これはもはやSSではない

作者の駄文に付き合ってもらい、すいません。(^-^;)

 

注意 : この作品を読まれる前に座談会を読まれることを推奨致します。

 

 

 

……無限の大宇宙。

二隻の白い戦艦が宇宙でカーチェイスを云々――(以下省略)

という訳で皆さんお馴染みのランダムジャンプが発生してしまいましたとさ。

 

それで意識を失って時空の狭間だが、次元の牢獄だがに知らないがいる。

何故知らないのかはランダムジャンプってだいたい事故だから良いんじゃないの?

ほら、オリジナル設定って考えるだけでもダルイじゃんか。

だからそこんところは説明つきにくい展開に持ち込んでしまおうというわけ。

あ、ちなみにこのアキト君。

事故の時に着込んでいた漆黒の戦闘服とやらを着ているね。

しかも都合が良いことにブラスターだのCCだのと大量に持っている。

こいつは養女が実に怖かったと見える。

でもこれからの展開を考えると女性と恋愛したり、敵兵とウハウハしたりとヤりたい放題。

おまけに勇者とか英雄とかにありがちな、妙に強い強運と悪運で勝ちまくるわけなのだが。

全く……本当の奥さんほったらかしにして何やってるんだか。

 

「ほう? なるほど俺の人生は薔薇色というわけか(にたり)」

 

ひぃ! しまった!!

お前狸寝入りだったのか!?

 

「はっはっは、ありがとよ。作者さん!

 お前のおかげで俺の人生にも希望が見えてきたぜ!!」

 

あ、こら! 勝手に次元の穴から出ていこうとするな!!

お前!? その穴は『時の流れに』の穴だろうが!

駄目だ、駄目だ! お前みたいな性格の奴はあのアキトは演じきれんぞ!

アホか!!

そっちの穴は『再び・時の流れに』で余計に純愛だろうが!

や、や、やめい!

……なんでお前が『機動武闘伝 Gナデシコ』へ行こうとするんだよ。(溜息)

 

「ふぅ。全く……あれも駄目、これも駄目だと才能は伸びんぞ?

 偶には俺の思い通りに世界へ入らせてくれても良いんじゃないのか?」

 

だぁ! 元々お前以外のアキトが割り振られて生活している世界なんだよ!

それにアキトが二人もいる世界はそれなりにごちゃごちゃして面倒なことになるんだ!

 

「おい、自分の首締めてる。締めてる」

 

じゃかしぃわ! お前みたいな鬼畜「ちょっと待ったぁ!!」

ん? 何か言ったか?

 

「いや俺ではないぞ」

 

「愚民がいかに口論しようとも結果がでなければ意味が無い。

 過程が大事などという者もいるが、所詮結果が無ければ人は正当な評価はしてくれない。

 ならばここでいかに口論しようが元々そのアキトを出す気は無いのだから意味は無い。

 これは時間の空費というものだ。

 そこで代案として私をSS内部で活躍させていただこう」

 

お、お前は!

 

「誰?」

 

知らんのか!? あのSSの書き方で自己陶酔が滲み出ていると非難されたキャラだぞ?

こいつも先例と違わず髪の色が紫銀だし、SS内に入ったら高い地位は確定済み、

さらには中国四〇〇〇年の暗殺拳法まで免許皆伝のところまで習得済みなんだ。

しかも言葉遣いも妙に丁寧だわで馬鹿みたいな設定なんだがな?

今のところSSの書き方で非難されて以来、こうして活躍もせずに次元の狭間で暇を潰してる。

 

「へぇ、要は役立たずか。で、名前は?」

 

「ふっ、貴様如き凡夫に名乗る名前など持ち合わせてはおらぬ。

 それに名前など人間が己を認識する為に付けた番号に過ぎない。

 お互いを認識し合わねば生きていけぬ人間らしい、簡潔な手段ではないか」

 

こらこら、直ぐ小難しい議論を展開しようとするな。

 

「……おい、作者。

 それでこいつの名前は?」

 

 

名前? えっとなナナシ ゴンベエだ。

 

 

「このバカァ! オレのなまえを勝手にお前がつけるなよぅ!

 オレのなまえはな? きっと他の立派な作者さんがつけてくれるんだぁい!」

 

「あれ? こいつどうしたんだ?」

 

ああ、こいつはキレやすいんだよ。

他のキャラと違って熱血で怒るとかじゃなくて、刃物持ってハァハァってタイプだな。

ほら、最初の時に大声出して現れただろ?

