『漆黒の戦神』テンカワ アキトが『跳んだ』先は、西暦2178年の火星。

 そこで『天枷親子』に出会った。

 アキトは博士の助言により、天枷家の養子『天枷明人』として初音島に住んでいる。

 そして『朝倉純一』を始めとするいろいろな人物と出会った。

 まぁ、こんなドタバタメンバーと毎日を過ごしている訳だ・・・・・・





 前回、とうとう出撃したアキト。

 やっとの事で登場したガイは萌に片付けられ・・・・・・

 なんとか歴史通りに事が運ぶ中、

 アキトの姿を見て、なにやら怪しいムネタケ。

 そんなメンバーの中、誰として緊張感が無かったのだった。

 さてさて、今回はどうなる事やら・・・・・・





 これは3回目の逆行をした『漆黒の戦神 テンカワアキト』とその仲間達のマイソロジーである。
















FULLMETAL SOLDIER



第11話 『鋼』の銘を背負う者 後編












−ナデシコ ブリッジ

フクベ「君は誰だね? 名前と所属は?」

 火口を切ったのは1番長寿のフクベだった。

アキト『俺は、天枷アキト。 調理師です』

 名前以外は昔通りの言い訳だった。

ゴート「その調理師が、何故にエステに乗っている」

アキト『その・・・・・・成り行きの上で・・・・・』

 わざと偶然を演じるアキト。

メグミ「もしもし、危ないから降りた方がいいですよ」

ゴート「操縦の経験はあるのかね?」

 メグミの忠告を無視してゴートが話を進める。

アキト『ぼちぼち・・・・・・』

プロス「困りましたな・・・・・・保険の契約はまだなんですけどねぇ・・・・・・」

 どこからか保険のパンフレットを取り出して「今から契約します?」と尋ねるプロス。

 そんなギャーギャー騒いでいるクルーの中、1人、アキトを凝視をしていた。

 そして・・・・・・・

ユリカ「あ〜アキト!! アキトなんでしょ!! アキトだ、アキトだ!!」

 キ〜〜〜〜〜〜〜ン!!

 その時、ブリッジにいた一同(耳栓をしていたルリを除く)は耳を押さえてクラクラしていた。

 ルリがウィンドウのアキトの姿を見るとクラクラしている様子は無かった。

 何で?と思ったが謎は直ぐに解けた。 エステの受信音量が最小になっていたのだ。

ルリ(流石はアキトさん・・・・・・ユリカさんの行動はお見通しですか・・・・・・)

 アキトの見事な避難法に関心を通り過ごして、呆れていた。

アキト『・・・・・・少し音量を下げろ。 周りの迷惑が分かんないのか?』

 呆れ口調で忠告するアキト。

ユリカ「う、うん・・・・・・ そうそう、アキトったら苗字が変わっていたから直ぐに分かんなかったよ!!」

アキト『お前、現状が分かって、その話題をするのか?』

 現在、戦闘中です。

ユリカ「あわわわ、そうだったよ。 アキト、そのままだと戦闘に巻き込まれるよ!!」

アキト(いや、ココにいる限り巻き込まれるの100%だし・・・・・・)

ユリカ「ルリちゃん、早くアキトのエステを戻し 「その必要は無いわ!!」 て・・・・・って、え?」

 ユリカの声を遮った台詞を言ったのはユリカの後方―――ムネタケ副提督だった。

ムネタケ「天枷アキト・・・・・・久しぶりね・・・・・・」

アキト『ああ・・・・・・半年ぶりか・・・・・・』

ムネタケ「早速だけど、ナデシコが機動するまで囮―――もしくは敵の殲滅をしてくれないかしら?」

一同『なっ!!』

 ムネタケの言葉にブリッジの一同は驚いていた。 無論、ルリもその1人だった。

アキト『別に構わないよ。 あんたを助けた時の任務よりかは簡単そうだからな』

 驚く一同を無視して話を進める2人。

 この2人に何があったかは・・・・・・会話で大体分かるだろう・・・・・・

ムネタケ「OK・・・・・・整備班!! ASは後、どれ位で動く!?」

 ムネタケがパネルを操作して格納庫の宗介と連絡を取る。

宗介『はっ まもなくであります!!』

ムネタケ「よし、ASを発進準備、パイロットはいるんでしょ?」

宗介『了解!!』

 そのまま通信を切る宗介。

 ウィンドウではアキトのエステが地上に出る所であった。

ゴート「副参謀。 いいのか? 民間人に大役を渡して。 失敗すれば我々は・・・・・・」

ムネタケ「失敗するなら拝んでみたいわね」

ゴート「は?」

ムネタケ「あいつの負け様を」

 ムネタケの視線は外の様子を写したウィンドウに釘付けだった。










−地上 エステ(アキト機)

