<雨の海新聞>

 エンデュミオン隕石孔で謎の大爆発

【プトレマイオス・コロニー10日共同=ミシマ・ハルカ】地球連合軍月方面艦隊マイケル・モーラー報道官は10日、月の北半球エンデュミオン隕石孔付近の荒野において、同日午前6時(地球日本時間午後3時頃)巨大な爆発があったことを明らかにした。この爆発による死傷者はいない模様。爆発の原因についてはわかっておらず、地球連合軍及びネルガル月支社が詳しく調べている。(25面に関連記事)

 

 


 Actress 〜機動戦艦ナデシコ第13話外伝〜

           Blank of 2weeks参加作品

By 李章正


 

 

【A.D.2197年12月11日】

 

 世間にはいろいろな職業があって、中には、ずいぶん奇妙な生業を持つ人もいるわけで。

 でもそれが、必ずしも楽しいことばかりじゃないのは誰にとっても同じだと思うんだ。

 だから、あたしが寝入りばなを上司に叩き起こされて、眠い目をこすりながら呼び出しに応じたことだって、全然大したことじゃないのよ。……全く、そうでも思わないと、この世は我慢のできないことが多すぎるのよね。

 で、あたしが呼び出された部屋には、正直言って顔も見たくない上司の他、2人の人間が待っていたのだけれど。

 先客の方はどっちも見覚えがない。中年の男と女。でも、夫婦ってわけじゃないみたい。

「遅かったな、――君」

 上司が、じろりとこちらに一瞥をくれた。あたしはぺこりと頭を下げて、口先だけで謝っておく。

 こいつが、あたしのことをなんと呼ぼうが別に知ったこっちゃない。所詮、昔使った偽名の1つに過ぎないし。

 赤いペンキで塗られれば赤と呼ばれ、青の塗料で塗り替えられれば青という呼び名に変わる。ただそれだけのことだもん。どうでもいいわ。

 あたしのやってるのは、結局そういう仕事なんだしね。

 そんなことを考えながらあたしが椅子に座ると、上司はわざとらしく体の前で腕を組み直し、今回の命令を伝え始めた。

「さて、今回はこの3人のチームで仕事をしてもらう。

 役回りは、月面コロニーで食堂を営む避難民の一家。――やってもらいたいのは、ある青年から、自然な形で厭戦的な思考を取り除くことだ」

 はあ、何それ?

 そんなの、クスリでもなんでも使ってさっさと洗脳してしまえばいいでしょ。あんたらそういうの得意じゃん。

 なんであたしらがわざわざ、そんなまだるっこしいことをしなくっちゃなんないわけぇ?

 同様の疑問を他の2人も感じたみたい。早速、男の方がそれを口にした。

「それはできん」

 上司はその一言で切って捨てようとしたけど、もちろんそんなことでこっちが納得するわけはない。一気に部屋の空気が剣呑なものになる。

 それと察して、あたしらにサボタージュでもされてはたまらないと思ったのだろう。渋々と、こう付け加えた。

「……実は、対象は特殊な能力を有している可能性が高いと考えられている。

 従って、その精神に不自然な改変を加えるわけにはいかんのだ。……せっかくの能力にどんな悪影響が及ぶか、全く予想が付かないからな」

 さいですか。だったら最初からそう言やあいいのよ。

 もったいばかりつけちゃってさ、バッカみたい。

 

 

 ――まあそんなわけで、あたしら3人はこれからしばらく「親子」としてその若い男に接し、徐々に彼の考え方を、戦争嫌いから遠ざけていくよう仕向けることになったわけなんだけど。

 与えられた期間はといえば、これがたったの2週間だって言うんだから呆れちゃうわ。たったそれだけで何ができるっていうのかしらね? 

