『漆黒の戦神』テンカワ アキトが『跳んだ』先は、西暦2178年の火星。

 そこで『天枷親子』に出会った。

 アキトは博士の助言により、天枷家の養子『天枷明人』として初音島に住んでいる。

 そして『朝倉純一』を始めとするいろいろな人物と出会った。

 まぁ、こんなドタバタメンバーと毎日を過ごしている訳だ・・・・・・





 やっとの事で懐かしいナデシコの元に到着したアキト。

 これから出会う人達に心躍らす純一達。

 暴れたくてウズウズしている宗介。

 そんな宗介に首輪をつけている飼い主―――かなめ。

 そんなメンバーの中、誰として緊張感が無かったのだった。

 さてさて、今回はどうなる事やら・・・・・・





 これは3回目の逆行をした『漆黒の戦神 テンカワアキト』とその仲間達のマイソロジーである。
















FULLMETAL SOLDIER



第10話 『鋼』の銘を背負う者 前編












−地下ドック ナデシコ

 なんで、こうなるんだろう・・・・・・

杉並「ミスタ〜〜〜〜!!」

プロス「おおっ、杉並さんではありませんか〜〜〜〜!!」

 ――がしっ

 出会い頭に抱き合うオッサンと変人。

 他のみんなは既に引いている。

 えっ、いきなりすぎて理解できないから、説明しろ?

 まぁ、ドックに着いた俺達を出迎えたのが毎回の事だがプロスさんだった訳だ。

 プロスさんといえば事務関係のトップとも言っていい地位にありながら、何故に案内役として来たのだろう?

 後日、プロスさんにそれと無く聞いてみたら、暇だったらしい・・・・・・

 そんな事でやって来たプロスさんと杉並の目が合ってから数秒後・・・・・・

アキト「―――こうなった訳だ」

美春「何、ブツブツ言ってるの? お兄ちゃん」

アキト「気にするな。 ただの幻覚だ」

美春「幻覚?」

アキト「あ・・・・・・いや、幻聴だ」

 危ない、危ない。

 それよりも・・・・・・あの抱き合ったままの2人を何とかしないとな・・・・・・

 しかし、何処で知り合ったんだ?

純一「杉並、知り合いか?」

 おおっ、ナイスな質問。

音夢「―――って言うか、気持ち悪いから離れなさい!!」

 当然のように怒鳴る音夢ちゃん。

 その後ろでは美咲と眞子が『珍しい物を見る目』で2人を見ている。

 さらに後ろでは大きな冷や汗をかいていることりが苦笑いしていた。

美春「ねーねー、お兄ちゃん。 あーゆーのってホモって言うんでしょ? 美春、本物見るの初めてですぅ〜」

アキト「美春、正しく言い直すならゲイの方が効果的だぞ」

美春「なるほど〜 分かった!!」

 うんうん。 素直なのは結構な事だぞ。

 ―――って、俺、義妹に何を教えているんだろうか・・・・・・

 注:アメリカ(外国)では一般的に『ゲイ』が使われているらしい。 『ホモ』は『homo sapiens』(人類)という意味が強いみたい。

   まぁ未確認情報ですけど・・・・・・

プロス「あの〜、皆さん。 私はホモでもゲイでもありませんよ」

 相変わらずの営業スマイルで否定しているプロスさんだが・・・・・・

かなめ「抱き合ったままで説得力ないって・・・・・・」

 げんなりしながらツッコミを入れるかなめちゃん。

 つーか、早く離れろよ。 義妹の衛生教育に問題が出るだろ。

杉並「ああ、すまんすまん」

 と、言いながら離れる2人。

純一「さっきも聞いたが、知り合いなのか?」

杉並「何!? ミスターを知らないと!!」

 純一の何気ない言葉に衝撃を受けたポーズを取る杉並。

 何かワザとらしいぞ・・・・・・

純一「知るわけないだろ」

 当然だ。

音夢「杉並君と親しいようですけど・・・・・・」

杉並「まったく、ドイツもコイツも無知な連中だ」

美咲「杉並君の事なんか分かりませんよ〜」

 確かに、こいつほど謎な存在といったら『謎邪夢』ぐらいだろう。

秋子『あらあら』

 ―――えっ!? 何か今、聞こえたような・・・・・・・

 右左確認するが俺達以外に誰もいない。 気のせいか・・・・・・

眞子「・・・・・・あっ、思い出した!!」

 プロスさんの顔を突然にジーッと見ること1分、何か思い出したようだ。

アキト「どうしたんだ? 眞子」

眞子「ほら、前に話したでしょ。 家に来た・・・・・・」

美咲「女の人を海外に売るブローカーさん!!」

 眞子の話が終わらない間に美咲がとんでもない事を言う。

 あまりの発言に流石の杉並とプロスさんが固まっていた。

ことり「そういえば言ってましたねぇ・・・・・・」

かなめ「それ、本当!?」

 本当だったら怖いって・・・・・・

宗介「―――と、言う事は千鳥達を海外に売るつもりか!?」

 ――ジャキ

 隠し持っていた愛銃のグロックを取り出しプロスさんに向ける宗介。

 やっぱり、持っていたんだな・・・・・・お前。

 その前に信じるのか?