アキト「まったく、あのおっさんも無茶を言ってくれるなぁ・・・・・・」

 と言いつつも敵の攻撃を余裕で避けている。

アキト「そろそろ、反撃といきますか!!」

 今まで回避行動をしていたアキト機がライフルを構える。

 ――パラララララララララ

 軽快な音と共に発射された銃弾は見事に次々とバッタ達を行動不可にしていく。

 しかも1匹につき1発しか当てて無いのだ。

アキト「次、行くぜ!!」

 ――バシュュュュュ

 スラスターを吹かしてジャンプして上から合体したバッタとジョロを打ち落としていく。

 この方法はバランスを保つのが難しいのだがアキトはそれを難無くクリアしていく。

 ――ズシィィィィィン

 見事に着地するアキト機。

アキト「もう一丁!!」

 ――カチ

 スラスターを吹かそうとレバーを踏むがスラスターは無反応。

アキト「あれ?」

 ――カチ カチ カチ

 何回踏んでも作動しない。 それよりか、周りの器具だ次々と止まり始めている。

アキト「うそ・・・・・・何で?」










−ナデシコ ブリッジ

ルリ「システムダウンの原因は格納庫でのショックだと思います」

 ルリが瞬時に調べて審議する事、5秒。

 スーパーコンピューター『オモイカネ』が判断した結果だった。

ルリ「おそらく今になって衝撃の負荷がきたのでしょう」

ユリカ「アキトぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 冷静なルリに対して落ち着きの無いユリカ。

ユリカ「直ぐにアキトを助けに行きます!! ナデシコ、発進!!」

 ビシッと明後日の方向に指差すユリカ。

ルリ「脱出ルートが落盤により塞がれています。 発進が30分以上遅れます」

ユリカ「どうにかして下さい!!」

ルリ「どうにも出来ません」

ユリカ「なんでですか!!」

ルリ「お約束だからです」

ユリカ「なら、この中国四千年の不思議な扇子を使って・・・・・・」

 何処かで見たような扇子を取り出すユリカ。

ルリ「同じCVネタをやらないで下さい」 (漆黒の戦神with逮捕しちゃうぞ 第9話より)

 だって、これぐらいしか知らないもん。

ジュン「皆、落ち着いて!!」

 ずっとユリカの後ろにいた男性が痺れを切らして叫ぶ。 が・・・・・・










一同『あんた、誰?』

ジュン「皆、酷いよ・・・・・・」

 涙するジュンだったが・・・・・・自己紹介してないじゃん。

 その後、簡単な自己紹介をするアオイ・ジュン副艦長であった。

ジュン「とりあえず落ち着いて冷静になろうよ」

ユリカ「アキトが危険な目にあっているのに冷静になれません!!」

 ギャーギャー騒ぐユリカだが、これでは艦長失格である。

ゴート「あなたの予想がはずれましたな。 結果は失敗だ」

 そんな騒ぎの中、ゴートは腕を組んで冷静に画面を見ているムネタケに話しかけた。

ムネタケ「失敗? どこが?」

 ゴートの問いにムネタケは意味有りげの笑みで答えた。

ゴート「この状況を見たら誰だって失敗と判断します。 むしろ民間人になんか囮を任せなければ・・・・・・」

ムネタケ「確かに天枷アキトが民間人なら失敗だったわね・・・・・・

 その言葉に周りの騒ぎが段々収まっていく。

ジュン「副提督・・・・・・それはどういう意味ですか」

 ムネタケはジュンの質問に答えずに反対に問いかけてきた。

ムネタケ「あなた達は『FULLMETAL SOLDIER』って知っている?」

 その問いに軍の関係者――ユリカ・ジュン・ゴート・プロス・フクベ――は微かに反応した。

 残る民間の人達――メグミ・ミナト・ルリ――は『?マーク』を頭上に浮かべていた。

ミナト「フルメタルソルジャー? 『鋼の戦士』って言う意味よね?」

メグミ「何なんです? それ」

 反応した人達に問いかける2人。

 ルリはルリでオモイカネのデータバンクから情報を引き出していたが出てこなかった。

プロス「軍の裏社会では有名な名前ですよ」

ジュン「謎の傭兵部隊に所属する兵士・・・・・・」

ルリ「謎の傭兵部隊?」

ユリカ「その話なら知ってるよ。 軍には手に負えない任務を遂行するどこにも所属しない謎の部隊・・・・・・
    その活動内容は麻薬の生成工場の破壊からテロリストの殲滅、兵器密輸の妨害等々を引き受ける組織だってお父様が言っていたわ」

メグミ「つまり、軍の何でも屋さんって訳ですか」

プロス「そういう事です」

 クイッと眼鏡を指で上げるプロス。

ジュン「その中でも有名な兵士の2つ名が『FULLMETAL SOLDIER ―――鋼の戦士』って訳さ」

 へぇ〜って話に関心しているメグミとミナト、ついでにルリだったが、画面ではアキトが必死にエステを動かそうとしていた。

ルリ「しかし、何故『FULLMETAL SOLDIER』なんて呼ばれているんですか?」

ジュン「全身が鎧だったからじゃなかったけ?」

ユリカ「違うよ!! ロボコップみたいだからって聞いたけど?」

ゴート「・・・・・・鋼の壷を背負っている・・・・・・」

 それだけはありえないだろ!!

