時の流れを・・・・では無く思いっきり戻しすぎて・・・

 

ここはリュウ・ホウメイが経営している幼稚園。
ここにいる保育士の人達も少ないが園児も少ない幼稚園である。

朝登校編

 園児のときから『漆黒の戦神』と呼ばれたアキト君(五歳)がホウメイ幼稚園に登校してきた。
なぜそう呼ばれるかは不明である。ただアキト君が通る所女の人がキャーキャー言うのはいつもの事であった。

「はあ、今日も辛い日々が始まるんだなあ」

思いっきり年をとったような溜息が出る。なぜかと言うと・・・・・・

「おはよう!アキト!」

フライングヘッドバッドをかましながら言う女の子ユリカ(六歳)である。
「うわーー」っとふっ飛ばされてアキトは目の前にある物にしがみ付く。

「アキトさん朝から大胆なんだから」

と言うのはメグミ(五歳)である。

「ごめんメグちゃんユリカが・・・・」
「あーメグちゃん私のアキトに何するのよ」
「ユリカさん。アキトさんは貴女より私を選んでくれたってことです」
「違うもん。アキトは私の王子様だから仕方が無くメグちゃんに接してくれてるの」
「何ですって」

この二人仲がいいのか悪いのか解らないが争っているのはいつもの事である。しかも門の前で・・・。

「ユリカ〜。早く入らないとまた遅刻だよ。ほら、メグミさんも」

ユリカの知り合いジュン(六歳)が止めに入るがまったく効果ない。しかもジュンは影が薄いためまったく彼女達に見えないでいる。ちなみにユリカとメグミは遅刻常習犯である。

「はあ〜」

アキトが溜息をついた後に女の子が挨拶をしてきた。

「おはようございます。アキトさん」
「アキト、おはよう」

ルリ(四歳)とラピス(四歳)である。その後ろにハーリー君(四歳)がやって来る。しかもルリとラピスの荷物もちをさせられている。

「おはよう、ルリちゃん、ラピスちゃん」

朝からアキトスマイルを見れて幸せな二人である。

「ハーリー君大丈夫」

アキトはハーリーが持っている荷物を持ってあげる。

「すみませんアキトさん」
「気にしないで」

アキトは優しい。だがルリとラピスは違った。

「ハーリー君役に立ちませんね」
「ハーリー最悪」
「うわーーーーーーーーーーん」(ハーリーダッシュ)

ハーリーに荷物を持たせているのにあんまりである。

勉強編

朝の挨拶が終わり皆で勉強の時間である。ここではエリナ(六歳)とレイナ(五歳)が登場する。

「アキトくん。ここわね、こうやってこうやるの」
「ありがとうエリナさん。解りやすいよ」
「アキト君これ作るの手伝ってあげる」
「うんありがとうレイナさん。頑張ろうね」

アキトスマイル発動。エリナとレイナは顔が真っ赤になりながらも喜んで手伝った。

運動編
かけっこ勝負これで一番になった者が今日は必ずアキトと一緒にチームを組む事ができる。
その勝利者はリョーコ(五歳)である。

「リョーコちゃん。よろしく心強いよ」
「お、おう、お前の背中は守ってやる」

アピールしているリョーコだった。

「何だかんだ言ってもリョーコ嬉しそう。ねっイズミ」
「みたいだね」
「うっ、イズミがまともに喋った」

ヒカル(五歳)とイズミ(五歳)の漫才コンビでした。

お弁当編

お弁当を食べるときは何人かで分かれて食事をするようにしている。アキトはユリカやメグミの所に行かずサユリ達の所に行っている。流石にアキトも命は大切だろう。経験者は語ると言う事だ。

「アキトさん、この卵焼き私が作ったんです。食べてください」
「サユリずるい。アキトさんこのタコさんウインナー私が切ってみましたどうですか?可愛いですか」
「ハルミさんも人の事はいえません。お弁当の主食はご飯です。アキトさんどうぞ!炊き立てですから」
「エリ見方がずれてるよ。しかも何でご飯炊き立てなの?」
「ジュンコさん。それは言わないほうがいいです。疲れますからそれとアキトさんどうぞお茶です。・・・・・あの三人はほっときましょう。」

