時と次元を超えし者
第3話「二人の闇のプリンス」


今日はナデシコの出向日であり、αナンバーズの会社の創社日である。
さて、どんなことになるのやら・・・

―αナンバーズ―

「うーん・・・絶好の創社日和だな・・・」
リュウセイが言う。
「まったくだ。しかしもうすこし早くしたかったな。ゼンガー少佐たちの乗る戦艦の出る日と重なるなら・・・」
マサキが言う。
「気にかけていてくれてありがとう。しかし心配は無用だ」
「我々もまだまだくたばる年じゃないしな・・・」
「エルザム少佐にギリアム少佐!何でまだいるんだよ?もう出てるはずだぞ!」
「・・・まだ寝てるのよ・・・少佐とイルイが・・・」
ラトゥーニが言う。
「イサムとガルドは?」
「暇だからシュミレーターでトレーニングやってるわ・・・」
「まあ、いいじゃねえか」
「おっと、話が始まるぜ」
αナンバーズの重役クラスが出て来る。
「これより、我々はマオインダストリーとして活動を開始する。
リン・マオ社長、イルムガルト・カザハラ副社長このたびのことについて意気込みを・・・」
「このたび社長を務めることになったリンだ。まあ会社の名は同じでも中身は、
波乱財閥、ウィナー家、司馬モータースやケルナグールの飲食店などが混じってるし、
旧マオインダストリーに関しては私は今まで現状維持に等しい政策ばかりやっていたので、
実際マオ社を営業するのは天才なヤツラというわけなので私はお飾りだ。
と言うことでまあ、あまり私に期待しないでくれ・・・
とりあえず、社長だからといってあまり敬語使わないでくれ。以上だ」
「まあ、一応福社長だしお茶に誘われたかわいこちゃんたちは断らないでね。それと・・・グボ・・・」
「・・・以上で終わります・・・それでは全員仕事を開始してくれ。
特に兵器開発課。あんな機体を量産するのは不服だろうが天才少年たちの話では、
ここならあれにオプションの武装をつけたら雑魚が相手なら十分やれる実力らしいので、
がんばってくれ。・・・あんな機体だが社運がかかってるのだ・・・」
・・・
「・・・やっぱりあの機体を量産して売るなんて皆、無謀と思ってるみたいだな・・・」
「そりゃそうだろ。あんな機体なんて・・・」
などと出来た会社についての話をするエルザムたちであった・・・
ちなみにゼンガーとイルイがおきたのはこの三時間後だったらしい・・・
無論、あの2人が何か仕掛けたからというのは言うまでもない・・・
ちなみにゼンガーの顔には落書きがあり、目にもクマが出来ていたという・・・
イルイはネグリジェ姿ででてきたという・・・このせいで一部のクルーがイルイを拉致ろうとしたがそいつらは体が変なふうに曲げられてたり、
骨が砕けており、
ラーダや敷島博士の元へ連行されたという・・・
そのときイルイの周りに彼女の味方をしたものがいなかったというが事実は闇の中である・・・




―アキト―

今日はナデシコ出航日・・・
俺は前回より早くナデシコに来た・・・
無論、早く来たのでユリカとのイベントは起こしてない・・・
というか、思い出してくれないほうが今の俺には好都合だし、そもそも、今回はルリちゃんがプロスさんに乗せるように言ってくれているのであらかじめユリカと接触しなくてもナデシコに乗れるし・・・
それに、まだ体が反応に追いついてないので2分の1位で痛い目にあうし・・・
つまり、今の俺にはメリットがない・・・
というわけでルリちゃんに言われた通りプロスさんにルリちゃんの名前を出して雇ってもらうことにした。

