ってると思うんです。」

 

「わかりました。連絡を取ってみるので少々お待ち下さい。貴方の名前は?」

 

「テンカワ・アキトです」

 

守衛の人は詰め所に戻っていった。

待つこと数分。やっと戻ってきた。

 

「お待たせしました。どうやら荷物の中に紛れ込んでたみたいですね。今、関係者が来るのでこちらでお待ち下さい。」

 

「はい」

 

そう言って、守衛の人は俺を建物の中へと案内する。

通された部屋はちょっとした応接室といった感じだった。

 

「では、ここで。すぐ来ますから。」

 

バタン

 

守衛の人はドアを閉め、出ていってしまった。俺は部屋に一人残された。

 

「ふ〜」

 

ここまでは順調だな。俺は息を吐きソファに腰を下ろす。

このままいけば多分大丈夫だとは思うんだが…。どこか不安が拭いきれない。

前回と同じようにナデシコに乗ることになってしまうのではないかという不安が。

 

「まさか、な。」

 

俺は苦笑する。そんなことはあるわけがない、と。

前回は俺がそれを望んだために起こってしまった。

しかし、今回は違う。俺はナデシコに乗ることを望んでいない。

てゆーか、乗りたくないからな。

ははっ、おかしいな。財布を返してもらって帰るだけなのに、何弱気になってんだか。

さらに待つこと数分。そろそろしびれを切らし始めた頃ようやく扉が開いた。

 

「いやー、お待たせして申し訳ありませんな。」

 

そう言いながら入ってきた人物は、真っ赤なベストに眼鏡、チョビ髭を付けたまごうことなきプロスペクターその人だった。

 

「こちらも少し取り込んでましてね。初めまして、ネルガル重工のプロスペクターといいます。えー、貴方がお財布を取りに来られた方で?」

 

「はい」

 

返事をすると、「ふむ」と言いプロスペクターは何かを考込む様子だった。

 

「あのー、俺の財布は?」

 

しびれを切らした俺は堪らず声を掛ける。

 

「あ、すいません。失礼かと思いましたが確認のため貴方の財布の中を改めさせてもらいました。それでですね、IDを拝見したところ貴方はテンカワ・アキトさんということでしたよね?」

 

「ええ、それが?」

 

「いや、間違ってたら申し訳ないのですが…、もしかしてご両親は我が社にお勤めではなかったですか?」

 

「!!」

 

どう答えよう?ここは嘘をつくべきか?いや、相手は仮にも交渉のプロだ。

もし看破されたらそこを突っ込まれてますます泥沼になってしまうだろう。

ここは必要最小限のことだけを言って切り抜けるべきだな。

俺はそう考えをまとめると、

 

「ええ、それが何か?」

 

と、素っ気なく返事をした。

 

「やっぱりそうでしたか。実は私は火星で貴方のご両親と一緒に仕事をしてまして。お名前を拝見した時まさかとは思ったんです。それにしても、かつての同僚のご子息と会えるなんて人の縁とはわかりませんなぁ」

 

そう言って、嬉しそうに微笑んだ。

 

「はぁ」

 

俺は気のない返事を返す。さっさと財布を返してもらいたいだけなのに。

しかし、プロスペクターは止まらなかった。「火星の頃は…」なんて昔話を始めてるし。

 

「あのー、財布は?」

 

遠慮がちに声を掛けてみた。すると、

 

「おお、すいませんでした。つい懐かしくなってしまって。一応確認のためにDNA検査をさせてもらえますかな?」

 

そう言って、ペン型の検査機を取り出す。前回は舌でやられて痛かったので腕を出した。

 

「じゃあ、失礼して。」

 

ペン先を腕に押し当てた。すると俺のDNAを読みとり該当者と照らし合わせる。

 

「ふむ、確かにテンカワ・アキトさんですな…。むっ、全滅したはずの火星からどうやってこの地球へ!?渡航記録によると貴方はまだ火星にいることになっているのですが。」

 

ま、まずい。どう言おうか?

