「それで?結局お前さんは何者なんじゃ?」

騒がしかった医務室もどうやら落ち着いたようだ。

「…」

…アキトは埋もれたままのようだが。

「それも含めてまずは艦長に挨拶がてら会ってもらう。自己紹介はその時でいいだろう。
それに今後のお前達の身の振り方も話しておかねばならないからな」

「身の振り方?ダンスで鍛えた腰の振りなら誰にも負けん自信があるぞ?」

げしっ

「アンタは黙ってなさい」

何時復活したのだろうか?

「いきなり足蹴にするなベン子!幾ら俺でもモツ鍋とちゃんこ鍋のせめぎ合いになるぞ!?」

ごすっ

「訳わかんないわよ。それにベン子言うな!」

「…ぐおぉ…だからって拳を振り下ろすな!ちょっとしたアメリカンジョークじゃないか!」

「どの辺がアメリカンジョークなの!?アンタの場合ジョークか本気か区別がつかないのよ!」

「バカモノ!オレは何時でも63%の確率で本気っぽいぞ!」

べしっ!

「結局どっちなのよ!」

良いコンビだ。

 

「…何なんだこの2人は?」

「まあ気にするな何時ものことじゃ」

何時もこうなのか。

 

 

 

 

 

 

 

伝説の3号機

その16

 

 

 

 

 

 

 

 

「とにかく来てもらおか」

「うむ、では行くかの」

「そうだねお爺ちゃん。でも高杉君、もうちょっと肩の力ぬいたら〜?」

「そうだぞ高杉ちゃん@ぐなんぐなんになるくらい力抜いてみろ?きっと夢心地だぞ?」

軟体生物?

「…」

ぷるぷるぷる…

「ん?どうした高杉ちゃん@そんなに震えて?寒いのか?それともアル中か?」

「いやきっと武者震いじゃろ」

「おお!成る程!きっと近くに好敵手が…って、まさかオレか!?くぅ…早くも決闘とは…よし!ベン子。
お前、草むらが生い茂るだだっ広い場所と暗雲とカミナリ、それと強風を用意しろ!今すぐだ!」

どげしぃ!

「出来るか!それにそんなもの揃えてどうするっていうの?それとベン子って言うな!!」

「何を言うか!決闘にはお約束の場所だろうが!何かこう…いかにもっぽいだろ!?」

「訳分かんないわよ!」

「分かれやバカモノ!とにかく…」

「いい加減にしろおおおおおおぉぉぉーっ!!!」

突如、高杉が叫んだ!

「どうした高杉ちゃん@ご機嫌斜めか?」

「いやいや、意外と発声練習かもしれんぞ?」

「…そんな訳ないじゃない。で、一体どうしたの高杉君?」

「お前らいい加減にしろ!さっきから聞いていればゴチャゴチャと!少しは静かに出来ないのか!?」

「あー…ごめんごめん高杉君」

「ワシは静かな方じゃがなぁ…」

「全く…それに貴様!確かアキトとか言ったな!?気安く俺の事を呼ぶな!しかも何だその『高杉ちゃん@』というのは!?バカにしてるのか!?」

「う〜ん、そう言われるとそうで有るようなそうでも無いような…まあ気にするな!人生長いんだから!」

「答えになってなああぁーい!それに俺の名前は『高杉三郎太』だ!語尾にハートマークなんぞ付けるな!」

「分かった分かった、だからそう興奮するな。じゃあ『アカすり』でいいな?」

「待てえええええぇぇぇーっ!!!」

「どうした?今度こそ本気で発声練習か?喉自慢か?」

「ちがあああああぁぁう!!!何だその『アカすり』ってのは!?」

「お前だお前」

「何故アカすりになる!?」

「よし、考る時間をやろう!制限時間は2分だ!ちなみに大穴は鈴木先生!富永先生は対抗馬だ!固めるなら車だん吉だぞ!」

「何を言ってるんだ貴様は!?」

「あ〜高杉君?相手にしちゃダメよ。延々と話続けるからコイツ」

「うむ、ああなったら太陽が爆発しても気付かん」

「…そ、そうなのか?」

「「うむ」」

経験者は語る、である。

 

「よし!ならば、はらたいらさんに全部でもいいぞ!」

当のアキト、延々と30分程話続けていたとか。

つくづく元気なヤツだ。

 

 

 

 

 

