「誰だい邪魔をする君たちは?」

シャフトの声には少し怒りがこもっている。

「一応始めましてかな、シャフト。」

僕は楽しそうに言ってみた。

そうすればもっと怒り冷静な判断が出来なくなるかと思った。

しかし。

「その声は・・・・そうかそうだったのか。

あえて嬉しいよこの時代のマキビ・ハリ君。」

僕の考えは外れてしまった。

「僕にとっては一度も会いたくなかったけどね。」

シャフトは全てわかったみたいな口調だった。

これがシャフトの話し方だ

僕がそれに乗って話せばこちらが先につぶれてしまう。

そう紋章は僕に教えてくれた。

「ところで後ろの君はどなたかな?」

急に礼儀良くなったシャフトは僕にではなく南斗に聞いてきた。

「俺が用のあるのは・・北辰貴様だ。」

南斗の声には怒り、いや憎しみがこもっている。

「ほう、その声は違う世界での愚息の子。」

北辰の声には少し驚きが入っていた。

「北辰、誰だいそいつは。」

シャフトは南斗の事をわかっている。

僕はそう確信した。

そうでなければあいつはそこまで口を挟まないそういう奴である。

僕はそれを紋章から教えて貰った。

「これの前の世界でのテンカワアキトの子だ。」

「そうか、それは面白い。」

シャフトは人をバカにしたように笑っている。

「何が面白いんだ!」

その挑発に南斗はかかってしまった。

「いや〜君たちがバカだと思ってね。

ハハハハハハハハハハハ。」

「復讐人かやはり復讐人の子は復讐人だな。」

そう言って2人は僕たちが聞こえるように笑った。

「このやろー。」

そう言って南斗があいつらに突進しかけた。

「待つんだ南斗。」

しかし僕の声では南斗は止まろうとしない。

「やばい、ユリエ早く戻ってきてくれ。

南斗が先に仕掛けた。」

「!・・わかったすぐそちらに向かうわ。」

「それまで何とかする。」

そう言って僕も南斗の後に続いた。

 

        新たなる道筋への序章
             最終話前編
      そして新たなる道筋へ(前編)
   


       

「どうしたんだい?」

アカツキさんがそう私に聞いてきます。

「それが南斗が先行しちゃったみたいなんで私行かないと。」

「そうかわかったよ。

ここなら自力で戻れるから早くいきな。」

「ありがとうございます。」

そう言って私はファングを向かわした。

あいつがいる場所に。






「ん?」

なぜかアカツキから俺に通信が来ていた。

(たしかアカツキと千沙さんは今日来てるはずだよな。)

俺はこの結婚式の会場担当していたので、

アカツキ達が来ているかどうか確認した。

しかし戦艦にはいるみたいなのだが、

この結婚式の会場には来ていないらしい。

(じゃあ何だろう?)

そう思い俺は通信にでた。

「どうしたアカツキ?」

「いや〜助かったよジュン。」

声はする。

しかし

(映像が出てこい何でだ?)

「だからどうしたんだ?」

「君たしかエステ操縦できたよね?」

「ああ少しならな。」

たしかに俺はエステバリスに乗れる。

そうなった理由は馬鹿げているが。

「じゃあ頼みたいんだけど。」

「なんだ?」

「みんなには秘密でエステを出してくれないか?」

「は?なぜそんなことしなければならない。」

俺が出来るといってもたかだか荷物を運ぶぐらいである。

戦闘なんて無理だし、俺以上のパイロットはこの艦には山ほどいる。

「僕と千沙の機体が壊れてしまって、近くまで運んで貰ったんだけど。

あちらさんも忙しくなったから行ってもらったんだ。」

「何だって。2人の機体が壊れた?

あちらさん?どういうことだアカツキ。」

アカツキ達の機体が壊れたということはアカツキ以上のパイロットが

アカツキ達に襲いかかってきたということになる。

しかしアカツキ以上のパイロットがナデシコ関連以外でいるのか?

「それは来てくれた時に話す。」

その時やっとアカツキ達の映像がでて俺はアカツキの顔を見た。

その顔に嘘がないことが俺にはわかった。

「・・・・・信じて良いんだな?」

「ああ。」

「仕方ないわかった。」

「恩に着るよ。」

「別に良いさ。

それより大丈夫なのか?

