「復活の日」


地球と木星との不毛なる戦争を終結させた一人の男がいた。

その男の名は天河アキトまたの名を『漆黒の戦神』。



だが,その私生活は彼の望んだものとはいえなかった。(笑)


(自称)天河アキトの妻達により強制的に合同結婚式を開始されることに始まりアキトの時間は全て妻達の相手をする時間にあてられたのである。

もちろんアキトも黙って従うわけはなく異世界にまで逃走し、同じ境遇の同志達を中心とする
『自由への脱出』を組織。文字どうり世界をまたいで逃走しつ続けたのである。

しかし,彼女たちの怒涛の追撃により『オペレーション=ポルンガ』遂行途中に壊滅。
アキトを始めとする同志達は残りの一生をそれぞれの(自称)妻達への奉仕にあてられる事となった・・・・・・・・・・はずであった。

 

どことともしれぬ暗黒の空間,そこに一つの存在があった。


「そちらの準備はととのったのか?」

『ええ,少し予定よりおくれましたがなんとか』

「では,はじめようか!」

そう答えたのは仮面とローブをまとった男だった。

彼の名は九条カズマ,かの『自由への脱出』の残党である。

 

古来よりどんなにうまく戦いに勝利しようとも全滅においこむ事はほとんど不可能であった。
それは歴史が証明している。

もちろんそれは『自由への脱出』にもあてはまったのである。

 

そしてカズマは女に追われて組織に参加したのではなく好奇心で参加した事が,助かった最大の理由だった。


もちろんカズマも同志達が平穏に暮らしていく事を心の底から祈った。
しかし,偵察の結果,アキトをはじめとする中枢のメンバーの何人かの私生活は言葉に言い表す事ができない程ひどいものあった。そして,その出来事が彼に一つの決意をうながした。

 

 

『オペレーション=ポルンガ』の決行を・・・・・・・・・・

 

 

            『オペレーション=ポルンガ』

ある世界に存在する七つの球をそろえる事により願いをかなえてくれる竜を呼び出すこと。
これによりアキト達は彼女達の追撃をふりきろうとするが失敗。
なお,作戦がもれる事はなかった。(アキト達を捕まえたことにより有頂天だった。)

 

 

その日からカズマの戦いは幕を開けた。
 いままで訪ねたことのある世界の技術を一つの体系にまとめあげようとしたのである。

最初は苦難の連続であった。だが彼は超人的な粘り強さをもってついにその作業をやりとげる事に成功したのである。(それだけ彼女達に一矢報いたいと考えていた)


『では,契約のほうを頼みます』

そうして彼『マキビ=ハリ』はコミュニケごしに頭をさげた。

「契約は守ろう」



こうして全ては,始まった。



時にナデシコHの艦長にマキビ=ハリが就任して一年の事だった。

 

 

 

 

それがおきた時,彼女達は当初たいした事はないと判断した。
アキトが彼女達から逃げ出す事はチョクチョクある事だからだ。              
(むしろオシオキする理由ができて喜んだ)


すぐさまアキトの捜索がおこなわれ,かつてハーリーが修行していた『山』にいる事が判明した。


彼女達は即アキトをいつものように説得(強制)して連れて帰ろうとした。しかし,それがはじまりだと言う事にはまだ誰もきずいてはいなかった。

 

 

「なんなんだ、ここは!」


初めにそう言ったのは北斗だった。それも当然と言えば当然だろう。なぜなら見かけは昔と変わらないがいつのまにか手が加えられ,完全な地下要塞となっていたのだ。しかも『山』からでるマグネタイトにものを言わせて多数の魔獣,妖獣が遊撃隊とされ、とどめに鬼神、魔神、邪神、魔王と言った大物が強固な防御陣を築いていたのである。北斗と言えども嘆きたくなるだろう。


彼女達はただちに全力を挙げて要塞攻略に着手。マッドイネスを中心に最凶の武器が多数搬入され,裏の世界の一流のエージェントから連合軍の最精鋭部隊。果ては試作品のアンドロイドまでが多数投入され24時間休みなく戦闘が行われた。後に『天河大戦』と言われた戦いはこうして幕をあけることとなった。


だが彼女達は思わぬ苦戦をしいられた。なぜなら大物になればなる程,単独行動をする悪魔達が完全な集団戦をもって彼女達に対抗したからだ。これにより戦線は膠着状態となり持久戦にもちこまれることとなった。



<六ヶ月後>

未だ勝利の見えぬ戦いに天河ルリはついに最終兵器の使用を決意する。

彼女をして「これがダメなら私達に勝ち目はありません!」と言わしめたそれは・・・・・

『料理』


そう,あの天才毒物『死』たる天河ユリカ,メグミ=天河,天河リョーコの三人の料理。
しかも混ぜ合わせ。個々においても破滅的な威力を誇っているアレを混ぜた。どうなるかは言わずとも分かるだろう。


その『完成品』は三日三晩『山』に流し込まれた。

 

 

かくしてついに勝敗は決まった。上級悪魔の何匹かはこの毒にも耐えて最後の意地を見せて抵抗を続けたが勢いにのった彼女達の前についに力尽きた。(それでも三日持ちこたえた)


だが彼女達の期待は裏切られた。

最奥の部屋にアキトの姿はなく残されていたのは置手紙一つだった,その内容は・・・・・

「我々は『自由への脱出』である,天河アキトはこれよりだれにも縛られる事のない人生を歩む。
 これまで愛という名の『支配』と『執着』を続けし鬼女達よ,残りの生涯を懺悔してすごすがいい・・・・・・ハーハハハハハハ」


この無謀ともいえる行為を敢行したのはもちろんカズマである。



彼女達は沈黙していた。もし,この場に常人がいたらそのまま神に召されるであろう殺気を出しながら・・・・・・・・・





はじめに口を開いたのはルリだった。

「迂闊でした。あの組織の残党を確認していませんでした」

まさに地獄から響く声でルリは話した。





「「「「「「「「「「「「「「「アキト(さん)必ずつかまえてみせます!!」」」」」」」」」」」」」」」」



これと似た光景は他のいくつかの世界でも見られた。


そして,この時から『九条カズマ』の名は彼女達の抹殺リストNO1に連ねることとなった。





余談ではあるがこの時アキト達は涙を流してカズマに感謝し、同じころプロスペクターは今回使われた総予算を見て石化していた。





はじめてのSSでまだ稚拙な文ですが楽しめていただければ幸いです。
BA―2さんには『自由への脱出』の設定をお借りする旨こころよくOKしていただきありがとうございます。
さてなぜアキト達が突如消えたのかはバレバレですね。『七つの球(爆)』
これ以上この場にいる事は『死』を意味する事になりそうなので失礼させていただきます。


あと文の下の波線はバグです。

 

 

代理人の感想

 

「自由への脱出」りたーんずっ(爆笑)!

・・・さすがの彼女達も「ドラ●ンボール」には歯が立ちませんでしたか(笑)。

 

それにしてもこう言う「男の側が勝利を収める話」は新鮮でいいですねぇ。

いい意味で悪目立ちするのでもう少しこの路線で書いてみてもいいんじゃないでしょうか。