『漆黒の戦神』テンカワ アキトは未来からの逆行者である。

 彼は共に逆行してきた4人とナデシコの仲間達と共に戦争を『和平』という方向で終わらせた。

 しかし、彼は遺跡に融合してしまい『跳んで』しまったのだ。





 アキトが『跳んだ』先は、西暦2178年の火星。

 そこで『ドクターJ』と出会い、現在は日本の初音島という平和な島で住んでいる『天枷親子』に出会った。

 アキトは博士の助言により、天枷家の養子『天枷明人』として初音島に住んでいる。

 そんな『初音島』には『願いを叶えてくれる桜の木』という噂がある・・・・・・

 アキトの身の回りの友人達は正に願いを叶えてもらったのである。

 『朝倉音夢』の好きな相手を全て知りたいという能力

 『芳乃さくら』(現在、米国にて研究中)の純一が知っている幼い姿で居たいという願い祖母から受け継いだ『魔法』の力

 『白河ことり』の人の心を読める能力(ほぼ無差別で、人の『妄想』や『欲望』と言った余計なのまで読んでしまい頭痛とか酷い目に会った)

 『水越眞子』の姉『水越萌』の夢で昔死んだ人と会えるという能力(会いたいがために睡眠薬を大量に摂取してしまった)

 そして、『鷺澤美咲』の飼い猫『頼子』の人間の姿になって美咲の想いを届けたいという願い。
 その願いにて『頼子』は人間になり『美咲』の魂(?)を『頼子』に移して『鷺澤頼子』としてしまいアキト達の目の前に現れたのだった。

 これらの能力の裏にはすべて純一の祖母が関わっていたのだ。
 彼女は『魔法使い』であり『枯れない桜の木』を植えた張本人でもある。
 アキトや純一的に『黒幕』な人だったが、実際にアキトも可愛がってもらったから何とも言えない。
 だからと言ってアキトには『能力』など備わらなかったけど・・・・・・

 他にもアキトの周りにはいろんな人がいる。

 ことりの義姉『白河暦』、風見学園の講師でアキト達の担任。

 アキトと純一の悪友『杉並』、『ミスリル』の情報網でもコイツだけは何故か分からんらしい。

 そしてに『朝倉純一』、祖母に教わったという手から和菓子を『造る』能力誰かの夢を見せられる能力(一方的に)

 そうそう、和菓子を造る能力は、あくまでも『作る』ではない。『造る』たびに純一自身の『カロリー』が減っていくという諸刃の剣なのだ。
 しかし、純一が食べてもカロリーが戻るだけで±0カロリーなので口直しにはなるが腹の足しにはならない。

 まぁ、こんなドタバタメンバーと毎日を過ごしている訳だ・・・・・・





 待ちに待った風見祭の日がやってきた。

 もうすぐお別れという悲しみを忘れるために楽しく振舞う一同であった。

 さてさて、今回はどうなる事やら・・・・・・





 これは3会目の逆行をした『漆黒の戦神 テンカワアキト』とその仲間達のマイソロジーである。
















FULLMETAL SOLDIER



第6話 風見祭 中編












−風見学園 2年教室(レストラン)

 俺達のテーブルには先ほど注文した品々が並べられている。

音夢「わぁ・・・・・・美味しそう」

 手を合わせて絶賛する音夢ちゃん。

ことり「じゃあ食べましょうか?」

アキト「そうだね。 温かい内に食べなきゃね」

 そういいつつ皆が自分の注文した物を自分の前に並べる。

一同『いただきます』

 その言葉を合図にみんな食べ始める。

音夢「美味しい!!」

ことり「うん。 うまい!!」

美咲「こ、ことり・・・・・・『うまい!!』って言うのはどうかと思うよ・・・・・・女の子として」

ことり「そう?」

 相変わらず天然だなことりは・・・・・・(   J J J

眞子「この卵雑炊もなかなか美味しいよ。 お姉ちゃんといい勝負してるもん♪」

 そういえば姉の萌さんは鍋奉行だったからなぁ・・・・・・

アキト「萌さんは今は何してんの?」

眞子「ん? 島を離れて何か大きな会社に就職したみたい先週、スカウトされたんだって

暦「先週とは・・・・・・ずいぶん遅い募集だな・・・・・・」

眞子「ああ見えてお姉ちゃんは看護婦の資格は持ってないけど医学に関してはそれなりの知識はあったからね」

アキト「と言う事は医療系なの?」

眞子「そうみたい」

音夢「しかし、この時期にスカウトなんて・・・・・・しかも無資格で。 なんだか怪しいですね」

ことり「案外、詐欺だったりして」

美咲「うわっ、怖い・・・・・・」

アキト「詐欺ねぇ・・・・・・スカウトに来た人達ってどんな人だったの?」

眞子「私もチラッとしか見てないから、あまり分かんないけど・・・・・
   確か・・・・・・赤チョッキのちょび髭のおじさんにスーツを来た大男だったわ」

 ――カラン カラン

 その言葉を聞いて俺は握っていたフォークとナイフを皿に落としてしまった。

 そして、口をあけたまま呆然としていた。

音夢「うわぁ〜絶対に怪しいよ、それ

暦「そうだな・・・・・・ちょび髭と大男だけでも怪しいのに赤チョッキときたもんだ
  絶対に「怪しんでください」って言ってると同じものだろ?

眞子「そうなんだけど、お姉ちゃんったら怪しまないで家に入れて話を聞いちゃったのよ・・・・・・」

美咲「それは詐欺の可能性が高いですね。
   もしかして・・・・・・女の人を海外に売るブローカーかも・・・・・・

アキト「・・・・・・・・・・」

 女性陣が何やら怪しい事を連発しているが・・・・・・まさか・・・・・・まさか・・・・・・?