かなめ「宗介!! こんな女の敵、殺っちゃっていいわよ!!」

宗介「了解した!!」

アキト「ちょ、ちょっと待った!!」

 流石に撃ちそうだったので止めに入る。

 つーか、俺もそんな会話していたの(強制的に)忘れていたからなぁ・・・・・・

プロス「ははははははは、これはこれは・・・・・・とんだ誤解をなされているようで・・・・・・」

 かなり危険な誤解ですよ。

プロス「申し送れました。 私、ネルガルの会計監査をしておりますプロスペクターと申します。 気安くプロスさんとお呼び下さい」

 まだ、自己紹介していなかったけ・・・・・・俺達って毎回、基本的な事を抜かしているよな・・・・・・

眞子「んで、そのプロスさんが何で私のお姉ちゃんをスカウトしたの?」

プロス「ああっ、そう言われれば萌さんの妹さんでしたねぇ〜 いやいや、私とした事が忘れていたとは・・・・・・」

 『水越萌』19歳。 風見学園の卒業生で現在はネルガルにスカウトされたらしい。

 まぁプロスさんが直々にスカウトに来たという事はナデシコ所属だろうけど・・・・・・

 『D.C.』でのポジションは『超マイペースなオトボケお姉さんキャラ』

 特徴は眞子と同じ青系のロングヘアー。

 身長:159cm 87/57/86 (公式記録) でボンキュボンのナイスバディ♪

ことり「・・・・・・・・・・」

 そんな事を考えていると、ことりの白い視線に俺は気付いた。

アキト「・・・・・・あの、ことり・・・・・・さん?」

 何だか彼女のオーラに俺は自然に敬語になっていた。

ことり「・・・・・・アキト君のエッチ」

 ぐはっ

 頼むから、勝手に人の心を読むのは止めてくれ・・・・・・

プロス「彼女は我がナデシコの医療班にスカウトしたのです」

眞子「お姉ちゃん、医師免許ないけど?」

プロス「はっはっはっ。 流石に免許を持つ方を雇うと人件費が高くつきますので少なからず医学の知識のある彼女をスカウトしたのです」

 もちろん、設備か完備しておりますよ、と自慢げなプロスさん。

 そういえば萌先輩の事でうやむやになっていたが、杉並とプロスさんの接点を聞いてないな・・・・・・

杉並「なんと・・・・・・非公式新聞部に所属している朝倉が知らんとは・・・・・・」

 今だにショックしているし、しかも純一の奴、何時からあんな変な集まりに入ったんだ?

純一「何時から俺がそんなのに入ったんだ!!」

杉並「そう・・・・・・この人こそ・・・・・・」

純一「人の話を聞けよ・・・・・・」

 純一の抗議も空しく杉並が話を進めていく。










杉並「この人こそ、我が非公式新聞部を発足させた、その人なのだ!!」

一同「うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」










 驚いたのは俺を始め風見学園の生徒達である。

 無論、1番に驚いているのは女性陣なのだが・・・・・・

かなめ「へぇ〜 この人が噂のお騒がせ連中の元締めって訳?

プロス「はっはっはっ。 私も若かったですねぇ・・・・・・いろいろ、やりましたよ。 そう、イロイロと

 そこでニヤリと微笑むプロスさん。

 お願いですから、意味有りげな笑みは止めて下さい。

宗介「あの新聞部はそんなに歴史があるのか?」

杉並「いや、我輩が2代目だ

 ・・・・・・・・・・はい?