だが、咄嗟にうまいことを言えるはずもなく、

 

「それが、よく覚えてなくて。気づいたら地球にいたんです…」

 

と、前回と同じことを言うしかなかった。

 

「そうですか…、貴方も大変だったんですねぇ」

 

プロスペクターは立ち上がって窓の外を眺める。

俺は、どうすればこの窮地を脱出できるかで頭が一杯だった。

何でこんなことになってるんだ?俺はただ財布を返してもらいに来ただけなのに。

 

「ところで」

 

「はい?」

 

プロスペクターが、突然こちらに振り返り声を掛けた。

 

「貴方、そのお荷物は?どこかにお出かけで?」

 

「あ、いや。実は働いてた店をクビになって。それで住む所も無くなっちゃって。」

 

「それはお気の毒に。どんなお店だったのですか?」

 

「え、小さな中華料理屋ですけど。」

 

「ほう。すると貴方はコックさん、ということですかな?」

 

「一応は。まだ見習いですけどね。」

 

「それで次のお仕事を探してる時に彼女達とぶつかった、と。」

 

「ええ、まさかあんなところでユリカ達に会うなんて思いもしませんでしたよ。」

 

「ふむ、ユリカさん達にねぇ…」

 

「もういいでしょ。早く財布を返して下さいよ。」

 

俺は少し苛立った声をあげた。

前回の時もそうだったが、このプロスペクターという奴はただ者ではない。

ネルガルのシークレットサービスを束ねる者だ、という噂も聞いたことがある。

今だって、顔は微笑んでいるがその裏では何を考えているのやら。

何時までも一緒にいるのは得策ではないな。

 

「おお、これはこれは。お渡しするのがすっかり遅くなってしまいまして。」

 

よく言うよ。俺は心の中で毒づいた。

 

「じゃ、俺はこれで。」

 

財布を受け取り、部屋を出ていこうとする。

しかし、

 

「あ、すいません。最後に一つよろしいですかな?」

 

扉を開けた俺をプロスペクターが呼び止めた。

はぁー。今度は何だよ。

俺はうんざりしながらも振り向いた。

 

「何ですか?」

 

不快感を隠そうともせず応える。

 

「お手間を取らせて申し訳有りません。テンカワさんはユリカさんとお知り合いですか?」

 

キラッ

 

プロスペクターの眼鏡が光ったように見えた。

 

「・・・・・・・・・・・・・どうしてですか?」

 

「いえ、先ほどテンカワさんがユリカさんのお名前を口にされたものですから。確か、私は口にした覚えは無いと思ったものでして。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

そういえば、確かにさっきユリカと言ったような気がする。

それにしても、このタヌキが。最初から俺を疑ってたのか?

 

「どこでお知り合いになられたのかと、ふと思いましてね。差し支えなければお教え願えないでしょうか。」

 

と、さらに慇懃な態度にプロスペクターは出る。

俺を苛立たせる気か。軽い興奮状態にして更に情報を聴き出そうという腹だろう。

ふ、古典的な手を。そんなのがこの俺に通じると思ったか。

 

「・・・・・・・・・・ユリカとは火星で隣同士だったんですよ。それが何か?」

 

俺は臆面も無く答える。別に知られてもまずいことではないからな。

 

「確か、ミスマル家はもう随分前に地球に越してきたと伺ってますが、ずっと交流があったのですか?」 

 

「いえ、火星で別れたきりですが。」

 

何が言いたいんだこの男は?

 

「そうですか…。そうなると、いくら幼なじみとはいえ、何年も会ってなかった人物のことを一目見ただけで分かりますかねぇ?」

 

そう言ってプロスペクターは中指で眼鏡を軽く押し上げる。

なるほどな。どうやらこの男は俺のことをエージェントか何かだと思ってるらしい。

確かに、ナデシコ出航日当日に財布を取りに来た。

しかも艦長のバッグに間違えて入れるなんて偶然にしては出来過ぎてるからな。

ナデシコのことを探りに来たと思ってるんだろう。

はぁー。ま、奴の立場からすれば分からないでもないんだけどなぁ。

ナデシコの責任者としてトラブルの芽は全て摘むということか。

それにしても、勘違いされては困るんだよな。

俺としては、一刻も早くナデシコから離れたいだけだというのに。

 

