最強の敵出現?

 

 

 

 

 ここに一人の女性がいる。
 一つの戦艦に一人だけの艦長。
 名は、ミズキ・ファル・レン。
 腰まである長い黒髪、整ったプロポーション、エメラルドの瞳を持つ女性。
 そのミズキは、一つのファイルを見ていた。
 テンカワ・アキトにかんするファイルである。

 

「テンカワ・アキト……、天性の女たらしにエステバリスのエースパイロット。
 操る機体はブラックサレナ、変形可能なマシンと…」

 

 ミズキはファイルを調べながらもテンカワ・アキトと言う青年に興味を持っていった。

 

「一度、手合わせしてみたい、私のエステと……」

 

彼女は見上げた……ブラックサレナに似ている機体に……。

 

 

 

 

 ナデシコの中は一種の戦場である。
 ただし女性人にとって。
 アキト争奪戦が艦内で起こりまくっているからだ。
 その女性人は皆パワフルなこと。

 

 総勢十五人、テンカワ・アキトと言う男はフェロモンでも出しているようだ。(無意識のうちに)

 

 メンバーは、ナデシコの艦長ミスマル・ユリカ、オペレーターのホシノ・ルリとラピス・ラズリ
 通信士のメグミ・レイナード、副操舵士のエリナ・キンジョウ・ウォン
 その妹のレイナ・キンジョウ・ウォン、医療室にいる、イネス・フレサンジュ
 双子の姉妹のサラとアリサ、エステのパイロットであるスバル・リョーコ
 そして最後に食堂にいるホウメイガールズの5名である……。

 

 テンカワ・アキト、幸福と不幸を持つ青年である。

 

 事の騒動は、一つのデザートである。
 アキト特製のデザートである。
 始めはホウメイに味見をしてもらうつもりだったが。
 それをホウメイガールズの一人に見つかり、そしてホウメイガールズの全員に見つかり
 それ又オモイカネが悪戯で表示したのがこの結果だ。

 

 某組織ではよりいっそうテンカワ・アキト殲滅に意欲を燃やしていたが…。

 

 

「艦長命令です。それを私によこしなさい」(ユリカ)

 

「謁見行為です」(メグミ)

 

「こればっかりは譲れません」(サラ)

 

「たとえ姉さんでも手抜きはしません」(アリサ)

 

「「「「「そうだそうだ〜」」」」」(ホウメイガールズ)

 

「アキト君の料理興味あるわ」(エリナ)

 

「興味あるだけじゃないでしょ姉さん」(レイナ)

 

「催涙ガス投げようかしら」(イネス)

 

「テ、テンカワの料理」(リョーコ)

 

「アキトの物はあたしのもの、私はアキトのすべて」(ラピス)

 

「バカばっか(このセリフ久しぶりですね)と、言ってもこのデザートは私の物にしないと」(ルリ)

 

「この状況、とてつもなくヤバイ気が……」

 

 全員アキトの方に向く。

 

「「「「「「「「「「「「「「「アキト(君)(さん)」」」」」」」」」」」」」」」

 

「な、なにかな」

 

 とてつもなくおびえているアキトだった。

 

「「「「「「「「「「「「「「「誰に食べてもらうの(ですか)」」」」」」」」」」」」」」」

 

 アキトの寿命はこの時点で3年はちじまったかも知れない。

 

 

 

 

 と、ここで警報が鳴る。

 

 丁度アオイ・ジュンから通信が入る。

 

「ユリカ、そして皆は早く所定の位置に戻りなさい」

 

 アオイ・ジュン珍しく怒っているようだ…。

 

 警報が鳴っているので渋々皆は戻って行くが・・・
 ユリカはとどめに「あとで決着をつけましょう」と言った。

 

 結局アキトは逃げると言う選択肢は存在しなかった。

 

 

 

 

 皆は所定位置に戻り、ジュンから報告をうける。

 

「謎の戦艦からいきなり通信が入ってきてテンカワ・アキトを出せと言っているんだ」

 

「どんな人」

 

