前回のあらすじ・・・

 『同盟』から『自由』へと逃げることに成功したアキト・・・・
 その先には墨田区墨東署交通課があった。
 そこでこれからの『仲間達』に出会う。
 そんな中、ネルガル関係の薬品会社の放火事件が発生する。
 無事に夏実と女の子を助けたアキト。
 蟻塚「現場検証の結果・・・発火したのは・・・1階にあった薬品倉庫。原因はまだ分かりませんが放火の可能性が非常に高いようです」
 課長「警察の関与はここまで。残りの捜査はネルガルの諜報部がやるそうで・・・・」
 アキト「なるほど・・・捜査は打ち切りか・・・・」
 蟻塚「あそこはネルガルが結構、関与していましたからね・・・・」
 アキト「ネルガルか・・・・」
 課長「――――っまさか、今回のは・・・」
 アキト「ええ。その可能性は低くはありません。地球にも木連にも互いを反発している人は少なくありませんし・・・・」

 放火事件は謎のままに終わり、残ったのはテロの予感・・・・

 そして・・・・
 アキト「実は・・・俺の実家・・・鹿児島にあるんです。でも、両親は農業を継げと言って俺を東京に行かせてくれなかったんです。
    俺はどうしてもこの生活がしたかったんです。だから・・・」
 美幸「家出同然でやってきた」
 アキト「いえ・・・俺の知り合いのおじさんの協力で警察官になれたんですけと・・・・住むところまでは間に合わなかったんです。
    とはいえアパートやマンションなんて借りたら両親にばれるし・・・俺・・・どうしても警察官になりたかったんです。
    およよよよよよよよよよよ(泣)なるべくはこの事はご内密に・・・・」

 と下手な嘘に予想しなかった、
 「アキト君!!ウチに来ない?」
 この一言でお茶菓子泥棒(未確認)公共ワイセツ容疑(本人否定)
 の容疑を持ったアキトは更なる女難の階段を5段跳びで駆け上がったのだ。


 さてさて、今回はどうなることやら・・・・









漆黒の戦神with逮捕しちゃうぞ



第四章 『新たな』生活・・・・前編












−墨東署 交通課 課長室

 早朝の墨東署は静かだった・・・
 その中で俺と夏実さん、美幸さん、頼子さんは課長室で荷物を運び出す作業を始めようとしていた。

夏実「へぇ〜結構、少ない方ね」

美幸「まぁ、確かにダンボール(中)が3箱ってのはどうだかと思うわよ?」

アキト「いや〜あまり手荷物が多いといけないなと思って最小限の物に絞ったつもりなかですけど・・・」

頼子「コレは何?」

 頼子さんが黒いダンボールを指差す。

アキト「ああ、コレは俺が運びますから」

 この中には裏の情報に関する会長室等から失敬してきたデータ類がごっそり入ってるのだ。
 何に使うかはヒ・ミ・ツ♪

夏実「怪しい・・・・」

美幸「まあまあ、いいじゃないの」

頼子「そうそう、男の子なんだからソッチ系のことでしょう」

アキト「あはははははは(汗)」

 苦笑い・・・・

 この時、俺は2つの気配が交通課に向かっている事に気づいた。
 1人は分かるがもう1人が分からない・・・新顔だろうか?

 ばたーん

 あーあ、豪快にドア開けて、しかも朝っぱらから。

中嶋「ど、同棲するって本当か!!小早川!?

???「どうゆうことっすか!!夏実さん

 男2人に呼ばれた女性2人の反応は・・・呆れていた。

夏実「中嶋君、東海林巡査長!?」

 夏実さんはただ、勘違い馬鹿供を驚き半分呆れ半分で見ていた。





中嶋「なんだ、そんなことだったのか」

 乱入後、俺のいきさつを説明語り終えると、もう1人の方を夏実さんが紹介してくれた。

夏実「アキト君、この人が東海林将司巡査長。
   巡査長、こっちが昨日、墨東署に配属になった新人家出警察官の速水アキト君よ」

 い、家出って・・・もう突っ込む気力も無い。

東海林「どうも」

アキト「こちらこそ―――って、『東海林将司』さん!?」

東海林「は・・・はい」

アキト「む・・・ムキムキマッチョじゃなぁぁぁぁぁい

 俺の昨日の夏実さん達から聞いたイメージとはまったく違う人であり、好青年だった・・・・
 しかも、なんとなく某不死身二股パイロット瓜二つの木連の極度のシスコン熱血バカ
 と同じような感じがしたが・・・東海林巡査長にかなり失礼である。