あれもこいつが自分の待遇にキレてたからカッとなって大声あげたんだろうな。

 

「にしししし、どこが完璧なんだよ。性格に難ありだな」

 

「うるさい、うるさい! お前なんて! おまえなんて!」

 

ほら、だんだん言葉遣いもおかしくなっていってる。

まあそれはともかくとしてだな、お前等わかりづらい。

自分たちの会話の前に分かりやすくする為に名前の立て看板ぐらいつけろ。

 

アキト:「チッ、仕方ねえな。」

 

(だがな、言うこと聞いてるのも今のうちだ。

 俺が他の世界に侵入したらお前の言う通りヤりたい放題させてもらうぜ。

 かっかっか、なんてたって俺は逆行者だからな。

 未来予知、他の連中より一歩進んだ精神レベル。

 周りの連中をすけこますなんて、あ!楽勝〜らくしょう!!)

 

アキト:「ま、俺の世界をさっさと構築しろや。ボケ」

 

……お前な、作者だってこと忘れてるだろ。

お前らキャラの考えていることなんてな丸っとお見通しなんだよ。

そうやって世界を作ってるあいだに、他の世界に侵入するんだって?

だいたいお前らはな。

こっちにとっては、お笑い要員なんだよ。


他の作者の方たちだって、キワモノとして扱ってるの。

ん?

そこんところを分かりもせずに何を勝手に思いあがってんだよ。

 

ナナシ:「ふっ、笑止」

 

うわっ、復活しやがった。

 

ナナシ:「我々キャラが間違っている訳ではない。

     作者が我々を間違った使い方をしているに過ぎないのだ。

     無論、我々を生み出したことには感謝はしよう。

     だが、生み出して忘れ去られたキャラもいる、

     それこそ幾千幾万というキャラたちが自身の時計を止めてしまい次の出番を待っていた。

      しかし、幾ら時が過ぎようとも童話の話のように作者の迎えがくることはない」

 

で? 何が言いたいんだ?

 

ナナシ:「ふむ、一言で言えば出番募集中というところだ」

 

こいつは……キャラの癖に出番の募集なんてしやがって。

 

アキト:「馬鹿野郎! 出番なんて待ってたら永久にこねえだろうが!!」

 

……こ、こいつはこいつで勝手に暴走し始めるし。

 

アキト:「いいか!? 俺はお前みたいにいつまでもこんなところで燻っていない!

     いつの日か、光源氏計画を完成させて自堕落な性活を送ってやるぜ!

     そして大天『皮』帝國を築いて後宮も作ってだな!

     地球、いや!

     銀河中の女という女を手に入れて見せるぜ!!

     だいたい今まで善い子過ぎたのが問題なんだよ!

     ははん!

     ま! お前みたいなお頭の固い御方にはわっかんないだろうけどな!!」

 

おいおい、不誠実な輩だな。

だいたいお前なあ……今まで善い子過ぎたって、

個人的事情で時代を滅茶苦茶にしといて言う言葉かよ。

 

アキト:「うるせぇな! それはそれ、これはこれって奴だ!

     それに俺はお前に聞いてるんじゃねぇ!

     この理屈野郎に聞いてんだよ!!

     で? どうするんだ!

     まだこんなところで他の作者のご指名を待つつもりかよ!!

     へっ、根性無しの弱虫が!!」

 

ナナシ:「なんだとぅ!! いいじゃねぇか、やってやるぜ!!

     オレだっていい加減自分の出番ぐらい自分で捕まえてみせる!!」

 

アキト:「よしよし(にやり) それじゃあ、いくぜ!」

 

あ、おい。お前ら。

 

アキト:「未知なる世界に!!!!!」

ナナシ:「おう!!」

 

ゴラァ!! どこが未知なる世界だ!!

そこは他の作者の方々の世界だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!

 

 

 

 

 

次回予告

 

遂に作者の魔の手から解放されたアキトとナナシ。

今は自分の輝ける未来を信じ、世界を荒らし続ける。

 

ところが!

 

そこで思わぬ反撃を受ける。

そう、その世界にいた他の作者の方々が生み出したキャラ達である。

 

平行世界と現実世界を行き来するスペースオペラ超大作!

次回!!

『法律なんて知ったこっちゃねぇ』

に続かない!!!!!

 

 

 

 

 

後書き

 

 座談会を読んで思い付いた作品なんですが、

 予備知識として座談会を必ず読まないといけません。

 たぶん読まないと面白さ半減です。

 読んでることを前提にして書きましたからね。(汗)

 それとプロローグっぽいノリなので容量も少なめ。

 おまけに座談会を読んで得た経験値を活かせてません。(核爆)

 ま、それはさておき、彼ら2人は飛び出していってしまいました。

 もし貴方の作品中で暴れるアキトとオリキャラがいたらそれはアキトとナナシなのかもしれません。(爆)

 

 

 

 

代理人の感想

見事なまでの一発ネタ、お見事です(爆死)。

 

もっとも、もはやSSではないと言っているとおりこれはSSじゃなくて「SSについて書かれたSS」、

あ〜、いわゆるひとつのメタSSというところでしょうか。←何故か長島風

ま、こう言う作品にあれこれ言うのも野暮なのでこのへんで。