< それいけ!テンカワアキト >

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの、忌々しい戦争が和平という奇跡の幕を閉じ。

 激戦を戦い抜いたナデシコの面々も、今は平和な世界へと溶け込もうとしていた。



 しかし、その平和を享受できぬ不幸な男が一人・・・



 これは、その男の愛と(自分自身の)平和への戦いの話である。

 

 

 

 

 

 

 

「ふふふ、これでテンカワ君は最大の武器である『武力』と、『組織力』を封じられた訳さ。」



「ナイスな手段だぜ、会長!!」



大海原に浮かんだ一つのボートに乗った男二人が話している。



「しかし・・・なぜこんな事をさせられなきゃならん?」



「起きたと同時にこんなボートに乗っているなんて・・・。

 彼女達も手加減をしてくれないね」



「そりゃそうだろ、俺達がアキトを逃してやったんだからな。

 それにしてもよく自白剤を打たれて吐かなかったな」



「・・・ちょっとした事件が遭ってね、それ以来自白剤の効き目が薄いんだよ」

(劇場版ナデシコのアキト風に)



 そう言うとアカツキは宇宙(そら)を仰ぎ遠い眼をしている。

 ちなみに、その事件とは浮気容疑により各務 千沙に打たれのである。
(イネス フレサンジュ・空 飛厘による合作)

 もちろんハーリーやガイとは違い再生能力が(多少)低いので生死の境を彷徨ったのは言うまでも無い事だが・・・。



「そ、そうか・・・。(汗)

 アカツキ、ソナーに感有り!2時の方向、距離250!!」



「それじゃあ僕はボートを漕ぐからウリバタケ君は網の用意をしてくれ!」



キュラキュラキュラキュラ・・・



ちなみに二人の乗っているボートというのは一人で漕げる
スワンボートであった。



「おうよ、直に準備するぜ!

 ふふふ・・・待ってろよ、
二日振りの俺達の飯ィ!!

 

・・・二人とも、失業してもこれで
食べていけるね、いや食べなきゃいけないのか?

 それ以前に横断する気はあるのかな。

 ちなみに、今現在アメリカから出発して五日目・・・仕事は大丈夫なのか?

そしてオリエさんはこの事を黙認しているのか!?(笑)

 

 

第二話  久しぶりの休日(ア:本当に久しぶりだな・・・)

 

 

 

 

・・・む、もう八時を過ぎているのか。

いつもなら絶対に誰かが俺の隣に居て起きてしまうんだが。

まあ今日はやる事も部屋を片付けるくらいだし。

この状況なら作者の部屋の方がよっぽどましだな。

(作:余計なお世話だ!!)





ふう、やっと片付いたな・・・。

昼も過ぎているし、それじゃあ暇つぶしと町の地理を覚えるために散歩でもして来るか。





「さてと、これからどうするかな?」



遅めの昼食をとり、俺はこれから何処に行こうか迷っている。

いつもなら時間なんて有って無い様な物だったからな。

逆に暇すぎるという事も無かったし。

・・・ゲームセンターか、暇つぶしにはちょうど良い所だな。



「あれ、あの娘達は確か・・・」



そうだ、確かあの子は昨日道を教えてくれた娘だよな。

一人足りないけど。

・・・よし、昨日のお礼も言ってないしちょっと挨拶に言ってくるか。



「やあ、昨日はどうもありがとう」



「あ、貴方は昨日の・・・誰でしたっけ?」



「そういえば名前言ってなかったっけ?

俺は陣内アキト、東綾瀬高校に来た転入生」



「そうでしたか。

 あ、申し送れましたが私は白鳳院 綾乃 エリザベスと申します」

 

「ウチは松明屋 紅葉や、よろしくな。

 そんで今ゲームやっとるのが・・・」



「山本洋子よ、よろしく」



「あれ、昨日はもう一人居たと思ったけど?」



「ああ、あの娘は御堂 まどかや。

 それにしても大層な名前やな、あの漆黒の戦神と同じ名前なんて」

 

