機動戦艦ナデシコSS 二人のテンカワ

 

第八話  ナデシコ登場

 

 

 

 

 

 

 

アカツキとの会談から、一ヶ月が経った。

 

「ふ〜、よしこれで、戦艦と、エステの設計は、終わったな。

プロスさんに、連絡を取るか。」

 

ガチャ

 

電話の受話器を取り、プロスに連絡を取る、アキト

 

〔はい、もしもし、プロスペクターですが。〕

 

「あっ、もしもし、プロスさんですか。アキトです。」

 

〔ああ、テンカワさんでしたか。今日は、どのようなご用ですか?〕

 

「はい、例の設計図が出来あがったんですが、どうすれば良いですか?」

 

〔もう出来あがったのですか、解りました。今から、受け取りに伺います。〕

 

「解りました。待ってます。」

 

 

その十分後…………。

 

 

コンコン

 

ドアがノックされた。

 

「は〜い、待ってください。」

 

ガチャ

 

ドアを開けるアキト。

 

〔どうも、テンカワさん。〕

 

「あっ、プロスさんお待ちしてました。」

 

〔テンカワさん、とうとう、出来あがったんですね。〕

 

「はい、とうとう出来あがりました。これです。」

 

そう言って、設計データの入った、ディスクを差し出すアキト。

 

〔これですか。はい、確かにお預かり致します。〕

 

アキトが差し出した、ディスクを受け取るプロス。

 

「プロスさん、この先、俺はどうすれば良いんですか?」

 

〔ええと、テンカワさんは、これから、ナデシコに行ってもらいます。〕

 

「はい、それで、僕の配置はどうなるんですか?」

 

〔はい、テンカワさんは、とりあえず、エステのパイロットと、研究班の掛け持ちですね。〕

 

「パイロットと研究班ですか?僕はエステとかの開発はできるけど情報分析はちょっと。」

 

〔いえ、情報分析は、良いんです。エステの改良や、バージョンアップを、

 して頂きたいんです。〕

 

「は〜、そうですか。」

 

〔つきましてはナデシコの出航、一週間前までに、ナデシコへ乗り込んで頂きたいんです。〕

 

「一週間前ですか?」

 

〔はい、そうです。前もって、準備をして頂かないといけませんから。〕

 

「準備?」

 

〔そうです、テンカワさんの部屋は、特別使用でして。〕

 

「特別使用?」

 

〔ええ、開発、研究用に、スーパーコンピューターを、設置してあります。〕

 

「…………なるほど、スパコンをセティングするのに、時間が掛かると言いたい訳ですね。」

 

〔さすがテンカワさん、その通りです。その為にナデシコへ、

 先に乗艦して頂きたいんです。〕

 

「プロスさん、一つ良いですか?」

 

〔はい、何でしょう?〕

 

「そのスパコンは、オモイカネと、接続されているんですか?」

 

〔はい一応、接続されています。ですがプロテクトレベルが、SSSランクですので、

 外部からは、アクセスは出来ません。〕

 

「……そうかな〜?」

 

〔どうゆう事ですか?〕

 

「マシンチャイルドは、電脳世界を支配する能力を持っている。そのマシンチャイルドが、

 本気になれば、SSSランクのプロテクトぐらい、アッとゆう間に突破される。」

 

〔……確かに、そうかもしれません。ですがナデシコに乗るオペレーターは、

 そのような、野心は持っていません。〕

 

「確かに野心はなくても、興味ぐらいはあるだろう?」

 

〔何が仰りたいのですか?〕

 

「………俺がしていることを、誰にも知られたくないから、かな。」

 

〔……そうですか、解りました。テンカワさん専用のスパコンは、独立回線に致します。

 ですが欲しいデータなどは、どうするのですか?〕

 

「その場合は、普通の端末から、アクセスしますよ。それに、必要なデータは、

 あらかじめ、スパコンに入れておきます。」

 

〔………解りました。〕

 

「すいません。」

 

〔いえいえ、良いんですよ。〕

 

「……………。」

 

〔では、テンカワさん、明日ナデシコに、乗船して頂きますが、よろしいですか?〕

 

「はい………。」

 

〔何か疑問でも?〕

 

「ええ、ナデシコには、開発用の資材なんかは、あるんですか?」

 

〔はい、それなら問題ありません。普通の0G戦フレームならば、

 四機は作れるぐらいの、資材を、搬入しています。〕

 

「それは、修理用も含まれているのですか?」

 

〔いえ、修理用は別に用意してあります。〕

 

「そうですか、それなら良いんです。」

 

〔他には、何かありますか。〕

 

「いえ、ありません。」

 

〔では、明日また、迎えに伺います。〕

 

「はい。」

 

 

 

 

「は〜、明日か〜、またアソコヘ行く事になるのか、今度こそアレだけは、

 なんとしてでも、避けなければ!!」

 

アキトは、この時、過去の世界での、《テンカワスマイルで、落されちゃった女達(爆)》事件を思い出していた。

 

「……でも、アレは、意識してやってないからな〜。どうしよう?」

 

そう、アキトは、テンカワスマイルの制御法を、知らないでいた。

テンカワスマイルは、無意識下で最大効果が、発揮されているのである。

意識してソレをやると、引きつった顔になるのである。

 

「あ〜、どうしよう(汗)」

 

この時、アキトの思考は、ユリカやルリちゃんの事ではなく、某元声優、パイロット、

厨房の五人娘、会長秘書、説明好きの、対応をどうするかで、いっぱいだった。

 

「もしかしたら、前のナデシコの時とは違って、知らない奴なんか、乗船してないよな〜?