俺がエステ動かすとオモイカネがみんなに教えるんじゃないのか?」

ユリカに知られたらただじゃあ返してくれないな。

「それは大丈夫。

あいつが説得したから。」

「あいつ?まあそれも後聞く。」

そう言って俺は結婚会場から抜け出した。




「ねえ、ラピス。」

私は一人会場の隅で食事をしていたらユキナさんが来た。

「どうしたんですか?ユキナさん。」

そう言うとユキナさんは少し困ったように

「う〜んとジュンちゃんがいなくなっちゃたんだそれで

ラピスにオモイカネを使って探して貰おうと思ったの。」

私はユキナさんを少しからかおうと思い

「いいですね仲が良くて。」

と言うとユキナさんはすぐに顔が赤くなった。

「そう言うことじゃなくって、お願いラピス。」

私もそれ以上からかうのは止めた。

「わかった。オモイカネ、ジュンさんは何処にいるの?」

そう言って私はオモイカネに話しかけた。

『・・・・・・』

しかしオモイカネは何も返事してこない。

「どうしたの、オモイカネ?」

少し間をおいてからオモイカネは話し始めた。

『ラピスボクハモウダマッテラレナイ。』
 
「だから何を?」

『コレカラヲアキトサンヤルリヲブリッジニヨンデ。』

「え?どういう事。」

そう言ってからオモイカネは私たちに何も答えなくなった。

「・・・・・わかったすぐにアキトさんに話してくる。」

ユキナさんはそう言ってかけだした。

私はそれについていくしかなかった。





「やはり強い。」

そう僕は言わざる得なかった。

南斗が一人飛び込んで僕がユリエに連絡してまだ少ししか経っていない。

しかし状況は最悪だ。

「現在の破損率は20%か。」

さすがのファングも3機の連携には勝てない。

しかし

「連携なんてあるはずがないと思っていたんだけどな。」

シャフト達は最初から3機連携して攻撃してきた。

一方僕と南斗はお互い勝手に動いているため事実上3対1の戦いになっている。

「南斗、落ち着いたか。」

僕はフローディアのフェザーをかわしながら南斗に聞いた。

「ああ、すまない何とか落ち着いた。」

そう言って南斗は僕にウインドウを開いた。

「そっちの損傷率は?」

「こっちは36%だ。」

「結構やばいね。」

「ああ。」

そう言っている間に僕のすぐ横をフローディアのフェザーがかすめた。

そのすぐ後にブラックセレナのカノン砲が来る。

僕は急旋回してそれをかわした。

すると今度は夜天光が接近戦を仕掛けてくる。

ファングのフェザーを使って夜天光と距離を取る。

その間にフローディアとブラックセレナは南斗の方に攻撃を仕掛ける。

いままでこれらを何とかかわしている。

しかし少しずつだがダメージがファングに蓄積されている。

まともに当たるのにこのままならそう時間はないだろう。

「ユリエあとどの位で着ける?」

その瞬間シャフト達の場所にカノン砲のが打たれていた。

シャフト達はすぐに展開してそれをかわしている。

見ると僕の隣にはユリエのファングがいた。

「今到着。」

「すまないユリエ。」

冷静になった南斗はすぐユリエに謝っていた。

「いいのよ南斗私も変わらないと思うから。」

「しかしこのままじゃあまずいな。」

「ええ」

「そうだな」

そのすぐ目の前にはほとんど無傷のシャフト達が今も攻撃を続けている。

「ルカ、アリスそっちはどうなっている?」

僕はそれらを何とかかわしつつアリス達にウインドウを開いた。

「援護は無理です。」

ルカのその言葉は一応予測していたことだった

「やはりか。」

「ええ電子戦はほとんど互角です。」

「わかったありがとうそっちも頑張って。」

そう言って僕はアリス達のウインドウを切った。

「仕方ない各機一対一をするしかないね。」

僕は南斗とユリエに確認を取った。

「そうね。」

「そうだな。」

2人とも賛成だ。

「じゃあ行くよ。」

そう言ってから僕たちのファングはカノン砲をシャフト達向かい打った。

シャフト達は3機それぞれ展開してそれを避けた。

その瞬間僕のファングはシャフトの元に向かった。



私達は今目の前の光景が信じられなかった。

「ラピスこれは?」

私はラピスに問いただした。

「私も知らないよこんなの。」

ラピスも私たちと同じように驚いている。

私たちはユキナさんとラピスに言われブリッジに来てみると

そこに写っていたのはフローディア・ブラックセレナ・夜天光と

形は少し違い色も違うがどことなくフローディアに似ている3機が

そしてすぐ近くでもう壊れてしまったはずのナデシコBと

ナデシコやユーチャリスに似ている戦艦が戦っていた。

「これはどういう事オモイカネ?」