「あいつのスーツケースとぶつかった時に中身が散らばってしまったんで、拾うのを手伝ったんです。その時に俺とユリカを写したフォトを見つけたんですが…、聴きませんでした?」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いえ。」

 

奴の口調が微妙に変化した。自分の予期した答と違うものが返ってきたせいだろう。

 

「いくら何でも自分の昔の姿は忘れないでしょう?そこから思い出していって、彼女がミスマル・ユリカということが分かったんです。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

奴は黙って聴いている。表情こそ変えないが、その胸中には失望が広がっていることだろう。

 

「Do you understand?(ご理解いただけましたか)」

 

俺は嫌味たっぷりに言ってやった。

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ。お引き留めして申し訳ありませんでした。」

 

Yeah!!

勝った。俺は胸の中でガッツポーズを取る。

そして今度こそ出ていこうとすると、

 

「あの、テンカワさん。」

 

また呼び止められた。

 

「・・・今度は何です?」

 

「ああ、そうじゃなくて。」

 

「・・・・・・・・・?」

 

まだ俺に用があるのか?この親父は。

 

「貴方、今求職中ということでしたよね?」

 

「そうですけど」

 

「よろしかったらウチで働いてみませんか?」

 

「ウチというとネルガルで、ということですか?」

 

「はい。」

 

おいおい。何を言い出すんだこの親父は。

どう考えてもそんな友好的な関係じゃないだろうに。

どっちかというと敵同士に近いだろうが。

 

「いきなり言われても、困りますよ。」

 

「唐突なのは分かってますが、実はこちらでもちょうどコックの人員が足りなかったんですよ。そんな時貴方に会った。聴けばちょうど求職中ということですしね。」

 

「ですが・・・・・・」

 

「お給料はこのくらい出しますよ。」

 

そう言って懐から取り出した電卓を素早く打って、俺に見せた。

 

「こんなに・・・・?」

 

正直驚いた。前回の時よりも多かったからだ。

初年度のサラリーマンの約1,5倍という位か。

一瞬乗ってもいいかなぁと思った。

前回は乗ったわけだし。ナデシコが居心地のいい空間であったのも事実だ。

あの未来を辿らないようには少し動いて修正すればいい。

俺はこれから何が起こるか全て知ってるんだから、そう苦労はしないだろう。

でも、やっぱり・・・・・

 

「俺は・・・・・・・・・・」

 

と、口を開き掛けた。その時、

 

ドオォォォォン!!

 

外から爆発音が聞こえた。

 

「な、何だ!?」

 

俺は慌てて窓に駆け寄った。すると、バッタの大軍がこの港に押し寄せているのが見えた。

プロスペクターも驚いた様子で窓から外を見ている。

 

「何故ここが…?」

 

俺達が外を見ている間も、木星蜥蜴たちの侵攻は続く。

駐留してある軍も反撃をするのだが、さしたるダメージを与えてはいなかった。

 

ドーン、ドーン、ドーン

 

ダダダダダダダダダダダダ

 

バシュゥゥゥゥッッ

 

ドッカァァァァァン!!

 

そうこうしてる間に、戦火がこの建物にまで及んでくる!

 

「プロスペクターさん!俺行きます!」

 

俺は踵を返し部屋を出ようとした。が、

 

「お待ちなさい!その前に、あそこをよく御覧になって下さい。」

 

「え?」

 

厳しい口調で俺を諫めると、ある一点を指さした。

俺がそこを見ると、

 

「ゲッ」

 

俺が入ってきた入門ゲートは流れ弾か何かで破壊されていた。

とてもじゃないが、通れそうにない。

他に外に通じる道を探してみるが、あいにくと見つからなかった。

どうしよう。このままじゃ、俺ヤバイことになるんじゃないか?