ルリちゃんの名前を警備の人に出してしばらく経つとプロスさんが出てきた。
「お待ちしていましたよ。あなたがルリさんの旦那さんですね?まずは遺伝子チェックをさせてもらいますよ」
そう言いつつプロスさんは遺伝子チェックを開始する
「・・・まあ、そうですけど、旦那さんはやめてもらえます?」
「はいはい、わかりました。おや?全滅した火星から、どうやってこの地球に来られたんですか?」
「実は・・・よく覚えてないんですよ・・・気がついたら地球に・・・」
「何か秘密があるのではないですか?それを話してもらわないとナデシコには・・・それにあなたは・・・」
「・・・テンカワ博士の息子だからですか?それならご心配なく・・・知っていますがやったのは現会長ではないのは理解してますし、
まあ多少の協力くらいはしてもらいたいのは本音ですがね・・・」
「なっ!?・・・何が目的ですか?」
「ネルガルに敵対する気がないのはまず言っておきます・・・最も俺にとって都合の悪いことをするなら別ですが・・・
とりあえず、俺の目的は運命に抗うことです」
「・・・そうですか・・・いいでしょう。必要なことがあったら言ってください。ネルガルにとって不利益でなく、私にできることなら
手伝いましょう。私も友人でもあるテンカワ博士を助けられなかったのには負い目を感じてますし・・・」
「かまいませんよ。でもあえて言うなら、ゴート・ホーリーさんと会長秘書に警戒されないようにして欲しいのですが・・・
あと2人を知っている理由は今は聞かないでくれます?すべてが終わったら話しますから・・・」
「結構難題ですが、できることはしてみましょう。・・・それに難題を押し付けているのはあなただけじゃないですし・・・」
「ありがとうございます。それとルリちゃんに会いたいのですが・・・」
「わかりました・・・今、メディカルルームにいますので案内します・・・」
「え?なんでメディカルルームに?」
「実は、3日前にはナデシコに来てたんですが、その時には体調を崩されてまして・・・
それなのにオモイカネを使って何かやっていたみたいなんですよ・・・」
「そうですか・・・どこですか?」
アキトは場所はわかっているが怪しまれないためにプロスに聞く。
「はい案内しますので。それと契約書のほうも移動しているうちに・・・」
そう言いつつプロスは契約書を出す。
「はいはい。役職はコック兼パイロットでかまいませんか?」
アキトは歩きつつ契約書に入念に目を通す。
「おや?あなたもですか?まあ・・・いいでしょう」
「!?あなたも?もう一人居るんですか?・・・とりあえずこことここ消しときますね」
「クッ・・・きずかれましたか・・・ええ・・・おっと、つきましたのでそれでは・・・」
契約書の記入も終わり、部屋にも着いたのでプロスは去っていった。



アキトは扉を開けたするとそこには・・・
「あ、お、お待ちしていましたよ・・・アキトさん・・・」
「ル、ルリちゃん!?どうしたんだ!?そのクマと頬は!?」
アキトが驚いたのも無理はない・・・
ルリの目の下にはクマが出来、頬もやせていた・・・
そのせいで、目が怖い・・・
「実は結婚するため法律改正しようとしたら邪魔されて・・・10日ほどそいつと戦っていたんです・・・
特に最後の3日間はハーリー君とラピス、さらにオモイカネと総動員して戦っていたんですが・・・
それでも3日もかかってしまって・・・」
俺は驚いた・・・
最強クラスのマシンチャイルド2人と普通1人、さらに生まれたばかりとはいえオモイカネまで動員して3日も持ちこたえる等・・・
ましてや、ルリちゃんたちの能力は戻ってくる前と同じ・・・
ルリちゃんは火星を制圧し、ラピスは俺と2人だけで火星の後継者と戦ったというときの能力・・・
それらが集結したというのに3日も持ちこたえる等・・・普通じゃない・・・
「と、とりあえずなんとか改正して婚姻届も出しときましたが、入籍が認められてすぐ・・・

