やってきた彼

 

 

 

ホシノ・ルリです。ナデシコは今でも宇宙を飛んでいます。

でも今日はクルーで無い人が乗ってます。

人ですけど、誰なんでしょう?

 

その人は少年でした。アキトさんに似ているような人です。

年は十六歳だそうです。

宇宙で漂流しているのを見つけ保護しました。

どっかのキノコは何か言ってましたけど無視しました。

彼の名前はルナと言い名字は教えてくれませんでた…。

何故、右目を隠しているのでしょうか?

 

彼が乗っていた鳥形の戦闘機、白で統一され翼までついていました。

宇宙に翼は必要無いはずです。

 

まあその彼は今食堂に居るんですけど…。

 

 

「チキンライスどうぞ」(アキト)

 

「ありがとうございます」(ルナ)

 

「なあ、君どうして漂流していたの」(アキト)

 

「人探しと、逃げるためで、丁度エネルギー切れでした」(ルナ)

 

「人探しと逃げるため?」(アキト)

 

「ええ、探している人は僕の両親ですけど、それはもう済みました。

 逃げるのは、ちょと言いたくないんです」(ルナ)

 

「テンカワ、話したくない事だって有るんだからせんさくしない方が良いよ」(ホウメイ)

 

「あっ、はい」(アキト)

 

 

ホウメイに言われアキトは調理場へ戻っていった。

 

「(あの人がホウメイさんか……)」(ルナ)

 

ルナは食事を済ますとブリッジに行った。

まあ、今は戦闘しているわけではないのでそんな乱雑にはなってなかった。

ルナがブリッジに居るとウリバタケが息を切らせて入ってくる。

 

「ルナって奴居るか」(ウリバタケ)

 

「はい」(ルナ)

 

「あれはなんだ」(ウリバタケ)

 

「あれって」(ルナ)

 

「あの翼だ。調べてみたら普通の金属とまったく違うじゃないか」(ウリバタケ)

 

その話にエリナも加わる。

 

「どう言う事」(エリナ)

 

「あれですか。あれはレアメタルと言います。

 僕の知っている人が実験をしていて、丁度その実験が失敗して偶然出来たものです」(ルナ)

 

「あれが失敗」(ウリバタケ)

 

「どう言う物なの」(エリナ)

 

「(聞いてた通りの人だな)……レアメタルはいわゆる液体金属のようなものです。どんなものにでも形を変え

 、それに適したものに成ります。使い方に寄れば武器にも成るし守りにも使えます。

 ただ、銃には成りません。成ったとしても弾まで出来るわけでは有りませんから」(ルナ)

 

エリナは驚いていた。ネルガルよりも上のランクのものを失敗でも出来ている事に…。

 

「それを開発した人教えてくれない」(エリナ)

 

「ダメです」(ルナ)

 

「どうして」(エリナ)

 

「扱える品物ではないから」(ルナ)

 

「扱えそうなパイロットなら居るわ」(エリナ)

 

「テンカワさんのことですね。さっき調べましたから」(ルナ)

 

「じゃあ、どうして……」(エリナ)

 

と、その時警報が鳴った。

 

「ボソン反応確認。無人兵器の大群です」(ルリ)

 

「パイロットの皆さんは出撃してください」(メグミ)

 

「敵が一点に固まったらグラビティ・ブラストを撃ってください」(ユリカ)

 

格納庫ではパイロット達がスタンバイしていた。

そして出撃する。

 

「テンカワ・アキトでる」(アキト)

 

アキトの掛け声と共に残りの機体も出て行く。

 

「僕も行きます」(ルナ)

 

「危ないですからやめた方が良いですよ」(サラ)

 

「大丈夫ですよ」(ルナ)

 

笑顔を見せる。サラは一瞬ルナがアキトに見えた。

 

「ルナ出ます」(ルナ)

 

白い鳥形の戦闘機が出て行く。

ルリは映像と音声をだした。

ナデシコのクルー達はドンドン敵を落としていく。

 

「アリサ、どっちが沢山落とせるか、テンカワの料理を賭けて勝負しないか」(リョーコ)

 

「その勝負、受けます」(アリサ)

 