プロス「はて・・・・・・私は手足が機械鎧――オートメイル――だからだと聞きましたが・・・・・・」

 この中では1番まともなイメージであった。

ルリ「みなさんバラバラですね」

フクベ「ほっほっほっ。 なんせ、誰も見た事ないからの。 実際に存在するのかさえ分からん」

ルリ「そんな話を持ち出して、副提督は何か考えがあるのですか?」

 ズバリ、率直に聞くルリ。

ムネタケ「・・・・・・そろそろ、限界かしら・・・・・・」

 ニヤニヤした表情で1つの画面を見ている。

 一同が視線を追うと、その画面にはコックピット内のアキトが映っていた。

アキト『くそっ、外にも出れないのか!! ・・・・・・こうなったら仕方ないか・・・・・・』

 向こうからはブリッジの状況が分からないのか1人で話が進んでいた。

 ――パンッ

 不意にアキトが両手を合わせる。

 その行動に一同が『?』と疑問に思った。

 次の瞬間、アキトの両手を添えた部分が眩しい位に発光する。

ムネタケ「『FULLMETAL SOLDIER』の伝説は若干12歳で国家錬金術師になった事から始まり・・・・・・」

 発光が止むと、そこには人1人通れそうな穴が空いていた。

 すかさず、アキトは穴に入り込みエステの外に出る。

 外にはバッタどもがわんさか居た。

アキト『うわ〜まだ、こんなにいるのかよ・・・・・・』

 げんなりした感じのアキトを尻目にバッタ達はアキトに向かって襲い掛かる。

アキト『あんまり使いたくないんだがな・・・・・・』

 またもや、不意に右手で自分の左腕を掴むアキト。

 そして左腕を軽く捻り、そのまま左腕を引き抜いた。

 その瞬間!!

 ――ズダダダダダダダダダダダダダッ

 その時、ブリッジ一同は信じられないぐらいの衝撃を受けていた。

 それは・・・・・・

ムネタケ「彼が『鋼の戦士』と呼ばれているのは鎧でも、機械鎧でもなく、どんな戦局でも必ず帰ってくる身体・・・・・・」










 突如、アキトの左腕に現れた硝煙を立てているガトリングガンだった!!










ムネタケ「そう・・・・・・彼はサイボーグなのよ」










 ムネタケの一言でブリッジは静寂になった。

ムネタケ「そんな彼―――天枷アキトに与えられた国家錬金術師の銘に『鋼』・・・・・・当初は『鋼の錬金術師』と呼ばれていたけど、
      彼の厳しい戦局でも必ず生き残る鋼のような身体から『FULLMETAL SOLDIER ―――鋼の戦士』と呼ばれるようになったわ。
      ま、彼がサイボーグだという事は一部の人達しか知らないから、噂に羽がついて鎧だの機械鎧だのって言われているけどね」

 自慢げに話すムネタケを尻目に一同はショックが多かった。

 注:国家錬金術師については後書き反省会にて・・・・・・

 そんな、伝説にも近い人物がナデシコに乗っている事、ついさっきまで会話していた人がサイボーグだった事。

 いろいろなショックの受け方があったようだったが中でも酷いのは・・・・・・・

ルリ(何やってるんですか、アキトさーーーーーーーん!!)

 表面は冷静であるが内心は錯乱していた。

ルリ(サイボーグって・・・・・・緑色の石の勇者じゃないんですから!!)

 あんたもラピス化されていませんか?

プロス「し、しかし・・・・・・何故、その事を副提督が知っているのですかな?」

ムネタケ「・・・・・・半年前に彼に助けられたのよ。 そこで彼から教えてもらったわ。
      ―――と、言っても詳しくは教えてもらえなかったから必死に情報を集めて知る事ができたんだけどね」