コンコン

「艦長!高杉三郎太参りました!」

「入れ」

「はっ!」

シュッ

「ご命令の通り先日捕らえた地球人二名を連れて参りました!」

「はぁ…そんなに堅苦しくなるなよ三郎太、気楽にな。それに随分時間が掛かったな?何かあったのか?」

「いえ、実は少々彼らと話し込んでしまいまして…」

三郎太は多少気疲れしているようだ。

「お前がか?しかも地球人と?明日は磁気嵐かぁ?」

「艦長!」

「はっはっはっ、すまんすまん。冗談だよ。それで?その2人の地球人は何処だ?」

「はっ、こちらに…あれ?」

三郎太が振り向く先には無人の通路が広がるのみ。

つまり誰もいない。

「な!?ど、何処に行った!?まさか逃げ出した!?…くっ、拙い!艦長!すぐに捜索隊を結成し…って、何やってんですか!

「いや、お茶を煎れているのだが?」

「この非常時に何を言ってるんですか!地球人が逃げ出したんですよ!?それをのん気にお茶なんて…!」

「…なあ三郎太」

「なんですか!」

「お前の目は節穴か?」

「…は?いきなり何を?それに節穴とは失礼じゃないですか!これでも私は両目とも…」

「ふむ。両目とも黒目、ちょっとキツメな感じ、でもキッカケがあれば激変しそうな目だな」

「ほう、そうか」

「これが意外と当たるのよね〜」

いきなり会話に割り込んだのは三郎太の探す人達。

つまりアキト、フクベ、レンナだ。

「…………………お、お前らそこで何してるううううぅぅぅっ!!!?」

「「「お茶」」」

「だからお前の目は節穴か?と言ったのだ」

「…」

三郎太はただ哀愁を漂わせるしかなかった。

しかし何時の間に中に入ったのだろう?

 

「さて、では早速だが…そういえばレンナ君、随分2人と親しいようだが、もしかして知り合いなのか?」

「はい秋山艦長。この人は名前はフクベ・ジン。私のお爺ちゃんなの」

「ほう…それはまた偶然だな。それでそちらの青年は?」

「全然知らない人です」

レンナは言い切った!

「おいおい、そりゃ無いだろセニョール?ちゃんと紹介してくれよ。ああそうか!自分で紹介した方がいいか!」

一体お前は誰なんだ?

「拙いわ…」

「ああ、アレが出るな」

「まさか、また?」

3人は何かを感じとったのか身構えている。

「オレの名はテンカワ・アキト。18歳。ピチピチのナイスガイだ!言っておくがソッチ系の趣味は無いから決してせまるなよ?」

アレ?

「ありゃ?」

「おろ?」

「は?」

「うむ、宜しくアキト君…でいいかな?私はこの戦艦『かんなづき』艦長、秋山源八郎だ。まあ宜しく…お前ら何をとぼけているんだ?」

「いえ…別に」

「う、うむ」

「何でもありません!」

どうやらかなりの意表を突かれたようだ。

まあ無理も無い。

 

 

「…なんだか意外に普通の自己紹介だったわね」

アレで普通か?

「何だ?普通じゃない方が良かったのか?」

「…やっぱいいわ。あなたが『普通じゃない』自己紹介したら軽く3時間は潰れそうだもの」

「それは誤解だ。軽く10時間はいけるぞ?」

「同じよ」

やっぱりアキトはアキトのようだ。

 

 

「さて、聞きたい事が山ほど有るのだが…」

フクベが真っ先に話始めた。

「それはこちらも同じだ!お前ら…!」

「まあ待て三郎太。ここに来た経緯くらい先に教えても良かろうが。話を聞くことなぞ後で幾らでも出来るだろう?」

「はぁ…申し訳ありません」

「全く…それで聞きたいこととは?」

「うむ!まずは時給は幾らだ?待遇はどの程度だ?1日何時間労働だ?週何回出ればいい?飯は出るのか?」

バイト?

 

ゴシャッ!

 

「コイツは…あ、気にせずに続けて続けて」

「は、はぁ…」

「むぅ…」

「いい踵落としだ」

秋山以外は呆然としている。

しかしアキトは大丈夫なのだろうか?

 

 

「それで?何故ワシらはこの艦に?」

「覚えていないのですかな?貴方達がココに来るまで」

「ああ!さっぱりこれっぽちも覚えとらん!だからさっさと教えんかい!」

ゴスッ!