「じゃあ勝負だ。………え!」(リョーコ)

 

リョーコの機体の前を通りすぎた機体がいた。

 

「テンカワさん、チューリップが見えます」(ルナ)

 

「わかった。破壊する。でも、君はナデシコにもどれ」(アキト)

 

その時、ナデシコの後ろに三隻無人戦艦が出る。

 

「艦長、後ろに敵です」(メグミ)

 

「うっそー、そんなの卑怯」(ユリカ)

 

「しまった。皆前に出過ぎているから間に合わないかもしれない」(アキト)

 

ルナがブリッジに声をかける。

 

「ミナトさん、そのままナデシコを進めてください」(ルナ)

 

「そんな事をすると落ちてしまいます」(ルリ)

 

「いいから早く」(ルナ)

 

そういいルナは隠してた右目を開く。

 

その映像を見たものは驚く、彼の右目は金色だったのだから。

 

「IFSリンク、リミッター解除、………テンカワ・ルナ行く」(ルナ)

 

「「「「「「「「「「えーーーーーーーーーーーーーーーーー」」」」」」」」」」

 

ブリッジの中全員驚く。

 

 

鳥形戦闘機は物凄い速さでナデシコをぬき、後ろまで来ると変形する。

 

白いサレナだった。

白いサレナ、ホワイトサレナは見るものによっては天使に見えた。機体の背中には翼があったから。

 

「綺麗」

 

誰かが言った言葉…。

アキトはチューリップを破壊する。

 

「牙竜斬」(アキト)

 

ナデシコの後ろの方でも…。

 

「鳳凰」(ルナ)

 

両方接近戦で仕留めていく。

技の言い合いでアキトの子供だと言うことが確信になった。

子は親に似るということ。

 

 

 

「さてと、説明してもらいましょうかアキトくん」(ミナト)

 

やけに口調が怒っているように聞こえる。

 

「そうですね」(ルリ)

 

「アーキートー」(ユリカ)

 

その他面々笑顔で居るのだが目がマジに成っている。

 

「一様言っとくけど、無実だから……。言っても無駄か」(アキト)

 

その通りである。

 

「それは、僕から説明します」(ルナ)

 

アキトにとっては神の声だった。

 

「実は、未来からジャンプしてきました。父さんの子なんでジャンパーとしてはA級でした。

 母さんはホシノ・ルリこの金色の瞳でわかるでしょう。

 来た理由は父さんと母さん達に言いたいことが有ってきたんです」(ルナ)

 

有る一言に女性のクルーが反応した。

 

「「「「「「「「「「「「「「「母さん達〜!」」」」」」」」」」」」」」」

 

「はい」(ルナ)

 

「話してくれないかな。言いたいことって何なのか」(ミナト)

 

「はい………父さん」(ルナ)

 

「な、何かな?」(アキト)

 

母さん達を増やすのは別にいいです。

 僕には関係無いから……だけど僕以外どうしていっつも女の子を産ますんですか

 お陰で僕は…僕は」(ルナ)

 

「アキトくん、…………鬼畜ね」(ミナト)

 

「ちょっとまてーーーーーーー」(アキト)

 

アキト鬼畜のレッテル貼られる。

 

「そして母さん」(ルナ)

 

「何ですか」(ルリ)

 

「ルナ(月)と言う名前を付けてくれたのは感謝しますが、マシンチャイルドを作らないで下さい」(ルナ)

 

「えっ、私…そっちでは作ったんですか…どうして…」(ルリ)

 

「母さんはこう言ったんだよ。

 『あなたに、好きな人が出来るよう私が作ってあげます。四人ほど』って言ったんだよ」(ルナ)

 

「…………………私、未来では親ばかになったんですね………」(ルリ)

 

「あと、母さん達。自分の娘の教育くらいちゃんとしてください」(ルナ)

 

「あはははははははは…………」(ナオ)

 

いつのまにか居るナオである。

 

「あなたも、笑わないで下さい。ナオさん、あなたの娘もそうなんですから」(ルナ)

 

「何、娘が出来るのか俺に………フフフ………」(ナオ)

 

「て、ことはその機体を作ったのは…」(ルリ)

 

「ええ、ラピス母さん、レイナ母さん、イネス母さんです」(ルナ)

 

「じゃ、実験の失敗って言っていたのは…」(エリナ)

 

「エリナ母さんとイネス母さんです」(ルナ)

 

みんな、妙に納得してしまう。

 

「で、父親のアキト君は……」(イネス)

 

「逃げてます」(ルナ)

 

「はあ?」(全員)

 

「また、妻候補を作ったという事で逃げてます」(ルナ)

 

   ピキ!

