時と次元を超えし者
第9話「動乱の赤くなくなった星で・・・(後編)」




「ギャァァァァ!!!!」

「オンドリャァァァァァァ!!!!」

・・・ナデシコへ帰還中・・・

アキトとメグミは再び絶叫していた・・・

・・・なんか・・・崩壊してるけど・・・

「このメグミ・レイナード様なめんじゃねぇぇぞぉぉ!!!!
オラァァァァ!!!!

あ、アキトさんもうちょっと右ね♪
しゃんなろぉぉぉ!!!!」

「りょぉぉぉぉかいしましたぁぁぁぁ!!!!ボスゥゥゥ!!!!(涙)」

もはやアキトもやけくそだった・・・

まあ・・・崩壊したと思ったらこの状況下で自分に関してはしっかり猫かぶってるメグミを見ればねぇ・・・

「このブゥゥワァァクゥゥワァァ弟子がぁぁ!!!!右行きすぎじゃぁぁぁ!!!!」

「すんませぇぇぇぇんぐぅぅぅんそぉぉぉうぅぅぅぅ!!!!(涙)」

・・・




その頃ナデシコでは・・・

「・・・30分過ぎましたな・・・」

「戻ってきてませんねぇ・・・」

「・・・減給じゃな・・・」

「・・・ですな・・・」

「・・・テンカワ悪く思うな・・・」

(・・・鬼です・・・あなたたちは鬼です・・・)

ルリがそう思っていたとき・・・

「・・・!敵の反応!」

「なに!?」

「数は!?」

「待ってください!!
・・・・・・!?戦艦1隻・・・ですが新型です・・・見えるだけでもかなりの武装が・・・
すでにこちらに気づいてるようです!」

(おかしいです・・・あんなタイプ見たことがありません・・・)

「妙だな・・・気づいているのに何もまだしてこないとは・・・
何も他に変わったことはないか?」

「はい」

「どうします?」

「敵は1機です。それにここで逃げたらアキトが迷子になっちゃうじゃないですか!!
破壊します!!」

「・・・えらい理由だが・・・それには賛成だな・・・実験艦という可能性もある・・・
データが集まらぬうちに破壊しておくべきだ・・・」

「同じく」

「総員第一戦闘配備!!」

「了解!」

「私も出撃「テンカワ機の反応!!!!このままじゃあの艦に突っ込みます!!!!」・・・・・・
え?」

「ギョワァァァァァァァ!!!!」

「クソガァァァァァァァァ!!!!」

ドッゴォォォォン!!!!

ものすんごい音を立てて突っ込むアキトのエステ・・・

「・・・・・・・・・」

・・・・・・・・・・・・

ドッガァァァァァン!!!!

轟音を上げて大爆発を起こす敵艦・・・

・・・・・・・・・・・・

「・・・えっと・・・どうやらぶつかりどころが悪くて爆発したみたいねぇ・・・」

「・・・見掛け倒しか?」

「なんだ・・・・・・・・・・・・って・・・・・・・・・・・・
メグちゃんはともかく・・・
ああ!!!!アキトォォォォォォォォ!!!!」

「イッヤァァァァァ!!!!アキトさぁぁぁぁぁぁん!!!!
・・・メグミさんは別にいいけど・・・」

「・・・さり気にひどい事言ってるねぇ・・・」

「・・・まだ今週の給料分働いてもらってないんですが・・・」

「「ああ!!ブースターがぁぁぁ!!かなりいい出来だったのにぃぃぃ!!(涙)」」

「金銭的に惜しいやつをなくしたな・・・」

「・・・お前らもひどいぞ・・・」

「フォッフォッフォ・・・今日も平和じゃのぉ・・・」

「・・・提督・・・絶対に平和じゃないと思いますけど・・・」

「フォッフォッフォ・・・
!!・・・・・・」

「・・・どうしました?」

「こ、この波動は!?ま、まさか・・・」

「え?」

フクベが変にまじめになったその時だった・・・

「あ、あれは・・・」

敵艦の爆発の煙から現れたのは・・・

「「アキト(さん)!!!」」

アキトのエステバリスだった・・・
ブースターはない・・・
おそらくブースターだけが敵艦にぶつかったのだろう・・・

「ホッ・・・なんだ・・・テンカワが生きていただけか・・・フクベ提督が反応したからてっきり・・・
なんか変なものが現れたかと思ったぞ・・・」

生きていただけってそれはひどいですよゴートさん・・・

「・・・テンカワ君の機体から・・・オーラを感じる・・・この波動は・・・
おそらく・・・」

「・・・・・・」


そして・・・




「テンカワさん・・・タイムオーバーです・・・これだけ減給します・・・
メグミさんも減給です・・・
それと、ウリバタケさんとオオミヤさんへのあのブースターの賠償分は今度の給料から引いておきますので・・・」

