「前方、約300キロに信号確認。『ゆめみづき』、『きそめづき』です」

前回あれだけ馬鹿騒ぎしたのに予定通り事が進んでいるようだ。

木連の人間は酒に強いのだろうか?

「あ〜…」

「艦長、薬です」

「すまんな三郎太」

だが何故か源八郎のみ二日酔い中だ。

「さて、やっと来たか…しかし『きそめづき』?事前連絡では『ゆめみづき』のみの筈だが…通信繋げるか?」

「はっ!」

『はーっはっはっ!秋山殿!アララギ只今参上!後は任せたまえ!』

だがオペレーターが通信を繋げる前に突然不可思議野郎の通信が突然入った!

「…まだ何も言ってないぞアララギ」

『ご安心めされ!任務は必ずやこの私が木連への忠誠心に誓い…』

「…切れ」

「…はっ」

プツッ

問答無用で切られたようだ。

一体何だったのだろう。

「あ〜…今の大声で頭が…」

「か、艦長。大丈夫ですか?」

「なんとかな…」

本当に大丈夫だろうか?

しかし二日酔いの艦長って…。

「『ゆめみづき』より通信が入っています」

「…繋げ」

オペレーターが通信を繋ぐと1人の男がモニターに映し出された。

『…待たせたな源八郎』

「全くだぞ九十九、2時間の遅刻だ。何かあったのか?」

『ああ。少々予定外の事態が起こってな…』

「予定外?アララギの事か?確か『ゆめみづき』のみ来ると聞いていたが…」

『ああ、確かにそうだったんだが…色々あってな』

「そうか?まあとにかく引渡しは予定通り行うがそれで構わんか?」

『あ、ああ。了解した。だが捕虜の引渡しについても注文があるのだが…』

「何?何だ注文とは?それに一体何があった?」

『実は…』

 

「…そうか、それでは仕方ないな。分かった、そちらの注文通りに行おう」

『すまない源八郎』

「水臭いぞ九十九。俺とお前の仲じゃないか」

『恩に着る』

「ふっ…では後ほど、だな」

『ああ』

そう言って白鳥と呼ばれた男は通信を切った。

「艦長」

「ん?何だ三郎太?」

「いえ、白鳥さんの注文どおりに行うという事で宜しいですか?」

「ああ、そうだな。まあ結果的には同じ事だろうから問題はあるまい。さて、少々遅れたが予定の作業を行うぞ。全員配置に付け!レッツ!」

「「「「「ゲキガ・イン!」」」」」

「三郎太、お前は彼らの護送に当たってくれ」

「はっ」

「あ〜…気持ち悪い」

「艦長〜…」

締まらないなぁ。


 

 

 

 

 

 

 

伝説の3号機

その18

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで?どうしてお爺ちゃんと私たちが別々になる訳?」

「すまないがこちらにも事情があるのだ。分かってくれ、レンナさん」

「でも…!」

「まあ落ち着けレン」

「お爺ちゃん…」

「彼らも人間だ。何も取って喰おうという訳ではない。心配するな」

「そうだぞベン子。幾らアニメオタクの集団とはいえ一応人間だ。
万が一ベン師匠がゲキガンガーに染まっても俺らには被害は無いから心配するな!」

 

ごすっ!

 

げしっ!!

 

がしょっ!!!

 

