( 機動戦艦ナデシコ )

― 幸せの証・幸福の条件 ―






 第0話 悪夢のような現実


 それは、突然の出来事だった・・・。

 演算ユニットに取り付けられた取っ手をブローディアが掴んだ時、それは活動を開始しました。正方形だった筈のそれは、アメーバーのように形を変え、ブローディアに襲い掛かってきたのです!!
 それは、瞬く間にアキトさんの乗る機体に取り付き始め、アキトさんは必死になって剥がそうとしていますが、離れません! それどころか、逆にどんどん取り付いていきます!!

 まるで、出来の悪い映画のような情景・・・。

 私の目の前で、ブローディアが、・・・いえアキトさんが得体の知れない何かに襲われているのに、私にはどうすることもできない・・・。

 私は、なんて無力なんだろう・・・。
 ただ、こうして何もできず、見ている事しかできないなんて・・・。









 どれだけ時が流れたのだろう・・・。1時間・・・それとも1日。
 実際、流れた時間は、5分に満たないくらいの短い時間・・・。
 だけど、私にとっては、無限とも思えるくらいの長い時間・・・。

 でも、その異変に気付いた時、私は夢現の世界から現実の世界に帰ってきた。
 プローディアに取り付いたそれ(遺跡)が、淡い光を放ち始め、ボソンジャンプの体勢に入り始めたという異変は、私に最大級の衝撃を与えた!!

 アキトさんと二度と逢えないかもしれない・・・。
 そんな不吉な予感が脳裏に浮かんだ私を、誰が責める事ができるのだろう・・・。



 周囲では、誰かが怒鳴っている声や胸が張り裂けるような悲鳴が支配していたが、私には何も聞こえなかった・・・。まだ呆然としていた・・・。

 そんな時、あの人の・・・アキトさんの焦った声が聞こえた。
 確かに聞こえたが、私には理解する事ができませんでした・・・。
 いえ、理解する事を拒否したのです・・・。私は言いました。

「嫌です、アキトさん! 私をもう一人にしないでください!!」

『聞くんだ!! ルリちゃん!!
 このままでは、遺跡のジャンプに巻き込まれて、ナデシコまでもがジャンプしてしまう!
 そうなったら、ディストーション・フィールドを展開していないナデシコはクロッカスの二の舞になるぞ!!』

「ルリちゃん!! 今はアキトの指示に従って!! お願い!!」

「嫌です!! そこまでいうならラピスか、ハーリー君に頼んでください!!!」

 私はブリッジを飛び出し、あの人の居る場所に向かい走っていきました・・・。
 背後から私を引き止める声やハーリー君の泣声が聞こえた気がしますが、この際ですから無視します。だって、今はそれどころじゃないんですから・・・。

 アキトさんが、また、私の前からいなくなるかも知れないのですから・・・。
 もう、あのような想いは、2度と味わいたくない・・・。


 不吉な予感がどんどん私の中で大きくなっていく・・・。
 この時から、私の心のどこかが壊れ始めていたのかもしれない・・・。
 何故なら、ずっとアキトさんの側にいる。それ以外の事は、本当にどうでもいいように感じていたのだから・・・。
 そう、私の命でさえも・・・。









 いざという時の場合(意味:ライバル達より早くあの人を出迎える)に備えて、わざわざウリバタケさんに頼んで造ってもらったダストシュート(格納庫直行)。
 この時ほど彼の改造が役に立ったと実感した事はないです。もし、目の前にいたら、お礼にキスをしていたかも知れませんね・・・。
 でも、アキトさん。勘違いしないで下さいね。あくまでも感謝の意味を込めてキスするのであって、私の心は貴方だけのものです。(ポッ)

 ・・・はっ、急がないとアキトさんがいなくなるかもしれない。
 私の馬鹿馬鹿馬鹿・・・。





 シュタタタタタ〜〜〜

 愛の力は偉大です、アキトさん。私の体が風となっています・・・。
 ゴートさんなら、神が降臨したとでもいうのでしょうか?