「なぜだぁぁぁぁ!!!」

「仕方ありませんね・・・」

「・・・それにしても・・・アキト・・・お前、ブースト延長したのか?」

「いえ・・・ぶつかる寸前の記憶なら、なんかとんでますけどそのときに入っても遅すぎでしょう?」

「・・・妙だな・・・じゃあ、何であそこまでブースターが動いたんだ?」

「ああ・・・あのブースターは、パイロットが延長命令を出さない限りは自動的に止まるはずだ・・・」

そういうオオミヤとウリバタケ。

「故障では?」

「それはない・・・あれはコンセプト等に忠実なものができたから安全装置とかは厳重すぎるほどにつけてある・・・」

「万に一つもそんなことが起こる可能性はないはずだ・・・
・・・すまないがその時のコックピットの映像を頼む・・・」

「了解」

映像を再生するルリ・・・

そして・・・

・・・・・・・・・





「・・・メグミさんが暴走してますね・・・」

「な、何のことでしょう・・・」

「でも・・・いくらそれでもね・・・」

「あっ」

ユリカが何かに気づいた・・・

「艦長?どうなされました?」

「なんか・・・ここから、アキトの目・・・焦点合ってない気が・・・」

「え?」

「ム・・・これは・・・ここの前の映像を拡大して再生してくれ・・・
できればアキト君の肩の辺りを・・・」

フクベが言う

「わかりました」

                                  「やば・・・」

ルリは言われたとおり映像をアキトの肩の辺りを拡大して再生させる・・・
すると・・・

「こ、これは・・・」

そこに写っていたのは・・・

北斗真拳のような突きをアキトの肩にしているメグミの指だった・・・

「・・・・・・(汗)」

「・・・え〜っとなんですかこれ?」

「・・・フクベ提督・・・」

「これはおそらく・・・傀儡の技の一種・・・」

「・・・え〜〜っと・・・なんですか?それ・・・」

「・・・いわゆる操りの技じゃ・・・
この系統の技はのう・・・自分で戦うのではなく・・・人であれ物であれを操って戦うという技じゃ・・・」

「じゃあ・・・アキトさんの目の焦点が合ってないのは・・・」

「メグミ君に支配されたからじゃな・・・メグミ君はIFSを持っておらんからな・・・
おそらくアキト君をインターフェイスにしてエステを操作したのだろう・・・」

「・・・・・・」

「でだ、この技の最大の特徴は対象の身体能力を引き上げることができることじゃ・・・
もっとも・・・引き上げればあげるほど負担がかかるがな・・・」

「!メグミさん!!アキトさんの能力どれくらい引き出したんですか!!?」

「・・・1.5倍くらいだったと思います・・・」

「まあ・・・それだけなら少し疲労が溜まっただけじゃろう・・・
もっとも肉弾で戦っていたなら・・・いや・・・」

「メ、メグちゃん・・・」

「すいません・・・死ぬよりはマシだと思ったもんで・・・」

「・・・ま、まあ・・・そうだね・・・あは・・・あははは・・・」

「ちなみにメグミ君・・・きみ、あれをどこで習ったんじゃ?
とてもじゃないが・・・すさまじすぎる・・・エルザム君やプロス君ほどではないが・・・」

「護身術のビデオ、頼んだら・・・あれのが来ちゃって・・・
まあ・・・一応護身できそうだからそのまま見て覚えたんですけど・・・」

「・・・・・・」

「・・・なるほど・・・天才というヤツか・・・
しかもあれだけの力を持ちながら前にあったブリッジ騒動で動かなかったとは・・・
しかも・・・普段氣を感じさせておらん・・・
・・・やるな・・・君も・・・」

(・・・末恐ろしい・・・)

「こりゃワシもウカウカしてられん・・・地球に戻ったら鍛えなおさねばならんのぉ・・・」

(やめてください・・・これ以上ブリッジに化物は不要です・・・)

「ところで・・・メグちゃん!!なに、私のアキトと二人ででかけてんの!!アキトは私の王子様なの!!」

「いいえ!!私のです!!」

・・・・・・

「殺る?」

「受けた・・・」

・・・・・・

ゴス バカ ズゴ〜ン ドガシャ〜ン

・・・・・・

ビキ

(だから、私ともう結婚してるって言ってんでしょう・・・この精神ガキと私以上の胸なしが・・・)

ルリは心の中でキレていた・・・

口論ならともかく肉弾戦はさすがに分が悪いから口に出す気はないらしい・・・

「やれやれ・・・」

「プロスさん、ウリバタケさん、オオミヤさん・・・
ブースターの弁償はアキトさんではなくメグミさんにお願いしますね」

「はいはい」

「わ〜った」

「了解、了解」

「で・・・プロスさん・・・俺はもう帰っていいでしょうか?」

「ええ。事故の追求もメグミさんにしておきますから・・・」

「プロスさん。すいませんが私も少しブリッジを離れたいのですが・・・
少しアキトさんに個人的な用があって・・・」

「何かあったらすぐ戻れるようにしておいてくださいね」

「わかってます。では・・・」






―アキト・ルリの部屋―

「で、ルリちゃん。何なんだい?」

「これです」

アキトにアクセサリーを渡すルリ

「・・・これはジャンプフィールド発生装置だよね・・・
他のアクセサリーは?」

「小型撮影機や盗聴器発見器などです。詳しくはこれに書いてあります」

「・・・え〜っと・・・つまり、スパイセット?」

「まぁ、武器の類は催涙・催眠ガスくらいしか作れませんでしたが・・・
簡単に言うとそうなりますね・・・」

「いや、十分だよ・・・ていうか、時間があったら何作る気だったんだい?」

「・・・黙秘権を行使します・・・」

(本当は一応アキトさん自身の監視用のものも付けておきたかったんですけどね・・・)

「あ、そう・・・」

「はい・・・」

・・・・・・

「じゃ、じゃあ試運転しようかな・・・ジャンプフィールド発生装置の・・・」

「それがいいですね・・・
じゃあ、ハーリー君とこへ行ってみてください・・・
で、それで今ラピスがあいてるかどうかハーリー君に確認してもらって
大丈夫ならラピスのとこへも行ってやってください」

「俺、ハーリー君の家、知らないんだけど・・・」

「直接ハーリー君をイメージっていうわけにもいきませんしね・・・
アキトさんハーリー君と面識ないでしょ・・・
電車のときもハーリー君ではなく私を見てましたし・・・」

「そうだね・・・それに写真とかで顔を見ても・・・
ガイと白鳥さんみたいにそっくりな人がいたら・・・その同じ顔の人に跳んじゃうかもしれないしね・・・
それなりにコミュニケーションを取ってるならほぼうまくいくんだけど・・・」

「確かに・・・ボソンジャンプはあやふやなところが多いですからね・・・
仕方がありませんね・・・
地図出しますから・・・
多分近くにアキトさんも行った所があると思うんで、そこへ跳んで後は歩きで行ってください」

「わかった」

・・・・・・

そして・・・

「これでいいですね・・・
オモイカネも深いところは私しか扱えませんし・・・
まずばれないと思うんで・・・
3時間くらいはばれないと思いますよ」

「ありがとう。ルリちゃん」

ニコ

「い、いえいえ(赤面)
じゃ、じゃあ、いってらっしゃい・・・」

「ああ、行ってくるよ。
・・・ジャンプ・・・」








―マキビ家・ハーリーの部屋―

ハーリーは追い詰められていた・・・精神的に・・・

「ああ・・・どうしよう・・・どうしよう・・・どうしよう・・・
大変だ・・・艦長とテンカワさんになんて言えばいいんだ・・・
このままじゃ・・・このままじゃ・・・
ああ!!!!どうしよう!!!!