 叫んだ理由を述べて俺は東海林巡査長に謝った。

東海林「あはははは。ムキムキマッチョとは手厳しいっすね」

 笑って許してくれた。
 余談だが、彼が墨東署交通課の常識人だとこの時思った。(課長は元より常識人)





 こうして2人とも夏美さんの誘いで手伝うことになった。
 非番については・・・深く考えないでほしい。
 でも・・・ダンボール3箱なのに手伝う必要あるんですか?夏実さん。

アキト「ところで・・・どうして2人ともこの事を知ってたんですか?」

中嶋・東海林「「頼子(さん)に聞いて」」

 2人の発言を聞き終えた夏美さんと美幸さんは頼子さんを捕まえていたでした。

 見えなかった・・・・
 ちなみに始めから犯人は2人には分かっていたらしく話す前に捕まえていたそうな(後日・夏実談)

夏実・美幸「「頼子・・・後でお仕置きね」」

頼子「ひぃ!!」

 そんな話をしている間にまた1人交通課に向かってきている。

 ばたーん

 また・・・まあ、いいけど・・・・

葵「夏実さん!!美幸さん!!最低です!!

 また勘違い馬鹿が増えたか・・・・





葵「そうだったんですか。すみません勘違いして」

 申し訳なさそうに誤る葵さん。
 ちなみにチクった犯人は・・・言わなくても分かるだろう

夏実・美幸「「お仕置きランクアーップ♪」」

頼子「がたがたがた」(震えている音)

 ランクアップって・・・お仕置きにランクあったんだ・・・・
 俺(アキト)ってどのくらいのランクだったんだ?(管理人さん教えて♪後、規定値も)

 俺がそんな命に関わる事を考えているうちにまた1人、交通課に入ってきた。

 ばたーん

 突っ込み、一切無しで・・・・

???「先輩達!!不潔ですっ!!

 ノーコメント・・・もう、好きにしてくれ・・・・





沙織「佐賀沙織です。よろしくお願いします」

 事情をとりあえず話したのち自己紹介になった。
 ちなみに説得方法は・・・本人達いわく仕事場の女の友情とか語ってたが佐賀さんの顔色がどちらかと言えば悪い。
 どんな友情だよ・・・・

アキト「昨日、墨東署に配属になりました速見明人巡査です。よろしく(テンカワスマイル)」

 俺が自己紹介わすると、いきなり佐賀さんの顔が真っ赤になる。
 他にも頼子さんや葵さんも赤くなり夏実さんや美幸さんも少し火照っている感じだ。
 風邪なのか・・・?





―――女性陣の心境―――

沙織「きゃーーーーーー。なんだかカッコいいし可愛い!!(ポッ)」

頼子「うぅぅぅぅむ、あの笑顔・・・なかなか(ニヤリ)」

葵「タイプ・・・・(ポッ)」

夏美「なかなかやるわね、アキト君(少し動揺)」

美幸「ひさびさにいいもの見たわ(こちらも少し動揺)」





―――男性陣の心境―――

東海林「・・・・・・・・(ムッ)」

中嶋「小早川ぁぁぁぁぁぁぁぁ。ちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉアキトめぇぇぇぇぇぇぇぇぇ あの組織、本当に作るか・・・・





−現実 墨東署 交通課

アキト「そろそろ・・・行きませんか?」

 背後にいろいろな渦を作っている連中にアキトが言える台詞はそれだけだった。

夏実「そ、そうだね。早くしないと皆が出勤してくるし」

 こうして俺達は中嶋さんが用意(何故かしていた)していたトラックに荷物を乗せて夏実さん達のマンションに向かった。





−墨東マンション505号室(マンションの名前と夏実達の部屋の番号が分からないので仮名。知っている方は是非教えてください) リビング

美幸「ここがリビングよ」

 広さはけっこうあった。
 しかもダイニングキッチンでカウンターまでついている。
 テレビ(プラズマテレビ)と電話(最新機:FAX、Lモード付きその他もろもろ)が設置されていた。