 何人か、私を止めに入った整備員がいましたが、ハーリー君も真っ青というぐらいの走りをみせましたので、喜んで(?)道を譲ってくれました・・・。
 まあ、逃げ遅れた整備員達の何人かはダンプに轢かれたのか?というぐらいの怪我をしたそうなんですけど・・・、私には、関係のない話です。









 私は安心しました。私が目を離した隙に、あの人がもういなくなっているのではないかと思っていましたから・・・。でも、時間がありません。機体に取り付いた遺跡が光り輝き、何時、ボソンジャンプを開始してもおかしくないです!!

 私は急いでアキトさんのいる場所に行きました。





 私が、ブローディアの前に立った時、アキトさんは怒っていました。 

『ルリちゃん!! 危ないから、早くナデシコに戻るんだ!!
 ルリちゃんはジャンパーではないんだよ。このままでは、ボソンジャンプの影響をまともに受けて、確実に死んでしまう!! 何でこんな馬鹿なまねをするんだ!! いつものルリちゃんらしくないよ?!』 

「もう遅いですよ、アキトさん。ナデシコのディストーション・フィールドが展開を始めました。私は戻る事もできません。それに私はどんな事があっても貴方と2度と離れたくありません・・・。再び離れるくらいなら死を選びます・・・。
 もう嫌なんです。アキトさんのいない世界は・・・」

 少女の金色の瞳から、涙が流れた・・・。
 少女は、幻想的に美しく・・・、どこか儚げで・・・、今にも消えてしまいそうだった。

 アキトは、今、自分が置かれた状況を忘れ、ただ少女を見つめる事しかできなかった。
 少女から少しでも目を離すと、今にも消えてなくなりそうで目が離せないでいた・・・。



「アキトさんは馬鹿なまねだと言いますが、私はそう思いません・・・。
 私、気づいたのです。貴方のいない世界には、私が幸せと感じる場所がないということを・・・。
 あなたがシャトルの爆発で私の目の前から消えた時、私の時間が止まり、世界が白黒写真のように味気ない世界に変わってしまいました・・・。
 私はその時、気づかされてしまったのです・・・。アキトさん、貴方の事を家族の一員として好きではなく、一人の男性として心から愛していていることを・・・気づいてしまったのです」


 ・・・私、嫌な女です。アキトさんの心がとても深く傷ついている事を知っているのに、また、新たに深い傷を負わせようとしている・・・。


 ・・・でも、もう止める事ができない、止められない!!
 私の心のブレーキは、壊れて無くなってしまったのだから・・・。

 私の事を、恋愛関係の対象にならないただの子供としてしか認識されていないと思うと、私、馬鹿みたいじゃないですか?
 それならいっその事、どんなに馬鹿げた事だと思う事でも、最終的にアキトさんにとって私の存在が大きくなれば・・・そう考えました。

 あの時は、とてもいい考えのように私は思っていたんです。
 今思えば、本当に馬鹿な話です・・・。









「私、死にます。貴方の目の前で・・・。
 そうしたらアキトさんは私の事をただの子供ではなく、一人の女性として憶えてくれますか? ジュンさんのように、チハヤさんの事をいつまでも忘れる事ができないくらい・・・それくらい、私の事憶えてくれますか?
 もしそうなら、私が今まで生きて存在した事が無駄にはなりません。これからは、貴方の心の中でずっと生き続ける事になるんですから・・・。アキトさんがどこにいってもこれからは、私達いつも一緒です!! いい考えだと思いませんか!! アキトさん!!!」

『ルリちゃん!! なに馬鹿な事を言っているんだよ!!
 畜生! 動け! 動けよ! 何で動かないんだよ、こんな時に!
 また俺は、大事な人を守る事ができないのか?! 
 こんな大事な時に使えないなんて、何のための力だ!
 だれか、ルリちゃんを助けてくれ!! 頼む!!』