・・・・・・いっそのこと・・・凍った豆腐の角に頭をぶつけて死のうかな・・・
艦長が結婚したとたん僕の艦長熱なぜか冷めるし・・・
ラピスに科学的に分析してもらったら・・・
「ハーリーのルリ姉に対する感情はただのファン・・・または姉って計算上出たけど・・・
しかも・・・ロートルコンピューターから最近私がユーチャリスのダッシュを模して作った
ダッシュまで100%保障するって出たし・・・
・・・ハーリー・・・同情するよ・・・
まあ・・・ルリ姉に対する感情が姉なら私と姉弟同然だし・・・」・・・だって・・・
ふう・・・ま・・・そんなもんだろうさ・・・僕なんて・・・
で・・・問題はそのラピスなんだよね・・・
どうするよ・・・
ああ・・・三郎太さんがいたらプライベートファイル全部ナンパした女性に公開したい気分だよ・・・」

少し気が抜けているような印象を受けるがハーリーのかおは相当追い詰められた顔をしている・・・

「ハリ、あなたにお客様よ。艦長の夫って言えばわかるって・・・」

「え゛?
ま、まさか・・・テンカワさん!?
やばいよ・・・つい最近の事だって言うのに・・・」

「ハリ、上がらせちゃっていいかしら?」

「あ、うん・・・」

そして・・・



「やあ、ハーリー君。こうして会うのは初めてだね」

「あ、はい・・・」

「で、どうだい?何か変わった事はなかった?」

「ええと・・・その・・・」

「・・・あったみたいだね・・・まあ、そう気まずくしないでもいいよ・・・
こっちも木連でもない勢力に襲われたりしてるし・・・
問題があるなら言ってくれ」

「・・・・・・・・・
マオインダストリーが・・・ネルガル、明日香、クリムゾンを短時間で超えて経済のトップに立ちました・・・
そして、ネルガルと結びました・・・
最近兵器開発で軍と対立しているらしい情報も・・・
それと・・・ラ、ラピスが・・・ラ、ラピスが・・・」

「!ラピスがどうかしたのか?ま、まさか!?」

「最悪とはいえませんがこちらのスケジュールにとっては・・・」

「そんな事はどうでもいい!!ラピスは無事なのか!?」

・・・・・・

しばしの沈黙・・・


「・・・少し前・・・ラピスのいる研究所が完全に潰されました・・・」

「・・・・・・」

「全力で探した結果・・・この事件に関係した組織がかすかながら見えてきました・・・」

「どこだ!?」

「マオインダストリーです・・・
詳細なデータは不明ですが内部組織でシークレットサービスに当たるプリベンターが動いて
非人道的な研究所を潰しているという情報が・・・
企業が被験者の救出とは考えられません・・・おそらく・・・」

「・・・ハーリー君・・・今までのデータをまとめておいてくれ・・・
後で取りに来る・・・
俺は、ラピスを直接イメージしてジャンプしてみる・・・」

「そ、そんな!!無茶です!!
察知されるのも覚悟でこれだけの情報を得たんです!!
・・・すぐに気づかれてメールが来ましたけど・・・
・・・・・・
生きていても、もしマオ社の施設ジャンプしたら最後・・・
あそこから無傷で帰ってきたSSはいないんですよ!今のテンカワさんじゃ・・・」

「だが・・・こうしてる間にもラピスの命が削られてるのかもしれないんだ・・・
それにジャンプのできる俺なら帰還できる可能性も高い・・・
頼む・・・」

「・・・・・・
必ず帰ってきてくださいよ・・・責任取らされるの僕なんですから・・・

「わかった・・・
・・・・・・・・・ジャ・・・」

と跳ぼうと思ったその時・・・

「ところでテンカワさん。一つ聞いていいですか?」

「・・・なんだい?」

「未来での復讐ですけど直接イメージしてジャンプできたんなら、
北辰とかイメージしたらすぐ復讐にいけたのでは?」

「・・・ハッ!」

「さらにこう刀でも持って刀の部分が対象ののど元なんてイメージしたらさっさと終るのでは?」

「・・・ハーリー君・・・君ってもしかして天才?そんなのイネスも気づいてなかったぞ・・・」

「え?そうなんですか?」

「・・・・・・
ま、まあ、気を直して行ってくる・・・ジャンプ・・・」

そしてアキトは・・・





・・・跳んだ・・・






ジャンプアウトするアキト・・・

「ここは・・・」

「あ・・・」

「ラピス!!無事だったか!!」

アキトの目の前にはラピスがいた・・・
ただ・・・

着替え中で周りに他にも着替えてる人が・・・
現在ラピスが無事だったことに喜びを感じてるアキトは問題ないようだが・・・

「ラピス!!よかった!!」

普通に喜ぶアキトだったが・・・

「・・・なに覗いてんの・・・このドスケベがぁぁぁ!!!!」

ラピスはぶちきれていた・・・
その言葉にやっと我に返るアキト・・・

「え?
ああああああああああああ!!!!
ほぼ、裸ぁぁぁぁぁ!!!!
ていうか、ここは更衣室ぅぅぅ!!!??
ヤバイ、早く逃げねばぁぁぁぁ!!!!」


そういって逃げようとするアキトだったが・・・

「・・・逃げられると思っているのかしら?・・・この変体侵入者・・・」

「あ・・・」

更衣室にいた女性全員が殺気を放っていた・・・

しかもどこからか武器を出している・・・

「・・・さあ・・・覚悟はいいかしら?」

「ク・・・目の行き所が・・・
このままではまともにイメージができん・・・
こうなったら全員撃退してからしか逃げられなさそうだな・・・
あまり女性相手に戦闘はしたくないが・・・仕方ない・・・」

そういって戦闘態勢に入るアキト・・・

一応敵地なので黒アキトモードだ・・・

(まだ前ほどの力はないが・・・女性相手に引けをとるほどでもない・・・)

「「覚悟・・・」」

そして・・・












「全く・・・」

元ICPOなめんじゃないわよ・・・」

エンジェルお町をなめたら駄目よ・・・僕ぅ・・・」

国際警察機構もね・・・」

「ファ・・・銀鈴、大丈夫か?」

「全く、銀鈴の着替えを覗くとはふてぇ野郎だ・・・
(俺だって覗いたことねぇのに・・・)」

「それに甲賀流18代も・・・」

「リリーナを覗くとはいい度胸だな・・・」

「全くだ・・・」

「でも・・・これだけの面子相手にして・・・よく10秒ももったわね・・・
意識もあるし・・・」





・・・アキトは返り討ちにされていた・・・

さすがに相手がエージェント関係ばっかではね・・・

しかもリリーナと銀鈴がいたからヒイロ、ゼクス、村雨、鉄牛までくるし・・・

しかも覗かれてキレてるの相手にしては・・・

(な、なんなんだ!?この人たちは・・・
特に後から来たあの男達・・・
5年後の俺をはるかに超えている・・・)

「ところで・・・ラピちゃんの知り合いみたいだけど、誰なの?」

ラピスのそう聞くお町

(頼む!!ラピス!!弁明してくれ〜!!!このままじゃ死ぬ〜!!!)