アキト「2代目?」

杉並「そうだが?」

アキト「あの、プロスさん。 発足したのは何時なんですか?」

プロス「え〜 確か・・・・・・数十年前ですかね?」

 数十年前? まぁ、この人の過去なんて闇の中だから突っ込むの止めとこう。

杉並「それを我輩が再建したのだ」

 そんな過去が・・・・・・(   J J J

音夢「そのお陰で私達の仕事が一向に減らないですけど・・・・・・」

ことり「凄く迷惑な話だよね」

 毎度、非公式新聞部に悩まされている女性陣が愚痴を漏らしている。

 さて、非公式新聞部の主な活動内容は定期テストの回答を盗み出し、それを各教室に貼り出すのだ。

 毎度、毎度、教師陣が警戒していても必ずと言っていいほど盗み出されるのだ。

 犯人は杉並と知っているのだが現行犯ではないので中々、手出しができないらしい。

 十分に迷惑な話である。

プロス「やりましたねぇ・・・・・・そんな事も」

 何か懐かしんでいるプロスさん。

 昔からそんな事をしていたのか、このおっさんは・・・・・・(   J J J

かなめ「うちの宗介以上ねこの人・・・・・・」

宗介「それは褒めているのか?」

 一応、褒め言葉として受け取っておけ。

アキト「まあ、これで杉並とプロスさんの関係が分かった所で・・・・・・そろそろナデシコに案内してくれませんか?」

プロス「え・・・・・・ああっ、そうでしたね。 ついつい昔の事を思い出してました」

 そう言って喋って遅れた分を早歩きで取り戻し無事に地下ドックへと降り立った。

 ――プシュー

 俺達を乗せたエレベーターの扉ら開いた先には懐かしい白い方舟の姿があった。

 俺は、とうとう帰ってきた・・・・・・もう一度、やり直すために・・・・・・

純一「あれが俺たちの乗る戦艦かぁ・・・・・・」

音夢「凄いですね・・・・・・」

 周りをキョロキョロ見回しナデシコをボーッとだらしなく見ている朝倉兄妹。

ことり「ふぁー、私達ってこれからあの艦に乗って火星まで行くんだよね〜」

美咲「そうだけど・・・・・・どうしたの? 突然に改まって」

ことり「いやー、まだ実感がわかないっす」

 てへへ、と舌を出しながら可愛く微笑むことりの意見に賛同する美咲。

眞子「・・・・・・・・・・」

 こっちでは何か思いつめた感じでナデシコを見ている眞子。

美春「どうしたんですか? 眞子先輩」

眞子「・・・・・・アレにお姉ちゃんが乗っているんだよね」

プロス「そうですが? 何か」

 皆の戦闘にいるプロスさんが振り向きざまに眞子に答えた。

眞子「いや・・・・・・ただ、お姉ちゃんがいつものオトボケで他人様に迷惑かけてないか心配で・・・・・・

美春「眞子先輩・・・・・・(   J J J)」

 信用されてないな・・・・・・萌先輩。

プロス「実は先日、かすり傷で整備員が1人医務室に行って治療を受けた所、医務室に入院するという騒ぎがありまして・・・・・・・

アキト「かすり傷で入院?」

 それはまたおかしな話だな。

プロス「経緯は医務室で鍋をしていた萌さんの所に、たまたま怪我をした整備員がやって来たんです。
    萌さんは慌てていたらしく間違って鍋で使用していた豆板醤を傷口に塗ってしまったそうです。
    そして、傷口は化膿して入院となってしまいました・・・・・・腕はいいんですが・・・・・・」

 やれやれと言った感じで落ち込むプロスさん。

 そりゃあ、怪我した人が全員ベットに直行なんて、入院中は仕事もできないし、何より金がかかる。

 そこをプロスさんは悩んでいるのだろう。

 だが、こんなに事など萌先輩なら日常茶飯事である。

 ―――待てよ、だから眞子の所属は医務室なのか!!

プロス「その通りです。 彼女には萌さんの抑え役として頑張ってもらいます」

 ―――って、人の心を覗かないで下さいよ!!

美咲「さっきからペラペラ喋っているけど・・・・・・」

 ぐはっ。 やっぱりかよ・・・・・・・

眞子「なるほど、そういう役目で私が・・・・・・」

 やれやれと言った感じの眞子。

杉並「だが、水越姉に対抗できるのは朝倉か水越しかいないからな」

かなめ「あれ? アキト君は?」

杉並「アキトの場合は相手が女だと押されっぱなしだ。 将来は知尻に敷かれるタイプだな」

 やかましいよ。

 まぁ・・・・・・大体は当たりかも。(   J J J

宗介「しかし、珍しい形の戦艦だな」

 さっきから、顎に手を添えながらナデシコを舐めるように見ている宗介。

かなめ「そういえば、そうよね〜 ホワイトベースみたいじゃない?」

 そんな事まで言い出しているし・・・・・・

宗介「見たところ武器らしい装備が見当たらないし・・・・・・大丈夫なのか?」

 外見上はナデシコは戦艦には見えないもんな・・・・・最初、俺もそう思っていたよ。

杉並「ふっ・・・・・・なら我輩が説明しよう」

宗介「分かるのか?」

杉並「あの先からディストーションフィールドを形成するのだ」

音夢「ディストーションフィールド?」

純一「なんだ? それ」

 訳の分からない横文字に困惑する純一達。

杉並「空間を歪ませる事により光線系の攻撃を遮断する磁場・・・・・・簡単に言えば対ビーム用のバリアって所だ」

プロス「大体、当たりですよ」

 杉並の意外な説明に周りがおぉ〜っと関心している。

 ―――って、何でお前がそれを知っているんだ?

宗介「なら、実弾系の攻撃ならどうするんだ?」

プロス「あまり、バリアの効果は有りません」

 プロスさんの答えに一同のテンションが少し下がる。

プロス「しかし、問題ありません。 ナデシコの装甲はかなり強いですから」

 なんとかフォローを入れるプロスさん。 そういえば、そこらへんって不完全だよな〜

宗介「主砲とかの装備はあるのか?」

 と、杉並の方を見ながら聞く宗介。

 何故、プロスさんに聞かないんだ?