ことり「アキト君? もしかして・・・・・知り合いなの?」

アキト「へ?」

 まさか、ことり、俺の心を読んでしまったのか・・・・・・

アキト「い、いや人違いです、絶対に。
    そんな怪しさ120%のオヤジ2人組なんて知らないよ

ことり「そう?」

アキト「そうそう。 だから心配しないで」

 俺の記憶からあの2人は消しとくから・・・・・・










 これも宿命なのか?










眞子「ふぅ〜食べた食べた♪」

音夢「もぅ。 眞子、お行儀が悪いですよ」

眞子「あ、ごめんごめん」

 豪快に座っていた眞子が音夢ちゃんの一言で座りなおした。

暦「ところで・・・・・・そろそろ、ことり達のライブの時間じゃないのか?」

ことり「え? ・・・・・・ああっ!!もう、こんな時間!! 急がないとリハーサルに間に合わない!!」

音夢「あ、そうか・・・・・・午後からことりのライブだったけ」

美咲「ここの後始末は私達がしてるから行っていいよ」

ことり「ありがと、みんな!! ほら、アキト君、行くよ!!」

 なぜか、俺の手を引っ張ることり。

アキト「ち、ちょっと。 ことり?」

ことり「何?」

 振り返って万遍の笑顔で返してくることり。 コレで大方の男子は引っかかってるんだよな〜

アキト「何故、俺の手を引っ張る」

ことり「え゛? 忘れたの?」

 なんだか信じられないと言う顔になることり。

ことり「ほら、この前にお願いしたライブだよ」

 ライブ? えーと、えーと・・・・・・何だっけ?

ことり「アキト君がどっかの戦艦に行くって言ってたから思い出作りにやろうって言ったよ」





 ・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・

 ・・・・・・

 ・・・・

 ・・

 ・





 すっげぇ忘れてた(   J J J

眞子「あ〜あ、こりゃ絶対に忘れてたね」

音夢「見え見えですね。 顔に『すっげぇ忘れてた』って書いてますよ」

 ・・・・・・俺って隠し事に向かないタイプなんだな・・・・・・










作者『最初っから、気付けぇ!! そんな事』











 ・・・・・・何か言われたような・・・・・・(   J J J

ことり「昨日の放課後に練習したばかりだよ」

 そういえば、そんな事があったような・・・・・・

美咲「昨日の事をそんな簡単に忘れるとは・・・・・・」

暦「完全に鳥頭だな

 完全に忘れてた俺を集中非難する女性陣。 当然の事だが言い返す言葉もない・・・・・・

 俺って女性相手に言い合いで買った事ないなぁ・・・・・・










女性一同「「「「「駄目じゃん」」」」」










 うぐぅ・・・・・・(lllllll  )










ことり「とにかく!! 急がないとリハーサルまで10分も無いよ!!」

 とにかく俺を引きずっても連れて行こうとすることり。

 だが・・・・・・

音夢「あれ? でも、アキト君って確か・・・・・・」

 ん?

アキト「俺がどうしたの?」

 俺が音夢ちゃんに質問しようとすると暦先生が俺の肩にトントンと叩いてスピーカーを指差した。

スピーカー『えー。 後、3分で毎年恒例『地獄の10kmマラソン』が始まります。
      選手の方は今すぐに第2編成所まで集まって下さい。 後、8分でスタートです』

アキト・ことり「「・・・・・・・・・」」

 絶句しながらスピーカーを呆然と眺める俺とことり。

暦「こ、ことり?」

 義姉の暦先生の言葉も今のことりには届いていないみたいだ。

眞子「どうするの、アキト」

アキト「どうするって言われても・・・・・・」

 マラソンを断るしか・・・・・・

音夢「でも、10kmマラソンのポイントは高いですから、どうしてもアキト君に出場してもらわないと」

 ぐはっ 考えていた事バレバレだし。

ことり「なら・・・・・・私の方はいいよ」

一同「―――!!」

 突然のことりの発言に一同が驚いた。

美咲「でも、ことりにとっては楽しみにしてたんでしょ」

ことり「うん。 そうなんだけど状況がこんなんじゃ・・・・・・」

 と言って顔を下に向けることり。 みんなからは表情が見えない。

アキト「ことり・・・・・・ ―――っ!!」

 その時、顔を上げたことりの顔にキラリと光る物を見た。

 俺は馬鹿だった!!

 ことりがどんなに歌が大好きだって事が分かっていたのに!!

 そんなことりの誘いをすっかり忘れていた上に断るような事(勝手に決められた)をして!!

アキト「分かった!! 諦めるな、ことり!! 直ぐに片付けてくるから!!」

 突然にことりの両肩を掴み涙を流しながら(大げさ)言い寄る。

ことり「え? アキト君?」

 突然の俺の行為に驚きが隠せないことり。

暦「こら!! アキト、何しているんだ」

 義妹が襲われている(?)のに暦先生が激怒するが今の俺に関係無い!!

アキト「何も言うなことり・・・・・・直ぐに戻ってくるから!!

    俺の邪魔する者は血祭りにしてでも戻ってくるから!!