「ベン子言うな!」

「誰がアニメオタクだ!それに一応って何だ一応って!?」

「お前、本当はワシがどうなってもいいと思ってないか?」

トリプルツッコミ炸裂である。

「最近ツッコミきっつぅぃ…」

「「「自業自得」」」

全くである。

「さて、では行こうかの」

「こっちだ。ついてこい」

『きそめづき』の乗組員がフクベを連行しようとする。

「お爺ちゃん…」

「心配するなレン。また会える」

「…うん。あ、そうだ言い忘れてた。お義父さんとお義母さんね今、木連に居るから」

「そうか。あいつらも無事だったか」

「だから今度会えたらみんなでお食事しようね。それじゃお爺ちゃん、元気で」

「ああ」

「ベン師匠…」

「ほっほっ、お前も心配するなアキト」

「いえ、そんな事はどうでもよくて」

「…じゃあなんじゃい」

フクベちょっといじける。

「これを」

「……………どうしろというのだ?」

フクベが手渡されたもの。それは…

「このスプーン

「はっはっはっ何を言いますか。もしもの時の為の護身用ですよ」

「スプーンがか?」

「勿論です!ああ暇つぶしに念力で曲げてみてもいいですよ?」

「出来るかっ!」

 

ぶんっ!

 

かちんっ…からから…

 

「…ベン師匠。何処に投げてんですか?」

「…………いや、無償に床に恨みが湧いてきてな」

フクベはノーコンだった!

「もういいか?行くぞ」

「お爺ちゃーん!健康に気をつけてねー!」

「ベン師匠ー!何かあったら遺産の受取人はオレに…」

 

がすっ!

 

ごすっ!

 

「「寝てろ」」

「…布団が欲しいかな」

「そんなものは無い」

「…」

レンナ、フクベのツッコミに倒れふし、三郎太に問答無用で言い切られたアキトは床を涙で濡らしたと濡らさなかったとか。

 

 

「お前達はこっちだ」

「はーい」

「うむ、ご苦労!」

何時の間にかアキト復活である。

本当に元気だけは有るやつだ。

「では川口少尉、後はお願いします」

「ああ、任せておけ」

「では…」

「うむ」

「「レッツ・ゲキガ・イン!」」

やけに熱く掛け声が響く。

「…やっぱアニメオタクじゃねーか」

「確かに…」

レンナもちょっと納得のようだ。

 

「レンナ君」

「あ、秋山艦長」

「色々と世話になったな」

「そんな…私は…」

「はっはっはっ!礼には及ばんぞ!打ち上げパーマ!

「………何だって?」

「打ち上げパーマ!」

「……………………何故だ?」

「あ、気にしちゃダメです。バカが移りますから」

「そ、そうか」

「ちょっと待てええええぇぇっ!!誰がバカだ!?」

「「「お前」」」

「酷いや」

アキト、再びいじける。

「「「「「「「「「「レンナさん!」」」」」」」」」」

「あ、皆さん」

またも突然『かんなづき』乗組員現る!

一体何処から沸いてくるのだろう?

「「「「「「「「「「お達者で!」」」」」」」」」」

「うん。みんなも元気で」

「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」

「レンナ殿、コレは世話になった礼だ。受け取ってくれ」

「え?で、でも私、そんなつもりじゃ…」

「いいのだよ。これは『かんなづき』全員からの感謝の印だ。受け取ってくれるな?」

「…はい。ありがとうございます」

「うむ。こちらこそありがとうレンナ殿」

「食事、美味しかったですよ」

「「「「「「「「「「またお会いしましょう!」」」」」」」」」」

「はい!…じゃあお返しに何かお礼を…」

「待てえええええええええぇぇぇっ!!!!」

突然アキトが止めに入った!

何事だ?

「何よアキト。邪魔しないで」

「いや、オレはまだ生きていたいから全速力な勢いでとめるぞこの野郎!」

 

「「「「「ゲキガンパンチ!」」」」」

 

どぐぎげごぉ!

 

「ごふっ!?」

 

「「「「「ゲキガンキック!」」」」」

 

ぐぎばべどぉ!!

 

「げひぃ!?」

 

「「ゲキガンフレアあああああああぁぁぁっ!!!」」

 

ごぐめきゃっ!!!

 

「じゅぶぞでぶっ!!!」

 

突如『かんなづき』全員によるツッコミコンポ(ゲキガン式)が決まった!