どうしようか考えてあぐねていると、

 

「テンカワさん。ナデシコでなら脱出できますよ?」

 

プロスペクターが俺に話し掛ける。

 

「ナデシコ・・・・・・・・・・・と、とは、何です?」

 

あ、危ない(汗)。一瞬俺は普通に応えそうになってしまった。

今の時点で俺がナデシコについて知ってたらおかしいもんな。

俺の必死なフォローが効いたのか、プロスペクターは気にすることなく続ける。

 

「ナデシコとは、ここの地下ドックで極秘開発中だった新造戦艦のことです。その出航日が今日だったのですよ。」

 

「へぇ、そうだったんですか…。じゃあ、コックが必要ってことは…?」

 

「ええ、ご推察の通りです。貴方にはその戦艦のコックさんをやってもらおうかと。」

 

「や、やですよ。俺、そんな戦艦に乗るなんて。」

 

「ですが、選択肢はもうないのですよ?見たところ軍の兵器も効果が無いみたいですしね。ま、ここで一生を終えるというのならお止めしませんが。」

 

「うっ」

 

「一応我が社の所有物ですからね、ナデシコは。関係のない人間をお乗せすることは出来ないのですよ。ウチの社員ともなれば話は別ですけど。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

「どうします?」

 

くそっ。どうやらプロスペクターの言うとおり他に道はないみたいだ。

奴の思惑通りに事が運ぶのは気に入らないが、この際しょうがない。

まだ死にたくはないからな。

 

「・・・・・・・・・・わかりました。乗せて下さい。」

 

「それは我が社と契約をなさるということですか?」

 

「はい」

 

「そうですか!ありがとうございます。それでは内容をよく読んでもらって、異存がなければここへサインをお願いします。」

 

そう言って嬉々として書類を取り出した。

よく読めって言われてもねぇ…(汗)。すぐそこでドンパチやってるのにそんな暇無いと思うんだが。

とりあえずパーッと流し読みをする。

 

「あ、あのここなんですけど。」

 

「何ですかな?ふむふむ…。ではここをこうして…これでよろしいですか?」

 

前回俺はナデシコを降りた後、莫大な借金を抱えてしまったからな。

再びそうならないようにしっかりと保険の面は改善してもらった。

あと、男女交際についても・・・・・。ま、一応備えあれば憂い無しってことでな(笑)

 

「これでいいですか?」

 

俺はサインした書類をプロスペクターに渡した。

 

「・・・・・・・・はい。結構です。」

 

書類を一通り確認し、大事そうに懐にしまうと、

 

「では、我が社が誇る新造戦艦ナデシコへご案内しましょう!」

 

 

 

 

 

続く

 

後書き

こんにちは、ぽてとです。第1話を投稿した時点で第2話は8割方書いてたので早めに仕上げることが出来ました。

今回は・・・・・・・・・・・・・、すいません!私はジョジョの大ファンでして、つい使ってしまいました(汗)。3部の承太郎です。まんまですね。

初めこんなこと書く気はなかったのですが、アキト君に「ユリカ」と言わせたことから、あれよあれよという間にこんな展開に。

正直ちょっとわざとらしいと書いてて思ったんですが、すぐ気がつきましたかね?(ユリカ〜云々の所です)

初めて心理戦を書いてみましたがどうだったでしょうか?少しでも感じ取ってもらえれば嬉しいです。

戦いとは、やはり知略を振り絞った頭脳戦が真骨頂だと思っていますので。

ドラゴンボール的なパワーとスピードが上の方が勝つというのもシンプルでいいんですけどね。

ちなみに「最後に〜」という台詞は刑事コロンボもしくは古畑任三郎にしょっちゅう出て来ます。機会があれば聞いてみて下さい。

ところで、ある作家さんの感想に代理人様が後書きはあくまでおまけであって展開の補足をするのはよくないと書いてあったので非常に遺憾なんですが、少し補足をさせていただきます。

 

 

 

 