ことり「あ、うん。 頑張って・・・・・・」

アキト「舞ってろよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・

 どどどどどどどどどどどどどどど・・・・・・

ことり「舞ってないといけないの〜?」

 ことりの抗議も空しく、土煙だけを残して俺は校庭の指定された第2編成所に向かったのだった。










 アキトが去った後のレストランでは・・・・・・(3人称視点)

ことり「これで良かったのかな・・・・・・(   J J J)」

 暦に心配そうに話しかけることり。 その顔には既に光る物は無かった。

暦「な〜に、大丈夫だよ。 あいつは意外と紳士だからね、嘘は付かないよ」

ことり「そうじゃなくて!! なんか・・・・・・アキト君を騙しているみたいで・・・・・・」

眞子「騙している『みたい』じゃなくて、騙しているの!!」

音夢「そうよ、ことり。 ここでアキト君がことりとの約束を守れなかったら戦艦行きを諦めて、ことりに尽くしてくれるって!!」

美咲「なんか、ことりにアキト君を取られるのは癪だけどチャンスは無くなった訳じゃないもの」

 何だか・・・・・・危ない相談をしている女性陣。

 そう・・・・・・ことりの手に握られた目薬(某ママティチャー御使用)が全てを語っていた!!

 アキトはまんまと罠にはめられたのである。

暦「あいつは女の涙に弱いからな」

 どうやら計画の主犯はこの人のようである。

眞子「でも、アキトなら10kmぐらい直ぐじゃないの?」

音夢「それはありえるわね・・・・・15分もすれば完走できるわ」

美咲「それならリハーサルは無理でも本番に間に合ってしまいますよ〜」

ことり「せめて30分の時間稼ぎは欲しいよな〜」

 どうやら、彼女達はアキトを人間とは思っていないのだろうか?

 この計画は失敗か・・・・・・と思ったが、救いの手が現れた。

暦「心配するな諸君」

 生物教師である。(物理も兼任)

ことり「お姉ちゃん・・・・・・何したの?」

 恐る恐る聞くことり。 この人なら改造すら簡単にやってしまうのだ。

 ある意味、『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』として恐れられている。

 しかし、その暴走は全て『ことりのため』が多いのだ。

暦「な〜に、実行委員会の委員長のをな・・・・・・

 この後、グロテスクな暦の説明が続いた。

 内容は・・・・・・描写すらしたくもないしAction規制に引っ掛かるので記載しない。

 だが、18禁的内容ではないので悪しからず。

 後日、彼女は

暦『私は義妹の恋に手助けしたいからねぇ・・・・・・可愛い義妹のためだからな』

 と語っていた。

 全てを語れば純一と杉並の行動パターンも予測済みで邪魔な2人を排除したのだと言う・・・・・・

 いや〜〜〜










 女は怖い!! (某同盟はもちろんの事)










−風見学園 校庭 第2編成所

 俺はそんな策略とつい知らず萌えて燃えていた。

 ふふふのふ〜 今の俺に勝てる奴なんていねーぜ!!

純一「おっ、アキトの奴が張り切っているな〜」

杉並「背後にドリフの雷様が見える程とは・・・・・・

   アキトの奴、本気モードだな!!

 そうなのか?

 俺自身も始めて知ったぞ、そんな事。

アキト「2人とも何処に行ってたんだ?」

純一「ああ・・・・・・ちょっと」

 何か言い難そうな純一。 変わって杉並は・・・・・・

杉並「アキトよ・・・・・・三途の川の水はお肌成分に良いぞ

 俺の肩にポンと手を置いて馬鹿な事を言い出す変人杉並。

アキト「何言っているんだ? お前」

 白い目で杉並を見るが奴はどうやらボーっとしている

アキト「ど、どうしたんだ?」

 純一も杉並同様に呆けていてある意味、危ない状態だ。

アキト「とりあえず、何があったか言ってくれ」

 流石の俺も心配になり問い詰める。 すると・・・・・・

純一「ああ・・・・・・実は・・・・・・」





















−回想 中庭

 音夢達と別れた(別れさせられた)2人は途方に暮れ中庭のベンチに腰を落ち着けていた。

純一「まったく、音夢達も薄情だよな」

 パクッとお好み焼きを食べる純一。

杉並「まぁ、いいではないか・・・・・・彼女らにはこの『お祭りの礼儀』が分かっていないのだ!!」

 杉並のいう『お祭りの礼儀』とは『やけに水っぽく具を誤魔化しているお好み焼き』『タコが入って無く形の崩れたたこ焼き』『ソースだらけの焼きそば』という未完全な物を食す事である。(杉並&純一談)