目でラピスのそう訴えるアキト・・・だが・・・

「やだな〜お町さん。私の知り合いにこんな覗きはいませんよ〜(悦)」

わざとらしい返答をするラピス・・・

「フゴガガァァァ(ラピス〜〜〜)!!!!」

「でもねぇ〜・・・」

こちらも何かわざとらしい・・・

「あ〜〜も〜〜わかりましたよ〜証拠を見せますよ〜」

そういって通信を入れるラピス・・・

「はい、こちらマオインダストリーGGG課」

「あっ、大河長官」

「おお、ラピス君。どうしたのかね?」

「実は、覗きが出たんで退治に対人用グラビトンハンマー使いたいんですけど〜

「なに!?了解だ!!
グラビトンハンマー!!発動承認!!

「了解!!グラビトンハンマー!!セーフティデバイスリリーブ!!
別に承認もリリーブも要らないんだけどね・・・

あっさり承認する長官・・・

そして更衣室のロッカーの一つが開きそこから肉球付手袋とハンマーが出てくる・・・
手袋を装着しハンマーを構えるラピス・・・

「おお、やったれ!やったれ!」

ギャラリーものっている・・・

そしてラピスはハンマーを振り下ろした・・・

「天誅」

ドッゴォォォォン・・・

地面がへこんだ・・・


「うわぁぁぁ・・・今日は一段とすごいね〜〜」

「ラピスちゃん、一体どれくらいの重さに設定したの?」

「え?10tだよ」

「あらま・・・それはそれは・・・」

「それじゃ、これ(アキト)の片付けは私がやっとくから皆は仕事に戻ったら?」

そういうラピス・・・

「あら?もう、こんな時間?それじゃあね、ラピちゃん」

そんな感じのことを言って出て行くギャラリー・・・

10秒後には全員いなくなった・・・

そしてラピスは全員いなくなると何か入ってる注射器を取り出しアキトに・・・

ブス・・・

射した・・・

「ギャァァァァァ!!!」

たちまち叫んで復活するアキト・・・

「まったく・・・アキトもなんでわざわざ着替え中に来るの・・・
しかもジャンプで・・・
マオ社じゃなかったら殺されてたよ・・・
2つの意味で・・・」

「・・・・・・ラ、ラピス・・・それはちょっとあんまりじゃないか?
俺はハーリー君からラピスがマオ社にさらわれたと聞いて文字どうり跳んで来たんだぞ・・・」

「・・・ああ・・・そういえば、ハーリーに連絡するの忘れてた・・・」

「おい」

「まあ、とりあえず私はこうして無事だし」

「そうか・・・じゃあ、マオ社は何で研究所を?」

「なんか、ここの人たち、ああいう非人道的な人体実験嫌いなんだよね・・・
まあ・・・私の所属してるサークルの人たちは人体実験してるけどまあ死ぬほどでもないし・・・
結果はギャグ的だしね・・・
まあ・・・一部死ぬよりもひどいことになった人もいたけど・・・私は神を見たとか言ってるし・・・
私もしてるし・・・

・・・っと・・・なんで研究所をマオ社が襲撃してるかだったよね。
ああいう、完全に被験者の命を顧みない実験をやめさせるためだって・・・
他の研究所から救出された被験者も私みたいに保護されたし・・・
治療もされてるし・・・
まあ、利益以前に人としての行動ってやつかな?
まあ、研究所にあった金銭とかは襲撃した人がポケットマネーにしてるし、
証拠もちゃんととって脅迫手帳にしてるから全く無利益とはいえないけど・・・
ちなみに私が救出された時の状況は・・・」





ビィービィー

突然警報が鳴って・・・

それでしばらくしたら警備員がやってきて・・・

「実験体を保護!これより脱出する!」

とかそいつが通信で話していたら・・・

シュ

とか音がして・・・男が倒れて・・・
変な人達がその後ろに立っていて・・・

「悪党にかける情けはない」

とかいったの。

「君、大丈夫か?」

「あなた達は?」

「今は名のれんが・・・とりあえず我々はこいつらのような物ではない」

「こちらJ9。Gサンダーチーム、凱、宙、村雨、被験者は保護した。
そっちはどうか?」

そんで、向うも返答して・・・

「わかった・・・君、すまないがここを爆破するから・・・
何か持っていくものがあるなら今のうちに言ってくれ・・・」

・・・って言ったからで未来のダッシュをできるだけ再現して作ったダッシュと、
例のプロジェクトのデータを手持ちに転送したの。

それでマオ社に連れて行かれた。





「・・・とこんな感じかな?」

「そうか・・・それで何か変なことはされてないか?」

「変な実験はされなかったよ。ちょっと遺伝子とか少量の血液はとられたけど・・・
ていうか・・・むしろね・・・」

「むしろ?」

「マシンチャイルドとしての私のプライドと存在価値を屈辱的なほどに否定された・・・」

「・・・ていうと?」

「マオ社には私と大して年齢の変わらない子がたくさんいるんだけど・・・
結構私と同等かそれ以上の天才がいるんだよね・・・
マシンチャイルドでもないのに・・・
電子戦でも結構負けたし・・・
アキトと逃亡していた頃はルリ姉とちょっと劣るくらいだったのに・・・
ていうかここ最近私が頼むまでIFS端末なかったから・・・
そのわりには・・・ここの電子防衛ライン入って1秒で殲滅されたし・・・
NERV課とGGG課は一回成功したけどすぐに応援が来るし・・・」

「その子達も被験者とかじゃないのか?」

「ううん・・・なんと言うか完全ナチュラルな天然の才能・・・はぁ・・・」

「・・・そ、そうなの・・・
それにしても、なんかラピス、妙に明るくなったな・・・」

「面倒見てるのがさっきまでいた性格おばちゃんな人ばっかだからね・・・」

「はぁ・・・
ちなみにラピスの入ってるサークルって?」

「ふふ・・・驚いてよ・・・
良識のマッドによる良識のマッドのための良識のマッド組織M.A.D!!!
実質上マオ者のトップの組織といってもいいかな?
もうなんか、マシンチャイルドとしての能力使うよりこっちのほうが性に合ってるていうか・・・」

「・・・」

「ちなみにさっきアキトに注入した薬もそこでの産物だよ」

「そうなの・・・って・・・
おい、ラピスこの薬の効果は!?