  『ホシノ・ルリ君。ここまでがんばったのなら、俺は何もせんよ・・・
   変な相手と結婚せんようにな・・・
   ちなみに、君とわかったのはニュースなどでも改正されたのが流れていない状況なのにすぐ入籍したからだ。
   ましてや、君がハッキング等が得意な体質だから改正したのがどちらかもすぐにわかったよ。
   あと3日前から協力していたのが誰かもね・・・まあ、もう何もせんがね・・・
   ちなみにこちらも実は仲間が手伝っていたんだ・・・
   君に精神的ダメージを与えるためばれないようにしていたがね・・・
   そういうわけで落ち込まなくてもいい。
                                      by IQ300の男』
と・・・」
「ルリちゃんたちが協力しても3日もかかるなんて・・・しかも、ラピスたちが協力したことまで・・・」
「しかも、まだ手加減してるようでした・・・」
「・・・また、イレギュラーか・・・」
「それと先日のサセボドッグ襲撃なんですが『メガネ小僧』と名乗る人物が公にならないようにしているようです。
プロスさんもその場に居たそうなので何があったか聞いたんですが教えてくれませんでした・・・
ただ、ドッグを守った人物は雇ったといってましたからその人に聞けば・・・」
「・・・そうか・・・
ところで入籍して晴れて夫婦になったんだしルリと呼ばせてもらうよ」
「・・・甘甘夫婦がいいですからルリちゃんのままにしてください」
「ふふ・・・わかったよ。ルリちゃん・・・」
・・・いきなりラブラブモードになる二人・・・やる気あんのか?
そんな時・・・
「レッツゴー!!ゲキガンガー!!」

「ぐお!?前よりも早いアンド声がでかい!?」
「うう〜耳が〜」
「いかん!ダメージ受けてる場合ではない!早くしないとガイが・・・いやもう間に合わん!ルリちゃん、耳栓を!」
「はい!」
アキトとルリが耳栓をしたそのとき・・・

「ガァァイィィ!!スウゥゥパァァ〜!!ナァァッッパァァ〜!!」

「クッ・・・耳栓しててもこれとは・・・これも防ぐため早く来たのに・・・
まあ、仕方がない・・・このぶんだと敵も早く来るな・・・ルリちゃん。俺もう行くわ」
「しかたありません。私も、スタンバらないと・・・」
「無理しちゃ駄目だよ・・・」
「無理しないように頼みますよ・・・あ・な・た」
オイ←2周り大きく

ちなみにガイの骨折は声のわりに前より軽かったらしい・・・

そして・・・
ビィー ビィー ビィー

この警報がなった後ブリッジはミスマル・ユリカとルリを除いてフリーズした・・・
ユリカは遅刻しなかったらしい・・・

「テンカワ・アキト。コック兼パイロットです」
「アキト?う〜ん?・・・」
(ち、願わくば思い出さんことを・・・無理だろうけど・・・)
「危険だし降りたほうが・・・」
「そういうわけにもいかないんでね」
(心配するメグミちゃんに微笑み返す・・・っていかん!
・・・遅かったか・・・赤くなってる・・・)
「貴様!俺のゲキガンガーに!」
「乗り換えてる間に死にたいのか?」
「クッ」
(ガイ・・・命あってのものだねだぞ・・・)
「まあ、一応、自分からパイロットとして登録するほどですし大丈夫でしょう・・・たのみましたよ」
「任せてくださいよ、プロスさん」
「むぅ・・・多少パイロットが多めだが、あいつらは信用できんし・・・」
(パイロットにもイレギュラーか・・・)
「あ〜!アキトだ!!アキトだ!!」←3周り大きく
皆との会話が途切れようとしたときユリカの声が・・・
(ち、思い出したか・・・)
「ユリカ知り合いなのかい?」
ジュンが聞く。
「アキトは私の王子様なんだよ!私がピンチになると駆けつけて来てくれるの!!」
・・・うっとうしい・・・
ジュンは・・・フリーズしてる・・・
「・・・ユリカ・・・今は戦闘中だ。話は後だ」
「は〜い」
ガキか・・・お前は・・・
そういえばルリちゃんは?俺がそう思ったとき・・・
「すいません。遅くなりました」
息を切らしてルリちゃんが来た・・・無理しないでいいのに・・・これくらい俺ひとりで・・・
それにしても懐かしい感じだ・・・だが・・・