 

「アキト君!幾ら我等が兄弟とはいえ今の言動は許せんぞ!」

「全くだ!女性に対する心遣いがなっていない!」

「「「「「「「「「「そうだ!レンナさんを侮辱するな!」」」」」」」」」」

どうやらレンナに対してかなりの忠誠心が芽生えたようだ。

餌付け成功といったところだろうか?

「さあ!これで最後だ!皆のもの構えい!」

「待って!」

「止めるなレンナさん!こいつは我々が!」

だがレンナは周囲の期待を裏切らない行動に出た!

 

「とどめは私が刺す!」

 

ゴドグジャゲビジョッ!!!!

 

「ぎゃびゃああああぁぁぁっ!!!」

 

おそらく今までで1、2を争うほどの激しいツッコミが決まった!

「全く!誰が野郎よ!?それに一体それどういう意味!?」

だがアキトは返事が出来ない!

どうやら壁にめり込んで喋れないようだ。

 

「おお!流石はレンナ君!」

「素晴らしい!」

「「「「「「「「「「お見事!」」」」」」」」」」

称えるなよ。

 

「それじゃあ、邪魔が入っちゃたけどお礼をしまーす!」

「…後悔することになるぞ」

「「「「「「「「「「「「おーーーっ!!!!」」」」」」」」」」」」

アキトが何か呟いたようだが無視されたようだ。

「もう、知らん」

そう言ってアキトは耳栓をし、更に座布団をかぶり、更に耳をふさいだ。

何だか用意周到である。

 

「では…すー…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「く゛れ゛〜な゛ず〜む゛ま゛ち゛〜の゛〜♪」

 

 

「「「「「「「「「「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!!」」」」」」」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

「だ、だから言ったのに…」

そういうことか。

 

「…あれ?みんなどうしたの?白目むいて痙攣なんかして」

だがレンナに自覚はこれっぽっちも無かった!

 

ちなみにこの日1日『かんなづき』は活動を停止したとか。

 

 

 

更に『かんなづき』のみんなから感謝の印に貰った花束はレンナの歌声で見事に散っていた。

 

 

「…」

そして案内役の川口少尉。とばっちりで撃沈である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


「…艦長が来るまでここで待っていろ。あ〜まだ耳が…

「はーい…」

「お、おう…」

結局あのまま『ゆめみづき』へ連れてこられたレンナとアキトである。

川口少尉、意外と傷は浅かったようだ。

アキトも多少はダメージを受けているようだが…常備していたもののお蔭だろうか、軽傷のようである。

勿論ツッコミのダメージはもう無い。

「…全く、だからあれ程止めろと言ったのに」

「う…こ、根性見せなさいよ男なら!」

「無茶言うな!お前の超音波に対抗出来る人間がいるか!」

確かにそうかもしれない。

「くっ…で、でもアンタは大丈夫そうじゃない!」

「ふん!見くびるなよベン子!こう見えてもオレは4年に1度は別世界を垣間見る男だぞ!?
アレ位なら一回は乗り切れる!」

危ないオリンピック野郎という事だろうか?

しかしアキトでも一回が限度か。

恐ろしい限りである。

「うう…何だか自分に自信が無くなってきた…」

レンナちょっと落ち込む。

「…………ってベン子言うなっ!!」

 

ドゴンッ!!

 

「………壁を背にしてのボディブローは効くなぁ」

どさっ

だがすぐに復活した。

流石はアキトの知り合いである。

 

シュッ

「…君たち、少し静かにしてもらえないか?」

「…ん?ありゃ?ヤジン?ヤジンじゃないか。何でお前こんなとこに居るんだ?」

アキト、早くも復活だ。

本家はやはり違う。

「は?ヤジン?誰のことですか?」

「…ああそうか!そうだよな!ココは言わばゲキガンガー天国。お前が居ない訳ないか!」

「えーと?何がどういう事ですか?」

「聞いても無駄よ。コイツ自分の世界に入ると他のことなーんにも聞こえなくなくなるから」

「そ、そうなのですか?」

「そうなのよ」

「…おい、聞こえてるぞ」

「あら、びっくり」

全然驚いているようには聞こえない。

「全く、幾らオレ的聖地(頭の中)に飛んでいたからってソレは無いだろう」

「有り余るほど十分よ…」

(夫婦漫才か…?)