「気付け薬だよ・・・
自然治癒能力が50パーセント増量するというおまけ付の・・・
ほら、もう傷治ってるでしょ?」

「本当だ・・・
・・・・・・って・・・おい

「まあまあ、マイナス要素ないんだし・・・
それとも・・・これもいっとく?」

そういってまた注射器を取り出すラピス・・・

「・・・ごめんなさい・・・」

「残念・・・」

注射器をしまうラピス・・・

「ああ、それと・・・」

「なんだ?」

「マオ社にサレナと小型相転移エンジンのデータが渡ちゃったから

「何ですとぉぉ!!??」

「私の身元を調べるために所有物調べられて・・・
無論データの入ったディスクも・・・」

「・・・なんと言うことだ・・・」

「でもね・・・私がこれは秘密にしてって言ったらあっさり社外には流出させないって約束してくれた。
ていうか、自分達の技術もあまり流出させたくないんだって・・・」

「・・・・・・どういう会社だよ・・・」

「で、しかも小型エンジン3週間で組み立てちゃった・・・
欠点解消して・・・


「はぁ!!??」




ちなみに搭載されたのは・・・




「あ、でも、悪いことばかりじゃないよ。
ほらこれ・・・」

そういって、電卓(特大)に大量の0を表示するラピス・・・

「これは?」

「機動兵器とかの開発に私が使っていい金額。
大体は一言二言でOK出るし増量も出来がよければ可」

「・・・驚くのがもうアホらしくなってきたけど・・・
これはすごいな・・・サレナ、量産できるぞ・・・」

ベガスで稼いだって・・・」

「・・・・・・」

「あんまりあるからユーチャリスも作ろうかなとかも思ってるんだけど。
武装もマオ社の協力で一新する気だし・・・」

「ちょっと待て!!思いっきり表で動いてるんじゃないか!?
ていうか、そんなことして全くおとがめなしか!?」

「なんか、金は必要以上稼ぎまくったから、趣味で会社やってるんだって・・・
それにもはやM.A.Dが実権握ってるから・・・
大体、ここ何かと隠してるし・・・」

「そこに所属するラピスがなにをしようがあれと言うわけか・・・」

「うん。大体、私、もうどこにでも1人はいる天才少女の一人として扱われてるから・・・
しかも実力主義だし」

「で・・・結局マオ社ってなんなんだ?」

「さあ?悪い人たちじゃないみたいだけど?社長がちょっとエリナに似てるし・・・
副社長がどことなくアカツキに似ていたけど・・・」

「・・・なんか、本当に過去に来たのかわからなくなってきたな・・・」

「そういえば、アキト。サレナなんだけどちょっと改良して言い?」

「別にかまわないが・・・」

「ありがとう。期待しててね」

「ああ・・・
・・・ところで・・・さっきからここ揺れてるみたいなんだが・・・」

「ああ、そういえば20分前から戦闘中」

「木連と?」

「ううん。連合宇宙軍」

・・・・・・

「は・・・」

「いや、なんかこの前近くにチューリップが2つ接近してて、
気の荒いパイロットがそれを機動兵器クラスで破壊しちゃってね・・・」

「・・・・・・」

「で、ネルガルからナデシコ奪えなかったから刃先がこっちに向いてきたの。
それで、こっちは渡さないけど共同戦線ならいいって言ってたんだけど、
思いっきり駄目って言ってきてね。
こっちの上層部も相当お堅いからまったく譲歩しなくて硬直状態だったんだけど、
あのクリムゾンが横槍入れてきてさっき会戦しちゃったわけ」

「・・・ラピス・・・俺、これ以上ここにいると頭変になりそうだからハーリー君ちよって変えるわ・・・
とりあえず、ハーリー君には後でちゃんと通信しとけよ・・・」

「あ、待って!土産・・・」

そう言ってさっきまで自分が使っていたハンマーと手袋・・・そして黒い何かを渡すラピス・・・

「ハンマーはいいが・・・この手袋はちょっと・・・」

「でもその特殊合金製の手袋使わないと最大で使うと腕のダメージひどいけど・・・」

「・・・わかった・・・で、これは?」

「未来でのアキトの装備を改良したヤツ。どう改良してあるかは説明書読んでね。
はい、これ説明書」

「・・・ああ・・・それじゃ・・・」

「じゃ〜ね〜」

(ラピス・・・明るくなったけど・・・変な性格になってしまったな・・・
終いには俺やハーリー君、サイボーグ化されるかもしれん・・・)

ちなみにこの後ラピスはハーリーに通信を入れたが・・・

「ラピス、無事だったんだね・・・よかったぁ・・・」

「ハーリー、作業はどこまで行った?」

「ここまでだけど・・・」

自分が終らせた部分を見せるハーリー・・・しかし・・・

「・・・もうここは終ってるし、私がしたのより欠点ありまくりだよ」

・・・・・・

「うわぁぁぁぁぁぁん!!!!」

さらに・・・

「それと、趣味なエステのフレームを100機ほど開発したいから手伝ってね。
ダッシュも手伝ってくれるから・・・
ちなみに拒否権はないから・・・それでも拒否するなら・・・」

「うわぁぁぁぁぁぁん!!!!いやだぁぁぁぁ!!!!」

「拒否と断定。よって連行してお仕置き(悦)」

「Nooooooooooooo!!!!」

ちなみにハーリーはこのためだけに本当に連行されました・・・






さて、それはそうと外では・・・








―連合軍―

「クソ!!なんなんだあの機体は!?
こっちは12隻も巡洋艦を導入してるんだぞ!!エステバリスだってかなりの数だ!
それに、向うもあそこに浮いてる移動要塞に1機でも進入したら負けを認めてやるといってるのに
なぜ、いまだに潜入できん!
向うの方から攻撃もしないのに近づいてるんだぞ!!
なのになぜ少数の機体に押されているんだ!!」

「しかも、撃破されたエステバリスのパイロットは全員『かなりの大怪我』未満・・・
あれだけの数を少数で相手してこれとは・・・
偶然なのか・・・狙っているのか・・・」

「コードネーム・なまはげ、エセアメリカン、目玉つき・・・
味方機をさらに5機ずつ撃墜!」

「ク・・・」

「!3番艦に敵工作員2人潜入!壁をぶち破り動力炉とブリッジに向かい直進しているそうです。
え!?素手で!?