俺はナデシコに乗っていい人間なのか?
俺は人殺し・・・こんな風に楽しんでちゃいけないんだ・・・
ただでさえルリちゃんがいると言うのにこんな人殺しふさわしくない人生を俺が送って・・・
殺した人のことも考えずに・・・みんなの知り合いがいたかもしれないのに・・・

そんなことを俺が考えてるうちにプロスさんがルリちゃんに声を駆ける。
「大丈夫ですか?私的事情でこうなったとはいえとはいえその体では・・・」
「いえ・・・夫が戦場に赴くというのに私がこれでは・・・」
「ええ!?ルリルリって結婚してたの!?確かに、結婚の年齢制限が下がったってニュースでいってたけど・・・」
「そんなことより、今は敵の数を確認しないと・・・えっ!?そんな・・・」
急にルリちゃんの顔が青くなる・・・
「どうしたんだい、ルリちゃん?」
「・・・て、敵の数・・・雑魚ですが・・・ろっ、600・・・」
「何だと!?」
多すぎる・・・念のため基本武装は全部付けといたがこれでは・・・
くそ、まだ接近しきってないからこちらから仕掛けられるが・・・
そう考えてる間に俺のエステは地上に着いた・・・
「クッ・・・敵の数が多い!仕方ない・・・ナデシコ!俺が時間を稼ぐからその間に何とかしてくれ!」
「わかりました!10分待ってください!」


そして戦闘が始まった・・・
戦闘開始直後はバッタは時間差で単発で襲ってきていたので楽だったが突然・・・
「!?何だ?攻撃のパターンが?」
突然バッタの攻撃のパターンが変わった・・・
急に周りを囲み一斉に飛び掛ってきたのだ・・・
「がぁ!こう一斉に飛び掛られちゃ・・・」
「「「アキト(さん)」」」
「アキトさん!いったん逃げてください!」
「ク・・・了解」
くそ、このままでは・・・
・・・残り4分となったときエステの損傷率は50%をきっていた・・・
そしてこれを好機と見たか・・・バッタはコックピットに向かってきた・・・
ここまでか・・・
「アキトさん!!いやぁぁ!!」
ルリちゃんがそう叫んだとき・・・
ドォォン


・・・俺のエステではなく向かってきたバッタが爆発した・・・
そしてバッタを倒した弾が放たれたと思われる俺が見たものは・・・
黒く・・・エステの3倍ほどのサイズはある見たこともない機体だった・・・
その横にはこれまた見たことない機体が2機・・・
「・・・あれは?」
「・・・やれやれ・・・遅刻した上、おいしいとこ取りですか・・・
お待ちしていましたよ・・・プリンスオブダークネス【闇の貴公子】さん・・・」
プリンスオブダークネスだと!?
「ふっ・・・すまんな。悪を断つ剣と妖精が寝坊してな・・・」
「・・・貴様とやつのせいだろ・・・」
「はて・・・何のことやら・・・」
「とりあえず3分ほど時間稼ぎ、お願いしますね。それと本名を教えて欲しいのですが・・・いつまでも仮契約では・・・」
「エルザム・V・ブランシュタインだ。それでこっちが・・・」
「我はゼンガー・ゾンボルト!悪を断つ剣なり!1対多数で戦うような無人兵器どもは、 
今日この地で我が斬艦刀のさびにしてくれる!」
「・・・いつもの口上で名乗ってるよ・・・あ、私イルイ・ガンエデンって言います。よろしく」
「妖精さんですね?」
「はい」
「それで、そちらの方は・・・」
「ギリアム・イェガーだ。偽名はアポロンでたのむ」
「はあ・・・整備の方は?」
「荷物と一緒に輸送中だ」
「はぁ・・・まあ、とりあえずお願いしますね・・・それとテンカワさんの救出も・・・」
「了解した。ギリアム、ゼンガー、敵は任せた!」
「承知」
「任せろ」
・・・そういうやり取りしてるうちにバッタ50匹が鉄くずになってたりする・・・
エルザムはすぐにアキトのエステへガーリオンを駆って向かう途中にバッタが立ちはだかるが・・・
「邪魔だ!シュツルムアングリフ!」
シュツルムアングリフ(ソニックブレイカー)で倒される。
「なんていう攻撃力だ・・・」
「プロスさん。ひょっとして前の襲撃のときドッグを守ったのは・・・」
「ええ、彼らです」