 いっつも思うことだけど、上の連中って一体何考えてるんだろ? さっぱりわかんない。

 

 

 

 

【12月12日】

 

「は、初めまして。俺、テンカワ・アキト。よろしく」

「こちらこそ。あたし、久美。よろしくね♪ ……でもごめんね、アキトさん。うちのお父さんったらほんっと、昔気質っていうか、お節介なんだから。

 無理矢理うちに連れて来ちゃったみたいで、迷惑じゃなかった?」

「そ、そんなことないよ。うん、全然迷惑なんてことない!」

 

 

 シナリオどおり、ネルガル社員との一悶着を演じて見せた後、結局「父」がアキトを引き取ることに決定して。

 会社にあてがわれた仮設住宅兼食堂で、あたしら4人の生活が始まった。

 とは言え、ターゲットと四六時中一緒に居るというのでも、実はないわけで。

 厭戦的思考の排除が最優先と言っても、肉体に対する検査を全然しないわけにもいかないらしいのよね。まあ、そりゃそうだろうとは思うけどさ。

 しかしそうなると、結果として彼に接触する時間が更に減るわけだから、仕事の難しさはずっと増すわけ。困ったもんだ。

 仕方ないから、病院の検査から帰った後に店の手伝いをさせたりして、ありふれた会話をしながら徐々に「仕事」を進めていくしかないだろう、というのがあたしと「両親」とで打ち合わせた結論なんだけど。

 ……それにしてもあのアキトという男、自分の立場というか、現在置かれた状況に疑問を持つってことがないのかしら?

 例えば、なんで会社が自分を軟禁もせず、検査のあと「自由に」仮の住まいへ帰ることを許しているのか、とか。

 普通不思議に思いそうなもんだけど?

 まあ、あたしの「父」の演技がそれだけ絶妙だったというだけのことかもしれないけどね。

 

 

 

 

【12月14日】

 

「じゃあ俺、病院行ってきますんで」

「行ってらっしゃいアキトさん。早く帰ってきてね」

「おう、そうだぞアキ坊。今日は、けえったら独身寮に出前行ってもらうからな。道草食わずにさっさと帰ってこいよ」

「ははは、わかりました。行ってきます」

 

 

 朝、ネルガル附属の病院へ出かけて昼過ぎまでこってり検査を受け、帰ったら今度は厨房の手伝いや出前に行くという、アキトの生活パターンが固まってきた。

 元々コック志望だったという話で、そういう仕事には慣れているみたい。何でも屋のあたしたちとはまた違う手際の良さが、動作のひとつひとつから感じられる。

 そんな暮らしの合間に何気なさを装いながら話をして、相手が今どんなことを考えているか探りを入れたりするわけだけど――。

 幸い、初めに聞いていたほど厭戦思考で凝り固まっているというわけでもないらしいことが、だんだんとわかってきた。

 

 

「へえー、アキトさんってパイロットやってたんだぁ♪ 戦うのって怖くなかった?」

「そりゃあ、怖かったさ。とってもね」

「ふーん。じゃあさ、なんで戦艦なんかに乗ってたの? あ、ひょっとして降りられなかったとか?」

「……うーん。最後にはお払い箱になったくらいだから、降ろしてもらえないわけじゃなかっただろうな、多分。

 ――結局、ナデシコが大事だったから。なんとしても守りたかったから。

 そう、知らず知らずのうちに思っていたからだと思うよ」

 

 

 なんでも地球に来たばかりの頃は、とにかく戦いが怖くてひたすら逃げることしか頭になかったそうだけど。

 今は守りたい人たちもできて、自分は何をすればいいのか、そもそも何ができるのか、結構悩んだりしているみたい。

 うん、いい傾向だ。後はこの考え方を徐々にでいいから、できるのは戦うこと、という結論に誘導していけばいいわけだもんね。

 

 

 

 

【12月15日】

 


第13次実験報告(要約)

被験者

T・A

実験目的
 

被験者が有する(と推量される)特殊能力と、知的能力との相関関係についての調査

具体的内容

 

天井から、通常では手の届かない高さにバナナを吊し、被験者がこれを如何なる手段で確保するか、それにどの程度の時間を要するかを観察する。

実験結果
 

結論から言って、特に常人と異なる点は見られなかった。
 

 

 

 

 

【12月18日】

 