「なにぃ!!??」

「て、提督!4番艦に人間型の何かが海の上歩いて接近中です!!
7番艦たった今潜入したと・・・」

「ええい!!!!とりあえず機体だけでも破壊しろ!!この際、生死はかまうな!!」



―マオインダストリー側―

「しかし、懐かしいよなぁ・・・ハヤト・・・
こうやってモビルスーツに乗るのは・・・」

「全くだな・・・俺なんか指揮官やってるから、もう乗ることはないだろうと思ってたよ・・・
よう、アムロ、久々のその機体はどうだい?」

「微妙だな。外見はファーストガンダムだが、
νガンダムからフィンファンネルとかを取り払っただけのような機体だからな・・・」

ジムキャノンUをカスタムしたと思われる機体と見た目だけファーストガンダムの機体に乗って、
戦闘しているアムロ、ハヤト、カイ・・・

なんか、戦闘しているムードではない・・・

久々の得意技を披露しているような気分で戦闘している・・・

「しっかしよぉ・・・敵さんもあれだよな・・・ほとんど、新兵器の実験台だもんなM.A.Dの・・・」

「そう考えるとかわいそうだな・・・」

「ていうか俺らも人間凶器な皆さんが敵艦抑えるまでの時間稼ぎだしね・・・」

そう・・・さっきから連合軍の戦艦を内部から荒らしてたのは、国際警察機構や凱と宙・・・
しまいにゃ義手を勝手にいじられて外部コントロールされているライや豹馬、
新薬の実験にされたせいで戦闘能力が以上に高くなったヤツラだ・・・








アムロたちがのんきに話しつつ戦闘しているとき・・・
他のヤツラはすごいことになっていた・・・

「「「もう、雑魚(ガラクタ)(パリーン)とか言わせねぇ!!!!」」」

そういいつつ、シャア専用ザク(本物のコピー)、ゴッテゴッテに武装をつけたボスボロット、
移動要塞を駆るバーニィ、ボス、弓教授と剣蔵博士・・・

ちなみにシャア専用ザクのデータはハマーンから提供してもらった・・・
ボロットもM.A.Dが後先考えずに作った武装を装備している・・・

「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!
ザクの名の由来が雑魚だからってザクを雑魚と思ってザクをなめるなぁぁぁ!!!!この雑魚どもがぁぁ!!!!
緑のとは違うのだよぉぉ!!!!緑のとはぁぁぁ!!!!」


そう言ってヒートホーク一本で次々と敵を撃破していくシャア専用ザク・・・
その姿はまさになまはげだ・・・





「いやぁ、バーニィさんあれでしゅね、ボス」

「何でも、ドクターJが勝手にゼロシステムつけたとか・・・」

「そんなことより、今のボロットすげぇぜ!!!
装甲も一新!
ビームガトリングガンにハイパーバズーカ、腹には隠し武器!!その他多数!!
水陸空完全対応!
そして動力も今までの、ガソリン、人力、木炭に変わりえ〜っと・・・なんだっけ?」

「ボス、相転移エンジンとか言ってなかったっけ?」

「おお、それそれ!」

・・・・・・作られたエンジンはボロットに取り付けられていた・・・

もともといろんな物を搭載できたボスボロットだ・・・
動力に関しては究極の雑食といえる。
ある意味究極のロボットではないか?
それゆえ、エンジン性能のテストをするのにボロットは格好のエモノなのだ・・・

だが・・・

「あああ!!!!ボシュ〜!!!!武器がオーバーロードしてるぅぅぅ!!!!
ていうかこのままじゃ爆発するぅぅぅ!!!!」


「ゲェェェェ!!??」

「ボス、早く脱出装置を!!!」

「おお、了解だわさ!!」

ポチ・・・

ゴゴゴォォォォォォ・・・

「・・・・・・」

「・・・・・・屋根だけ飛びましたね・・・」

「・・・仕方がないでしゅね・・・海へ飛び込みましょう・・・」

「お、俺は、飛び込まんぞ!!」

ヒソヒソ・・・

(ボシュ、カナヅチだからな・・・)

(前、海に行ったとき、ボス、大きい波でボロットの中に入ってきた水で溺れたからな・・・)

(しかもその後ボロットさびるし・・・全く間抜けでしゅよね・・・)

(過去の威光が全くないよな・・・あれでよく元暴走族のヘッドだったよな・・・)

「「じゃ・・・」」

そういって海に飛び込むヌケとムチャ・・・

「お、おい・・・・・・・」








ドガァァァァン!!!!

「やっぱ最後はこれかよぉぉぉ!!!!」

強化されたところでやはりボスとボスボロットだった・・・






・・・・・・さて弓教授と剣蔵博士は・・・

「ハッハッハ!!!!無駄無駄!!!!科学要塞研究所もとに作ったこの要塞を落とすにはまだまだ足りんぞぉぉ!!!!」

「フハハハハ!!!!そんなしょぼい攻撃では各界の科学者の皆さんの協力をえて強化した光子力バリアは割れんぞ!!!!」

「その防御力以前の50倍!!!!」

「ちなみに私が食ってるせんべいも硬さ50倍じゃぁぁ!!!!」

「「ハァッハッハッハ!!!!」」


「お、お父様・・・」

「お父さん・・・」

「シロー、さやかさん、今の二人に近づいちゃ駄目だ・・・」

「そうだ・・・今の所長と教授は危険だ・・・」






「クソ、あんな明らかに間違ったアメリカな機体とパイロットに負けてたまるか!!」

「Hahaha!!You are HE・TA・KU・SO!!Do you undersutannd?」

そう言いつつ攻撃を避けるテキサスマック・・・
まあ、パイロットもあれだし、ある意味ボロットに負けるよりも不名誉かも・・・

「Shoot!!」

さらに避けてすぐ的確な射撃をする

「クッ・・・
くそ!!こんなやつに負けるなんて〜!!」

「Hahahahahah!!!」

「・・・兄さん・・・前から言いたいことがあったんだけど・・・」

「オウ、なんですかメリー?」

「なんでダディってハットマシンに盾になるようなギミックつけたのかしら・・・
有人機、シールドにするのはさすがにやばくないかしら?
某破邪大星とか某超重神のように腕が飛ぶのに腕にコックピットつけるほうがまだマシだと思うんだけど・・・」