 何せ、完璧な過去ではなく(アキトの中での)、パラレルワールドだからな〜?」

 

この言葉が、後に本当になるとは、この時のアキトは、考えもしなかった。

 

 

 

次ぎの日……。

 

 

 

〔おはようございます。アキトさん。〕

 

「はい、おはようございます。プロスさん。」

 

〔では、行きましょうか?〕

 

「はい。」

 

アキトとプロスは、一度、ナデシコの停泊している、佐世保シティーに向かった。

 

〔ここです、アキトさん。〕

 

「ここに、ナデシコが有るんですか?」

 

〔はい、ここの地下に停泊しています。〕

 

「は〜。」

 

〔では、ご案内致します。〕

 

「あっ、はい。」

 

プロスの後に、着いて行く、アキト

 

〔これがナデシコです。と言っても、アキトさんは、火星でナデシコの設計図を、

 ご覧になっていらしたので、そんなに珍しくは、ありませんでしたね〜。〕

 

「えっ、ええ。」

 

〔それでは、艦内をご案内致しましょう。〕

 

「はい、お願いします。」

 

艦内に入る、アキトとプロス。

 

〔まず、ここが格納庫です。〕

 

「へ〜結構広いですね。」

 

〔それはもう〜、テンカワさんの設計する物を、作るには、これぐらいはございませんと。〕

 

「なるほど〜、あっ、僕の乗るエステは、何処ですか?」

 

〔え〜と、アキトさんの機体は、あちらですね。〕

 

「コレ、ですか?」

 

〔はい、そうです。〕

 

アキトの前にあるエステ、それは、過去の世界でも乗っていた、

ピンクでカラーリングされた、機体だった。

 

「あの〜、プロスさん。」

 

〔はい、何でしょう?〕

 

「このエステの色、変えても良いですか?」

 

〔はい、構いませんが、何色にするんですか?〕

 

「……黒。」

 

〔黒ですか?……解りました、その様に致します。〕

 

「すいません。」

 

〔いえいえ〕

 

「所で、このエステのジェネレーター……。」

 

〔流石アキトさん、判りますか。〕

 

「ええ、判りますよ、これって旧型じゃないですか?」

 

〔はい、そうです。〕

 

「何で旧型のジェネレーターを、付けてるんですか?」

 

〔それは……、火星から、データが、届いてなかったからです。〕

 

「データが、着いていない?」

 

〔はい、データを送る前に、火星が落ちたからです。〕

 

「………そうでしたか。」

 

〔すいません。〕

 

「いえ、大丈夫です。」

 

〔どう言う事ですか?〕

 

「ええ、僕の持ってきたデータの中に、設計図が有ります。」

 

〔本当ですか!!それは、助かります。〕

 

「いえいえ、で、整備班の人達は?」

 

〔もう、乗船しています。〕

 

「それじゃあ、設計図を届けた方が良いですね。」

 

〔はい、すぐにでも、製作に掛かって頂かないと。〕

 

「そうですね、じゃあ一度、僕の部屋に案内して下さい。」

 

〔はい判りました。こちらです。〕

 

格納庫から、アキトの部屋に向かう、二人、その途中……。

 

〔ん?こんにちは、ルリさん。〕

 

「こんにちは、プロスさん……(チラッ)……こちらの人は?」

 

〔こちらは、テンカワアキトさん、ナデシコの開発班と、エステのパイロットを、

 兼任して頂いてる人です。テンカワさん、こちらは、ホシノルリさん……。」

 

「ナデシコのオペレーターを、している子でしょ?」

 

〔はい、そうです。〕

 

「始めまして、これから、よろしくね。……ルリちゃんで、いいかな?」

 

「はい、こちらこそ、よろしくお願いします。テンカワさん。」

 

〔……テンカワさん、それでは、そろそろ。〕

 

「あっ、そうですね、急ぎましょう、それじゃあ、またねルリちゃん。」

 

「はい、さようなら、テンカワさん。」

 

プロス伴に、走り去るアキト。

 

 

 

〔こちらが、アキトさんのお部屋です。〕

 

プシュー(ドアが開く音)

 

「ここが、僕の部屋ですか……。」

 

アキトの部屋は、三人用の部屋に、アキトの荷物と、設計、開発用のスパコンが、置かれていた。

 

〔はい、そうです。気分良く仕事をして頂く為に、広めのお部屋にさせて頂きました。〕

 

「かなり広いですね。」

 

〔ええ、それは、もしカイトさんが、お戻りになられた時の事も、

 考えてこのお部屋に、致しました。〕

 

「……そうですか。」

 

〔では、テンカワさん、早速設計図の方を、お願いします。〕

 

「はい、分りました。」

 

そう言ったアキトは、自分の荷物の中から、束になったディスクを取り出した。

 

「え〜と、……あった、これです。」

 

アキトは、プロスにディスクを渡す。

 

〔ではコレを、整備班に渡しに行きましょうか?〕

 

「はい、そうしましょう。」

 

 

 

 

第九話に続く

 

 

 

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あとがき

 

ど〜も、TAKAです。

今回も、二人のテンカワを、読んで頂いてありがとうございます。

今回は、アキトの話しだけになりましたが、次回は、もしかしたら、

カイトのお話も、書くかもしれません。

この第八話のあとがきを、書いている時に、ネタが、浮かんできました。

楽しみにしていて下さい。

それでは、第九話のあとがきで、お会いしましょう。

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

TAKAさんからの連載投稿第九話です!!

今回はカイト君はお休みです。

しかし、アキトの予想を裏切るクルーって誰なんだろう?

オリキャラなんでしょうかね?

取り合えず、ルリちゃん初登場おめでとう!!(笑)

 

それでは、TAKAさん投稿有難うございました!!

 

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