「アンタは黙ってろ」

「…」

レンの活躍によりアキトの暴走は抑えられたようだ。

はたで見ている三郎太は冷汗を掻いていたが。

「…宜しいかな?アナタ達は地球から来た相転移炉式戦艦に乗っておられましたよね?」

「相転移炉…?ああナデシコのことかね?」

「ほう、あの艦は『撫子』というのか。それで貴方達はその艦から降り火星に残った…間違いないですかな?」

「その通りじゃ」

「その後、貴方達はこちらの大規模な戦力を引き付けつつ逃亡を図っていたようですが」

「ふむ、確かに逃げ出した所までは覚えているな」

「実はその後、貴方達を見失ってしまって…」

「見失って?」

「ふと下を見たら貴方達が落ちていたので拾ってみました」

「待て」

拾ったって…。

「そうだ。艦長に感謝するんだな!本当は生ゴミの日に出そうかとも案があったのだがレンナさんに止められてな、渋々乗せてやったのだ」

「ワシらは生ゴミかい…」

「まあまあお爺ちゃん」

「どちらかというと家電ゴミの方が処理に困ってオレ的にはそっちの方が…」

「アンタは何時から家電になったのよ…」

と言うよりどちらも大差ない。

 

 

 

「さて、それではこちらから質問が幾つか有るのだが」

「待ってくれ」

「ん?何だ?まだ何か聞きたいことでも?」

「ああ。実は…………………………………まあいいや」

「「「「…おい」」」」

カクッとコケながらもツッコミをいれる面々。

ただし約1名のツッコミは、

 

ビシッ!

 

「言いたい事が有ったらハッキリ言う!」

「…へい」

厳しかった。

「それで何を聞こうとしたの?」

「おう!それはな?」

「それは?」

「そもそもアンタ等一体何者?」

「おお、そういえば」

フクベは『ぽんっ』と手を叩き、他の面々は…

「「「そこが1番重要だろうが!」」」

ツッコミを入れた。

まあ気持ちは分かる。

 

「…確かにこちらの事は何も話していなかったな」

「そういえばそうでしたね」

「それでは聞かせてもらえるのかな?」

「ええ、ではお話しましょう」

「ちょっと待った!」

アキトのちょっと待ったコールだ!

「今度は何?いい加減にしないと外に叩き出すわよ?」

「ま、まあ落ち着け。大したことじゃない。どうせ説明するのならコレを貸してやろうと思ってな」

ドンッっと勢いよくアキトが取り出したのは以前も使用した紙芝居セットだ!

「三郎太。アレ、今何処から出てきた?」

「いえ、私にも見えませんでした」

「謎だらけも以前と変わらずね…」

「むう…相変わらず何でも持っとるのう…」

そう言いながらお茶請けの草団子を懐から取り出すフクベ。

お前も謎だよ。

「ほれ、遠慮なく使ってくれ。意外と便利だぞ?」

「む?そうか?では…」

使うんかい。

しかし打ち解けてるな…。

 

 

 

 

「では準備完了。始めるぞ!」

「はーい。みんな集まってー始まるよー」

「「「はーい」」」

源八郎が紙芝居を書き上げ、アキトが呼びかけ、他の面々が集まる。

ここは幼稚園か?

「それでは私達の故郷『木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ・及び他衛星国家間反地球共同連合体』、通称『木連』の始まりについて〜」

「「「「わー」」」」

ぱちぱちぱち…

もう好きにしてくれ…。

 

 

 

 

 

 

「さて話は今から約100年程前に遡る」

「待ってくれ」

「…アキト。まだ始まったばかりじゃない。一体何?」

「今、100年前と言ったな」

「そうだが?」

「…もしかして1年毎にその年の出来事を話したりしないだろうな?」

「………………………では続けるぞ」

「コラ。何だ今の間は?まさか本気でやる気なのか?」

「か、艦長。あまり時間はありませんので短めにお願いします」

「そうか?…むぅ、残念だ。折角100年分の歴史を紙芝居にしたのに」

まさか全部書いたのか?

この短時間に?

「それじゃもしかして後ろにある紙の束は全部?」

「紙芝居だ」

面々が振り向く先にあるのは部屋の天井近くまでそびえ立つ紙の塔。

しかも数十塔程

「何時終わるのかのぅ」

「まあ今日中に終わらない事だけは確かね」

「全く、うちの艦長は…」

「出来る…!」

アキトだけは何故か関心していた。

もしかして同類の気を感じたのだろうか?