「シャラップ!!それは言わないお約束ネ!」

「ていうか・・・そう言いつつ私をシールドに使わないでよ・・・」

「Hahahahahah」

「ごまかすな!!」






「はぁ・・・なんか、激しくうるさい戦場だよな・・・武蔵、弁慶・・・」

「ああ・・・ていうかリョウもなんか異常にうるさいンだけど・・・
どうしたんだ?」

「ああ・・・なんか変だぜ・・・」

そういいつつゲッターGを駆る武蔵、隼人、弁慶・・・

竜馬はブラックゲッターに乗っているみたいだが・・・

「皆殺しにしてやるぜぇ!!!!ゲッタートマホゥゥク!!!!」

性格が変わっている・・・

「なんでも敷島博士にバーサーカーとかいう興奮剤を注入されたらしい・・・
後3日はああいう状態だ・・・」

「3日もか・・・」


「てめぇ!!ゲッタードリル!!」


・・・

「何でブラックゲッターにドリル付いてるんだ・・・」

「なんか、ラプラスデモンの実験中にドリルの付いたブラックゲッターのビジョンが見えたらしい・・・
もともと姉貴の騒動で満足に武装を持たせずに使っていたからな・・・
ちょうどいいと思って腕をドリルに変形するようにしたらしい・・・
他にもスパイクブレードも・・・
ゲッターウイングもなんか・・・」

「・・・・・・
どうでもいいが早くリョウ止めねぇとあのパイロット死ぬぞ・・・」

「そうだな・・・じゃ、止めに行くか・・・」






一方連合軍7番艦では・・・

「ここまでだな・・・降参しろ・・・
蜂の巣になりたくなければな・・・」

「我々としてもこれ以上目の前で常識はずれなことやられたら精神崩壊起こしそうなんでな・・・」

マオ社の刺客を取り囲んでいる軍人達・・・
だが・・・

「フッフッフ・・・これほどのものがわが神の教えを聞きに来てくれるとは・・・」

・・・入り込んだ刺客は・・・



「全く・・・中条長官に侵入されるとはあの艦のクルーも災難だな・・・」

「いくら俺が勇者でもあの人を止めるのは無理だ・・・
前に長官にからんだ名も無き整備が怪しい神教者にされてしまったしな・・・」

「本来動くはずのないヒトのS2動いてるらしいし・・・」

オルファンみたいに周りからオーガニックエナジー吸収できるらしいし・・・」

そういいつつ4番艦を内部から破壊している戴宗と凱・・・




そう・・・静かなる中条改めとち狂いし神の戦士中条だ・・・

「貴様、逆らう気か!?」

「躊躇するな!!!撃て!!!」

ダダダダダダ

銃を乱射する兵士達・・・
しかし・・・

「ふん・・・この程度・・・0.00000001秒で完治するわ!!」

「バ、バケモノだぁぁぁ!!!」

「受けよ・・・神の力を・・・神の声を伝えし一撃を・・・
ゴッドパ〜〜〜ンチ!!!!」


「ぐわぁぁぁぁ!!!!」

叫び、倒れる兵士の1人・・・
そして・・・

「私は神を見た!!!!」

すぐに神の戦士として復活した・・・
そしてさっきまで仲間だった兵士に攻撃している・・・
さらに・・・その一撃を食らった兵士も・・・

「ふむ・・・一気に行くか・・・とはいえ・・・0.000000000000001パーセントでいいな・・・
はぁぁぁ・・・」

そう呟くと力を溜め始める長官・・・そして・・・

「食らえ!!わが神から授かりし、ビッグバンパンチを超える我が新たなる奥義・・・
ゴッドビッグバンパンチ!!!!」

拳からすさまじいエネルギーが放たれる・・・
次の瞬間には・・・



「提督!7番艦が爆発しました!!この爆発ではおそらくクルーは・・・」

「ク・・・」

「提督!7番艦のクルーから通信です!!」

「なにぃ!?」

『提督!我々は全員無事です!』

「・・・あ、あの爆発でか!?」

『はい・・・そして我らは神を見たぁぁぁ!!!!』

・・・・・・・・・

「・・・は・・・」

                                              「ゴッドビッグバンパンチ・・・
                                              食らいし者を一瞬で神の下へ導く・・・
                                              純粋な攻撃として使えばその力は・・・
                                              その使用に要する力はビッグバンパンチ5発分・・・
                                              だが、神の力を得し私はもはやビッグバンパンチ1000発
                                              軽い・・・」

『我らの神を崇めよぉぉぉ!!!!』

「・・・・・・今すぐ通信を切れ・・・」

「は・・・」

プチ

・・・・・・

「今日の晩飯なんだっけ?」

「何でしたっけ?」

「あの・・・提督、副提督・・・マオ社の社長から通信が・・・」

「・・・・・・繋げ」

『こちらはマオインダストリー社長リン・マオだ。
 単刀直入に言おう・・・さっさと部隊を撤退させろ・・・
 我々としてもこれ以上内部組織の好きにやらせるわけにはいかん・・・』

「内部組織だと?」

『そうだ・・・さっきまで私はその組織に監禁させられていてな・・・
 本来なら貴様らが来るころにはこの通信を入れるはずだった・・・』

「そ、そうか・・・
しかしながらリン社長・・・その要求は呑めませんな・・・」

『困りましたな・・・それならば我々もしかるべき措置をとらなければならないのですが・・・』

「ほう・・・なんだね・・・我々を壊滅され世界を敵に回すつもりかね?」

『いや・・・提督、副提督、そしてこの騒動を起こした張本人の過去の汚点を世界公表させていただく・・・』

「なっ!?」

『・・・では手始めにこれを貴様の部下どもも聞き取れるほどの大声で今から言いましょうかな?』

「わ、わかった部隊を撤退させる!!だからそれだけは・・・」

『物分かりがよくて助かる・・・それと今から100人ほどのリストを渡そう・・・
 そいつらは貴様らと同じで過去に後ろめたいことをした人物だ・・・
 調べて自分のみのため利用するか仲間として助言するかは自由だ・・・
 私としてはどちらでもいいがな・・・
 公表してくれれば軍や政界の腐敗が減る・・・
 助言するなら貴様らも込みで公表するまでだ・・・クックック・・・
 ああ、そうそう・・・ザクって言う機動兵器売るつもりだからよろしく』