杉並「ふむ、主砲はグラビティブラストが一門と後はミサイルだな」

宗介「グラビティ・・・・・・重力波か!? ・・・・・・しかし、それではエネルギーの消費が激しいのでは?」

プロス「そうです!! そこが問題だったのです!!」

 ズズィと宗介に詰め寄るプロスさん。

プロス「そこで我がネルガル重工は新たなエンジンを開発したのです!!」

 新たなって・・・・・・木連ではとっくに使われているよ・・・・・・

プロス「それが相転移エンジンなのです!!」









 その後、杉並のイネスさんにも負けない説明が長くなりそうだったので途中で強制終了させた。

 ―――って言うか、杉並よ。 何故に詳しいんだ?

 こいつに関しては何も言えまい。










−ナデシコ 廊下

 そんなこんなで、俺達は無事(?)にナデシコに乗艦した。

 格納庫で軽く挨拶して――今度、本格的に顔合わせするらしいので今日は簡単に見回りだけ――廊下を歩いていたら・・・・・・

 ちなみに宗介はM9カスタムの整備――整備班はASの方はあまり詳しくないので――のため格納庫に残した。

 そして、俺達は取り合えず職場の食堂に向かう事にして、歩いていたら・・・・・・

 早速、最初のファーストインパクトが前からやって来た!!

ルリ「こんにちは、プロスさん」

 やっぱり、2回目同様に俺の事を迎え(?)に来たルリちゃんが微笑みながら挨拶してきた。

 つーか、ユリカの出迎えはどうでもいいのか?

 それはどうでもいいとして、俺にとっては最初の難所だ!!

プロス「おや、ルリさん? どうして此方に?」

 やっぱりプロスさんも同じようにルリちゃんに尋ねた。

 ホシノ ルリ・・・・・・某同盟の中枢メンバーで味方だと心強いが敵に回すと凄く厄介な娘だ。

 なるべく、敵に回したくないのだが・・・・・・

 そんなルリちゃんの視線はプロスさんを無視して俺と後ろの純一達――主に女性陣――を見ていた。

 勘の鋭いルリちゃんの事だ、何をお仕置きされるかは分からないが・・・・・・

 まだ、あの時のルリちゃんじゃないから大丈夫だろう・・・・・・   多分・・・・・・

 少し弱気な所は玉に傷だな・・・・・・

ルリ「こちらは何方達ですか?」

プロス「ああ、こちらの方々はナデシコへの出向社員です」

 やけに『出向社員』の所を強調するなぁ・・・・・

 まぁ、無理も無いか。 ネルガルへの利益は俺達の労力とASの情報だけだからな・・・・・今の所は。

ルリ「出向社員・・・・・・?」

 流石にルリちゃんも1回目とは何かが違うと感じたのだろう。

 視線が「どういう事ですか? アキトさん」って訴えているし・・・・・・

 なるべく、視線を合わせないようにしよーっと・・・・・・

 ―――と、自然に視線を逸らす俺。 それに対抗してかルリちゃんが、

ルリ「こんにちは、アキトさん。 お久しぶりですね」

 その言葉には明らかに俺への批判が混じっていた。

 こりゃあ、後で尋問されるのがオチだな・・・・・

 まぁ・・・・・・「誰? あなた」みたいに他人のふりをしてもいいが、後が恐すぎる!!