 

「さて、では時間もそれ程無いので手短に行くぞ?」

「「「「はーい」」」」

「今から100年程前、月自治区で独立運動が起こった頃が始まりとなります」

「独立運動?」

「うむ、昔あったのだよ。そういう事が」

「アキト、学校で習わなかったの?」

「ふっ…見くびるなよ?こう見えてもオレはその日の一時間目から寝て過ごし、昼だけ起きて午後も寝て過ごし、
結局誰も起こしてくれず、そのまま翌日の授業に突入した程の男
だぞ?」

「…つまり全然聴いてなかったって事ね?」

「まあ睡眠学習というのはデタラメだったということだな。うむ、勉強になるな」

「そんなもん覚えんでいい!」

 

パシン!

 

ずいぶんと景気のイイ音が響いた。

「…ベン子。そのスリッパ一体何処から?」

「細かいことはいいのよ!ほら黙って続き聴く!…それと次『ベン子』って言ったら容赦しないわよ?」

「はい、先生!ボク、良い子になります!」

アキトは畏縮した!

「素直で宜しい」

そして何故か女教師きどりのレンナだ。

 

「…いいかな?」

「あ、はいどうぞ艦長」

待ってたのか。

随分と律儀である。

「では…その頃は丁度火星のテラフォーミング等が始まり人々が宇宙へ進出していった時でもありました」

「ふ〜ん。そんな頃から火星を作り替えてたのか」

「そうね。科学の進歩って所でしょうね」

「それじゃあ無理か」

「何が?」

「いやな、オレの乗っていた艦に赤い火星が見たいとほざいた奴が居てな?
そいつにせめてその頃の映像でも、と思ったのだがそんな昔じゃ流石に残ってないか」

「へえ、変わってるわねその人」

「ああ、馬鹿野郎だ」

「「「「お前に言われちゃお終いだなそいつ」」」」

えらい言われようである。

「…」

勿論アキトは陰を背負った。

一体何度目だ?

「まあ、その頃の画像ならまだ何処かに有るのでは?後で探してみるといい」

「へ〜い」

アキト、テンション下がりまくりである。

「では続けるぞ?…その頃の月は自治区という扱いを受けていた為、地球は直接の介入が出来なかった。
そこで地球側は月の独立運動に介入し、月を独立派と共和派に分裂させ独立運動を沈静化させたのだ」

「ほお〜そんな裏があったのか」

「ふむ。軍ではそこそこ知られている話じゃ。最も上層部に限るがな」

「とことん汚いやり口ね〜」

「全くだ!これだから地球人は信用がおけんというのだ!」

「コラ、三郎太。地球人全員が悪いわけではないのだ、そういう発言は控えろ。それにここにはフクベさん、レンナ君、アキト君が居るのだぞ?」

「はっ…すみません…」

「全くだぞアカすり!それにこの片足を棺桶に突っ込んだじっさま
一見無害でも実は
般若な女はともかく俺は生まれも育ちもチャキチャキの火星っ子だ!
そこの所間違えるな!この店頭価格100g、88円野郎が!!

な、なんて事を…。

「ほぉ…」

「ほぅ…」

「へぇ…」

三者三様の反応である。

 

こそこそ…

それを見ていた源八郎はこっそり避難した。

 

「ア・キ・ト・君?」

「ん?何だベン子?ダイエット相談か?無理だ諦めろ。お前はそれ以上…」

 

がしっ!

 

「それ以上…何かな〜アキト君?」

「いや、あのベン子さん?顔を掴まないでくれるかな?離してくれたら嬉しいな〜とか思う今日の良き日」

「ふっふっふっ…随分と言ってくれたわねぇ。何だって?一見無害?般若?ダイエットなんか手遅れ?この寸胴女?一回鏡見て出直して来い?」

「いえ、あの妙にニュアンスというか、オレの言ってる事と微妙に変わってるし。それに後半のヤツはまだ言ってない」

「まだ?」

「あ…」

アキト、自爆である。

「もう弁解の余地は無いわね。じゃあ殺っちゃってイイ?」

「うむ。好きなだけ殺れ、レン」

「思う存分殺ってくれ、レンナさん」

「…ご自由に」

反対するものは居ないようだ。

と言うか反対したらソイツも殺られる

 

「あ、あのオレどうなっちゃうのかな?」

「そうねぇ…じゃあ選ばせてあげる」

「それは嬉しいのかな?それとも嬉しくないのかな?」

「じゃあ3択ね?次の中から選びなさい。

 

@とりあえずノコギリで刻んでみる

 

Aとりあえずヤスリですってみる

 

Bとりあえず万力で潰してみる

 

さあ、選んで」

いや、選べって…。

「……………あの、他に選択肢は?」

「私、3択って言わなかったっけ?」

「…言いました」

「じゃあ選んでA」

「………あうううううぅぅ」

「まあ、待てレン」

何とフクベが止めに入った!