 ズルズルと焼きソバを掻きこむ杉並。

杉並「この、焼きソバのオコゲがまた美味いのだ」

 焦げている麺をカリカリと齧る杉並。

アキト『別に毎年、見れる光景だわな』

純一『悲劇はその後だ・・・・・・』

 数分後、純一達が買いあさった未完全な食物は完全に2人の胃に収納された。

純一「ふぅ〜喰った喰った♪」

杉並「まぁなかなかの味だったな」

純一「いまいちな味がたまんないんだよな」

 売っている連中が聞けば殺気が沸いてくるような発言をしている中、純一の様子がおかしくなってきた。

純一「あれ・・・・・・? い・・・た・・・・っ」

 急にお腹を押さえてうずくまる純一。

杉並「ん? どうした、朝倉!!」

 流石の悪友である杉並も純一の行為に心配して声をかける。 が・・・・・・

杉並「朝倉!! あさく・・・・ら・・・・・くっ、イタタタタタ」

 杉並もお腹を押さえてうずくまり始めた。

純一・杉並「「イタタタタタタタタ」」











−回想 保健室

保険医「急性胃炎だね」

 運びこまれた保健室の先生(女性)にそう言われた。

純一「そ、それって・・・・・・」

保険医「ようは食べすぎ」

アキト『自業自得じゃん』

杉並『まだ、話は終わってないぞ』

 「食べすぎ」にホッとしたのか純一は反対側にいる悪友を見て天上を見た。

純一「・・・・・・知らない天丼だ」

杉並「有名な台詞だな」

 某根暗のキレ安い主人公が言ったヤツだな。

純一「言ってみただけだ。 ところで・・・・・・それはなんだ?」

 杉並の方には目を向けずに質問する純一。

杉並「それとは? コレの事か?」

 その物体を指差す杉並。

杉並「良くぞ聞いてくれた。 これはな『天丼の被り物』というものだ」

純一「それは分かっている。 何故、それを被っているんだ?」

杉並「『知らない天丼だ』と言わしたかったから

 もう、言いました。

純一「・・・・・・もう、いい。 タダでさえ腹が痛いのに・・・・・・」

杉並「そうか? 少しは痛みを紛らわそうとおもったのだが」

純一「逆効果だよ。 ストレスで胃がキリキリする」

???「なら、すぐに良くしてやろうか?」

純一・杉並「「へ?」」

 突然の第3者の声に流石の杉並も呆気を取られる。

 2人が声の主を見つけると、そこには『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』が立っていた。

 そして、利き手には鋭いメスの姿が・・・・・・





















−風見学園 校庭 第2編成所

純一「それ以降の記憶が無くて、気付けばココにいたんだ

アキト「・・・・・・・・・・」

 俺はその話を聞いて口を空けて呆然とするしか他ならなかった。

純一「しかし、どうしてココにいたんだろう?」

杉並「ふむ・・・・・・もしやUFOの仕業では?

純一「いや、それならサークルが残っている筈だ

杉並「となると、やはりUMAの仕業としか言いようが無い

アキト「流石にそれは無いと思うぞ・・・・・・」

純一「そうだ!! この出来事を『アンビリーバボー』に投稿しようぜ

杉並「『世界まるみえ』や『まさかのミステリー』でもいいな。 よし、そうと決まれば膳は急げだ!!」

純一「よっしゃ!! 行くぞ、杉並!!」

杉並「合点でぃ!!」

 杉並って江戸っ子だったのか!!

 何て言っている場合じゃない。 ココで2人を止めなければ被害が増大してしまう。










↓アキト心理チャート図

2人が投稿→

タダでさえ『一年中、桜が咲いていた』ミステリーな島でのミステリーが採用されない筈が無い→

取材が来る→

まず、2人がUMAこと『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』にお仕置きされる→

取材陣が『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』と接触する→

次の日、取材陣が行方不明→

その間、取材陣は『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』の実験材料にされる→

後日、初音島で取材陣が発見される→

取材陣にトラウマができる→

そして、それがミステリーになりEndless→

後日、この事がマデューカス中佐の耳に入る

結果、俺が中佐から6時間以上の説教を受ける破目になる

つまり、俺、ピィィィィィンチ!!













 やばい!!やばすぎる!!

 中佐ならやりかねん!!

 あのネチネチした姑みたいな説教を6時間などと!!

 『あの』宗介だって根を上げたほどだぞ!!

 そんなのに俺が耐えられるものか!!

 早く阻止しなければ!!

 ――がしっ

 決断をわずか0.5秒で下した俺は直ぐに2人の腕を掴んでいた。

純一「どうした? アキト」

杉並「我々は今すぐに投稿用の葉書を買いに行かなければならないのだ」

 今時になって葉書かよ・・・・・・って言っている場合じゃなかった。

アキト「よ〜く思い出せ、2人とも。 何か思い出すはずだ」

純一「と言われてもな〜」

杉並「何を思い出すのだ?」

アキト「ほら、気絶するまえに何か見ているだろ」

純一「何かと言われても・・・・・・」

杉並「うむ、メスを持った暦先生以外に思いつかんが・・・・・・」

 それだよ、それ!!

 と大声で叫びたいのをおさえつつ冷静に対処する。

アキト「ほら、それならば犯人は暦先生じゃないか」

純一「何を言っているんだ?」

杉並「暦先生がメスを持っているなど当然の事ではないか

 だ〜か〜ら〜それが怪しすぎるって事!!

 と叫びたいのも競技前なので抑える。

アキト「いや、だからね。 先生が保健室でメスを持っている自体、怪しすぎるんじゃないのか?」

純一「まさか、あの優雅で清楚で美しい暦様がそんな事をするはず無いぞ」

杉並「朝倉の言うとおりだ。 しなやかで繊細で日の光より輝いてる暦様を疑うのか貴様!!」

 駄目だ、完全に洗脳されていやがる・・・・・・

 恐るべし『D.C.のイネス・フレサンジュ』











 今後は彼女の行動に気を付けよう。










 なんとか、2人を説得に成功したのも束の間、スピーカーから実況の声が響いた。

実況『さぁ〜これから、待ちに待った『地獄の10kmマラソン』!! だが、ここでお知らせがあります!!』

 なんだ? お知らせって・・・・・・

純一「何なんだ? お知らせって」

 俺と同じような事を言った純一が杉並を問い詰める。

杉並「何故、我輩に聞くんだ。 朝倉」

純一「午前中に同じような事があったからだ

 だったな。

アキト「本日、前科一犯って訳だ」

杉並「ふっ愚問だな。 我輩は10kmマラソンに手を出した覚えもないし依頼も無かった」

 依頼があったらヤル気だったんかい!!

 というツッコミを入れると本気でやりそうなので抑えておく。

純一「なら、何なんだ?」

 次の瞬間、出場者達の耳に恐るべき事が入ってきた。

実況『え〜実行委員長より『10kmマラソン』を取りやめにしました

 わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 周りの出場者達が喜び叫んでいる。

杉並「ふむ・・・・・・妙だな」

純一「どうしたんだ? 杉並」

 喜んでいた純一が聞いてくる。

杉並「我輩の情報では実行委員長、並びに理事長達はマラソン観賞が趣味だ」

純一「だから?」

 鈍いな純一。

 やはり、さっきの洗脳を解くためのモンゴリアンチョップ療法が効いているのか?