 

この時点でアキトのお仕置き決定が下された。

 

「じゃ、僕は帰ります」(ルナ)

 

飛行形態に変形しようとした途中。

 

「ボソン反応確認、反応タイプ戦艦1、マシン8機、もうすぐきます」(メグミ)

 

「ま、まさか」(ルナ)

 

空間から現れる戦艦とマシン。

戦艦はナデシコ、マシンはサレナタイプである。

 

「あれって、ナデシコ……」(レイナ)

 

「見た事が無い機体ね」(エリナ)

 

「それじゃあれは……」(ハーリー)

 

「未来から来たのね」(ラピス)

 

向こうのナデシコから通信が入ってくる。

ユリカは了解した。

そして、画像に出る。

 

 

「私がナデシコX(クロス)の艦長、テンカワ・ユリアでーす」(ユリア)

 

 

全員こける。

 

「やっぱり」(ルナ)

 

「そっくりですね」(ルリ)

 

「始めて登場した時と一緒です」(メグミ)

 

「遺伝って恐ろしいわね」(ミナト)

 

「わーい、私にそっくり」(ユリカ)

 

「おーーーー、ユリカーーー」(ジュン)

 

「私のセリフじゃないけど『バカばっか』」(ラピス)

 

 

 

「さーて、ルナ帰ろう、皆待ってるよ」(ユリア)

 

「「「「「「「「「「「「「そうそう」」」」」」」」」」」」」

 

画像にユリア以外13人の女の子が出る。

何処かで見たような顔ぶれだった。

 

「もしかしてルナ君、君の逃げてきた理由って……」(ミナト)

 

「父さんと同じです」(ルナ)

 

「モテルのね」(ミナト)

 

「……………」(ルナ)

 

「ホントに遺伝は怖いわ」(ミナト)

 

「遺伝以外の問題だと思いますけど」(ルナ)

 

「それもあるわね」(ミナト)

 

 

ドンドン近づいてくるナデシコXそれを逃げるルナ。

 

「僕はもう去ります。つかまると、どんな目に会うか解らないので」(ルナ)

 

「それじゃね」(ミナト)

 

「さようなら。…………ジャンプ」(ルナ)

 

ルナは去った。

 

「あーーーーーーーーーーーーーー!又逃げた。追うわよ」(ユリア)

 

「「「「「「「「「「「「「了解」」」」」」」」」」」」」」」

 

「それじゃね、母さん達………追うようにジャンプ」(ユリア)

 

彼女達も帰って行った。

 

「ヤバイ、ヤバすぎる」(アキト)

 

   ギラン!

 

「さてと、今後の事を話しましょうか」(ルリ)

 

「「「「「「「「「「「「「「「アキト(さん)」」」」」」」」」」」」」」」

 

アキトは今日本当の不幸を知ったかもしれない。

 

 

 

あとがき

たちまち、又書いてしまいました。

ギャグの方に行きたかったのに何故か変わってしまった。

今度こそ笑いが取れるようにするぞーーーーー。

ってことで感想待ってまーす。

 

 

 

 

管理人登場

 

隆さんから二回目の投稿で〜す!!

 

隆さん投稿どうも有難うございました!!

続々とオリキャラが登場しましたね。

う〜ん、ルナですか。

初めは女の子かと思いましたよ(苦笑)

それにしても・・・ハーレムエンドを迎えたアキト君ですか。

何処に住んでるんでしょうね?

まあ、金持ちの彼の事だから無人島の一つや二つ持ってるんでしょう!!

ルリちゃんやラピスもいますしね。

・・・ハーリー君の未来が凄く気になるけど(爆)

 

では、隆さん投稿、本当に有難うございました!!

 

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