 そういう事で知人になっておいた方がマシだな。

音夢「アキト君、知り合いなの?」

 俺がルリちゃんに返事をしようとした、その時に音夢ちゃんが言葉を挟んでしまった。

 音夢ちゃんの言葉を聞いてルリちゃんの眉がピクピクッと反応したのも確認した。

 ヤバイ・・・・・・つーか、やば過ぎるな。

アキト「あ、ああ。 そうなんだ・・・・・ ルリちゃん、だよね?」

ルリ「ええ、そうですよアキトさん」

 淡々と答えるルリちゃん。 だが、声に殺気が漏れている。

プロス「おやおや、お2人はお知り合いですか?」

 そうなんですよとプロスさんに答えるルリちゃん。

プロス「それなら案内を任せてもいいですか? さっき、通信がありまして急な仕事ができましたから」

ルリ「いいですよ。 久しぶりですし、話もゆっくりしたい所でしたので

 いやーに強調してますな・・・・・・(   J J J

 それじゃあ、お任せしますとプロスさんは去っていった。

ルリ「・・・・・・・・・・」

アキト「・・・・・・・・・・」

 まず、何から言えばいいのだろうか・・・・・・(   J J J

 そこに救いの手がやって来た。

ことり「あの・・・・・・アキト君、紹介してくれないの?」

 おおっ、そうだ紹介するの忘れていたぜ。

ルリ「始めまして、ホシノ ルリです。 この艦のオペレーターをしています」

 すぐさま、にこやかに微笑みながら自己紹介しているし。

 まぁ、黙っていれば美少女の類に入る容姿の彼女に純一はともかく女性陣はメロメロ(?)だった。

ことり「かわいい〜」

音夢「本当ですね。 まるでお人形みたい」

美咲「お譲ちゃん、何歳なの?」

ルリ「じゅ、11歳です・・・・・・」

 流石に女子高生パワーに押されたのかルリちゃんもタジタジである。

 しかも、今だに抱かれ回されているし・・・・・・

美春「あ〜、白河先輩、次は美春に抱かして下さい!!」

美咲「え〜、次は私だよ〜」

ことり「もう少し、もう少しだけ〜」

 それにしても・・・・・・凄いなぁ。

 まぁ初音島には居ないタイプのキャラだからなルリちゃんって・・・・・・

 しかし、そろそろ助け船を出さないとヤバイかなぁ・・・・・・もう少しだけ見ていたいけど。

眞子「ほらほら、ルリちゃんが怖がっているじゃない」

かなめ「はいはい、皆、離れた離れた!!」

 ちょうどナイスタイミングで眞子とかなめちゃんが止めに入った。

 流石は数少ないツッコミ役だ・・・・・・

 2人の指摘通り、ルリちゃんから渋々離れる女性陣。

眞子「それで良し!! え〜っと、ルリちゃん、ゴメンね。 苦しかったでしょう」

ルリ「い、いえ・・・・・・少しビックリしただけです」

眞子「そう? そうそう、私は医務室に配属になった水越眞子。 よろしくね」

かなめ「私は千鳥かなめ。 食堂でウェイトレスをやる事になっているわ」

 そう言いながらルリちゃんと握手する2人。

ルリ「よろしくお願いします」

 その後、音夢ちゃん、純一、ことり、美咲、杉並と順に紹介していって最後に・・・・・・

美春「私は天枷美春です。 大好きなのはバナナです!!」

 そういう事は言わなくてよろしい。

美春「ところで・・・・・・お兄ちゃんとは何処で知り合ったんですか?」

ルリ「お兄ちゃん?」

 何の事かサッパリ分からないルリちゃんが?マークを浮かべている。

純一「え? 知らないのか? 美春はアキトの義妹なんだぞ」

ルリ「え・・・・・・」

 それを聞いたルリちゃんの顔が一瞬にして青くなったのが分かった。

 何故に青くなったのかは知らないけど・・・・・・

ルリ「・・・・・・・アキトさん?」

 俺の方を見ないで俺にしか聞こえないぐらい小声で俺を呼ぶルリちゃん。

ルリ「後でじっくりと聞かせてもらいますからね〜」

 ニッコリしながら、そのまま皆を格納庫へと案内し始めるルリちゃん。

 はぁ・・・・・・言い訳でも考えながらバッタどもでも蹴散らすか・・・・・・










−ナデシコ 格納庫 指示室

 ルリちゃんが案内してくれたのは格納庫を一望できる上の部分だった。

 格納庫ではAS(M9−カスタム)が2機とエステバリスが2機、お互いに見合うように並んで立っていた。

 その奥にはエステの換装パーツとAS1機が丸々入りそうなぐらい大きなコンテナが2つ置いてある。

 おそらく、あれにアーバレストが入っているのだろう。

音夢「うわぁ〜凄いですね」

純一「いかにも戦艦って感じだな」

 いや、戦艦なんですよ、ココは・・・・・・

ことり「あれってM9ですよね?」

 ことりが指差す先にはM9−カスタムがあった。

 そのM9の前で何やら拡声器で指示している人物がいた。

かなめ「あれ、宗介じゃない?」

 かなめちゃんの指摘通り、指示していたのは宗介だった。

かなめ「おお〜い、宗介ぇぇぇぇ!!」

 かなりの大声で宗介を呼ぶかなめちゃん。

 呼ぶのはかまわないが、周りの迷惑を考えてよ・・・・・・隣にいた美咲なんかクラクラしているし。

宗介「千鳥じゃないか!! どうしたんだ!!」

 宗介も宗介で拡声器で答える。

 無論、近くに居た整備員は耳を押さえてクラクラしている。

 このバカップルは周りの迷惑を考えないな・・・・・・

かなめ「どうもしない!! 呼んだだけ!!」

 何もないなら呼ぶなよ・・・・・・被害者が出るだけだから・・・・・・