ゴート「なるほど。 だから、彼に囮を任せたのか」

 次々とムネタケの言葉のショックから復活していく。

 ちなみに最後に復活したのはルリだった。 それほどショックが大きかったって事だ。

 画面の向こうではアキトがガトリングガンをぶっ放して敵を一掃しているが敵の数は少なくなっていかない。

プロス「しかし、彼が『FULLMETAL SOLDIER』だとして・・・・・・敵が多すぎですね」

ゴート「彼が無事でも、こっちの方のダメージも少なくないだろうな。 現に地下ドックにも結構なダメージがきている」

ユリカ「脱出ルートの確保は? 後、どれぐらい経ちますか?」

ルリ「整備班が頑張っていますが・・・・・・後、10分以上は・・・・・・」

 ――ドゴォォ

 ブリッジが軽く揺れる。 地下ドックの天井から砂が落ちてくる。

ジュン「それまでにこのドックが持つかどうか・・・・・・」

 その時、格納庫から通信が入った。 相手は宗介だった。

宗介『M9の発進準備ができました』

ユリカ「わ、分かりました。 すぐに発進させて下さい」

宗介『了解しました』

 敬礼をしようとした宗介だが、すぐに抑えて通信が切った。

ユリカ「アキト、頑張って・・・・・・」

 祈るユリカの願いはアキトには聞こえないのであった。










−ナデシコ 格納庫

 所変わって、ここは格納庫。

 ASの発進準備に整備員があっちこっち走り回っている。

宗介『もたもたするなー!! 敵は待ってくれないぞー!!』

一同『イエッサー!!』

 拡声器で怒鳴る宗介と返事する整備員。 その姿は正に軍隊とも言える光景だった。

純一「完全に洗脳しているな・・・・・・」

杉並「あいつらしいと言えば、あいつらしいじゃないか」

 その光景を見ている2人。 既にパイロットスーツ――ミスリルが用意した物でSRT隊員が装着する物――を身に着けていた。

 ちなみに今、2人がいるのは格納庫入口付近の販売機前のベンチに座っていた。

 ここにいるのは純一と杉並の他にかなめと音夢がいる。

 ことりと美咲と美春の3人はアキトがエステから出た時点で何処かに行ってしまった。

かなめ「しかし・・・・・・2人とも似合わないよね」

 ジト目で2人を見る。

 かなめの言う通り、宗介やクルツが身に着けると風格の出るスーツなのだが、一般人の2人が着ていると・・・・・・

音夢「ただのコスプレに見えますね」

純一「そうか? でも、エステのスーツは全身タイツらしいぞ」

 彼らは更衣室で着替える時にチラッとエステのスーツを見たらしい。

杉並「アレは女性ならば着こなせるだろうが、男性が着ればただの変態だな」

 ・・・・・・まあ、それが一般の人達から見てエステのパイロットスーツの感想であった。

純一「しかし、アキトも早速『アレ』を出したか・・・・・・」

 外の様子が写しだされている画面に視線を移した純一が呟く。

杉並「まあ、主人公としての行動として100点満点だな」

 何処からか取り出した『100』と書かれたプレートを持っている杉並。

音夢「でも、そろそろ助けに行かないとヤバイんじゃないの?」

かなめ「アキト君が負けるという事は無いと思うけど、この戦艦がヤバそうだしね。 さっきからグラグラ揺れているし」

純一「この真上で戦っているからなぁ・・・・・・」

 呟きながら、真上を見上げる純一。

 と、そこに宗介がやって来た。

宗介「2人とも、それぞれの機体に行ってくれ。 後は係りの奴が指示してくれる」

純一「わかった・・・・・・」

杉並「うむ」

 返事をした後、純一はダルそうに、杉並はスキップをして、それぞれの機体に向かって行った。

かなめ「えらく杉並君はご機嫌ね」

宗介「それに比べて純一の奴はテンションが低いな」

音夢「あの性格は昔からですから・・・・・・」

 義兄の不甲斐なさに少し涙しながら義兄が機体に乗り込むのを見ている音夢であった。










 それから、数分後・・・・・・

 ようやくブリッジからゴーサインが出された、その時だった。

宗介「―――しまった!!」

 何やら思い出した様子の宗介。

かなめ「どうしたの、宗介」

宗介「う、うむ・・・・・・」

 かなめの言葉にうろたえながら音夢をチラッと見る宗介。

音夢「?」

宗介「実はだな・・・・・」

 ――ガシャャャャャャン

 ちょうど、その時何かが倒れる音が格納庫に響いた。

 無論、宗介達3人も振り向く。

 そして、3人が見たものは・・・・・・

 爽快に倒れているM9−カスタムの姿だった。

宗介「ラムダドライバの耐性に気をとられて、奴らが操縦の訓練していない事を忘れていた」

音夢「兄さぁぁぁぁぁん」

 某キング・オブ・ハート風に涙しながら倒れた機体に叫ぶ音夢。

宗介「大丈夫だ。 アレぐらいの転倒ならパイロットは無事だ。 それに・・・・・・」

かなめ「それに?」

 宗介の言葉に少し安心した音夢だが言葉は続いていた。

宗介「問題なのはココからだ」

かなめ「それ、どういう意味?」

 宗介の言葉に疑問の2人だが、その意味は次の瞬間理解できた。

 ――ガチャン ドスン ガチャン ドスン

 突然に倒れていた純一機が跳ね始めたのだ。

かなめ「な、何。 何が起こったの!?」

宗介「おそらく中で純一が無理に起きようと暴れているのだろう」

 腕を組んで冷静に答える宗介に対して、涙を流しながら何も言えなくなった音夢であった。

かなめ「あんた、えらく詳しい上に冷静ね」

宗介「以前、大佐殿にご指導した時も同じ状況だった。 だから、奴が動きを止めない限りASが無い俺達は手出しできん」

かなめ「あの、運動音痴のテッサも苦労していたのね・・・・・・」