 多少ズレて延髄に入っていたが問題ないだろう。

アキト「だから。 マラソン観賞が趣味の連中がマラソンを中止する筈がないって訳だ」

純一「なるほど〜」

杉並「まだ、続くみたいだぞ」

実況『しかし!! ご安心ください!! 新たに『20kmマラソン』を開催します!!

 わぁぁぁぁ・・・・・ブーブーブー ブーブーブー

 突然の宣言に騒ぎがブーイングに変わっていく。

杉並「やはりか」

 予想は的中したが、幾らなんでも急すぎるぞ。

アキト「何か悪の陰謀を感じる・・・・・・

実況『えーご静粛に。 ちなみに『10kmマラソン』出場者は強制参加ですので』

 ぶーぶーぶー ぶぶぶのぶー

 まるでおならの様なブーイングだな。

実況『ポイントは100倍になります。 つまり、1位は優勝確実です!!』

 一世代前のパラエティクイズ番組じゃないんだから・・・・・・

 ブーブーブー ぶっぶっぷ〜

実況『反抗者には暦教諭の『凄い事』がありますので悪しからず

 ブーブー ピシッ ・・・・・・シーン・・・・・・

 あっ、大人しくなった。

 まぁ相手が悪いわな。 あの暦先生が相手なら仕方ない事だ。

実況『はいっ。 納得してもらえたので、そろそろスタートです』










 何やかんや言いつつもスタート地点に集まる選手達。

 リハーサルスタートまでは残り2分も無い。 と、なれば・・・・・・

 ぶつぶつ呟いている横では純一と杉並が何やら細工をしている。

純一「杉並、何しているんだ?」

杉並「ふっ。 こういう物は頭を使うだよ」

純一「頭じゃなくて体力で勝負しろよスポーツ万能野郎が」

杉並「ことり嬢のライブを見たくないのか?」

純一「手伝うぞ」

 お前はプライドはないのか? ・・・・・・って何で俺の腰にロープを縛る?

 俺の腰はロープで縛ってありロープの先端を杉並と純一が握っている。

 つまり俺に引っ張ってもらおうという魂胆なのだろうが・・・・・・

アキト「自分の足では走らんのか?」

純一「かったりぃ」

 でた、D.C.ならではの天下の宝刀『かったりぃ』が!!

実況『それでは・・・・・・位置について・・・・・・』

 おっと、そろそろ時間だ。 仕方ないロープを解いている時間が勿体無い。

 ことりの涙に賭けても勝ってライブに参加してやる!!!

アキト「とにかく、ちゃんと捕まってろよ。 後で保障しないからな!! ・・・・・・特に純一!!」

 杉並の足と純一の足を見比べて純一に再度の警告をする。 と同時に・・・・・・

実況『よぉぉぉぉぉぉい どぉぉぉぉぉぉぉぉぉん!!』

純一「それってどういう事だ・・・よ・・・・・・ぐぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ

 ドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!

 次の瞬間、3人の姿は消えていた。

一同『す、すげぇ・・・・・・』

 30秒後・・・・・・

実況『ただ今、折り返し地点を通過した模様です

 折り返しと言う事は約10km、時間はまだ一般生徒全員が校門を出終わったすぐの時点であるのだ。

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

実況『今、連絡が来ました。 早くも先頭グループが戻ってきました!!

 まだ1分も経っていない。

 ドドドドドドドドドドドドド・・・・・・・

 地響きが少しずつ大きくなっていく。

実況『え〜実行委員会より緊急のお知らせです。
   校門付近で待ち構えている方々は大至急に非難して下さい。
   『天枷アキト警報 レベル8』が発生しました!! 死人が出ますよ〜

 ガヤガヤガヤガヤ キャーキャー

 実況の警告も空しく当たり前のように校門に集まる民衆。

実況『まったくもう・・・・・・知りませんよ・・・・・・』

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

実況『やれやれ、わざわざスカウトをサボって来てやったのに無視ですか。 まぁいいでしょうギャラ分は働きましたからね

 といいつつポケットから出したチョビヒゲ椅子に掛けてあった赤いチョッキを装着してメガネを付けた実況の人は帰っていった。

 つーか、誰が連れてきたんだ? この人を・・・・・・・









−初音島 某所

杉並「はははははは、素晴らしい走りではないか。 アキトよ」 ←犯人

 時間軸はずらしスタート直後の俺達の状況である。

 無論、俺は走る事に集中してこの時語っていた事は覚えてない。

 ちなみに杉並達の言葉は聞こえてない。

純一「ぐががががががかっ」

 何やら純一が五月蝿い。 その理由とは・・・・・・

 ――ガリガリガリガリガリガリ

 普通の人間ではこのスピードには付いていけない。

 つまり・・・・・・・顔面から引きずっているのだ。

純一「ぐががが、ぐがっ ぐががががががが グガァ〜

 何やら言っているようである。

杉並「ふむふむ。 『何故、お前だけ無事なんだ。 杉並〜』って言ってるようだな」

 訳せたのかよ。

杉並「ふっ、愚問だな朝倉よ」

 俺は知っている・・・・・・杉並がローラーブレード装着済みだと言う事を。

 だから注意したのに・・・・・・

純一「グガッ ぐがががががががががが ぐがぁぁぁぁぁぁ!!