とまあミカコが最後を締めた。そんで持ってアキトは・・・。
「ご飯食べるときは彼女達といたほうが安全だな」としみじみ思っていた。
ちなみに彼女達五人はオール五歳である。
そして特に料理の下手三人組は(言わなくても解るでしょう)アキトの為に弁当を作ってきたが、出遅れた為渡す事が出来ず誰の弁当が美味いか三人で味見をしていたがあまり酷いため三人は意識を失った。

お遊戯編

ダンスの時間、ここで一番上手なのはカグヤ(六歳)であった。ただ何故かパーティーでするダンスになっているのは何故だろう。

「アキト様しっかりと私の手と腰に力を入れたください。離しては駄目ですよ。この音楽が終わったらチークダンスに移ります」
「幼稚園のお遊戯ではないよこれはって聞いていない」

聞いてもらえないのはまさしくお約束である。
さて他の周りも見てみると・・・皆そこそこ上手に踊れているがユリカとメグミは足の踏み合いであった。

三時のおやつ編

アキトとおやつを食べる権利を得たのはサラ(五歳)とアリサ(五歳)である。勝負方法は椅子トリゲーム(結構懐かしい)である。おやつはホウメイ手作りなので悪影響はない。一時期ユリカが持って来たクッキーがホウメイのお菓子と紛れロシアンルーレット形式になったことがあるがその時被害を受けたのはハーリーであった。

「アキトさんあーんして下さい。入れてあげます」
「サラちゃんそれは恥ずかしいよ」
「姉さん!それは私がやります。姉さんは黙々と食べていればいいです」
「アリサちゃん俺にとっては同じ事なんじゃ」
「「勝負です」」
「俺の意見はいったい・・・とほほ」

お昼寝編

アキトはお昼寝の時間移動する。行き先は隣の部屋そこには北斗(四歳)と舞歌(六歳)とあと付き添いの面々がいる。すでに北斗と舞歌の間に毛布が引かれている。いつもの事なので驚く事はなかった。
「アキトくん待ってたわ。早く寝ましょう」
手招きする舞歌。アキトはもう慣れっこである為気にもしない。それでも行ってしまうのは何故だろう。
「アキトすまない何時も何時も、どうしても一人で寝るのは怖いんだ」
皆で寝ているはずなのに周りが見えていない北斗だった。
北斗はあるトラウマがある。それはお昼寝の時間のとき一人で寝る北斗にとって恐ろしい夢を見るからだ。その内容は北斗の父親北辰と草壁が北斗に少女趣味の服を着させようとする夢だった。しばしば魘される事もあった。その時アキトが北斗の手を握って自分もそこで寝てしまったため今のようになってしまった。舞歌はそれに便乗しているわけである。便乗してる割には部屋の端をキープしてアキト以外隣に来させないようにしているのは結構可愛い所がある人である。
一様言っておくが北斗・舞歌の寝方はアキトの腕を抱きしめて寝る格好になっている。

帰宅編

これは最終決戦アキトと一緒に帰れる権利を得る為の勝負である。これは一人だけ選ばれる為幼稚園児なのに目が血走っている。北斗と舞歌以外。
今日の勝負はジャンケンであり勝利者は北斗であった。

「北ちゃんに決定ね。それじゃ北ちゃんバイバイアキト君によろしくね。何か進展したら教えてね」

舞歌はいい北斗はアキトの所にいく。北斗の後姿は嬉しそうに見えた。ちなみに何故舞歌は余裕を持っているのかと言うと自分がその権利を昨日得ていた為だった。

「それはそうと、何時まで硬くなってるのかしら」

敗北を味わった残りの面々はまだ固まっていた。



あとがき

逆行しまくりの話を作って見てみました隆です。本当はアカツキを園長に使用かなと思ってはいたのですが、ナデシコの中で一番まともなのがホウメイさんだけなのでそれでいいだろうと思いました。今思えばホウメイさんは絶対に壊れる事の無いキャラかなと思います。よってこう言う役柄は一番にあっていると思います。