 その時、かなめの心の何処かで「ざまあみろ」と呟いたのは秘密である。

 ふと、その時、泣いていた音夢が何かに気付いた。

音夢「あれ? 倒れているのが兄さんとして・・・・・・杉並君は?」

かなめ「そういえば、そうよね・・・・・・」

 倒れている純一機に気をとられていて周囲が見えなかったのか杉並機の様子が分からなかった3人だった。

 だが、杉並機は・・・・・・

 ――ガシッ

杉並『少しは落ち着け朝倉よ』

 普通に何事もなかったように機動して見事に暴れている純一機を取り押さえていた。

音夢「うそ・・・・・・」

かなめ「まじ・・・・・・」

宗介「やはり、奴の背後関係を見直す必要があるな」

 驚く2人にミスリルに連絡する宗介であった。










純一『なんで、お前は普通に動けるんだよ』

杉並『ふっ。 天才だからだよ』

 杉並の答えに呆れかえった純一であった。

 そんな平凡な会話の間にも杉並機は平然と純一機を立ち上げる。

杉並『マニュアル操作からオートに変換しろ。 そうすれば平凡な貴様でも操縦できるだろ』

純一『そういう事を知っているなら早く教えてくれ・・・・・・』

 M9の中で暴れて疲れたのかゲッソリ気味の純一だが、杉並の指示通りに操作してオートに切り替えた。

純一『そうか、だからお前は簡単に動けたのか』

杉並『何の話だ?』

純一『だから、お前も俺と同じオートに設定してあるんだろ?』

杉並『何故にまどろっこしい事をしなければならん。 我輩はもちろんマニュアル操作だ』

純一『うそぉぉぉぉ』

 と言いつつも、心の何処かで「ありえる話だな」と納得した純一だった。

 たしかにオートに設定すればOSがある程度サポートしてくれるが、余計な操作と反応速度が微妙に遅れてしまうせいで簡単な戦闘しかできないのだ。

 その点、マニュアルは反応速度もオートに比べれば早いし余計な操作もしなくていいが、一般的な操縦の腕が必要である。

 つまり、オートは歩行器ゆ補助輪といった初心者用のシステムである。

 ちなみに従来のASにはオート機能は無く、ASの操作訓練で訓練の大変さを知ったテッサが速攻で作ったそうだ。

杉並『まあ、慣れるまではオートにしとけばいいだろう』

 今までの杉並の説明に只々関心するばかりの純一だった。

杉並『だから、朝倉はコレを使って我輩の援護でもしていろ』

 と言いつつ整備班が用意したAS用長距離ライフルを純一機に渡す杉並機。

純一『お、俺は銃器なんか使った事ないぞ!!』

 あたふたしながら渡されたライフルを抱える純一機。

杉並『トリガーを引いて引き金を引けば弾は出る』

純一『かなれアバウトだな』

 つーか、アバウト過ぎです。

杉並『標準の設定はOSが大体までやってくれる。 後はゲーセン感覚で撃てばいい』

純一『簡単に言ってくれる・・・・・・』

杉並『後は我輩とアキトに任せればいい。 ―――と、朝倉。 予備の弾も忘れるなよ』

 M9用の剣を腰に装着してショットガンを装備した杉並機が純一機を指差す。

純一『へいへい・・・・・』

 何時の間にか緊張していた純一もリラックスしている。

 純一も杉並が緊張をほぐしたなんて全然、知らないだろう・・・・・・

 こうして、無事(?)に発進した2人だった。

 格納庫に残った宗介とかなめは兎も角、音夢は心配で倒れていたと知らないで・・・・・・










−地上 戦闘区

 一方、地上では相変わらず、アキトが雑魚相手に奮闘していた。

アキト(このまま消耗戦になったら、いくら相手が雑魚でもやばいな・・・・・・)

 瓦礫に隠れながら次の作戦をひねり出す。

アキト(とにかく、チューリップの位置を確認するか)

 瓦礫から顔だけを出してキョロキョロ見回す。

 と、その時ピタリと首の動きが止まり、ある一点を見ている。

 その一点とはアキトの場所から約30km離れた上空に居るチューリップだった。

 不幸中の幸いはチューリップが1機だけだった。

アキト(明らかに前回とは違う攻撃パターンだよな)

 前回も前々回もチューリップまでは確認されていなかったし・・・・・・

 そんな間もチューリップは容赦なくバッタやジョロを吐き出していく。

アキト「はぁ〜エステさえあれば楽勝なんだけどな〜」

 ぼやくアキト。 だが、肝心のエステは動かない上に胸に大きな穴が開いてガラクタ同然になっていた。

アキト「・・・・・・弁償しなきゃ駄目かな・・・・・・ (   J J J)」

 現在の心配はおろか、金の心配をしている所から緊張感が見られない。

アキト「しかし、ナデシコ遅いな・・・・・・何かあったのか?」

 まさか脱出ルートが落盤で脱出に難航している等とアキトは知らないのだ。

 ――ダダダダダダダダダダダダッ

 ――パラララララララララララッ

 相変わらずバッタ達との撃ち合いは止まらない。

 その時―――

 ――ドカンッ ドカンッ ドカンッ

 突然にアキトの周囲の敵が大きな爆発で吹っ飛ぶ。

 アキトは何事かと思ってた。

 驚くのも当然である。 アキトのガトリングガンでは爆発の規模が違うのだから。

 アキトが爆発現場と反対―――発射されたと思われる地点の方に振り返る。

 そこにいたのは2機のM9−カスタムだった。























 M9−カスタム

 その機体名通りの『M9』のバージョンアップ機である。
 ほとんどのスペックは『M9』とほぼ同じだがアーバレストの運動性も取り入れている。
 飛行可能のASで、外見は『M9』の背中に折りたたまれた小さなウイングが装着している感じである。
 よって、付属品無しで飛行が可能なのである。
 ・・・・・・ただし、戦闘で少しウイングが邪魔なのが難である。