流石は師匠というところか?

「何?お爺ちゃん」

「うむ。『とりあえずカンナで削ってみる』というのはどうじゃろう?」

…やはりアキトの師匠と言う前にレンナの祖父だ。

「いや、フクベさん待ってくれ」

ここで三郎太がフクベを止めた!

やはり明日は磁気嵐か?

「ここは『とりあえずカナヅチで叩いてみる』が良いのでは?」

…止めるわけがなかった。

「なるほど。じゃあ2人のも採用!」

採用するのか!?

「それじゃ5択ね。さあ選んでA

「…選ばなきゃダメ?」

「「「ダメ」」」

問答無用だ。

「………しくしくしく」

「もう、早くしてよ。まだ最初なんだから」

「待て。最初?もしかしてこの後にも何か?」

「もう、ちゃんと聞いてたの?とりあえずって言ったじゃない」

「…確かに」

「だからまずこの辺で手をうって徐々にハードなヤツに…」

「は、はーどっすか」

「うん♪あ、それともグレイトなヤツの方がいい?」

「ぐ、ぐれいと?何処が違うの?」

「それは実際に体験してみよう♪」

「あ、あのもうちょっとソフトなヤツの方が…」

「もう我侭ね!じゃあゴージャスなヤツで行きますか!」

「ご、ごーじゃす?あのそれって?」

 

「うん♪つまりフルコースA

 

 

「いやああああああぁぁぁっ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、悲痛な叫びが『かんなづき』艦内に響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は何も見なかった。何も見なかったぞ」

その日、源八郎はひたすらそんな事を呟いていたとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、レンナ、フクベ、三郎太の3人は異様に晴れやかな顔をしていたらしい。

だがその理由を聞くものは誰1人居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勿論あの時、何が行われたかは永遠の謎である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アキト…そしてその他の諸々の運命はどっちだ!?続くような続かないような思わなくも無きにしも非ず。

 

あとがきです。

こんにちは、彼の狽ナす。

…やばい。

公開処刑が行われてしまった。

自分で書いてて「怖ええ…」とか思ってみたり(汗)

しかしこれってさり気にダークになってる?つまりダークギャグ?略してDG?…アレ?何処かで聞いたような…。

ま、忘れよう。きっと関係の無いことだ。

でもアキト生きてるんだろうな?と言うよりアレで生きてられるのか?次回から主役交代?

……………………いいや、考えないようにしよう。

うん、その方がいい。

 

…はっ!そういえば全然話が進んでいないような(激汗)

………………………………ダメだ。考えちゃダメだ。喰われる(何に?)

次回こそは…!

 

 

さて!それではここまで読んでくれた方々に感謝です!

それに毎回感想を下さる方々、真にありがとうございます!

不運に負けずに執筆がんばります!

 

 

さて、ここでレンナについてちょっとプロフィール紹介。

本名 フクベ・レンナ
あだ名1 ベン子(名前縮めたけど師匠と同じなので女の子だから『子』を付けたとの事。アキト談)
あだ名2 レン(親しい者はこう呼ぶ。家族等)
年齢 20歳前後(見た目からの予測)
身長 約165cm
体重 殴られるのが怖いので秘密
3サイズ 殺されかねないので秘密
好きなこと 格闘技観戦、運動、
苦手なもの イネス
特技 ツッコミ、料理、計算
口癖 「ベン子言うな!」
経緯 約2年前にイネスに連れられ孤児院を訪れた。
諸事情によりフクベ夫妻の養子になっている。

…こんなとこです。

 

………え〜管理人さんごめんなさい!!!(泣)

前回書きそびれましたがまたお名前使わせていただきました。

しかも『子』が付いてるし…(激汗)

ど、どうかご容赦を!

 

ではこの辺で。

 

 

 

 

 

…そいうや、鈴木先生に富永先生、車だん吉。それにはらたいらさんに全部。これ分かる人いるかなぁ(遠い目)

 

 

 

管理人の感想

彼の狽ウんからの投稿です。

いや、まあ今更名前の一つや二つ使われてもねぇ(苦笑)

それはおいといて、今回は話が進んでいませんね?

木連の事を知った、アキトとフクベの爺さんの行動に期待します〜