「アキトさん、喜んでください!! 私が死ねば、私達いつも一緒にいられるんです!!
 アキトさんの料理やアキトさんの温もり、そしてアキトさんとの思い出の数々。
 それらはすべて、私の幸せを実感させるモノであり、私の宝物・・・。
 でもこれからは要りません!! なぜなら、私の幸せの源であるアキトさんといつまでも一緒にいられるのですから!!!
 アハハハハハハハハッ!!!!」

 狂ったように笑い出すルリちゃん。
 その姿は、普段のルリちゃんとは大きくかけ離れ、見ていると胸がズキズキと痛んだ。


『ルリちゃん!! 目を覚ませ〜〜〜!!
 だれかに何か怪しげな注射でも打たれたのか〜〜!!
 それとも、ユリカの手作り料理を食べたのか〜〜!!』

 ビッ!

 イネスさんの顔がアップで現れる。表情は笑っているのだが、目が笑っていない・・・。
 何というか・・・、月の出てない夜には決して遭いたくない顔をしている。

「アキト君、聞き捨てできないわね〜〜。
 誰がルリちゃんに怪しげな注射をしたのかしら?
 ぜひとも、私に名前を教えてくれるかしら」

 ピッ!

 ユリカの顔もアップで現れる。顔を膨らませ、真っ赤になって怒っている。
 ・・・どうでもいいが、本当に成人式を迎えた大人か? どう見ても、幼稚園児だ。

「ひどいよ〜〜、アキトの馬鹿!!
 私の愛情たっぷりの手作り料理、みんな美味しいって言ってくれるよ?
 だれかさんの怪しげな注射と一緒にしないで!」

『『『おいおい、誰か本当の事教えてやってくれ、ユリカの料理もひどい事を!!』』』

 ナデシコクルーの心の叫びが聞こえてくる・・・。
 でも、今はそれどころじゃない!! ルリちゃんを助けなければ・・・。 

『今はそんな下らない事を言っている場合じゃない!!
 今は、一刻も早くルリちゃんを助けるんだ!!
 だれかルリちゃんを助けるアイディアを教えてくれ!』

「・・・・・・」

 ある者は悔しそうに俯き、ある者は涙をこらえるように顔を上げ、だれも喋らない・・・。
 でも、この沈黙が、どうする事もできない事を証明していた・・・。
 まあ、一部例外もいるのだが・・・。ハーリー君、泣くなら他所で泣いてくれ・・・。


『そうだ、ウリバタケさん。このようなピンチの時は、「こんなこともあろうかと・・・」って何かすばらしい(あやしいともいう)改造を披露してくれますよね!! 今回も何かありますよね。早く披露して下さ「ね〜よ!!」

 ウリバタケさんから、割り込みの通信が入った。自分が期待した答えではなく、否定的な言葉をもらい、せっかく芽生えた希望の光が一瞬で潰えた・・・。

 ウリバタケさんが、苦しそうに言葉を吐き出した・・・。
 痛々しく感じるその背中。こんなウリバタケさん、はじめて見た・・・。

「・・・いくらこの俺でも、遺跡の突然の異変といい、ルリルリの自暴自棄な行動といい、予測できなかった事まで対処できる程、天才だと自惚れてはいない・・・。
 手持ちにあるものでどうにかできないか考えてみたが・・・駄目だ、どうすることもできない・・・。もうルリルリは助からない・・・。」

 そこで初めて、ウリバタケさんは自分の目を見た・・・。
 いや、睨み付けたといった方が正しいかも知れない・・・。
 重々しい口調で喋った。

「だがな、アキト。お前にはまだ助かる見込みがある。ジャンパーであるお前ならな・・・。
 いいか、これだけは約束しろ!! 何処にジャンプしても、何時かはこのナデシコに戻って来ると!!
 ・・・ルリルリの事について、お前には色々と言いたい事がある!!
 もし、このまま戻って来ないようなら、俺はお前のような奴を決して仲間として、いや、として認めない!! いいか、アキト!!」

 ビッ!