杉並「何々『何ぃ そういう事は早く言ってくれぇぇぇぇぇぇぇ!!』とな? はっはっはっ、そういう所は抜かりないのだよ」

 ・・・・・・・・俺がハイスピードで走る事は知っていたのかよ・・・・・・

杉並「全ては計画通りだ」

 ちなみに後日、知った事だがプログラムが被らせた犯人もコイツらしい・・・・・・

 とりあえず、事実を知った時点で殴っといた。










−風見学園 校庭

 実況が逃げているのも知らない野次馬は俺達の到着を待っていた。

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

野次馬A「おっ来たみたいだぞ」

 野次馬の1人が俺達の姿を確認したらしく校門に急ぐ。

野次馬B「俺達も行こうぜ」

 ワーワー キャーキャー

 直ぐに集まりだしている野次馬諸君。

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

アキト「ん? 何だあの人だかりは」

 流石の俺も前方だけは確認できた。

 校門に集る人、人の数の多さ!!

杉並「ふむ、まだスタートして1分も経ってないな・・・・・・」

アキト「1分!? 少し時間がかかったな」

純一「1分でも凄いと思うぞ・・・・・・」

 ――ズルズルズルズルズル

 途中で何とかひっくり返って背中を引きずられている純一。

 でも、この状況で時間を確認できる杉並って・・・・・・

純一「と、とりあえず、これでことりのライブには間に合ったか・・・・・・」

 そうだった!!

アキト「2人とも、しっかり捕まってろよ。 表彰式は後だ!!

純一「え゛?」

杉並「さぁ行け!! アキトよ!!」

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 杉並の言葉の直後、俺はさらに加速した。
純一「これ以上だと内臓がぁぁぁぁぁぁぁぁ」

 とりあえず、純一の事は無視しておこう。

野次馬C「キャー アキトさぁぁぁぁん」

野次馬D「素敵ぃぃぃぃぃ」

 何やら言っているようだが地鳴りの音で聞こえない。

野次馬A「な、なぁ・・・・・・」

野次馬B「あ、ああ・・・・・・もしかして・・・・・・・」

野次馬『突っ込んでくるぅぅぅぅぅぅ!?』

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ――わらわらわらわらわら

 わらわらと逃げ始めるが時、既に遅し!!

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん

 走った衝撃ず衝撃波となり校庭にあるもの全てを吹っ飛ばした!!

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 そして、走り去っていく・・・・・・

 目的地は特設ステージ!!

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 走り去った後の校庭は・・・・・・・

 ――ひゅるるるるるるるる

 通り風が通るほど寂れてしまった。





















−風見学園 特設ステージ (3人称視点)

 校庭とは別の場所に作られた特設会場ではことり達のライブのリハが始まろうとしていた。

音夢「暦先生が仕組んでくれたおかげで・・・・・・」

眞子「アキトは来ない♪」

美咲「この事でアキト君を問い詰めて〜」

美春「戦艦行きは無し無しです〜♪」

ことり「み、みんな・・・・・・」

 何故か喜んでいる女性陣に美春まで合流していた。

 なんだか彼女達が某同盟のように見えた瞬間である。

 しかし、ことり1人だけは気難しい顔をしている。

暦「どうした、ことり? アキトがココ―――初音島に居てくれるチャンスなんだろ?」

 流石は義姉というのだろうか、ことりの異変に誰よりも先に気付いた。

ことり「う、うん。 アキト君が居てくれる事は嬉しいよ・・・・・・でも、アキト君にもやらないといけない事があるでしょ?」

 ことりの言葉に一同が『しん・・・・』と静まる。

ことり「私達はアキト君の何も知らない。 アキト君が何をしたいのか知らない。 何をするのかも知らない」

 ことりの演説は続いた。

ことり「でも、アキト君は私達のために一生懸命に尽くしてくれた・・・・・・そんな私達がアキト君を束縛したらいけないと思うの」

一同『――――っ!!』

 ことりの正論に一同が気付く。

 アキトは自分達にして来てくれたが自分達はアキトに何も返してない、と言う事に・・・・・・

 『束縛』と言う言葉が一同の胸を貫いたのだ。

 ここらへんが『某同盟』と違う所である。(爆)

 アキトもいい人達に出会えたものである。

音夢「確かにね・・・・・・ことりの言うとおりだわ」

眞子「アキトは物じゃないものね・・・・・・」

 アキトを恋愛対象にしていない2人はあっさりと頷いた。

美咲「確かに、ことりの言うとおりだけど・・・・・残された私達はどうなるの!!

 まるで恋愛ドラマのワンシーンのようにことりに言い寄る美咲。

ことり「美咲!! いつまでもアキト君に甘えてちゃ駄目なの・・・・・・」

 そこで一呼吸置き美咲が落ち着いたのを見計らって続ける。

ことり「出会いがあれば別れは必ずある。 でも、だからって別れを何時までも惜しんじゃいけないと思うの」

美春「白河先輩・・・・・・」

ことり「私だってアキト君は好きだよ。 『LIKE』じゃなくて『LOVE』」

美咲「私だってそうだよ!! アキト君は好きだよ」

ことり「なら・・・・・・好きなら、アキト君のする事を見てみようよ」

一同『――――っ!!』

音夢「それは・・・・・・アキト君に戦艦に行く事に賛成と言う事ですか?」

ことり「ううん。 『戦艦に行く事』じゃなくて『アキト君のする事』に賛成なの」

眞子「変わりないんじゃ?」

ことり「戦艦に乗るって事は何か目的があるんじゃないかな? ミスリルの指令とは別にアキト君自信の目的が

暦「確かにあいつ―――アキトが簡単に初音島を出るはずないもんな。 相当な目的があるんだろ」

 義妹のフォローに入る義姉の暦。 どうやら暦はことりの意見を象徴したいようだ。

美咲「アキト君のしたい事か・・・・・・ そういえば、ことりって昔に『人の心を読める能力』が無かったけ?」

ことり「うん。 今でもあるけど?」

美咲「なら、アキト君のしたい事って分かるんじゃないかな?」

美春「あっ、そーか。 白河先輩には分かるんだぁ」

 パタパタと見えない尻尾を振りながらことりにすがり付く『わんこ』こと美春。

 一同もことりの発言を楽しみにしている。

ことり「うん・・・・・・実は・・・・・・」

 その時だった。

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

 ドドドドドドドドドドド・・・・・・

音夢「な、何なの?」

眞子「地鳴り?」

暦「もしや・・・・・・」

 どっかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ

 壁をぶち破って何者かが参上した!!