「ははは、アキトって名前なら何処にでもあると思うけど」



「そら今は少ないと思うけど、なんか色々噂になっとるんやで。

 今は戦争が終わって『ベビーブーム』らしいんやけど。

 そんで男の子が生まれたら付けたい名前No.1がダントツで『アキト』なんやで」



「あ、その話なら私も聞いた事が在ります。

 専門家の話によると10人に1人の割合でアキトになるらしいって言ってましたけど・・・」



「それなら私も聞いた事があるわよ。

 しかし漆黒の戦神もいい迷惑よねぇ。

 自分と同じ名前の人が周りに居たらただの嫌がらせじゃない

 その本人も姿を隠して今は何処に居るのやら・・・」



「あはははははは・・・」



 君の隣で苦笑している男ですぅ・・・

 それにしても自分の周りに同じ名前をした人間か。

 名前を呼ばれた瞬間に関係ない人が振り向いたら怖いぞ。



「まあその事は置いといて・・・、それじゃ洋子ちゃん乱入させてもらうよ」



「別にいいけど・・・ちゃんづけするのよ?」



「え、なんか昔からの癖になってるからね」



「・・・もういいわ、それじゃあいくわよ!」



「まあお手柔らかに・・・」



 なんだ、このゲームは?

 エステバリスやジンタイプなんか出てるんだ。

 それもネルガル製だし・・・。

 もしかして
彼女達が関っているのか?

 いかん、もう考えるのは止めよう。

 何か胃に悪そうだし・・・。

 洋子ちゃんが使ってるのはゼロG戦フレーム改だったよな。

 それじゃ俺はノーマルのゼロG戦フレームで良いかな。

 カラーリングは・・・やっぱり黒、だな。



「お、ノーマルで改良型に挑むなんて腕に覚えがあるんかいな?

 それも漆黒の戦神と同じ黒と来たか。

 もしかしてこのゲームが得意とか?」



「そう言う訳じゃないけど・・・。

 それにゲーム自体やるのが久しぶりだからね」



「・・・貴方ケンカ売ってるのね?

 ふふふふふ、誰にケンカ売ったか教えてあげるわ!!」



 そう言うと洋子ちゃんから凄まじい殺気が感じられた。

 殺気で人が殺せたら確実に死んでるよな。

 それに、俺喧嘩なんて売った覚えなんか無いのにさ。

 そんな事を考えているうちに始まってしまったようだ。







 ふふふ、こいつ絶対私のこと馬鹿にしてるわね・・・。

 私にケンカ売った以上は不幸になってもらわなきゃね。

 まあ、どのくらいの腕かを見せて貰いましょうか!



「もらった!」



ドン  ドドン 



「あまいよ、洋子ちゃん」



「ええっ、何で当たんないのよ!?」



 今の攻撃を避けるなんて、結構やるわね・・・。

 だけど機動力ではこっちの方が早いから持久戦になれば勝てる。



「それじゃあ今度はこっちから行かせてもらうよ」



ドン  ドン   ドン



「これぐらいっ」



 ちっ、結構きわどい所狙って来るじゃない・・・。

 あの回避力といい、射撃能力といい・・・前言撤回ね。

 持久戦になったらこっちの方が不利になるわね。

 こうなれば一撃にかけるしかないわね。



「そろそろ終わらせてもらうよ」



「それはこっちの台詞よ」



 2機のエステがライフルを構えながら急加速し接近戦に縺れ込もうとしている。

 私とアキトの考えていることって同じか・・・、なら当たった方の負けになるわね。



   ドン  ドン    ドン

ドン  ドン      ドン



「こんなものっ・・・!?」



  シュン   シュン シュン

シュン シュン    ドカアァァァァン



『ジェネレーター部に直撃、出力65%にダウン』



「ああ、そんなの解ってるわよ!

 ・・・来た!?」



 く、アキトの奴はかすりもしないし・・・。

 それに今の出力じゃ避けることが出来ない。



「これで・・・終わりだ!」



 やられる!

 そして次の瞬間、ディスプレイにこの文字が映し出された。


『GAME OVER』

『WINNER 2PLAYER』





「惜しかったね、洋子ちゃん」



「何が『惜しかったね』よ、まだ余裕があったくせに・・・。

 ここらじゃ負け無しだったのに始めて負けちゃったわ。

 まあここまでやられちゃうと逆に気分が良いんだけどね。

 でも、今度やる時は絶対に私が勝つからね!」



「それじゃあ次にやる時を楽しみにしておくよ」



 そう言って俺は洋子ちゃんに微笑みながら言い返す。

 なぜか洋子ちゃんの顔が多少赤くなっている様な気もしたが・・・。

 そしてゲームに集中して気が付かなかったのか俺達の後ろにはかなりのギャラリーが居た。



「うわ、なんだ?

 こんなに人が集まって!?」



「あれ、言って無かったっけ?