 ここでアキツキから通信が入った。
 いつもの軽薄そうな表情ではなく、真剣な表情で自分を見つめている・・・。

「僕の方からも一言言わせてくれ、そして心して聴くんだ、テンカワアキト。
 君の望んだ世界にルリちゃんの幸せというものは、含まれているのか?
 女性一人を幸せにできない奴が、みんなを幸せにする事ができるのか?
 ・・・返答次第では、俺もお前の事を赦せない! 答えは次、ナデシコに戻ったときに訊く!
 いいか、忘れるな!! テンカワアキト!!!」


「やめて〜〜〜!!!」

 辺りに女の絶叫が響き渡り、みんなの意識がそこに集まる・・・。
 その女は、先程までの狂気に彩られた瞳は影を潜め、知性に溢れた瞳をしている・・・。
 細い体を震わせながら・・・、顔面を蒼白にしながらも、気丈に立っていた・・・。

 ルリちゃんだ・・・。俺の知っている何時ものルリちゃんだ・・・。

 事態は決して好転したとは言えないが、ルリちゃんが正気に戻った・・・。
 それだけで、安心した。・・・悪夢は消え去った・・・何とかなる・・・浅はかな考えだったけど、あの時はそう思った。


「アキトさんは、悪くない!! 悪いのは、私の方なの!!
 だから、アキトさんを責めな、
キャアアアッッ〜〜〜!!








 辺り一面にルリちゃんの悲鳴が響き渡る・・・。

 ・・・思い知らされた、現実というものを。まだ、悪夢は消え去っていない事を・・・。
 次々と訪れる『悪夢』という名の現実に押し潰されそうになり、挫けそうになったが耐えてきた。
 だが、今度訪れた『悪夢』の果てには、絶望しかなかった・・・。


 ブローディアに取り付き、ボソンジャンプの準備の為に活動を停止していた『遺跡』が、突如活動を開始。
 淡い光を放ちながら触手のようなものを出し、ルリちゃんに襲い掛かったのだ・・・。

 逃げる事も・・・、いや、逃げる暇も与えず、瞬く間にルリちゃんを捕まえた!!

 その光景を、自分は何もできず、黙って見詰める事しかできなかった・・・。
 また、大事な人を守れなかった・・・。なんて無力なんだ・・・。


 果てしない絶望、そして敗北感を味わい、自分の殻の中に閉じ篭りかけた俺を、現実の世界に呼び戻す声が聞こえた・・・。

 ルリちゃんの声だ・・・。 

 『遺跡』に体のほとんどを取り付かれ、どうにか顔を出した状態で懸命になって声を出して、俺に呼びかけている・・・。
 耳を澄ませなければ聞こえそうもない声。だけど、俺の耳には、命を削り取るように話すルリちゃんの声は確実に聞こえた・・・。

「・・・アキトさ・・・は、悪・・ない・・・・。だか・・ら、じ・・自分をせ・・・責め・・いで・・・・。悪い・・の・・・は、わた・・・しの方・・だ・・・から」

『ルリちゃんは、ちっとも悪くない!! 悪いのは、俺のほうだ!!
 ご免!! ルリちゃんがここまで追い詰めてられていたのに気付いてやることができなくて!!
 待ってて、今助けるから!!』

 俺は嘘つきだ・・・。助ける事ができない事を本能では分かっているのに、今こうして、軽々しく助けると言っている。話しかけることしかできないのに、俺は・・・。


「アキ・・・・ん、私はも・・助か・・・そうも・・・りま・・せん。だ・・・から、わ・・しの話・・・聞いてく・・・・さい・・・」

 ルリちゃんは、俺の嘘を知っているのだろう・・・。だから、残された時間を大事に使おうとしている。
 ルリちゃんのその気持ちを察し尊重して、俺は無駄な努力を諦め、ルリちゃんとの会話に専念した。