美幸「あっちがお風呂、その隣がトイレよ」

 除くとお風呂はユニットバスになっていて2人ぐらいは余裕で入れそうな広さである。
 トイレはノーコメント。

美幸「洗濯機は脱衣所にあるんで」

夏実「そしてココが私の部屋」

 部屋の入り口に仁王立ちしている夏実さん。

美幸「ちなみにその隣の隣が私の部屋」

アキト「真ん中は何の部屋なんですか?」

夏実「今までは物置になってたんだけど、今回をきっかけで大掃除してアキト君の部屋にするの」

 なるほどそれで中嶋さん達の手伝いが必要だったのか・・・納得。

頼子「へぇ〜物置って夏実達、何入れてんの?」

夏実「美幸の車のパーツや訳の分かんない失敗作」

美幸「夏実が買ってきて3日も持たなかった通販商品」

葵「そんな、2人とも・・・いがみ合って言うもんではありませんよ」

中嶋「とりあえず、その物置とやらとご対面といきますか?」

 この時、俺は何か嫌な予感がした。

アキト「中嶋さん、危ない!!」

中嶋「へ?――――っわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 ゴロゴロガッシャァァァァァァン

 俺の予感は的中した。
 そう、中嶋さんが開けたドアの置くから荷物類が雪崩れ落ちてきたのである。
 中嶋さん・・・合唱。





 5分後、中嶋さんは無事に救出された。よかった山岳警備隊の東海林さんがいて。

沙織「しかし・・・どうします、この山」

 この山というのは荷物の山である。

中嶋「まだ、アキトの荷物の方が可愛げあるぜ」

頼子「黒い箱以外はね」

葵「頼子さん・・・・」

東海林「どうしますか?夏実さん」

夏実「うーん、何処か引き取ってくれないかな〜」

 引き取る・・・ガラクタ・・・そうだ!!

アキト「いいとこありますよ。ガラクタを処分できる場所」

 瓜畑秘密研究所(工場の名前も分からないのでBenさんの『時の流れに』の12話その3の『瓜畑秘密研究所 ナデシコ支部』から拝借してしまいました、御免なさい)ここなら、ガラクタの扱いはプロだろう。
 なんせ9割8分3厘の確率ガラクタ作ってるし・・・・
 セイヤさんがいなくても処分係のオリエさんが何とかしてくれるだろうと言う魂胆である。

 いいのかな、好き勝手言っちゃって。



 とりあえず本当の事はうやむやにしてセイヤさんのこと話す。

夏実・美幸「「是非ともお願い。いくら掛かってもいいから!!」」

 本当に悩んでたんだな・・・この荷物に・・・・



−505号室 リビング

 もうすぐ12時か・・・思ったほど早く終わりそうだな。

 作業は主が押入れの荷物の運び出しだった。
 内容は俺と夏実さん、中嶋さん、東海林さんの4人で部屋から荷物を運び出し美幸さんが処分する物と俺の部屋の家具になりそうな物、もしくはまだ必要な物に振り分ける。
 佐賀さんは必要と判断できたものを拭いて葵さんは美幸さんのサポート、そして頼子さんはトイレ・お風呂掃除だった。
 まだこれはお仕置きに入らないらしい。

 そんな作業が続いて3時間、もうお昼時である。  俺は通常の力をセーブしながら一般男児より少し弱めの力を保っているため時間が掛かると思ってたが以外にも俺以外の3人の力が凄くすでに物置の荷物はなくなっている。
 ちなみに処分と判断された物は下に停めてあるトラックの荷台である。
 ここは5階・・・・
 俺は改めてこの人達の凄さに驚いた。
 だって、中嶋さん以外、息乱れてないもん。凄い、凄い。