 そう・・・・・・アキトである。

アキト「ハァハァハァ・・・・・・間に合った?」

 顔を上げてステージを見上げるアキト。

 そこには笑顔でグットサインしていることりが

ことり「ぎりぎりセーフ」





















−風見学園 特設ステージ

 なんとか合流に成功した俺はともちゃんに渡されたステージ衣装に着替えてリハに参加した。

みっくん「わぁ、世界記録保持者のアキトさん。 凄いお似合いですよ」

アキト「ちょっと待て。 『世界記録保持者』ってどういう意味だ?」

ともちゃん「そのままの意味ですけど?」

ことり「アキト君・・・・・・『20km 58.69秒』で走れば誰だってそう思うけど」

 ちなみにステージ上には俺達しかいない。

 音夢ちゃん達には悪いが即刻退場してもらったのだ。 気絶している純一をとピンピンしている杉並を連れて。

みっくん「でも、2000mを約1分ですから・・・・・・」

ともちゃん「分速20kmで時速は・・・・・1200kmだよ!!」

 確かに・・・・・・人外の記録だな(   J J J











 などと語っている間にリハが終わり直ぐに本番となっていた。

ことり「〜♪ 〜〜〜♪ 〜〜♪」

 わぁぁぁぁぁぁぁぁ

 ことりの歌が終わると同時に歓声が物凄く凄くなる。

 俺・・・・・・大丈夫かな?

ことり「んじゃ、次いくよ!! アキト君」

 ことりに呼ばれて俺はハッと音楽が変わった事に気付きマイクを握る。

 ちなみに俺の担当はギター&ボーカルだ。

アキト「君の手で〜 切り裂いて〜 遠い日の〜記憶を〜」

ことり「悲しみの〜 息の根を止めてくれよ〜 さあ!!」

アキト・ことり「「愛に焦がれた胸を貫け〜」」

 ――〜♪ 〜〜〜♪ 〜〜♪

 ちなみにこの曲を選考したのはことりだった。 理由は『俺みたいだから』だと・・・・・・

アキト「明日が来るはずの空を見て、迷うばかりの心 持てあましている」

ことり「傍らの鳥がはばたいた、どこか光を見つけられたののかな」

アキト「なあ お前の背に俺も乗せてくれないか〜」

ことり「置き去りにして 優しさから遠ざけて〜」

アキト「君の手で〜 切り裂いて〜 遠い日の〜記憶を〜」

ことり「悲しみの〜 息の根を止めてくれよ〜 さあ!!」

アキト・ことり「「愛に焦がれた胸を貫け〜〜!!」」

 わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

 お客さんのテンションも上々のようだ。 次は俺1人かよ・・・・・・

ことり「アキト君、頑張って」

 ことりが小さな声で応援してくれた。 とりあえず頑張るか・・・・・・

 ――〜♪ 〜〜♪ 〜〜♪

 俺の選考した曲のイントロが流れてきた・・・・・・その曲とは・・・・・・

アキト「広がる宇宙の中 Can you feel? 小さな地球の話を〜しよう。 Tell me the truth 信じてた未来が〜 崩れ去ろうとしてる

    悲しみをくり返し〜 僕らは〜何処へ行くのだろう? 今1人1人の胸の中〜 目を覚ませ The time to go 強くあるために〜

    また護ることと戦うこと〜 Dilemmaは終わらない… 走り続けても The End justiΦ's the means 〜♪

    明日のこの空さえ Keep your real 永遠じゃないかもしれない Over again メッセージを送る 秒読みは始まった…

    僕らには〜 まだきっと〜やるべきことがあるのなら… 今1人1人の胸の中〜 呼び覚ませ The way you go 真実を探せ〜

    また信じること疑うこと〜 Dilemmaはキリがない… さまよい続ける The End justiΦ's the means 〜♪」

 ――〜♪ 〜〜♪ 〜〜♪

美咲「アキト君、歌がお上手ですね〜」

音夢「確かに・・・・・・」

純一「でもさ、この曲ってアキトが選曲したんだろ?」

眞子「うん? ことりはそう言ってたけど?」

純一「これってあの曲だろ?」

美咲「あの曲?」

 お嬢様の美咲は知らないようである。

アキト「悲しみを〜くり返し〜 僕らは何処へ行くのだろう? 今1人1人の胸の中〜 目を覚ませ The time to go 強くあるために〜

    また護ることと戦うこと〜 Dilemmaは終わらない… 走り続けても The End justtΦ's the means 〜♪」

 心なしか笑顔の俺であった。 その脇では・・・・・・

美春「お兄ちゃんね日曜の毎朝6時半から9時まで見てるんですよ

眞子「まさか・・・・・・グランセイザーからナージャまで?」

美咲「何々? ぐらんせいざーって何なの?」

 流石、お嬢様・・・・・・知らないようである。

 ちなみに鹿児島では・・・・

 6:30〜 超星神グランセイザー

 7:00〜 クラッシュギア

 7:30〜 スーパーヒーロータイム 爆竜戦隊 アバレンジャー (特捜戦隊 デカレンジャー)

 8:00〜 スーパーヒーロータイム 仮面ライダー555 (仮面ライダーブレイド)

 8:00〜 明日のナージャ (2人はプリキュア)

 ってなっている。 この設定でいくのでよろしく。

 つーか、特捜戦隊って・・・・・・ぶっちゃけてネタつきた?(失礼)

音夢「つーか、アキト君。 見ているんだ・・・・・・18にもなって」

美春「はいっ。 ちゃんとDVDに録画していますよ

 もちろん、留守録なんかに任せて置けないから直接で録画している。

純一「なんか、意外だな」

眞子「確かに。 あのアキトだもんね〜」

杉並「ふっ 素晴らしいではないか・・・・・・」

純一・眞子・音夢「「「は?」」」

 突然の杉並の登場と発言に戸惑う3人。

杉並「特撮!! それは現代の世間を見事に映し出す物語!! アニメ等では表現できないリアルさが素晴らしいのだ!!」

 杉並の演説にタジタジの3人。 俺は何となく分かるぞ!!