プツ・・・

「あのアマ・・・ドサクサまぎれて宣伝してきやがった・・・」

「・・・でも弱み握られてるしね・・・」





―マオ社社長室―

通信をきった後、リンはため息をついた・・・
そして愚痴り始めた・・・

「リン社長、大分とお荒れになってますな・・・
なんか妙にブラックといいますか・・・なんと言うか・・・」

「そりゃ、荒れたくもなるよギャリソンさん・・・
全く、ギャリソンさんが助けに来てくれなければこの戦闘は収拾がつかなくなっていたぞ・・・」

「確かに・・・今回はさすがにM.A.Dの皆様も度が過ぎますな・・・」

「全くどういうつもりだ!!M.A.Dの連中め!!
表の代表である私をはじめ、戦闘指揮官全員を拘束しやがるとは・・・
しかも、M.A.Dのトップの2人は失敗すると大変なことになる実験やってて連絡がつかんし・・・
しかもドサクサまぎれてイルムの野郎逃亡しやがった!!
ああ!!ムカつく!!」


「それはそうとリン社長、ネルガルのエリナ様から通信が・・・」

「なに?エリナからか・・・
・・・つなげ・・・」

「はい・・・少々お待ちを・・・」



『あ、リン!!うちとこのバ会長知らない?』

「・・・やはり・・・そちらもか・・・」

『ということはリンのほうも!?』

「ああ・・・混乱に乗じて逃げられた・・・いくら副社長職がほぼ顔だけといってもそれなりにデスクワークがあるってのに・・・
・・・おそらく一緒にいるな・・・
全くお互い大変だな・・・」

『リンのほうは、まだマシよ・・・うちとこはあれがトップなのよ・・・
 全く!!いざという時は非常な選択もできるほどまじめだけど普段が駄目なんだからあの2人は・・・』

「いっそのこと私の権力で一度ネルガル掌握してお前に渡そうか?」

『それもいいかもね』

「とりあえず。見つかり次第、衛星砲でも撃ちこむか?」

『それでいきましょう。それはそうとなんか仕事でいい話ない?』

「ああ・・・クリムゾンの汚職の件なんかどうだ?」

『よし、それにしましょう』

「他社いじめやってないとやってられんわ・・・」

『あ、そうそう。いがみ合ってたときに言われたボソンジャンプの件だけど、
 成功の見通しが立ってないしそれまでになるまで無人機にしとくわ』

「おお、そうしとけ、そうしとけ。」

・・・・・・

この2人・・・最初はいがみ合ってたのだがお互いの相方の不真面目さに意気投合・・・
公私共に協力関係になっていた。






一方イルムとネルガル会長アカツキ・ナガレは・・・

「はぁ・・・君が部下に頼んで流してもらった後から良性になるウィルスのおかげで何とか逃げ出せたよ・・・
イルム君・・・」

「そいつはよかった・・・
まあ、俺のほうもいろいろなかったら逃げ出せなかったんだけどな・・・」

ウイングガストとその上に載ったエステバリスから通信しているイルムとアカツキ・・・

「この後どうする?
会社はあの2人がいれば心配ないでしょ・・・」

「さて・・・マオ社とネルガルはリンとエリナがはってるだろうし・・・」

「う〜ん」









ちなみに現在のマオインダストリーの状況は

元の世界へ返りたいというアンケートに対する意見

@帰りたい10% A研究等を終らせたら帰る30% Bまだ帰りたくない(Aに脅されてる)50% Cその他10%

Aの中の個人的意見は・・・

赤木博士「若返りの薬作れば、跳んだ直後に跳んでも年喰わないでしょ?
       それにいろいろと新薬も開発したいし・・・」

セニア「せめて移動要塞作ってその中にグランゾンの量産プラント作ってからにさせて」

葉月博士「ガン○○○が完成するまで待ってください」

ニナ「超電磁ガンダムとかゲッターガンダムまだ開発してないんだけど・・・」

ハミル博士「トロニウムと同等の動力を開発中だから待て」

ラドム博士「私の計画はまだ終ってませんことよ」


さらにアタリア島に作られた施設の割合

@ラボ、研究所、要塞65% A居住区13% Bオフィス15% Cその他(秘密研究施設など)7%


研究者達の実験比率

@個人的実験(メカ)40% A個人的実験(生物)30% B共同実験29% 
Cクロスゲートパラダイムシステムの開発(最重要課題・個人利用実験除く)1% 

・・・・・・M.A.Dのヤツラ帰る気さらさらねぇ!!!!







―木連・ヤマサキラボ―

「・・・入るぞ・・・」

「おや?北辰さん。珍しいですね。何も持たずにとは・・・」

「報告だ・・・第3ラボが作った戦艦を火星で運用していたところ沈んだらしい・・・
貴様の感が当たったな・・・
確かにアレは武装のせいで返ってすぐ沈められる物のようだな・・・」

「でしょう・・・で・・・そんなこと言いに来たんじゃないでしょ?」

「・・・貴様が客人として扱っている男・・・信用に足るのか?」

「・・・木連としては足りませんが・・・僕からすれば足りてますね」

「・・・それはどういう意味だ?」

「簡単ですよ。僕という科学者としての探究心の塊からすれば木連がどうなろうが関係ない・・・
僕のような者からすれば実験さえできればいいんですから・・・」

「・・・貴様・・・それは最悪、閣下を裏切るということか?」

「どうとってもらってもかまいませんよ・・・」

「我がこの場で貴様を消そうと思ってもか?」

「・・・あなたごときには無理ですよ・・・
いえ・・・あなたはもはやどうあがいても無理ですね・・・」

「・・・どういう意味だ?」

「さて・・・」

「まあ、よい・・・」

「そうそう。それより北辰さん、左目なんですけど・・・もっと良くしません?」

「必要ない」

「草壁さんにとってはプラスだと思いますけど・・・
それに・・・うまくいけば、あなたのお子さんさえも超えられると思いますよ・・・」

「・・・・・・考えるだけ考えておいてやろう・・・」





あとがき

今回は地球の状態について書いてみました。

さて、それはそうとブラックゲッターですがちょいといじりました。

チェンゲとゲッターロボ大決戦の中性的な物になっております。
で、わざわざそんなことした理由を言えば簡単・・・
ドリル燃え!!!!(爆)ドリルは男のロマン