「誰が夫婦よ!」

「そうだぞ侵害な!こんなのと夫婦になるくらいだったらグアムのナマコたっぷりの海で珊瑚礁の真似でもしていた方がマシだ!」

どんな例えだ。

「あ…声に出ていましたか。すみません」

「いえ、声には出てなかったわよ」

「え…?じゃあ、どうして?」

「雰囲気よ!」

「はあ?」

やっぱり似た物同士なのかもしれない。

 

「で?結局あなた誰?」

「あ、これは失礼しました。私はこの『ゆみめづき』艦長をしている白鳥九十九というものです。宜しく」

「は、はあ宜しく」

「うむ、オレはテンカワ・アキト!全世界の注目の的『夜空を架ける点心盛り合わせ』だ!まあ宜しく!」

「はい?」

「ああ、聞き流して。相手にしちゃダメ。それで私はフクベ・レンナよ、宜しく白鳥艦長さん」

「そ、そうですか、宜しく。それと私は白鳥で構いませんので」

「はい、白鳥さん」

「うむ、くるしゅうないぞ!はっはっはっ!」

「……………………………は?」

九十九、目が点である。

「気にしちゃダメ」

「…分かりました」

悟っているレンナだった。

「ちょっとあんた達!何時まで脱線してるのよ!」

平行線を辿っていた場面に突然1人の女の子が飛び込んできた!

「ユ、ユキナ!?何だ突然!部屋で大人しくしていろと言っただろう!」

「だって地球人がどんなヤツか見てみたかったんだもん…」

「え?何?何で戦艦にこんな子供が?」

「誰が子供よ!私だって…ってアンタがさっき護送されてきた地球人ね!?よぅしこのユキナちゃんが成敗…」

「やめい」

ゴン!

「いたーい!お兄ちゃん何でぶつのー?」

「少し静かにしろユキナ。これから彼らには色々と聞きたいことがあるんだからな」

「はーい…」

「全く。勝手に乗り込んでいたかと思えばやりたい放題…お兄ちゃんは悲しいぞぉ…」

「あ〜また始まった」

「何なんだ一体?」

「さあ?」

2人のやりとりを見ていたアキト、レンナ。

少々呆れ気味である。

しかしこの2人に呆れられるというのも…。

 

「それで聞きたい事って?」

「はい。まずは…アキト君だったかな?君に質問がある」

どうやら立ち直ったようだ。

「…はぁ、疲れる」

溜息をつくユキナと呼ばれた少女。

苦労人だな。

「よし、何でも聞け。もしかしてベン子の事か?ならば身長、体重、3サイズから好きな食べ物、嫌いな食べ物、癖まで全部教えてやるぞ?」

「言わんでいい!」

 

がづっ!

 

「げはぁ!?」

毎度のことながらレンナはアキトをぶっ飛ばした!

「大体なんでそんなこと知ってんのよ!」

「ふっ…インフレ姉さんの存在を忘れたか?」

「そうだった…って、あの人無事だったの!?」

「ああ。かなりパワフリャーになって返ってきたぞ?」

「うわ…何だかあんまり会いたくないような…やっぱり会ったとたんアレが始まるのかなぁ…」

「うむ。実はオレもソレの犠牲者の1人だ」

「…よく生きて帰れたわね。耐性でも付いた?」

「むう…もしかしたらそうかもしれんな。だがそれだけでは足りないぞ?
アレに対抗するにはテンションパッションフュージョンも必要だ!」

「はぁ?」

「後、パーテーショングラデーションミッションも必要だな!」

「はぁぁ!?」

「最後にクッションミューティレィションエディケイションするのはアニメーションだ!」

「…まあ、この場にあの人が居るわけじゃないからどうでもいいか」

「待てや!それじゃこれだけ力説したオレの行いはどうなる!?」

「はいはいご苦労様。もう帰っていいわよ」

「そうか?それじゃ…って、誰が帰るかあああぁぁぁっ!