アキト「まったくもう・・・・・・」

ルリ「アキトさん、アキトさん」

 呼ばれる声がして振り向くとルリちゃんが「来い来い」と隅の方に俺を呼んでいた。

 皆はエステやM9を夢中で見ている。

アキト「何?」

 他の皆に分からないようにルリちゃんに近付いて話し始めた。

ルリ「どういう事ですか」

アキト「義妹の事か? それとも、出向社員の事?、ASの事?、彼女達の事?」

 ルリちゃんが疑問に思える点を分かるかぎり挙げてみる。

ルリ「全部です」

アキト「・・・・・・ルリちゃんは、何時『覚醒』したの?」

ルリ「1週間前のナデシコAのオペレーター席です」

 なるほど、前回と同じって事か・・・・・・

ルリ「大体の情報をできる限り集めました。 しかし、何ですか? あのASとか彼女達は」

アキト「イレギュラーとでも言いたいのか?」

ルリ「そうです。 少なくともこの世界は私達の居た世界では無いと思います」

アキト「確かにな。 必ず同じ世界になるなんて保障なんか無いしな」

 ははは、と簡単に笑う俺。

ルリ「笑い事じゃありません。 ココが私達の居た世界じゃないという事は『これから起きる事』が分からないんですよ」

 少し怒り顔のルリちゃん。 これが進化すると『あの』般若になるんだよなぁ・・・・・・・

アキト「だから、何?」

ルリ「『だから、何?』って関係ないような事を言わないで下さい。 私達はやり直すためにナデシコに乗ったんでしょう」

アキト「そうだよ」

ルリ「なら!!」

アキト「別な事が起こったとしても乗り越えれば問題無いって!!
    それに、俺達は『あんな未来を変える』ためにナデシコに乗るんだからな、少なくとも『あの未来』は無くなった訳だ」

ルリ「アキトさん・・・・・・」

アキト「後は俺達が前に進めばいいだけだ。 問題があったら、その時はその時だって!!」

ルリ「そ、そうですね」

 ようやく微笑むルリちゃん。 うん、女の子は笑顔が1番だな。

ルリ「そういえば、アキトさん。 まだ義妹さんの件を伺っていませんが?
   私のような妹キャラが居つつもまだラピスみたいに増やすおつもりですか?」

 何時からルリちゃんが『妹キャラ』に転向になったんだ?

 ジロリと疑いの目を向けるルリちゃんに対し俺は冷や汗を掻きまくっていた。

 何て言い訳しようかなーなんて考えていたその時だった。

純一「おい、アキト。 あのエステパリス、動いてないか?」

アキト「ん?」

 純一の指差す先にあるピンク色のエステの腕が確かに動いている。

 続けて足も動き始めた。

ことり「下の方が何か騒がしいよ」

 下の方を覗いていたことりが言った。

杉並「エステバリスの機動テストか何かではないのか?」

ルリ「そんな訳ありません。 それは明後日の予定のはずで、第一に今日はパイロットが・・・・・・」

 そこでルリちゃんの説明が止まった。

アキト「1人、居たな・・・・・・」

ルリ「私、ブリッジに戻ります・・・・・・」

アキト「こっちはまかせておけ」

 げんなりした感じのルリちゃんがドアから退出していく。

音夢「何か始まるんですか?」

アキト「んー、バカのコントかな・・・・・・」

音夢「は?」

 何言っているの?と言った感じの音夢ちゃん。

 その時だった。

ガイ『よぉぉぉし、俺の必殺技を見せてやるぜ!!』

 エステの外部マイクで大声で叫ぶバカ。

純一「必殺技?」

美咲「何かのデモンストレーションじゃないのですか?」

眞子「でも、ルリちゃんは何も言ってなかったし」

ガイ『必殺!! ガイ!! スゥゥゥゥパァァァァ ナッコォォォォォォォ!!』

 無理に狭い格納庫で動き出すエステパリス。

 無論、そんな動きをすれば、たちまちバランスを崩して・・・・・・・

 ずしぃぃぃぃぃぃぃん

 倒れるわけだ。

ことり「わぁ、見事に倒れたねぇ」

杉並「見事な余興だな」

 下では整備員に担架で運ばれるガイの姿があった。

ガイ「おおっ、そこの少年少女達よ!! あの中に俺の宝物が入っているんだ!! 取ってきてくれないかぁぁぁぁぁぁ!!」

 ―――と、俺達の返事も聞けないまま強制連行されて行くガイだった。

 しかし、少年少女って・・・・・・歳は同じのはずだぞ?

音夢「随分と煩い人でしたね」

ことり「パイロットの人かなぁ?」

かなめ「まさかぁ、あんなパイロットがいるはずないじゃない」

 確かにな。 まず、狭い所で激しい動きはしない。

純一「それよりもいいのか? 眞子」

眞子「ん?」

純一「今の人、医務室に連れて行かれたんだぞ

杉並「確か、医務室には水越姉がいたな」

 杉並の言葉をキッカケに眞子の顔がサーっと青くなっていく。

眞子「わ、私行くね!!」

 と、別れもソコソコに颯爽と医務室に走り出す眞子。

 ・・・・・・あいつ、医務室の場所を知っているのか?

美咲「それよりも宝物を取りに行くんですか?」

かなめ「ほおって置きなさいよ。 そのうち、整備員の人が取りに行くでしょ」

アキト「いや、俺が取りに行こう」

ことり「アキトくん!?」

アキト「皆はココを動かないでくれ」

ことり「でも・・・・・・」

アキト「俺は大丈夫だって。 伊達にSRT要員はしてませんよーだ」

 自信満々にそう言いながら階段を下りていく。

 さぁて、久々に暴れますか!!