本編を読むとアキト君がプロスさんをやりこめたように見えますがそれは間違いです。

つまり、プロスさんはわざとああいう言い方をしたんですよ。平常時にスカウトしてもそれがいい結果につながるとは限りませんよね。

ということで、精神的に揺さぶりを掛けることにしたんです。

アキト君がプロスさんの追及をかわし、優越感に浸っているところにスカウトの話を持ってくる。

アキト君は自分の方がプロスさんより上位にいると錯覚し、普段なら即断るかもしれないところを機嫌がよかったので、少し考える余地が出来たんです。

プロスさんが取ったちょっと予定外だという仕草は全てフェイクなんです。演技をしてたんですね。

そして第2段攻撃。つまりお金ですね。ここで追い打ちを掛けます。

この時更に考える余地が生まれます。実際アキト君もグラッときたわけですが。

そして、最後にとどめを刺すつもりだったのですが、ちょうど木星蜥蜴の攻撃があり3枚目のカードは切らずに済んだわけです。

ということで、アキト君はプロスさんの手の上で踊っていたに過ぎないんですね。

ま、ネルガルSSのトップは伊達じゃない(笑)ということでしょうか。

 

何故、プロスさんがアキト君に固執したかというと、やはり彼を疑ってたからです。

テンカワ博士の遺児が何故今現れるのか、火星からどうやってきたのか等その理由を知るために、とりあえずナデシコに乗ってもらおうと。時間が欲しかったんですね、彼に事情を聞く時間が。

このまま見逃すにはあまりにもリスクが大きいんじゃないかと判断した。彼は下手したらネルガルのアキレス腱となる存在なのかもしれませんから。

と、こんなところです。

それにしても、他のキャラの心情とかどうすればいいのでしょうか?アキト君視点というのを2話で壊すのは嫌だったので、本編では出さなかったのですが。

それに、ザッピングみたいにするのはちょっと…。ただでさえ展開が遅いのにそんなことしたら、いつまで経っても終わらないと思いまして。

何かいいアドバイスがあったら教えて下さると嬉しいです。

何もなければ当分は後書きに載せようかと思ってます。

 

それでは次は第3話ですね。ラストは考えてあるのですが、それに向けてどこまで進むのか?

ペースは気にしないで下さい(涙)。 ストーリーが速くならないなら投稿ペースをあげるしかないのかと諦めてますので。

それでは、第3話でお会いしましょう。

 

P.S. 後書き長くてすいません。それにしても何で後書きは疲れないんでしょうね?

P.S.2 もし心理戦をもっと知りたい方がいたら荒木先生のジョジョか、福本先生のカイジをお読み下さい。どちらもおすすめです。

 

 

 

 

代理人の感想

いや〜、いいですねぇ心理戦。

好きです。

自分では書けませんけど(爆)。

毎回だと疲れますけど、時々はこう言うのを入れて欲しいなと思ったり思ったり(笑)。

 

>他のキャラの心情とか

やはり「地の文」で書くのが基本ではないでしょうか。

・・・・とはいうものの、現在の一人称を続けるなら直接的には書きにくいのも事実。

ですから直接書くのではなく、間接的な描写によって「読者に想像させる」という手法が有効ではないでしょうか。

 

例えば今回の「展開の補足」ですが、これを本文中で伝えるとするなら

Yeah!!

>勝った。俺は胸の中でガッツポーズを取る。

の直後に

 

「だが、俺はこの時気がつかなかった。

 この時プロスの口元がごくごくごく僅かに歪んでいたことに・・・・・。」

 

という一文を入れれば後書きの補足ほど明確ではないにしても、

読者に「何が起ったのか、何が起こっているのか」想像するヒントを与えることができます。

同様に、他人の心情に関してもちょっとした仕草なり表情なりをクローズアップして描写してやれば

「むう、この仕草にはどういう意味があるんだろう」と

読者の注意を喚起させ、想像力を働かせて貰うことができるでしょう。

おそらく、大抵の心理描写に関してはこれで補えると思いますので試してみてはいかがでしょうか。

 

 

追伸

ちなみにぽてとさんが「心理戦」について参考書を二つ上げてらっしゃいますが・・・・

「ジョジョ」はともかく「カイジ」は精神的にある程度タフでないとお勧めできませんのでご注意(笑)。