「ねえアキトさん。病院の検査って、一体いつまでやるの?」

「え? ああ。検査は今日で終わりなんだ。……でも明日からは、なんだか知らないけど事情聴取をさせてほしいって言われててさ」

「ふーん。事情聴取って、どんなことを聞くんだろうね?」

「さあ……? 正直、なに聞かれたところで、俺にも何がなんだかわからないことばっかりだしね」

 

 

 アキトの話では、病院での検査はひととおり終わったそうだけど、それで解放というわけにはいかず、今度は尋問を始めたのだという。

 一体誰の趣味なんだか、昔の刑事ドラマの取り調べ室みたいなところで、同じ事を何度も何度も繰り返し尋ねたりするんだって。

 これは、カツ丼を届けさせられたついでに聞いてみたことなんだけど。……半分嫌がらせよね。

 それにしても、哀れなのはアキトだわ。これじゃ、ほとんど犯罪者扱いじゃない。

 ……もっとも上に言わせれば、ストレスを与えることでそれ以外の場での解放感が大きくなるから、結局はあたしたちの仕事もやりやすくなるはず、なんだそうだけど。

 そんなとってつけたような屁理屈、あたしらが信じるとでも思っているのかしら? あの馬鹿上司は。

 

 

 

 

【12月20日】

 

「おーい、ナデシコ、ナデシコー。……くそーっ、駄目だ! なんでだよ、なんで通じないんだよ!?

 早く伝えなけりゃ、あの娘が――」

 

 

 アキトが慌ただしく通信機をいじくっている。以前乗っていた、ナデシコとかいう船になんとか連絡をつけようと悪戦苦闘しているのだ。

 今日まで、会社の方でとっくに連絡をいれてくれたものと思ってたらしいんだけど(実は、これについてはあたしも同様に考えていた)。

 どういうわけか、アキトの話をしようとすると途端に連絡ができなくなるらしい。機械とかには、何の異常も見つからないそうなんだけど。

 

 

「なんでつながらないんすかっ!? 磁気嵐が起こっているわけじゃなし、通信機が一時に全部ダメになるなんて、そんなこと、あり得ないでしょう!」

「まあ落ち着きたまえ。我々も、正直困惑しているのだよ、今回の事態には。

 ……考えてみれば、今地球にいるナデシコには、月にジャンプしてくる前の、もう1人の君が乗っているわけだろう?

 つまりこれは、タイム・パラドクスを防ぐために、神か何かが邪魔をしているということじゃないのかな? なにしろ連絡がついた途端、歴史が変わってしまいかねないわけだからね。

 ――或いは、連絡がついたために歴史が変わって、今の、我々が居る時間軸につながらなくなるのかも。その結果、連絡がついたという最初の事象がリセットされてしまっているのかもしれないな。

 時の流れの中にいる我々には、そのこと、つまりリセットを知覚することができないので、結果として、何度通信を試みてもなぜかつながらないという不思議な現象として、感じられるということなのかもしれない。

 全ては推測に過ぎないがね」

「そんな……」

 

 

 うーん、つまりはそういうことなのかしら?

 それなら結局、何をやっても無駄だろうと思うんだけど、アキトは一向にあきらめようとせず、暇さえあれば通信機にかじりついている。

 なんでも「1人の女の子の命がかかっている」から、投げ出すわけにはいかないんだそうだ。

 まあ、それなら必死になるのも無理はないかも……。なにしろアキトだし。

 何にせよ、守りたいもののためにがんばるというのは良い傾向ね。そろそろ、働きかけを強めてもいい頃合いじゃないかな?

 

 

 

 

【12月22日】

 

「ふあああぁ、おはよ……」

「おっはよアキトさん。……どうしたの? なんだか、まだ眠そう。

 悩みごとがあるんなら、相談に乗るよ?」

「うーん、悩みっていうほどのことでもないんだけどね。実は――」

 

 

 朝。アキトが妙にげんなりした顔をしている。以前から時々見ていた、光り輝く宮殿のようなものが出てくる夢を、最近頻繁に見るようになったからなんだって。

 ……こいつって、ゲキガンオタクだとばっかり思ってたけど、電波のケもあるわけ?