アキト「そろそろだな」

 俺がふとつぶやく。

沙織「何がそろそろなんですか?」

アキト「猛獣の叫び声」

美幸・沙織「「はぁ?」」

 2人とも分かんない顔で俺を見る。
 そんな2人を無視して時計を見ながらカウントする。

アキト「5、4、3、2、1・・・・」

 その瞬間、ひと段落していた頼子さんが見ていたテレビから

 『おっひるやす〜みはウキウキウォッチング!あっちこっちそっちこっち、いい○〜も♪』

 オープニング曲と同時にサングラスの司会者――ナオさんじゃないよ――が現れるお昼ならではの定番番組。
 その司会者が現れるのと同時に・・・・

夏実「お昼ごはんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

 玄関から叫び声がした。

美幸・沙織「「なるほど、納得」」

 さて、皆が納得したところで俺が台所に向かう。

沙織「どうしたんですか?アキトさん」

アキト「ん?そろそろ昼食を作ろうと思って」

沙織「ええ!?アキトさんってお料理できるんですか!!」

 驚く佐賀さん。
 まあ・・・昨夜、居なかったしね。

美幸「今から作って大丈夫なの?夏実、かなり餓えてるわよ」

アキト「ご心配なく。皆が向こうに行っている間に仕込みとスープを弱火で煮ていましたから後は盛り付けるだけですよ」

 そう言いながら丼にチャチャっと盛り付けていく。

アキト「はい、特製引越しそばの出来上がり」

 すでにテーブルを囲んでいる皆の前に丼を置いていく。
 ちなみに一応20人分は作っといた。  ココに居るのは俺も含めて8人、夏美さんはともかく東海林さんはかなり食べると聞いたからそれぐらいは必要だろう。

沙織「美味しそう」

中嶋「わぉ〜♪」

東海林「美味そうっすね」

アキト「口に合うかどうか分かりませんけど、どうぞ」

一同「「「「「「「いっただきま〜す」」」」」」」

 ズルズル ズルズル

 麺をすする音が部屋に響く。

 そして、無言が続く。

一同「「「「「「「う・・・・・」」」」」」」

アキト「鵜?」

一同「「「「「「「美味ぁぁぁぁぁぁぁぁい(おいしぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい)」」」」」」」

 一安心・・・・
 そばは作った事あまり無かったからな〜いや〜安心、安心。

夏実「麺は市販の物だけとスープがいい!!」

美幸「そうそう、スープだけでもいいわよ」

東海林「ええ、濃ゆすぎず、はたまたサッパリしすぎず。ちょうどいい味です」

頼子「そうそう、この前食べた駅前の4日前に新しく出来たそば屋、あそこって味が濃ゆすぎて舌を刺激しているし」

葵「そういえば、あそこのご主人『元祖本元のそばの店だ!!』って言ってたわりには最近出来た真新しい外国作りの建物でしたもんねぇ」

沙織「元祖本元って言っておきながら、あそこの主人って外国人でしたよね」

頼子「主人だけじゃなくてあそこの弟子達も同じ外国人だったわ」

アキト「・・・・・・・・」

 何処かで聞いたような・・・・

美幸「ああ!!あの店ね、確か全員ピースランド出身だって聞いたわよ」

アキト「・・・・・・・・」

 をい、ちょっとまてぃ。

東海林「確か一昨日、中嶋さんの誘いで夏美さんと美幸さんと行ったんですよね」

中嶋「ああ、あまりの不味さに辻本がキレて・・・店を半壊にしたんだよな

アキト「・・・・・・・・」

美幸「そうそう逃げるのが大変だったわ〜」

夏美「でも大事にならなかったでしょ。捜査に来た警官もそばの味を見て即捜査打ち切りになったみたいだし」

頼子「あっ、そのまま潰れたみたいよあの店」

 おそらくその被害者は彼らだろう。
 俺の記憶が正しければ・・・運命天性なのかもな彼らの生き様は。     おそらくハーリー君も



 忘れよう・・・彼らのことは・・・・
 今度は『元祖本元中華』とか言い出しそうだ(爆)
 いや、まじで・・・・



一同「「「「「「「ごちそうさまでした」」」」」」」

 うんうん、マナーがなっているぞ、皆。

アキト「お粗末様でした」

 俺が後片付けをしようと皆の丼を台所に運び洗っていると、

沙織「手伝いましょうか?」

 と尋ねてきたので俺はこの言葉に甘えることになった。

沙織「お料理上手なんですね」

アキト「ええ、まあ。佐賀さんはどうなんですか?」

沙織「まあまあですよ。それと、『沙織』でいいですよ」

アキト「それなら・・・沙織ちゃん・・・かな。俺もアキトでいいよ」

沙織「『沙織ちゃん』ですか。・・・アキトさんって新人なんですよね?」

アキト「うん・・・まあね」

沙織「じゃあ、私が先輩ですね」

アキト「そういうことになるね、先輩♪」

沙織「からかわないで下さい。(真っ赤)でも・・・アキトさんって私より年上に見えますけど?」

アキト「え?俺、19だけど・・・」(注意:設定はこの物語だけのものなので実際の設定とは違いますのでご了承下さい。すみません)