「テンカワ君といったな・・・大丈夫か?」
「・・・ええ・・・何とか・・・」
「ナデシコ!テンカワ君を救出した!次は?」
「エ?はい。エルザムさんはアキトを持って海上で待機を!他の方はそのままおとりを」
「ゼンガーさん、ギリアムさん。もし余裕があるなら敵を残しておいてくれませんか?
1発、主砲をどーんと試し打ちしたいので・・・」
「承知」
「プロスさん・・・2機であれだけの数をナデシコが来るまでに倒せるわけないでしょう?」
「そうですよ」
ミナトとメグミがそんな短時間では無理だと反論するが・・・
「いや・・・可能だ・・・ヤツラはこの前2機だけで200匹のバッタを最初の1匹以外、射撃武器を使わず2分で全滅させている・・・
射撃武器を使えば・・・」
「・・・本当なの?ミスターゴート?」
「ああ・・・」
・・・
そして3分後ナデシコのグラビティブラストで戦闘は終了した・・・
そしてその直後・・・
「少佐・・・戦闘は?」
「ああ、終了したよ。荷物は?」
「無事です」
「なんでぇ・・・つまんねぇな・・・」
「めったなことをいうな」
ラトゥーニたちが荷物を機体で運びつつ来たのだった・・・
「味方機、着艦します」
メグミがそう連絡を入れる。
「では、ゴートさん、私はエルザムさんたちをブリッジにつれてきますのでそれまでお願いしますね」
「わかったミスター」
「それとくれぐれもエルザムさんたちが来たとき変なまねをしないでくださいね」
「・・・むぅ」
不安だ・・・
「プロスさん、私もアキト迎えにいきたいのでついてきますね」
「あ、私も」
ユリカとルリがいう。メグミは理由が思い浮かばなかったらしく不機嫌そうな顔だ・・・

そして・・・
「アッキトォォ!!!」
格納庫に着いてすぐアキトに飛びつこうとするユリカ。しかし・・・
さっ・・・ドガシャァン
・・・思いっきり避けられた・・・
「テンカワさん。エステのほうなんですがルリさんがあの場合はあの程度の損傷なら、
よかったほうと計算で出たといっていましたので気にしないでください」
「あ、はい」
「さて、エルザムさん。ブリッジに来てもらえませんか?他の方の契約もしたいので。テンカワさんもついでにどうですか?」
「わかりました。それとついではひどいんじゃないですか?敵が射程に入る前に彼を見てましたが
軍の者よりかなりできると思いますよ」
「そうですよ。私の夫の何か文句でも・・・」
プレッシャーを発するルリ・・・
「あ、こ、これは失礼。ではいきますか・・・ほら艦長行きますよ」
「あ、はい」
「あの、その前に・・・」
「何でしょう?」
「我がトロンベと他の機体を分解しようとしているあの人たちを何とかしてくれませんか?
暴力は振るいたくないんで・・・」
「あ、これは失礼を・・・ウリバタケさん!なにやってるんですか!?その機体はこの人たちの私物ですよ」
「プロスの旦那。私物であれなんであれ整備するのが整備班って言うものよ」
「すいませんが契約上こちらの整備班がその機体の整備をすることは禁止されておりまして・・・
その機体の専属整備班もちゃんと雇っていますし・・・」
「でもよぅ・・・その専属整備がヘッポコだったら・・・」
しつこく食い下がるウリバタケ・・・そのとき・・・
「何だと!?俺らの整備がいけないだと!?」
「・・・あんたは?」
「この機体の整備班長のロバート・ハジメ・オオミヤだ。あんたこそダレだ?」
「俺はここの整備班長のウリバタケ・セイヤだ。たのむよ、いじらせてくれよ。
メカマンとしてメカがある以上いても立ってもいられないんだ」
「おお、何だそうなら早く言えよ、マイ同士!よし、エルザム少佐!少佐のガーリオンとEOT、YFシリーズ以外のとこならいじらせてやっていいすか!?」
「・・・オオミヤ博士もしつこいしな・・・よし、それに加え必ずオオミヤ博士が同行すること、
社員として企業のために利用しないことを飲むというならいいだろう」
「おお!ありがとよ旦那、それにロバート!」
「ロブでかまわんよ。それと一応ヘッポコっていった以上はメカマンとして勝負してもらうからな」
「へっ・・・望むところよ」
このあと二人が資材を使って武器を作り戦闘を開始したという・・・