 なんだかおもしろくなったので話に調子を合わせ、それから暫く、2人で愚にもつかない話をして大いに盛り上がった。

 そうだ。今度その話題が出たら、彼を勇敢な戦士の生まれ変わりか何かに仕立てて持ち上げてみようかしら?

 それでアキトがその気になってくれれば、一石二鳥という奴だしね。

 

 

 

 

【12月24日】

 

 上から聞いた話だと今日が、アキトが地球から2週間前の月へジャンプする日だそうで。

 尋問もとりあえず昨日で終わり。今日の彼は、朝から厨房での仕込みや出前に精を出している。

 勤勉なのはいいことだけど……。特殊な能力があるにしては、なーんか平凡な奴。

 相変わらず、暇を見てはナデシコに通信しようとしているみたいだけど。でも「その時」が来るまでは、結局どうしようもないのだろうな、多分。

 そして、「その時」が来ればこの生活も終わり。

 あたしもお役ご免だ。

 

 

「はい、月面豚カツ定食お待ち。レバニラ出るよー」

「はいよー」

「出前終わりましたぁ」

 居間でぼんやりとちゃぶ台に頬杖をつきながら、そんなことを考えていたあたしの耳に、アキトの威勢のいい声が飛び込んできた。

 出前先の造船所から帰ってきたみたい。

「ああ、ご苦労さん」

「どうだった? ヤマトなんとかと連絡取れたかい」

「ヤマトなんとかじゃねえよ。ナデシコだろ、ナデシコ」

 「父」と「母」の掛け合いが続く。……いつも思うことだけど、さすがプロ、うまいもんだ。同業のあたしでも感心しちゃうくらい。

 まあ、2人はこの演技力で、初日にアキトの警戒心をとっぱらってしまったんだから。当然といえば当然だけどね。

「ええ、まあ。もうこっちに向かっているそうです」

「そいつは良かった。良かったなあ、アキ坊」

「ほーんとねえ。うちの人にこき使われるのも、あと数日だね♪」

「バッキャロー。俺がいつこき使った?」

「いいから、上がって飯食っちゃいな」

 おっといけない、御飯の支度をしとかなくっちゃ。

 

 

「はい」

 アキトのために御飯をよそう。それを受け取って、彼が不意に口を開いた。

「……やっぱり、間に合わなかったよ、連絡」

「え、助けるんだって言ってた人?」

「彼女は、俺の代わりに死んだんだ」

 む、まずい。アキトの思考が変な方向に傾きかけてる。ここは、とりあえずフォローしとかないと。

「そんな言い方やめよ」

「え?」

「あたしんち、前から月に居たでしょ。

 だから知り合いがいっぱい逝っちゃうの見てきたけど、あたしたちの代わりに隣のうちの人が死んだなんて思わないよ。

 それじゃあその人たちがまるで、ええと、ええっと……」

 ここで、効果を計算して口ごもってみせる。……狙いどおり、アキトは「あたしの言いたいこと」を汲み取ってくれた。

 だけど。

「ごめん、わかるよ。……でも、あの子は死んだんだ。

 最初の1週間は病室。次はネルガルの人たちに尋問されて、その間ずっと考えてた。

 自分はどうしてこんなことができたのだろう? どうしてもう一度、この2週間を繰り返すことになったのだろうか。……俺が、もうちょっと早く決意できていれば!

 だから俺は、やり直そうと思った。全部やり直せる、そのために俺はここに来たんだと。

 ……でも駄目だった。やっぱりやり直せなかった」

 ――あらら、困ったな。せっかく彼の思考形態を、ポジティブな方向に誘導できてきたと思ってたのに、またまた無力感に囚われかけちゃってるよ。

 あたしが、何と言ってこの場を打開するべきか苦慮していると、横から「父」が助け船を出してくれた。

「まぁだ、んなことウジウジ考えてたのかよ。言っただろ、この世のことに意味なんてねえ」

 そうそう。所詮1人の人間にできることなんてたかが知れてんだからさ。……あんまり深く考えずに、出来る範囲のことをやればいいんだって。

「それは、理屈ではわかってるっす。……でも、何か意味があるはずじゃないですか。俺だけが同じ時間を、もう一度生きてきたのには」

 う〜ん、そう来たか。……ま、自分を特別だと考えたがるのは君に限らず、若い人たちにはよくある話だけどね。

 でもたいていの場合、それってただの幻想だよ?