 私、この辺じゃ結構有名で負けなしだったけど簡単に勝つから注目になるのよ。

 それにほら・・・」



 洋子ちゃんはそう言うと奥にある40インチほどあるモニターを指差した。



「あのモニターにこの台で遊んだゲームが映るのよ。

 知らなかったの?」



 ・・・知っていたら絶対に挑戦しなかったし、挑戦してもわざと負けてたよ。



「それじゃあ私達はこれで帰るから、またね」



「アキトさん、それではまた明日」



「また明日学校でな、アキト」



「ああ、それじゃあ明日学校で・・・」



 明日学校で・・・か、何か懐かしい言葉だよな。

 火星に居たときはまともに学校にも行かないで友達といえる人も殆ど居なかったし。

 今更って感じだけど学校に行くのが楽しく感じてきたな。

 さて、俺も帰るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

作者とキャラの懇談会

作:ああ、疲れた疲れた・・・。

ア:・・・だから他の投稿はいいのか?

?:・・・・・。

作:何言ってるいんだ、大体今頃は何処の家庭でも御盆の準備に強制的に借り出された体に鞭打って書いてるんだぞ!!

 (訳:家の御盆の準備に強制的に借り出され、疲れた体に鞭打って書いている・・・かな?)

ア:何か言葉になってないぞ。

作:そんな事はどうでもいいんだ!

  今はどうやって宿題を終わらせようかと考えているところだ!

ア:・・・ならこんな事やってないで早く終わらせろよ

?:・・・・・。

作:それも夏休みの終わりは8月2○日なんだぞ、あと1○日なんだぞ!(東北在住なので夏休みが短く冬休みが長い)

  それも登校初日にいきなりテストなんだぞ、
やってられるか〜!

ア:で、結局何が言いたいんだ?

作:宿題をやる気が全くありません!

?:・・・で、話は終わったのかしら?

作:おお、今回のゲストはあの『痛快猫娘』で有名な・・・
グシャ

ア:よ、洋子ちゃん・・・、女子高生がそんなことやっちゃまずくないか?

洋:大丈夫よ、3分もすれば復活するから。

作:俺はカップ麺か!?

ア:3分どころか3秒で復活した・・・。(まるでガイやハーリー君と同じ、いやそれ以上か!)

洋:
・・・ち、手加減しすぎたか? それじゃ今度はアレで・・・。

作:こら、そこ! 危ない事言わない!

ア:そういえば何で俺が此処に居るんだ?

  一話毎にキャラが変わるんじゃないのか?

作:ああ、それは『アシが居たほうが楽じゃないかな〜』なんて思って君をアシスタントに任命した。(強制)

  ナオさんにしても良かったんだけど基本的に関係ないからね、この話には。

洋:所で作者、何で今回の連載を始めようと思ったの?

作:良くぞ聞いてくれました、実を言うとアキトがあの戦艦に乗ったらどうなるかな〜って思って・・・。
チクッ

洋:・・・で、本音は何なの?

作:アキトが『それいけ!宇宙戦艦ヤマモトヨーコ』(アニメ版)に出たら誰が堕ちるかな〜、なんて考えたり。

  まあ洋子と綾乃はアキトに行くでしょ、まどかは今の所中立、そんな中で紅葉がびみょうな所でね〜、

  何かActionじゃ『レ○推進委員会』何かあるからそっちの方向に行くかも知れないし・・・。

  レッドスナッパーズも堕とす可能性ありだし・・・って俺なに言ってんだ!?

ア・洋:ほ〜、そんな事考えてたんだ?

作:な、なぜ全部喋ってしまうんだ!

洋:8行上の最後を見てみなさい。

作:・・・・・ああ、何気なく『チクッ』って出てるし!

ア:・・・さすがイネスさんと飛厘ちゃんが作った薬だ、効果が早いな。(千紗がアカツキに使ったやつ)

作:ちょ、ちょっと待て! それって大丈夫なのか!?

ア:大丈夫だ、ガイに使った時は一週間ほど寝込んだだけだから。

作:
そんなやつと一緒にするな!!

洋:死んでも骨は・・・その辺の犬にでも上げるから成仏しなさい。

作:
死んでも死にきれるか〜!!

  うわっ! 体が、体が溶ける〜!(液体化)

洋:これじゃ骨も拾えないわね・・・。

ア:いや、突っ込むところが違うような気もするが(汗)。

  ちょ、ちょっと! 下水に流しちゃっていいのか!?(大汗)

洋:ああ、疲れた。

  まあ復活するのは海に行ってからね。

ア:さ、さて。 作者も居なくなったしそろそろ帰らないか?

洋:それもそうね、私もアレク達に御飯あげなくちゃならないし。

作:あい しゃる りた〜〜ん!(何処に)

つづく