−ナデシコ 格納庫

宗介「む、アキトではないか」

 ちょうど倒れているエステに近付こうとしたその時、後ろから声が掛かって来た。

アキト「お、宗介」

宗介「何の用だ」

アキト「このエステのパイロットから中の宝物を取ってきてくれって頼まれてね」

宗介「そうか」

 そう言って自分の作業に戻っていった。

 少しは不審に思って欲しい所だが、そんな事を言っている場合じゃないな。










−ナデシコ 格納庫 エステパリス コックピット内

 無事(?)にコックピットまで来た俺は中に入りシートベルトをして起動準備をしていた。

 あれだけ派手に転倒したのだから異変があると思っていたが、思っていた程に酷くは無かった。

 これなら無事に機動してくれるだろう。

 ビィービィービィー!!

 来ましたか・・・・・・

ルリ『アキトさん』

 ナイスタイミングでルリちゃんから通信が入る。

アキト「予定通りこのまま地上――うえ――に出る。 艦長は来たのか?」

ルリ『たった今、到着してマスターキーを使用しました』

アキト「ほんじゃ、いっちょ行きますか」

 ウィィィィィィンとエステが動きだす。

ルリ『地上は雑魚だらけだと思いますが、気を付けて下さいね』

 そう言うと、通信を切った。 そのまた入れ違いに通信が入る。

 また、ブリッジからか、と思っていたが違った。

宗介『アキト、どういう事だ』

アキト「敵襲だ。 俺はこの機体で出る」

宗介『待て、大佐殿の命令は・・・・・・』

アキト「いざとなったら俺達の出番だろ? 今が俺にとってはその時さ」

宗介『なら、俺も・・・・・・』

アキト「待て待て、お前までも正体をバラすような事をしなくてもいいだろ」

 納得のいかない様子の宗介。 まあ、あいつも最近、ドンパチしていなくて俺同様、ストレス溜まっているからな。

アキト「お前は今の所、美春達を頼むよ」

宗介『・・・・・・了解した』

 そのまま通信を切った。

 一応、最後に宗介にエレベーターを用意してくれるようにお願いをしておいた。

 武器を取りエレベーターに乗り宗介に合図をする。

 ――ウィィィィィィィィン

 エレベーターがそのまま上がっていく。

 ――ピー ピー ピー

 手元のコンソールから通信の電子音が響く。

 十中八九、ブリッジからだろう。

 さて・・・・・・初顔合わせといきますか。





















−ナデシコ ブリッジ

 時間軸はアキトがエステに乗って少し経過した所まで戻る。

 艦長―――ミスマル・ユリカの『ピース騒動』の直後の襲撃によりブリッジ内は混雑していた。

 初めての実戦と突然の襲撃が重なりパニックになっている中、オペーレーターのホシノ・ルリは冷静に戦況を報告していく。

 ルリの膝元では小さなウィンドウでアキトのエステの様子が写されている。

プロス「はてさて、どうした事でしょうか・・・・・・」

 仕事を早い所で切り上げて駆けつけたプロスが困った顔をする。

ユリカ「上に向けて主砲が撃てればいいんですけど・・・・・・」

 物騒な事を呟く艦長のユリカ。

ムネタケ「駄目ね。 上の軍の連中が邪魔になるわ。 まったく、無駄な仕事をしてくれちゃって」

 ちょっと、このSSでは真面目な奴のムネタケ副提督。

メグミ「なら、避難勧告を出せば・・・・・・」

 相変わらず最初の頃は腹黒くない通信士のメグミ・レイナード。

ゴート「無駄だ。 完全に撤退するまでに時間が経かる」

 壷を背負った姿で、真面目な話をするゴート・ホーリー。

ミナト「それはともかく・・・・・・どうにかならないの? その格好」

 ゴートを指差しながら冷や汗を掻いている操舵手のハルカ・ミナト。

ゴート神の御告げにより、これが清掃正装だ」

 ゴートの答えに初対面の人達――艦長を始め――は目を丸くしていたが、プロスなど顔を合わせている人達は聞き流していた。

フクベ「艦長。 他には策は無いのかね?」

 忘れてはならないお爺ちゃん提督のフクベ・ジン。

ユリカ「う〜ん。 格納庫にロボットがあったみたいですし・・・・・ナデシコが発進するまで囮になってもらえませんか?」

プロス「ロボットではありません。 エステバリスとM9−カスタムです」

 変な所を指摘するプロス。 ユリカも名称ぐらい覚えてほしいものだ。

フクベ「名前なぞどうでもいいが、それは出せるのかね?」

プロス「M9の方のパイロットが2名、先ほど到着しましたが・・・・・・機体の方が準備が整っていないようです」

ゴート「エステの方のパイロットの搬入は2日後の予定です」

 淡々と説明する2人。

 その時、一同の前に大きなウィンドウが開いた。

 写されているのはパイロットの自称『ダイゴウジ・ガイ(ヤマダ・ジロウ風味)』であった。

ガイ『そこで俺の出番って訳だ!!』

 自信満々に胸を張って言っているが松葉杖が情けない。

眞子『あんた、骨折してるんでしょ』