 

 

 今夜も、隣の布団でアキトがうなされている。

 あんまり酷いようだったらまた起こしてやろうかと思って、年の割に幼いその顔を覗き込んでいると、今日は自分で目を覚ました。

「また夢見たの? 同じ夢?」

 そう尋ねると、彼は布団の上に座って頷いた。

「ああ、まるで子供だな。でもなんで、あんな夢ばかり?」

 頭を振りながらぼやくアキト。

 これは、ひょっとしてチャンスかも。早速、考えていたネタでアキト持ち上げ作戦を試みる。

「キラキラ光る幻のお城か……。もしかしたらアキトさんて、超古代文明とかの戦士の転生なんじゃないのかな?」

「なにそれ?」

「だってさ、そうとしか思えないじゃない。素人だったのにナデシコのエースパイロットになったり、生身でテレポートしたり。きっと普通の人と違うんだよ」

 あたしが体の前で手を組み、目をきらきらさせながらそう言うと、さすがのアキトも引き気味になって苦笑した。……むぅ、少しやりすぎちゃったかな?

「そんなんじゃないよ、俺は。ただ……、ハッ!」

 その時、大音響とともに家が激しく震動した。寝ていた「父」と「母」――といっても、実はちゃんとあたしたちのやりとりを聞いていたはずだけど―― が飛び起きる。

「な、なんだぁ!?」

 その瞬間、天上を突き破って何かが部屋の中に落ちてきた!

 轟音。

 粉塵。

 ……そして、血の臭い。

 

 

 

 

【12月25日】

 

 今日でようやくこの仕事も終了だ。

 昨日の夜、木星蜥蜴の襲撃があって、あたしらの住居も巻き込まれたのには正直びっくりした。……だから、いくら便利がいいからって、ネルガルの工場に近すぎないかって言ったのよ。

 それはともかく、そのすぐ後、アキトは勇んで出撃していったから、あたしらの仕事は成功と考えて間違いないみたい。

 おしまいに、「母」の死を見せて仕上げということで、3人の意見もまとまった。

 ――元々は、出前に行った帰りに木星蜥蜴の襲撃に巻き込まれ、流れ弾にあたって、という筋書きだったんだけど。偶然にも「家」が本当に蜥蜴の攻撃で潰れてしまったので、その時の怪我により、ということに急遽変更となったわけ。

 よそでは本当の死人もたくさん出てるそうだし、おあつらえ向きと言ったら不謹慎かな?

 午後にでも、アキトはこの避難場所に見舞いにやって来るだろう。その目の前で、あたしと「父」は心の底から悔しそうな表情を浮かべ、ぼろぼろと涙を零してみせる予定。

 うん、完璧なシナリオだ。

 これを見て、まだ戦いから逃げるようならそんな奴、男じゃあないわよね。

 

 

 

 

<コペルニクス・タイムズ>

 カワサキ・シティに巨大人型兵器

  ― 攻撃、無差別化の一途 ―

【トウキョウ24日共同=ヤクモ・ソウイチ】カワサキ・シティで24日午後(月時間同日午前)木星蜥蜴の巨大人型兵器2機による襲撃があり、ネルガル・カワサキ支社は全壊。市街地も大きな損害を被った。反撃にあたった連合軍部隊は全滅したと見られる。死者、行方不明者は少なくとも百名を超す模様。(3、4面に関連記事)

 

 

 

 

(15話に続く)

 

 

 

 


(後書き)

 