 注:元ネタの機体設定とは全く関係ありません。

 全長:約8.5m  重量:約9t 属性:陸−空宇

 特殊能力:ECS

 基本装備: 頭部チェーンガン×2
  ハンドガン×1
・・・・・・他は資料不足で分からな〜い


 まあ、他にはライフルとか戦況によって武器を装備している。























アキト「・・・・・・純一達か・・・・・・・?」

 確証は薄かった。 だが、ナデシコでは彼らがM9のパイロットなので他には考えられない。

 すると、片方から返事があった。

杉並『やはり無事であったか、アキトよ』

 ショットガン――多分、発射してのはコレだろう――を構えていたM9がアキトに喋りかける。

アキト「杉並か。 一応は助かったぞ」

 まだまだ余裕のアキトだが、礼を言っておく。

純一『うわぁ〜これが戦場かぁ〜』

 物珍しそうにキョロキョロ見回す片手に大型ライフルを持ってもう片方にAS用サブマシンガンを持っているM9から純一の声がした。

アキト「何か杉並に比べたら純一は重装備だな・・・・・・」

杉並『朝倉は下手に動くとボロがでるからな。 なら動かないで援護に徹してもらう』

純一『悪かったな。 素人で』

 「最初はみんな素人だよ」と心の中で呟くアキトであった。

杉並『それよりも・・・・・・想像以上に敵が多いな』

アキト「ああ。 そこでだ―――純一、杉並、手伝ってもらうぞ」

杉並『元よりそのつもりだ』

純一『―――んで、俺達は何をすればいいんだ』

 純一の言葉にアキトはチューリップの方を指差す。

アキト「俺をあそこまで連れて行ってほしい」

純一『自分で行けるんじゃないのか?』

アキト「確かに行けるが、俺がココを離れたら下が危ないだろ」

杉並『なるほどな・・・・・・よし』

 何か思いついた杉並。

杉並『朝倉、貴様に大役を与える』

純一『な、何だよ・・・・・・』

杉並『お前はココで1人で守っていろ。 後は我輩がアキトをチューリップまで飛んで連れて行く』

純一『ちょ、ちょっと待て!!

杉並『待っている暇などない。 大体、誰かがココを守らなければならないだろ』

純一『なら、アキトが俺と交代してM9を操縦すれば・・・・・・』

 名案とばりに自信満々に発言するが・・・・・・

アキト「なら、俺の変わりに白兵戦するか?」

純一『へ?』

 アキトの意外な返事にマヌケな声を出す。

アキト「そのM9の中に2人も入らないだろ。 だから、お前は確実に戦場に生身で出される訳だ。
    そしたら、あいつら――バッタやジョロ――と生身で戦えるか? ―――って聞いているんだ」