 ガイの後ろから冷たい指摘をする眞子。 隣には萌が「のほほん」とお茶を飲んでいる。

ガイ『これぐらい大丈夫だ!! 気合で直る!!』

眞子『危うくお姉ちゃんに反対側を折られる所を助けてやったのに・・・・・・そんなに死にたいの?』

 ・・・・・・一体、医務室で何があったのだろう・・・・・・

萌『あらあら〜ダイゴウジさん。 じっとしていなきゃだめですよ〜』

 のろのろとガイに近付く萌。 近付くにつれてガイの顔色が青くなっていく。

ガイ『わ、分かった!! 分かったから、その手にしている鍋を収め『――ゴチッ』てく・・・・れ・・・・・』

萌『あらあら、こんな所で寝ていたら風邪ひきますよ。 眞子ちゃん、手伝って。 それじゃ・・・・・・・』

 ――プツッ ツーツーツー

 そのままウィンドウが閉じる。

ユリカ「・・・・・・と、とにかく!! 何かしなきゃいけないんですよ!!」

 今の惨劇を忘れようと必死のブリッジクルーにルリがアキトのエステの事を報告してエステに通信を入れる。

 映し出されたウィンドウには18歳の童顔とも言える少年の姿があった。

 その姿を見てクルーの中で1人だけ口元が緩んでいた。

 それはルリでもユリカでもない別の人物・・・・・・・










 その名をムネタケ・サダアキと言う・・・・・・・










to be continued







この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。







−後書きコーナー

 拝啓

 はい。 第10話が終わりました。

 思ってみれば私の作品の中で2桁に行くのってコレが始めてなんですよねwww

 『逮捕』が9話止まりだし・・・・・・『パラレル』も5話だし・・・・・・『SEED』も9話だな。

 とにかく、時間がある内にバァーッと書こうかなと思います。

 学校も自主退学しましたし・・・・・1年間はフリーターするつもりですし・・・・・・

 これで自分の家にネットが繋がったらいいなー。

 そう思って、とうとう、来ました!! ADSLですけど・・・・・・私の所にも繋げる許可が下りました。

 親が今まで反対していましたからなぁ〜折れてくれるのに時間が掛かりました・・・・・・

 詳しい話は11話の後書きで喋りましょう。

 さてさて、今回はみなさんが期待(?)していたナデシコ乗艦です。

 いろいろ暴走している所と間違っている所があるかもありませんが細かいツッコミは無しと言う事で・・・・・

 後書き反省会スタートです。





−杉並とプロスの関係−

 この2人はこういうキャラですので・・・・・・

 まぁ、このポジションがフィットしているのでは?

 本来なら杉並を3代目にして、『某雪国のジャム好き未亡人』を2代目にしたいと思っていましたが、

 いくらなんでもやり過ぎじゃないかなーって思って止めました。

 とにかく今後の2人の暴走にご期待あれ。





−水越萌とは・・・・・・−

 物語中で説明した通りのボンキュボンのオトボケお姉さんキャラです。

 ただ、このSSではかなり暴走しています。

 後、かなりの鍋奉行。 三度の飯より鍋が好き。





−なんで、杉並がナデシコの事を詳しいの?−

 非公式新聞部だから(笑)

 それ以上、それ以下でもない。





−宗介の配属先は?−

 詳しく言えば『整備班 AS担当整備班長 兼 ASパイロット教育係』

 セイヤさんは『整備班 エステ担当整備班長 兼 全整備監督』

 そんなもんでしょ・・・・・・

 ちなみにセイヤさんもASの整備について宗介に教えてもらっている。





−次回予告・・・・・・っぽい者−

 長い道のりだった・・・・・・

 少年はここので来るのに杉並に玩具にされ、マオに玩具にされ、いろいろな女難と戦ってきた。

 しかし、これからが本当の戦いだと少年は知っている。

 何から何までしつこい背後霊に監視しまくる嫉妬の妖精腹黒い三つ編み・・・・・・

 敵はまだまだ多い。

 そんな中、少年は孤独にも独りで戦うのだ・・・・・・『某同盟』

 頑張れ少年、





 戦え少年、





 私は君を不幸にするのが楽しいぞ!!





少年A「をい!!」

 次回―――『『鋼』の銘を背負う者 後編』 お楽しみに!!










少年A「俺に自由はないのかぁぁぁぁぁぁ!!」

 無いだろ。

2004年04月10日



 敬具




















管理人の感想

TAKUMAさんからの投稿です。

やっとナデシコに乗り込んだと思ったら・・・戦闘まで話が進みませんでしたね(苦笑)

ま、それだけ新規のメンバーと、ナデシコレギュラーメンバーの面合わせが大変だという事ですかね。

この襲撃に関しては、アキトに任せておけば問題は無いと思いますが、ムネタケの態度が意味深ですね。

・・・これで、ただ哂っただけだったら、それはそれで面白いかもしれませんがね(苦笑)