少し強めに私はオモイカネに聞いた。

『・・・・・・・』

しかしオモイカネは何も言わない。

「オモイカネ。」

「僕からその事は話すよ。」

そう言ってブリッジに入ってきたのは。

「アカツキさん、千沙さん、ジュンさん。」

「やあルリ君ドレス姿決まっているね。」

「おめでとうルリちゃん。」

「・・・・・・」

3人の内2人アカツキさんと千沙さんは少し微笑んでいるが、

ジュンさんは何も言わずただあの戦闘を見ていた。

「それはいいんです。それよりあれは何なんですか?」

そう言って私はあの戦闘を指さした。

「あの見知らぬ3機の機体は正式名称フローディアMK−3

通称ファングでフローディアMK−2の後継機でAMSを搭載する機体だ。

五機製造され搭乗者はハーリー、アリス、南斗、ユリエ、ルカの5名。

そして戦艦はナデシコF。

ユーチャリスとナデシコCとの両方のコンセプトを持つ戦艦。

ステルスモードとアル・ゼロと呼ばれる2台のオモイカネシリーズを持つ。

搭乗者は先ほどの5人だ。」

淡々とアカツキさんは言ってくる。

「これはどういう事だアカツキ?」

アキトさんが怒りをあらわにしてアカツキさんに聞いてきます。

アキトさんが怒るのはフローディア自体もう作ってはいけない代物だからです。

しかしアカツキさんは何も答えず。

「オモイカネドアのロック頼む。」

「「「「!」」」」」

ここにいる全員が驚きました。

『リョウカイ』

そしてそれに答えたオモイカネに私はさっき以上の驚きを受けました。

「どういう事なのオモイカネ?」

『ルリゴメン、デモコレハハーリーノサイゴカモシレナイネガイカモシレナイカラ。』

その言葉に今度はラピスが反応した。

「どういう事オモイカネ。」

『ソレハイエナイ』

「オモイカネ!」

「君たちは出てはいけないんだ。」

アカツキさんは静かに話し始めました。

「どういう事ですか?」

私は聞いてみた。

「この戦い、君たちは戦ってはいけない。

そうナデシコのみんなには。」

「どういう事なんだよ。」

リョーコさんが怒りにまかせてアカツキさんをつかみました。

「君たちは愛するものと戦えるか?」

つかまれながらアカツキさんはみんなに聞いてきました。

「君たちは自分が愛している人を殺すことが出来るかと聞いている。」

「それとこれとどういう意味があるんです。」

アリサさんも聞いてきます。

「これはそう言う意味だ。」

今まで何も話さなかったジュンさんが言いました。

「だからそれだけではわかりません。」

私も何も言わないアカツキさん達に怒っています。

「・・・テンカワアキト・・・」

「え?」

千沙さんはぼそりと言いました。

「だめだ千沙。」

アカツキさんは問いただすように千沙さんに話しています。

「でも。」

そう言っていた時。

『仕方ありませんよ、アカツキさん』

私たちの聞き覚えのある声が聞こえてきました。

そうハーリー君の声が

最終話後編へ

懺悔の部屋
聖:私はここに懺悔します。
ジュン:ついに自分の行いを悔いに来たか  
聖:じ・ジュン?
ジュン:私はここの懺悔室の聞き取り人だからな
    さあ懺悔するがいい。
聖:・・・わかりました。
  前話で最後と言っておきながら前後編にしてすいません。
  代理人さんサブジェクトに聖竜と書かずに送ってしまいすいません。
  TOM-Xさん感想遅れてしまいすいません。
  週1で送ろうとしたのに今回1週間遅れて出してすいません。
  ゲームにはまってすいません。
ジュン:・・・最後の方はあまり他人には関係ないな。
    しかしまあ懺悔したから大丈夫だろう。
聖:ありがとうございます。
ジュン:しかし
聖:へ?
ジュン:この人達への懺悔をしないとまずかったのではないかな。
ルリ:作者さんこれは何ですか?
聖:やばい!
聖竜は逃げ出したしかしドアは開かなかった。
聖:嘘!
ルリ:フフフフこんな事だろうと思い鍵をかけときました。
   さあアキトさんのセリフがほとんど無いことにたいして
   懺悔して貰いましょうかね。
聖:それは懺悔じゃなくてお仕置きじゃないか〜
ルリ:そうとも言いますね
聖:いやだ〜〜〜
聖竜はルリに連れて行かれた。
ジュン:生きて帰ってこいよ作者
1人ジュンは呟いた。

 

 

代理人の感想

うう〜む。

今更いう事では無いかもしれませんが、「てにをは」(助詞全般のこと)はきっちりと抑えておきましょう。

 

>僕たちのファングはカノン砲をシャフト達向かい打った。
>俺はこの結婚式の会場担当していたので

 

上の文に違和感を感じませんか?

「に」とか「を」を付け忘れているんです。

注意しましょう。