「あ〜うるさい」

「…………いいかな?」

「おう、何時でもいいぞ」

「はい、何時でもどうぞ」

「何時でもって話し掛ける暇なかったじゃない…」

全くだ。

「さあ聞け!」

「で、何ですか?」

アキトとレンナはユキナのさり気ないツッコミを無視した。

「それでは…」

シュッ

「邪魔するぞ」

「ああ、本当に邪魔だ」

「…キツイなおい」

「うん邪魔」

「ユ、ユキナまで」

「そうね邪魔ね」

「ぐっ…ち、地球人に言われる筋合いは…」

「邪魔。去れ。消えろ。二度と出てくるな」

「……………………………………はい」

シュッ

とぼとぼと出て行く長髪の男。

「さて、続きだが」

「おう」

いいのか?

シュッ

「あの〜…やっぱりいいかな?」

「全く、一体何だ?」

「もう何なの?男ならハッキリしなさいよ!」

「で、誰なの?」

「シャキッとせんか!それでも『週間連載マニア弁当』か!?」

「…………何だかえらい言われ様だし最後のヤツは意味分からんし」

それは分かる。

「で、何かようなのか元一朗」

「ああ、さっきの引渡し時にアララギから連絡があってな」

「アララギから?何だ?」

『この私の美しさに誓い必ず任務を遂行してみせます。どうかご安心を』だそうだ」

「………相変わらず自分好きなヤツだな」

「ああ」

「変わらないね、あの人も」

「よく分からないけどナルシストってこと?」

「むう…新しいキャラだな。チェックせねば」

木蓮にもいろんなヤツが居るようだ。

「それともう一つ」

「何だ、まだあるのか」

「ああ、どちらかと言うとこっちの方が重要なんだが…」

「何?それでその重要な事とは何だ?」

「……おい、もういいぞ。出て来い」

ひょこっと出てきたのは7〜8歳くらいの女の子。

「あーっ!ラピス!出てきたらダメって言ったじゃない!」

「…ごめんユキナ」

素直に謝るラピスと呼ばれた少女。

「な、な、な、な…」

「どうした九十九?」

「何だ?壊れた蓄音機みたいな声出して」

「古いわよアキト。せめてテープレコーダーぐらい言いなさいよ」

いや、それも古い。

「何故その子がここに居るーーーーーっ!?」

「うわ!?」

「うきゃ!?」

「のお!?」

「ひゃ!?」

「はにかみやさんだな!」

全員が九十九の絶叫に驚きの声を上げる。

1人は別のような気がするが。

「もう何よお兄ちゃん大声出して!ぷんぷん!」

何故擬音を口に出す?

「…ぷんぷん」

ラピスと呼ばれた少女も真似するし。

「そうだぞ九十九。鼓膜が破れるかと思ったじゃないか」

「び、びっくりしたぁ〜」

「むう…あの絶叫、スカに匹敵するのでは…?」

アキトだけはやはり捕らえどころが違うようだ。

「そんな事はどうでもいい!元一朗!ユキナ!どうしてその子がココに!?」

「まあ落ち着け九十九。この子の事か?オレはたまたま通路を歩いていたら偶然見つけただけだが」

「お兄ちゃん!この子じゃなくてラピス!ちゃんと名前があるんだから変な呼び方しないでよ!」

「ユキナ!さてはお前か!?この子…いやラピスを連れ出したのは!?」

ユキナの目が怖かったのですかさず言い方を訂正した九十九だった。

妹に脅されるなよ。

「そろそろ…」

「そろそろ…」

「そろそろ…」

「…ユキナ、逃げようとするな」

「うっ…何でバレたの!?」

「…バレたの?」

「むう…オレの忍び足を見破るとは…出来る!