純一『すいません。 俺が悪かったです。 その大役は喜んで引き受けます』

 アキトの言葉が終わらない内に降伏する純一。

 下手に生身になるよりM9の中の方が安全と悟ったのだろう。

杉並『よし。 ならば早速行くとしよう。 何処かの凡人のせいで時間を喰ってしまったからな』

 軽く毒ずく杉並。

純一『はいはい。 俺がわるーござんした!!』

杉並『それでは行くぞ、アキトよ』

 純一の言葉を完全に無視した杉並機は左肩にアキトを乗せていた。

 ちなみにアキトの引き抜いた左手はジオ○グの手のように戻ってきて、装着済みである。

アキト「よし、行け!! 杉並」

 ――ゴォォォォォッ

 軽くバーニアを吹かした後、ウイングを展開する杉並機が大空に飛び立つ。

 それを邪魔しようとジョロが立ちふさがるがショットガンで打ち落としていく。

純一『行ってらっしゃ〜い』

 のん気に手を振っている純一機だが、残された純一機をバッタとジョロが取り囲む。

純一『・・・・・・もしかして、俺ってピンチ?』

 言われなくてもピンチです。

純一『のわぁぁぁぁぁぁぁっ』

 ――パラララララララララッ

 純一の叫び声とサブマシンガンの発射音が響くのであった。










−上空 杉並機付近

 純一機を取り残した杉並機は敵の目が純一機に反れている内にECSを発動して敵の目を抜けていた。

アキト「純一の奴。 大丈夫かな?」

杉並『奴なら大丈夫だろう。 なんせ、悪運だけは強いからな』

 純一を置いてきた事に少し不安のアキトとは正反対の杉並だった。

アキト「もし、純一に何かあったら俺達が音夢ちゃんに広辞苑と手料理を喰らわされるぞ

杉並『・・・・・・・・・・』

 アキトの言葉に暫く無言の杉並。

杉並『・・・・・・少しスピードを上げるぞ』

アキト「正しい判断だな」

 その言葉通り、杉並機の進行速度が倍以上になった。

 やはり杉並も人間だったのか、音夢のバイオ兵器には敵わないのだった。










アキト「そろそろだな・・・・・・」

 飛び出てから2分も経たない内にチューリップ付近まで近付いていた。

 つまり、分速15kmで飛んでいたのである。 ちなみに時速900kmである。

 それほどまでに音夢のバイオ兵器を食べたくないのだ!!

杉並『では、手筈通りにな』

アキト「ああ、―――って俺達、手筈を整えていたのか?」

 アキトのツッツミも無視した杉並はECSを解除する。

 杉並機を確認したのか周囲のジョロ達が群がり始める。

 ジョロ達との戦闘に入ろうとした、その時―――

 ――むんず

 突然、右手で左肩に居たアキトを握る。

アキト「へ?」

杉並『ふっ、後は頼んだぞ』

アキト「へ? え?」

 何が何だか分からないアキトはパニックに左右を何度も見渡している。

杉並『アキトよ・・・・・ 星になってこーい!!