「・・・騒がしくなりそうですな・・・ところでエルザムさん・・・
彼はあなたを少佐といっていましたが軍人なのですか?そうだと少し問題が・・・」
「いえ・・・元ですよ・・・そのときの名残なんですよ・・・イルイとボーマン主任以外は・・・
あ、ボーマン主任って言うのはあの青い戦闘機のパイロットでこれまた主任と呼ばれるのは名残でして
まあ、うちとこの者は階級は全部愛称と思ってください」
「そうですか。まあ、軍人だったらだったで問題大有りの副提督と変えようと思ってましたがね」
「・・・問題大有りの上官ほど嫌なものはありませんからね・・・」
「・・・ええ、わが社の会長も問題児でして・・・」
「・・・心中お察しいたします・・・」



そして・・・
―ブリッジ―

「エルザム・V・ブランシュタイン。コック兼パイロットだ。宜しく頼む」
「ゼンガー・ゾンボルト。保安部兼パイロットだ」
「ギリアム・イェガー。こいつらと違ってパイロットだけだ」
「イサム・ダイソン。宜しく頼むぜ。お姉ちゃんかわいいね。どう?俺とお茶しない?」
「ゴメンねぇ」
「ちぇ」
「軟派してるんじゃない。・・・ガルド・ゴア・ボーマンです」
「ラトゥーニ・スゥボータ。パイロットです」
「イルイ・ガンエデンです。ゼンガーの機体の補助をしてます」
「キャー、かわいい。お姉さんがかわいがってあげる」
「「うっ」」
・・・引いてるぞミナト・・・ちなみにこのとき二人は・・・
(この人ガーネットと同じタイプだわ・・・)
(エクセレンみたい・・・)
と思っていた。ちなみにイルイはクスハたちが面倒を見ており2人をおちょくりに来ていたエクセレンの犠牲となったことがあるという・・・
「で、こっちの方がさっきエステで出てた・・・」
「テンカワ・アキトコック兼パイロットです」
「ちなみに私の夫です・・・ぽっ」
・・・・・・
「「うそ〜〜」」

「へぇ〜そうなんだ。ルリルリ」
「ええ・・・ぽっ」
「アキト、うそだよね!?」
「アキトさん、本当のことを言ってください!」
「いや、ホントだから・・・戸籍的にも・・・」
「「アキト(さん)のバカァァ!!」」←3周り大きく

そう叫びつつ、ユリカとメグミは出て行った・・・
「さて、邪魔も消えたことですし・・・プロスさん」
「はい。なんでしょう?」
「私とアキトさんの部屋同室で広いめの部屋にしてくれません?経済的にもプラスですし」
「わかりました手配しておきます」
・・・あんたら薄情にも程があるよ・・・
ちなみにうるさいキノコだが・・・あらかじめルリとプロスが縛っておいたようである・・・