美春「でも、お兄ちゃん・・・・・・『明日のナージャ』視て号泣していたし・・・・・・

純一・眞子・音夢「「「え゛・・・・・・」」」

杉並「あの作品もまた、中世の人々の心理等を語った素晴らしき作品だ。 我輩も何度、号泣したことか・・・・・・」

美咲「何? 何? 何の話なの〜〜〜」

 1人勝手に語りだす杉並に1人話についていけないお嬢様。

 そういえば眞子はお嬢様なのに何で知っているんだろう?

眞子「弟が見ていたの」

 あっ。 そういえば弟の智也君がいたっけ・・・・・・(アニメ第7話参照)

音夢「でも、信じられないな〜」

美春「なら今度、証拠のビデオを見せましょうか?」

純一「証拠のビデオ?」

美春「はい♪ お兄ちゃんが毎週、欠かさず7:57頃にやっている事です!!

眞子「そ、それって・・・・・・」

美春「もちろん、歌ってますよ」

音夢・純一・眞子「「「・・・・・・・・・・」」」

 何故か空いた口が塞がっていない3人。

 ――〜♪ 〜〜♪ 〜〜♪

 また、新しい曲が流れ始める。 その曲とは・・・・・・

音夢「まさか・・・・・・」

純一「アキト君、本気!?」

眞子「あのアキトが・・・・・・」

美咲「アキト君、がんばって〜」

美春「行け逝け!! お兄ちゃん!!」

 何やら落ち込む3人に応援してくれている2人。 とりあえず応援に答えよう。

杉並「我輩も手伝うぞ!!」

 と言いつつステージに立つ、杉並。

 突然の乱入にことりもポカンっと呆けているがお構いなしだ!!

アキト「逝くぞ!! 杉並!!」

杉並「合点でぃ!!」

 ――〜〜♪ 〜♪ 〜〜〜♪

アキト・杉並「「アフアフアフアフ アフレンジャー!!」」

 笑顔で踊りながら歌う俺達。

一同『・・・・・・・・・(   J J J)』

 どうやら会場が静かだが歌うのはやめない。

アキト・杉並「「Action戦隊 アフレンジャ〜〜〜」」

 振り付けも間違いは無い。











 もちろん爆竜戦隊の方も熱唱しました。(まる)










to be continued







この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。







−後書きコーナー

 拝啓

 約2ヶ月ぶりのFULLMETALです。

 やっと1日目が書き終えました。

 次は2日目のミスコンを書くだけで風見祭編が終わります。

 そしたら、直ぐにナデシコ密航編です。

 さてさて今回は祝!! アフレンジャー、FULLMETAL進出!!』でした。

 といっても、今回はラストにちょい役でしたが・・・・・・

 それよりも強烈だったのが『D.C.(ダ・カーポ)のイネス・フレサンジュ』の登場(爆)

 事実、原作でも本人自身が『改造するよ』みたいな事を発言しているので強ち冗談ではすまないだろう。

 作者的には結構、好きなキャラだ。 しかも、重度のヘビースモーカーで人妻で教師で美人姉妹のシスコン。

 こんだけ揃ってりゃ十分でしょう。(何が?)

 さてさて、今回アキトが歌った曲ですが・・・・・・

 まぁ誰でも分かる様な物でしょ。 分からなかったら、ある意味『恥』ですね。(何の?)

 この物語のアキトをイメージして選曲しました。(作者の好み)

 もちろん。 7:57頃はTVの前で踊っています。 もちろん歌って♪

 でも、踊りがマスターできない・・・・・・それなのに最終回・・・・・・

 マジで特捜戦隊ってネタつきているだろ・・・・・・(かなり失礼ですよ)

 まぁ、色々と伏線を残して次回に行こうかと思います。

 それじゃ、次回にお会いしましょう。

2004年01月29日



 敬具










 えーここからはネットカフェより投稿直前に掲示板を読んで書いているあとがきです。

 ナツキさんより「妄想戦士」という名を認定(?)され喜んで良いのか悪いのか分からない気持ちです。

 とりあえず今回のアフレンジャーネタはあくまでも「ちょい役」というか「FULLMETAL」でのアフレンジャーネタの伏線です。

 この世界でもアフレンジャーという特撮が存在しており、なおかつアキトはDVDに録画保存しているほどファンだという事です。

 そこらへんはご了承下さい。

2004年02月03日



 敬具









管理人の感想

TAKUMAさんからの投稿です。

なんだかすっかり、アフレンジャーが有名になっちゃって・・・

いや、まあ別にいいですけどねぇ(苦笑)

冒頭にある、登場キャラの説明文はそろそろ外してもいいんじゃないんですかね?

特に変更が無いのであれば、長々と同じ文章を書く必要も無いでしょうしね。

 

それにしても、時速1200km・・・・・・・・空気抵抗はどうなってるんだろ(苦笑)

というより、純一は死ぬだろ、普通(汗)