 ――ぶんっ  ひゅゅゅゅゅゅゅゅん

 見事にチューリップ目掛けて投げられるアキト。

アキト「杉並!! てめー覚えていろよー!!」

 中指を立てながら弧を描くように飛ばされるアキトであった。










−チューリップ上部

 ――ズザザザザザザザザザザッ

 何はともあれ見事に着地するアキト。

アキト「あいててててっ。 あの野郎、人を乱暴に扱いやがって」

 これでもデリケートなんだぞと呟きながらホコリを払うアキト。

アキト「さて、到着した訳だか、どうしたものか・・・・・・・」

 座り込んで考え出すアキト。

 早く決断しないとバイオ兵器が待っているのだ。

アキト「一か八か、やってみるか・・・・・・・」

 むくっと立ち上がったアキトは早速、目視でチューリップの中心を測りだす。

 続いて、測りだした場所に歩きより目的地に立つと深く深呼吸をする。

アキト「ふーっ。 何って言ったって、これだけの大容量をやるのは初めてだからな。 集中しないと」

 目を瞑り真剣に集中するアキト。

 そして・・・・・・

 ――パン

 エステ内でやったように手を合わせるアキト。

 続いて両手を地面に当てる。 すると―――

 手を当てた部分からエステ内とは桁違いの発光が辺りを明るく照らす。

 その発光は直ぐに止まず今だに続いている。

 すると、発光している部分からいきなり分断するように分解されていく。

 裂け目は段々と降りていき、終いにはチューリップを真っ二つに分解してしまった。

 すると、分解されたチューリップはガラクタ同然になり、落下を始めた。

 つまり、チューリップの上に乗っていたアキトも落下する事になる。

アキト「うっひょょょょょょょ」

 結構楽しみながら落下しているアキトだが、分かっていたのか落下が途中で止まった。

アキト「案外、早く片付いたんだな」

杉並『逃げ回るのには自信があるのでな』

 アキトは見事にキャッチした杉並機の両手の中で「逃げ回るような事するなよ」と呟いていた。

杉並『しかし、錬金術を『分解』の構成で止めて分解するとはな』

アキト「中々と難しいんだぜ。 しかも、あんな大容量なんて初めてだからな」

 少々自慢げのアキトに軽くため息をついた杉並であった

杉並『どうやら、あっちも決着が着いたようだな』

 杉並の言葉通り、海岸側での戦闘――純一を取り残してきた――ではナデシコの登場により、あっさりと決着が着いていた。

 ちなみに純一は1回目のアキト同様にナデシコの甲板で杉並機に向けて両手を振っていた。

アキト「俺達も帰るか」

杉並『それよりも・・・・・・いいのか?』

アキト「・・・・・・・・・・」

 杉並の言葉の意味は分かっていた。

 それに対して無言で何かを考えていたアキトだが、何かを思い出した様に急に暗くなる。

 そして・・・・・・

アキト「はぁ・・・・・・かったる」

 純一の専売特許の一言を放ったアキトを杉並機は問答無用でナデシコに帰艦するのであった。










 これからナデシコで言い寄られる事に頭を悩ましながら。










to be continued







この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。







−後書きコーナー

 拝啓

 第11話でした〜。

 今回は前編後編の2話連続でお届けしました。

 前編の後書きでADSLが来たとありましたが、大問題が起こりました。

 4月10日、FULLMETAL SOLDIERの10話を書き終えた後、気分が悪くなった私は即座に病院に駆け込みました。

 すると・・・・・・










 白血球の数値が2万を超えていた。(笑)  通常は8〜9千ぐらい。










 すると、やはり・・・・・・

「やっぱり、何時もの『アレ』だね」

作者「点滴じゃ駄目ですか?」

「駄目。 しかし、ベッドが空いて無いから・・・・・・」

作者「じゃあ・・・・・・」 ←少し期待の眼差し

「紹介状書くから待ってて」  ←何気に楽しそうに見えた。

作者「あの、明日から念願のADSLが・・・・・・」

「問答無用」

作者「うぐぅ・・・・・・」

 <4月10日、某大学病院の診察室での主治医と私の会話。 ほとんどが実話>









 入院した先ではパソコンが使うために申請しろなんて言われて、申請が受理されるのに1週間も経ってしまいました。

 全く、さんざんな生活でしたよ。

 それで、先日見事に退院となったんですが、しばらくは自宅療養となって実家に戻らせられたんです。

 よって、私のアパートにADSLの回線が繋がったんですけど未だに未使用、未設定なんだよね・・・・・・

 何か損した気分ですよ・・・・・・この話も実家近くのネットカフェから更新しているんですけど・・・・・・





 まぁ、暗い話はここまでにして・・・・・・

 今回は何がメインだったんだろう? と疑問が残った話でした。

 何気にムネタケと杉並が活躍(?)していたし、アキトは緑色の石の勇者になっていたし。

 とりあえず、後書き反省会スタートです。





−何故、ムネタケがアキトの事を知っていたのか?−

 半年前に木星蜥蜴とのドンパチしていて、その時に指揮を取っていたのがムネタケだった。

 だが、ムネタケの作戦は失敗して部下達はムネタケを見捨てて勝手に撤退してしまったのだ。

 彼は駐留基地に数人の兵と取り残されてしまったのだ。

 その時、彼らを救出する任務がムネタケ参謀長からミスリルに依頼され、アキト達が出動したのだ。

 そして、ミスリルの存在を知った彼はダナンに連れられ、アキトと宗介から説教され改心を始めたのだった。

 部下の事を考える指揮官になるために・・・・・・





−中国四千年の不思議な扇子−

 え? 骨で出来た巨大ブーメランの方が良かった?





−この世界での国家錬金術師の設定−

 急遽、この設定を混ぜ込んでしまいました。

 と言っても、この世界は科学が流通しているので錬金術を使う人自体、少ないんですけどね。

 詳しい話は次の話でアキトがすると思います。

 とりあえず、元ネタと違うのは・・・・・・

 *:少佐相当の地位は無い。

 *:別に軍の狗になる訳でない。 軍の命令は絶対ではない。

 *:任命しているのは一国家であって、軍は関係無い。

 *:一応、研究すると申請したら莫大な研究資金が出るが、申請しないと将来の年金ほどの金しか貰えない。

 *:大抵の店で銀時計を見せるとタダになる。 但し上限金額有り。

 *:噂では任命している一国家とはピースランドの事らしい。(笑)

 その他、もろもろと特権があるがまた今度。





−ラピス化−

 いや・・・・・・それ以外に無いでしょ?

 ちなみに『ラピス化』が悪化すると『セイヤ化』(狂)もしくは『ヤマダガイ化』(ヲタ)に進化する。





−宗介の洗脳−

 前科2犯ですww





 某陣代高校のラグビー部。

 人を傷つけたくない人達が軍人並に好戦的になってしまった。





 美樹原組のヤクザの人達。

 ただのチンピラがボン太くん軍団になってしまった。

 前者はラグビー協会で問題になり、後者は美樹原組の頭領は泣いていたが、

 その娘、美樹原 連(かなめ達の同級生で生徒会長秘書(?))にはボン太くん軍団は喜ばれていた。

 一部の人達を除く他の人達にとっては迷惑な話である。





−杉並が操縦できる訳−










 そういう奴だから。(キッパリ)





−アキトのスペック−

 左腕はガトリングガン。

 右腕は秘密。

 まぁ、ほとんどは人間と同じなんですけど、詳しい事は後の話に・・・・・・





−次回予告−

 木星蜥蜴の襲撃を逃れ、無事に出航するナデシコ。

 そして、行き先を宣言する中、叛乱が起こる。

 更にアキト達を襲うのは超音波攻撃!!

 アキト達はどうやってこの危機を乗り切るのだろうか?

 戦え、アキト。

 守れ、アキト。

 ただ、ナデシコでの良い訳を忘れずに!!

 次回、『ナーガとカイゼルヒゲ親父はどっちが上!?』

 お楽しみに!!

2004年04月28日



 敬具




















管理人の感想

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・とうとう生身まで捨てたのか、アキト(汗)

いや、ここで鋼の錬金術師を持ってくる必要性が、どうにも理解できないのでありますが(大汗)

今の話の流れにどうして必要なのか、今後の話の展開に絶対に盛り込む必要がありますね。

一発限りのギャグ設定なら、それまでですが(苦笑)

 

 

 

 

しかし、そりゃルリも驚くよなぁ(苦笑)