「さあ、サウンドオンリーだったから」

 

「アキト、そんな知り合いいる」

 

「いや…」

 

「また、女がらみだったりしてな」

 

 ナオは言う。

 

 彼はのち、医療室にお世話になるのだが……。

 

「まっ、出てみよう」

 

 アキトが答える。
 そして、ウィンドウが開く。

 

「ビンゴ!」(ナオ)

 

「なんでこう次から次へと出てくるんでしょう」(ルリ)

 

 やっぱり女がらみだった。
 が、そこにいる女性は何故か顔を隠していた。
 仮面をつけ口元だけは出している。

 

「何のようです」(アキト)

 

「私はミズキ、貴方と戦ってみたい」(ミズキ)

 

「どうしてです」(アキト)

 

「マシンに興味あるから」(ミズキ)

 

「それだけで……」(アキト)

 

「受けてやんなよ、アキト」(ナオ)

 

「ナオ!」(アキト)

 

「実力の差を見せればいいじゃないか、それたっだら彼女も諦めが付くだろう」(ナオ)

 

「…………わかった。了解した」(アキト)

 

「ありがとう」(ミズキ)

 

 仮面をかぶってはいるが、その微笑みは何故か綺麗だった。

 

「機体のデーターと場所を送る」(ミズキ)

 

 そう言ってミズキは通信を切った。
 そしてルリの元にデーターが送られてきた。

 

「こ、これは」(ルリ)

 

「どうしたのルリちゃん」(ユリカ)

 

「このデーター、テンカワさんの機体とほぼ同じです」(ルリ)

 

「なっ、そんな」(エリナ)

 

「本当です」(ルリ)

 

 そのデーターを画面に表示する。
 その画面を見、アキトも驚く。

 

「………」(全員)

 

「行って来る」(アキト)

 

「えっ」(ユリカ)

 

「ちょ、ちょとこれは物凄く危険な事よ」(エリナ)

 

「解っています。でも、彼女はフェアにするためにこのデーターを送ってきた。
 これに答えないといけないじゃないですか」(アキト)

 

「………」(エリナ)

 

「それに、誰も死にませんよ」(アキト)

 

 そう行ってアキトは退出して行った。

 

 

 

「おーい何処へ行く、もしかしてデートか?」(ウリバタケ)

 

「そのようなものです」(アキト)

 

「なに!」(ウリバタケ)

 

「テンカワ、出ます」(アキト)

 

 アキトは飛行モードに変形をして出て行った。

 

 

 

 アキトは戦いの場所についた。
 もうそこには、戦艦とエメラルド色のエステバリスがいた。

 

「貴方がたの戦艦はどうしました」(ミズキ)

 

「もう少ししてから来るさ」(アキト)

 

「そうですか」(ミズキ)

 

「ひとつ、聞いて言いかい、サレナのデーターどうやって手に入れた」(アキト)

 

「ハッキングをしました。
 色々な所にそして貴方のファイルも見つけました。
 しかし、これはハッキングしたわけではありません。
 元から載ってました」(ミズキ)

 

 そう言って、アキトのデーターを送る。

 

「これは………ウリバタケさん恨みますよ」(アキト)

 

「では、そろそろいきます」(ミズキ)

 

「解った」(アキト)

 

 二人の戦いは始まった。
 始めは武器なしで戦った。ほぼ互角の戦いだった。
 アキトは剣を取り出す。

 

「本気で行く」(アキト)

 

「いきます。『ギガマックス』」(ミズキ)

 

 彼女は叫んだ。そして彼女の戦艦から一機の戦闘機らしきものが見えた。
 その戦闘機らしきののがエメラルド色のエステの腕に取りついた。

 

「これは、私の盾となり剣となる物です」(ミズキ)

 

 腕に取りついた戦闘機らしきものから剣を抜く。

 

 そして両者又激突する。

 

 剣と剣との交じり合い、アキトの方が優勢であった。

 

 彼女の機体がここまで持っているのはマシンの性能だけではない。

 