『なんだい、ルリちゃん・・・。』

「貴方・・・言いた・・いこ・・・が・・ありま・・・す。私ホシ・・ノル・・・リは貴・・・こ・・とが好きで・・す。大好・・き・・・です。愛・・・し・・いま・・・す。世界・・ゅう・・・の誰よ・・りも」

 彼女の溢れんばかりの想いが籠められた言葉に、胸が一杯になった・・・。
 彼女の気持ちに答える為にも、自分ができる最良の事・・・精一杯の笑顔で自分の本当の想いを伝えた・・・。

『俺も、ルリちゃんのことが好きだよ、大好きだよ、愛してるよ。・・・家族の一員としてではなく、一人の女性として愛しているよ。ルリちゃんと一緒にいると、心が休まる・・・そんな感じがするんだ』

 ルリちゃんの瞳から、涙が溢れ流れる・・・。嬉しい時でも、泣くことがあることを初めて知った・・・。
 その時のルリちゃんの顔は、眩しいほど綺麗だった・・・。一生忘れないよ・・・その笑顔・・・。

「あり・・・がと・・・。・・・たし、嬉し・・い・・・。こ・・今・・度逢うと・・・きは、わた・・・を抱・・いて・・・ださい・・・。私の・・・い・・っしょ・・・うのお願・・・」

『ああ、約束する!! だからルリちゃん、がんばれ! 
 畜生!! 消えるなルリちゃん!!
 死ぬな〜〜!! ルリちゃん〜〜!!
 愛しているんだ〜〜!! ルリちゃん〜〜!!』

 俺が話している途中、ルリちゃんに取り付いた『遺跡』の部分から、ルリちゃんごと消えていった・・・。
 消えいくルリちゃんを見詰めながら、俺は狂ったように叫んだ・・・。



 ・・・そして、俺もついにボソンジャンプに入り、意識を失った・・・。








( 後 書 き )

 初めまして、たくみンという者です。
 今回、生まれて初めて小説というものを書きました。ハッキリいって、下手です。
 でも、こんな駄作を最後までお読み下さいました読者の皆様、どうもありがとうございます。

 この話は、『時の流れに・序章』の第26話の最後の方から物語はスタートします。
 2人の妖精のファンである自分としては、まず手始めにルリちゃんの活躍の場を大幅に増やしました。これ以上ないというくらい活躍したと思うんですが、皆様、どうでしょうか? ルリルリファンの皆様は、喜んでもらえたかな〜〜?

 シーン(空気が重い)

 ゴホン、気を取り直して次回予告をしたいと思います。
 次回は、『貴方を好きでよかった』(仮)ですので、お楽しみにして下さい。

 最後に、読んでのご感想を感想掲示板にでも書いてくれたら嬉しいです。

 今後とも、よろしくお願い致します。











代理人の感想

むう、状況がよくわかりませんね。

まずここは火星の地上だと思いますがその点について何の説明もありませんし、

また、おそらく自分の足でブローディアのすぐ近くまで移動したルリをどうして誰も止められないのか?

格納庫にあるだろう自動車なりバイクなりで整備班が飛んでいって無理矢理にでも連れ戻す、

という事が何故出来ないのか?

そこらへんをきっちりと描写しないと読者には納得してもらえないでしょう。

 

小説を書く時に絶対理解しなければいけないのは、

「読者は文章で説明してもらわなければ何も分からない」と言う点です。

作者だけが理解してる事を前提に話を進めても読者は全然付いて行けないわけで。

たくみンさんにおかれましてはそこらへんを理解することが重要かと思います。

 

追伸

装飾が多くて大変でした(苦笑)。