誰がために萌えはある
プロローグ 戦神大脱出!?



「助けてくれ。アカツキ」

見るも無惨に憔悴しきったアキトは開口一番にこう言った。
「どうしたんだい、アキト君。また一段とやつれたようだけど。」
内心(また彼女たちだろ。うらやましい奴め)と思ってたりするが、そんな事を表に出さずに訪ねるアカツキ。
案の定
「どうしたもこうしたも無い
彼女たちだよ。ユリカ、めぐみちゃん、リョ−コちゃんは料理持って迫ってくるし、
サラちゃん、アリサちゃんは婚姻届持ってくるし、イネスさん、エリナさんは所かまわず誘惑してくるし、
レイナちゃんは新しいシステムを作ったから二人で実験しましょうって言ってくるし、
ホウメイガールズのみんなは両親に会ってもらいますって追い掛け回してくるし、北斗は勝負しろって一歩も引かないし、
その上俺の行動はルリちゃん ラピスに全部監視されてるんだぞ。
どうすりゃいいんだー!」

もてる男は辛いというが、こいつの場合もうそういう次元じゃないと思うのは作者だけだろうか?
ま、そんな事は置いといても、本人にとっては切実らしく

「アカツキ。どんな手を使ってもいい。金が欲しけりゃくれてやる。だからどうにかしてくれ。頼む」

もはやなりふりかまっている場合では無いらしい。
アカツキは

「そうかい、そうかい、そりゃ大変だね〜。だけど誰か一人に決めたら大丈夫なんじゃないかな。ハッハッハ」
いたって気楽な様子だ。

「アカツキ…。
それが出来ないから今大変な状態なんだよ,どうにかしろ。」
アカツキの態度とセリフにちょっぴりキレたアキトは殺気を込めて声を出した。
アカツキはビビリまくって(漆黒の戦神の殺気をもろ浴びたのだ。常人なら卒倒するのが普通である)

「わ、分かった。それじゃこうしよう。今からゴート君に頼んで彼女たちの相手をしてもらう。
その間プロス君、ハーリー君、ディア君、ブロス君に頼み君の新しい戸籍を作ってもらう。
それで、どッかの大学に入ってもらう。大学に入れば、彼女たちの何人かは直接大学内には入って来れない。
なんたって年齢が違いすぎれば相当目立つからね。こうすればかなり安全だよ。どうにかなるさ。」
確かに、ネルガルの裏のトップにマシンチャイルド、超AIが二人いれば偽造なんて楽だろうが,
問題が一つ


「ゴートさんで彼女たちを止められるのか?」


もっともである。確かに彼はアレだが彼女たち相手では少しばかり辛い。
しかし、アカツキは余裕の笑みを浮かべ、

「確かに前までのゴート君じゃ辛いかもしれない。だが今の彼は違う。」
その言葉のすぐ後、はかったようなタイミングで扉が開き

「会長、報告に来ました。」
ゴートが入ってきた。
それを見たアキトは固まってしまった。
なぜならゴートの後ろには



120センチ位の人間らしき物体がうぞうぞといた。
髪はマッシュルームカットで
そう某ニンテンドウのピク○ンそっくりの生き物がいた




「ゴ、ゴートさん。それは?」
アキトは散っていったナデシコ元提督を思い出しながら聞いた。

「ん、ああ。これか。こいつらはムネミンと言うらしくてな。俺が神に

「ああ、あなた様は偉大だ。
だがしかしこの世にはあなた様の偉大さを理解しようとしない愚か者が多すぎる。
神よ、あなたの偉大さを広めるために私に忠実なる僕を」

と願ったらいつのまにかいたんだ。
今は、布教の手伝いをしてもらっている。おれ一人だと持ち運べる人数が少ないからな。」

「ゴ、ゴートさん!
持ち運ぶ、ってあんた一体どんな布教をしているんだ!!」
危ない発言に思わず突っ込むアキト。それに対しゴートは

「ニヤリ」

唇を歪ませただけだった。

ゾクッ

その笑みに悪寒を感じたアキトは
「そ、それじゃ、後は頼みます。俺はディアとブロスのとこに行ってくる。」
耐えられなくなり、逃げた(笑)


「ゴート君。会長命令だ。某同盟の相手をしてくれ。」

「了解。」

「ムネ−」

短くそう返事をすると、ゴートはムネミン(笑)を連れてぞろぞろと出て行った。

「アキト君も大変だねえ。ま、一応は応援してあげるよ。こうすれば君に近づく女の子も減るだろしね。
フハハ。アーハッハッハッハ。」
邪笑を浮かべるアカツキ。かなり危ない。こんな奴はほっといて、ちょっと考えてみよう。
この程度のことでアキトに近づく女の子は減るだろうか?
  



  否  断じて否






なんと言っても「希代の女たらし」の二つ名はだてじゃない。
むしろ被害者(笑)を増やすだけだろう。
どうなることやら。




その後、「漆黒の戦神」ことアキト テンカワは誰にも知られず姿を消した。その裏に
某同盟VSゴート&ムネミン連合軍の激しい戦いがあったことはほとんど知られていない。
唯一いえることは、アキトがつかの間の平和を手に入れたと言う事だけだ。
果たして彼はどこに消えたのだろう?本来なら極秘も極秘の情報なのだが公開しよう。
彼は、東京の代々森に住む事になった

熱き魂を持つ漢達にとっての聖地がある場所
アキトはそこで何を見 何を感じ そしてどのような行動に移るのか  


さあ、波乱の幕開けだ




後書き

はじめまして。この度SSをはじめて書くことになりましたソードです。
素人なもんで、変な箇所はいろいろあると思いますが、よろしくお願いします。
作品内容としては…
まだどういう内容かさっぱりわかりませんね(爆)。
一応、あるゲームソフトとの融合物ということになっています。
そのゲームとは、ナデシコのパイロットのある一人の趣味に深く関わってます。
地名とかで分かる人もいるかもしれませんが…


感想、批評、酷評何でもいいです。ぜひぜひ送ってください。
はじめたばっかなんで皆さんの意見が欲しいです。それでは

最後にムネミンのねたを提供してくださった別人28号さんありがとうございました。

 

 

 

代理人の感想

まぁ、お約束の展開ですね(笑)。

果たしてアキトがどこへ行くのか知りませんが言うべき事はただひとつ。

そう、

 

次回もムネミンは出てくるのかッ!?