「ここまで、長引いたのは久しぶりだ」(アキト)

 

「誉めているんですか」(ミズキ)

 

「誉めているんじゃなくて、楽しいんだよ」(アキト)

 

 アキトの言う事はもっともだった、いつも守るために戦っていたアキトだが
 今日ばかりはそれが違うため落ち着いているのだった。

 

「それは私も同じです」(ミズキ)

 

 この二人は戦っている最中なのに笑っていた。
 が、突如ルリからの通信が入る。

 

「二人ともやめてください。敵です」(ルリ)

 

「えっ」(ミズキ)

 

「なに」(アキト)

 

 そう言って周りを見てみると物凄い数の敵がいた。

 

「テンカワ、今からそっちへ行く」(リョーコ)

 

「いやいい」(アキト)

 

「どうしてだい」(アカツキ)

 

「二人で十分だ」(アキト)

 

「約二千の数を二機だけで。無茶だ!」(リョーコ)

 

「出来ますよ」(ミズキ)

 

「そう言う事だ」(アキト)

 

 そう言って通信を切った。

 

「では早速、『ギガマックス、ガンモード』」(ミズキ)

 

彼女のエステは剣をおさめ、盾になっていた部分をガンモードに変形させた。

 

「その武器良いな」(アキト)

 

「私のオリジナルです」(ミズキ)

 

「「それじゃ、いくか(いきます)」」

 

 そう言って左右に分かれ、あっという間に殲滅してしまった。

 

 

 

「私達の出番無いね」(ヒカル)

 

「影が薄い脇役になるかも」(イズミ)

 

「しゃれになってないからやめろ」(リョーコ)

 

「そうだね、医療室の主のようにはなりたくないからね」(アカツキ)

 

「「「そんな奴居たっけ?」」」

 

「………」(アカツキ)

 

 

 

 

「とんだ邪魔が入りましたね」(ミズキ)

 

 アキトはナデシコに戻っていた。
 ミズキも、自分の艦に戻っていた。

 

「もう一度するかい」(アキト)

 

「今回はもういいです。このまま戦っていたら、私の負けは解っていました」(ミズキ)

 

「そうか。………楽しかったよ」(アキト)

 

「わたしもです」(ミズキ)

 

 彼女はかぶっていた仮面を取る。

 

「アキトさん、貴方のファイルの中で十五人の女性を物にしていると書かれていましたが」(ミズキ)

 

「あははははは…」(アキト)

 

「私が、十六人目になるかもしれませんよ」(ミズキ)

 

 そう言って画面をアキトの前に写し画面越しにキスをした。

 

「それでは」(ミズキ)

 

 彼女は綺麗な笑顔とともに去って行った。

 

「……………」(アキト)

 

 アキトは唖然としていた。
 その蔭でブリッジにいる男どもとミナトが出て行き、アキトが慕うメンバーが入った来て……

 

「オモイカネ、ロックして」(ルリ)

 

「了解」(オモイカネ)

 

 アキト気付くが時すでに遅し。
 ブリッジの中ではとんでもないお仕置きをされたようだ。

 

 

 

 

「アキトの料理は上手いねー」(ナオ)

 

包帯でぐるぐる巻きにされているナオがアキトが作ったデザートを食堂で食べていた。

 

 

 

 

あとがき

 

隆です。何故か対抗意識を燃やし、オリキャラまで出してしまいました。
何故なんでしょう。
多分本編が面白いからです。
自分でもここまで書けたのが不思議なくらいです。
一様本編とは関係ありません。たぶん…

 

 

 

管理人の登場?

 

隆さんからの投稿で〜す!!

 

隆さん投稿どうも有難うございました!!

いや〜、オリキャラまで出てるよ(笑)

う〜ん、<時〜>がアナザー化してるな。

面白くていいけど(爆)

でも・・・やっぱり美味しい役だよなナオ(笑)

ここまで他の方に使って貰えるとは。

作った本人としても嬉しいですね!!

 

では、隆さん投稿、本当に有難うございました!!

 

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