「何で混じってんのよアンタは」

いやアキトだし。

「いいから答えろユキナ!何故ラピスがココに居る!?」

「…だってあんなとこに閉じ込められて可哀相だったんだもん」

「だからと言って…って待て!お前、あそこに入ったのか!?」

「勿論!ユキナちゃんに不可能はないのだ!」

何者だお前?

さり気にブイサインしてるし。

「おいおいそれって拙いんじゃないか九十九?」

「拙いなんてもんじゃない!あそこに忍び込んだ事がバレたら軍法会議ものだ!」

「何いいいいいぃぃぃっ!!!!?」

「ホントかよおい!?」

「…何でアンタまでビックリしてんのよ」

「いやこういうのは付き合いも大切だからな」

本当にしゃしゃり出てくるのが好きなヤツである。

「どどどどどどどうするんだ九十九!?」

「そそそそそそそんなこと言われても実際ラピスはココに居るわけだし今更言い訳をしても…!」

どうやらピンチのようだ。

「でもラピス、ダメじゃない。部屋で大人しくしてって言ったのに」

「…だって暇だったんだもん」

「まあ仕方ないじゃない、子供は元気が一番!」

「うむ、そうだな!日本海の荒波に揉まれながら編物をするくらいでないとな!」

動揺しまくっている2人をよそにこちらでは談話している面々だった。

「と、とにかく一旦本星に連絡を取ってだな…」

「そうだな。誠心誠意を見せればあるいは…」

ピピッ

「「のお!?」」

「2人共驚きすぎ」

「…すぎ」

「まあ余裕全然無いみたいだから無理もないでしょうけどね」

「ふっ…軟弱者め。オレならばビックリして天井突き破るくらいはするぞ?」

「…アンタも同類よ」

いや、それ以上だろう。

「つ、九十九、呼んでるぞ?さっさと出ろよ」

「バ、バカを言うな。元一朗が出てくれ」

「何を言うか、お前艦長だろうが。この艦で一番偉いんだからお前が責任を持って出るべきだ」

「くっ…ならば艦長命令だ!元一朗出ろ!」

「ひ、卑怯だぞ九十九!」

「何とでも言え!」

ピッ

「何か用ですかー?」

「「ユキナーっ!?お前が出てどうする!?」」

「いいから黙ってろあんた等は」

 

どげすっ!

 

「「ごふっ…」」

九十九&元一朗、落ちる。

「…怖い」

「怖いですね。恐ろしいですね。はい、お嬢ちゃん。あのお姉さんには極力近づかないようにね?」

「…分かった」

「アンタも余計な事教えるな!」

 

げすっ!

 

「…ないすあっぱー………がくっ」

そしてアキトも落ちた。

「あわわわわわわわ…」

「はいはいラピスちゃん…だったかな?とにかく落ち着いて。今見たことは忘れましょうね?ね?

「こくこく…!」

ラピスは必死に記憶の消去に出た!

この時のレンナの目は全然笑っていなかったと後にラピスは語る。

「ふんふん…はーい分かりましたー。ポチッっと。お兄ちゃん、ブリッジからでね…何で寝てるの?」

ユキナが振り向いた先にあったのは男性陣全滅の光景だった。

「さあ?多分疲れが溜まってたんでしょ?ほおっておきましょ」

「そうなの?ラピスはどう思う?」

「…何も見てない。聞いてない。言っちゃいけない。考えない。記憶よ消え去れ〜」

だがユキナが振り向いた先に居たラピスは危ない世界に行きそうだった!