 好! 李章正です。

 今回は、「『2週間』の裏話」というテーマだということで。

 早速、その辺りのビデオを見直してみたわけなんですが、その時、こう思ったんですよ。

 「なんでアキトは、ネルガルの取り調べを受けているのに、食堂に住み込みしてるんだろう?」

 ――2週間くらい、ホテルでもなんでも取って、彼を囲い込んでおくことはたやすいはずですよね。

 かといって、2週間検査や取り調べを受けた後、わずか1日かそこらの付き合いで、あそこまで久美ちゃんの家族と気の置けない関係になったというのも、なんか無理がありますし。

 で、いろいろ考えてみたわけですが、その結果。

 「久美ちゃんたちとネルガルは、実はグルだった」と考えれば辻褄が合うな、との結論に達したわけです。

 そういうわけで今回の話が出来ました。

 本当は、もっとコミカルな話が書きたかったんですけどね。なんでこうなったかな(笑)。

 それではまた。

 


管理人の感想

李章正さんからの投稿です。

いいっす!!最高っすよ!!ブラック久美!!

いやぁ、こういう視点でくるとは思いませんでしたねぇ

あの家族が全員ネルガルの工作員とは・・・本当に面白い設定だと思います。

最初から最後まで、見事に纏まった作品でした。もう脱帽ものですね。

 


代理人の感想

ううむ、さすがだ! アイデアなら今回一番だな!

と、読み終えたときに思わず唸ってしまいました。

まったく、こりゃあ参った。

正直脱帽ですね。

 


別人28号さんの感想






変化球ですなー

個人的にはマイナーフリークである私は久美は結構ポイント高いんで
裏でこんなに黒い久美は・・・これはこれで良いです(爆



とりあえず

>「久美ちゃんたちとネルガルは、実はグルだった」

という結論に達する思考回路がBen波に冒されていないかが心配(爆

確かに、食堂で働く事になった経緯は疑問を通りこして謎ではありますが
流石にこういう結論に達する事はできなかったです
お見事・・・で、いいのかなぁ?(苦笑

 


ゴールドアームさんの感想

……お見事すぎます。どうしてこう、こっちの思考を斜め135度ずらした視点からものが見れるのか。
これぞ二次創作の醍醐味、としかいいようがありません。
なんかこれ以降、まともにナデシコが見られなくなりそう。
むちゃくちゃ楽しませていただきました。

 


龍志さんの感想

素晴らしい!エクセレント!この作品だけでこの企画やって良かったのではないかと思いました。。
一切TV版のキャラに手を加える事をせずにTV版を完全に納得できる様に背景を作って見せるとは…!
確かにネルガルの実験場にいたはずが食堂でバイトしてるのは明かにおかしいですからね〜。ネルガルが他ならぬボソンジャンプの実験動物を逃がすわけが無いし。
いやはや、このような推移なら問題なしですね。
完全に予想外。やられたと痛感しました(笑)最初の場面から引きこまれましたよw
お見事!この一言以外は無粋ってもんでしょうw

正直な話、お礼がいいたい気分です。。

良い作品を生み出してくれて有難う御座いました!

 


プロフェッサー圧縮氏の感想

プロフェッサー圧縮inカーネギー・ホール(嘘)の日曜SS解説・特別版

はいどーも、プロフェッサー圧縮でございます(・・)
今回はAction1000万ヒット記念企画と言うことで、解説役にゲストをお招きしておりマス。
圧縮教授「これでラストじゃな、名残惜しいのう」
ハイ、では作品の方を見てみましょう( ・・)/

「・・・いや参った。恐れ入ったわい」
そうですねー。流石と云ったところです。
「何を足す必要も、何を引く必然も無い。完璧じゃ」
いやまったく。
「これこそが『あっと言わせる』作品じゃ。余人には真似出来ないところが残念でもあり素晴らしいところでもある」
ええもう、氏のますますのご活躍を願ってやみません。

はい、では次の方どうぞー( ・・)/


日和見さんの感想

もうおなかいっぱいですおねがいゆるしてもうたべられません。

 


皐月さんの感想

いいなあ、このドロドロクログロとした人間関係。
隙間からサックリと刺す様な話だ。
やっぱり人間黒々としてなきゃ(マテ