一方・・・


―マオ社―

「ハミル博士いますか?」
「何か、用か?イングラム少佐」
「実は渡したいものがあるんです」
「何だね?」
「このディスクです・・・この中にはブラックホールエンジンとトロニウムエンジンの完全な設計図をはじめとするバルマーの技術・・・そして・・・」
「・・・そして?」
「グランゾン、ネオグランゾン、ヴァルシオン、ヴァルシオーネ、アストラナガンの設計図が入っています・・・無論、動力系等の設計図も・・・
それと、バルマーの機体のものも少々・・・」
「な!?アストラナガンとバルマーのはともかく他の機体の設計図はどこで!?」
「・・・決戦前にシュウと取引して入手しました・・・」
「なぜ、シラカワ博士が・・・」
「・・・こちらも技術協力を少ししましたからね・・・」
「そうか・・・だが今、俺に渡しても・・・」
「・・・念のためですよ・・・何故か嫌な予感がするんですよ・・・」
「・・・わかった・・・とりあえず、ハガネにはトロニウムバスターキャノンがつまれている。それの調整に使わせてもらおう・・・」
「R-2とR-GUN、ヒュッケバインMk-Vは?」
「・・・そういえば、君は知らなかったな・・・RシリーズはR-3のTリンクシステムとリュウセイが未来で手に入れたR-1以外破棄されたよ・・・
最もR-1は合体機構がオミットされているようだが・・・」
「・・・そうですか・・・」
「まあ、暇があったら今もらったものを利用してセカンドヴァージョンでも作らせてもらうよ」
「お願いします」
かなりヤバイ物を提供したイングラム・・・
いったい彼は何を感じたのか・・・
そのとき・・・

「おい!グランゾン、ネオグランゾン、ヴァルシオン、ヴァルシオーネ、アストラナガンの設計図の入ってるディスクがあるって本当か!?」
「な!?」
「よこしなさい!そして、デュラクシールの糧に・・・」
「ははは!よこせ!それを元に最強の破壊兵器を!もっと残虐で気色悪い死に方をする兵器を!ははは!」
「俺のヒュッケバインMk-V!」
「ガ、ガンダムの強化を!」
「ゼロをも超える傑作を!」
「後学のために・・・」
「われわれも武装強化プランの参考に・・・」

大きいセリフは上から順にリュウセイ、セニア、敷島博士、ユウキ、ニナ、ドクターJ、
小介やサコン、各研究所の博士たちのものである・・・
特に上の6人はすごい剣幕である・・・
「ヴァルシオーネのフィギュア作っちゃる!」
「私の最高傑作に!」
「核よりも強力なものを!」
「グランゾンをも超える武装を!」
「縮退砲を積んだガンダムを!」
「縮退炉・・・フォッフォッフォ・・・」


「「ぎゃぁぁぁ!!」」

・・・その日カーク・ハミルの研究室は無残な姿となった・・・
・・・ほんとにやばいものを提供しちゃったな・・・イングラム・・・






あとがき
う〜ん・・・我ながらまだ3話というのに少し強力なカード出しちゃいましたね。
まあここら辺で出しとかないとスケジュールに響きますからね・・・ふっふっふ・・・
敷島博士はαではでてませんけど一応スパロボの参戦作品に漫画版の真ゲッターあったから出しちゃいました。
あのマッドぷりが最高ですしね・・・
ギリアムのあの偽名はあれですからね・・・解らない方はヒーロー戦記がヒントです。
IQ300の男はバレバレですね。

 

管理人の感想

ラミエルさんからの投稿です。

う〜ん、アキト達が圧倒されてしまって、全然印象に残りませんねぇ(汗)

こうなってしまうと、逆にアキトがナデシコに乗って火星に行く意味が無いのでは?

そもそも、ルリとラブラブ新婚さんやってるんだし(苦笑)

今のポジションだと、αチームに全ての出番を喰われるだけだと思いますよ?