「ラ、ラピス?どうしたの?」

「きっと苦労してたのね…」

違うだろレンナ。

「う、あっ、わっ、わた、わたしっ、わたし、何も見てない、見てないよぅっ」

「な 何があったの?ラピス?ねえっ」

「うーあー、えーあー、あー…お星様が、お星様が食べられちゃうよ〜」

「しっかりラピス!気を確かに!…って言うか瞳孔が全開になってるー!?
ねえっ待ってー!ラピス死なないでーっ!!

「ちょ、ちょっと?いくらなんでも錯乱しすぎなんじゃない?ね、ねえ?」

 

 

 

 

 

結局面々が復活したのはそれから30分くらい経った後だった。

 

 

 

 

 

 

ラピスに至ってはユキナとレンナの呼びかけでどうにかこっちの世界に戻ってくる事に成功したとか。

 

 

 

 

 

トラウマにならなければいいが…。

 

 

 

 

 

 

 

 

アキト…いやラピスの運命はどっちだ!?続くような続かないような思わなくも無きにしも非ず。

 

あとがきです。

こんにちは、彼の狽ナす。

やっと出てきたよー!ラピスがー!!

本当にこの子、なんだかプロスの次に要望がありまして…ついに出ましたよ皆さん!

壊れたけど(爆)

いやはやファンの方すみません!

でもまあいいのかな?それにこれでもうPCが止まることは無い!…筈だし。

 

本当は今回、九十九と元一朗のみの筈だったんだけどなぁ…っていいのかな?

ユキナも何気に出たし、まあこれでツッコミ要員が多少増えたからそう考えれば…よしよし結果オーライ。

 

さて…………………………あ、もう1人居ましたね出てきたのが。

そうアララギです。

今回ちょい役のくせして1番濃いキャラになっていたような気がします(汗)

だってこいつナルシストですし(爆)

 

さて何故こうなってしまったかというと…え〜ついでに冒頭に出てきた『きそめづき』の説明も交えて紹介します。

 

まずアララギですが漢字ですと『蘭』と書きます。

別名:イチイ

9月23日の花

花言葉:高尚=上品なこと。気高くて立派なこと

 

この花言葉を見て、そして劇場版の彼を見て思いついたのがナルシーアララギでした(爆)

 

まあこんな経緯でヤツが出来上がりました。

…もしアララギファンが居たらごめんなさい。

 

さて、後は『きそめづき』について。

アララギの花が9月の花という事で9月の異名がいいだろうといいうことで『木染月(きそめづき)』にしました。

…まんまですね(汗)

 

 

まあこんな感じです。

 

…………………いやだからどうしたと言われても困りますが(激汗)

 

 

あ、後アララギですが今回これだけ詳しく紹介しましたが…当分出番無いです(核爆)

でも彼にも見せ場は用意するつもりですから長ーい目で見てやってください。はい。

 

でも何気にZZの薔薇の人みたいになっているような…(滝汗)

 

 

 

 

さて!それではここまで読んでくれた方々に感謝です!

それに感想を下さった方々、本当ににありがとうございます!

腹痛に負けずに執筆がんばります!

 

 

 

あ、最後に。

レンナのプロフィールに1個追加。

歌が清々しい程に、素晴らしい程に、アトミック的に、クラッシュ的に、凶悪的に、殺人的に、破滅的にヘタクソです(爆)

某ネコ型ロボットアニメに出てくる方と同等かそれ以上かと。

…だからってジャ○子って呼ぶのは止めてくださいね?(笑)

 

では!

 

 

 

…あ、そういえば川口少尉も出てたっけ、まあいいや(爆)

 

 

管理人の感想

彼の狽ウんからの投稿です。

出るキャラ出るキャラ、全員壊れてるなぁ(苦笑)

月臣の立場の低さに、思わず同情しちゃいましたよ、私は。

それにしても、ルリと仲の良いユキナは多いですが、ラピスと仲良しとはねぇ。

 

 

 

・・・それ以前に、アキトは何処に連れて行かれるんでしょうか?