沙織「え?私も19ですよ」

 ・・・・・・・・

 長い沈黙が続く。

一同(アキト以外)「「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!??」」」」」」」

 後ろのカウンターで盗み聞きしていた連中が一斉に叫ぶ。

夏実「アキト君、私たちよりも年下とは思ってたけど・・・・」

美幸「まさか沙織ちゃんと同い年だったとはねぇ〜」

頼子「ふんふん、またアキト君の秘密GET!!」

中嶋「ってことは歳の順でいくと年長が巡査長の29、次に俺の28、辻本と小早川が27で頼子が25で葵が24・・・・
   佐賀が19でアキトも19ってことは・・・平均的に年少組だな二人そろって、はっはっは・・・ぐふっ

 その瞬間、夏美さんの裏拳が見事に中嶋さんの顔面を潰していた。

夏実「乙女の歳をべらべらしゃべるんじゃない!!」

美幸「しかし、そんな設定だったんだ〜私達」

作者『設定に突っ込み入れないで・・・お願いだから』

頼子「まぁ・・・そのことは置いといて・・・アキト君が沙織ちゃんとね〜」

夏実「私、もう23ぐらいだとおもってた」

美幸「でも、新人なんだから19らへんが妥当じゃないの?」

東海林「いや、戦争があったから少し遅れて就職したケースもありますよ」

葵「それもそうですね」

アキト「いいもん、いいも〜ん。どうせ俺は老けて見えますよーだ」

 隅っこでいじける俺。

美幸「あ、アキト君?老けているんじゃなくて大人びいて見えただけよ」

 美幸さんが何やらフォローを入れてくる。

アキト「いいも〜ん、俺はナオさんよりは老けて見えないから」





−某国 某中将家の隣の家の某婚約者と婚約者一筋の某二股コメディアンシークレットサービス宅
婚約者一筋の某二股コメディアンシークレットサービス「俺は老けていない!!一生好青年の20代だぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 実際は30ってことで・・・・

婚約者「どうしたんですか?いきなり叫んで。もう、動かないで下さい」

婚約者一筋の某二股コメディアンシークレットサービス「ごめんごめん」

 以上暖炉の前で婚約者の膝枕で耳かきしてもらって鼻の下を伸ばしている
 婚約者一筋の某二股コメディアンシークレットサービス宅からでした

 言動が親父だよナオさん(涙)






−トラック 移動中

 何か聞こえたような・・・・(汗)

 とにかく、何だかんだありながら俺と夏実さん、美幸さん、東海林さんでセイヤさんのとこに向かうことになった。
 残りのメンバーは部屋の掃除となった。

 トラックは運転席、助手席が2席なので場所を知っている俺が運転で夏実さんと美幸さんが助手席に東海林さんが荷台に乗った。
 俺は場所を知っているので運転席は固定、残る2席となったとき、東海林さんが自ら荷台に乗り込んだ。
 夏実さんは公平にジャンケンで決めようとしたが、東海林さんの

東海林『女性を荷台に乗せるわけにはいきません』

 という一言で席順が決まった。
 ちなみに会話ができるようにと東海林さんにはインカムを渡している。

夏実「しかし、おどろいたなぁ〜アキト君が19だなんて」

美幸「ところで高校卒業後1年は何していたの」

アキト「俺、高校中退ですよ」

夏実・美幸「「えっ!!」」

東海林『やっぱり戦争の影響っすかね』

アキト「まぁ、そんなとこです」

美幸「そう言えば、東海林巡査長・・・山岳警備隊にもどらないんですか?」

東海林『ええ、実は1週間前に戻るように辞令が出たんですけど昨日、戻らなくてもいいという辞令を本庁で貰って・・・・』

夏実「じゃあ、巡査長は墨東署に・・・・」

東海林『はい、まだ居ますよ夏美さん』

夏実「よかった・・・・」

 夏実さんはそれだけ呟いて静かに涙を流していました。
 東海林さんに気づかれないように・・・・

 そんな夏実さんを俺と美幸さんは何も言わず信号が青に変わるのをじっと待っていたのでした・・・・





−瓜畑秘密研究所前

 目的地に着いたとき夏実さんが呟いた一言・・・・

夏実「めっちゃ、怪しい・・・・」

 それもそうだろう、まず工場の看板に『瓜畑秘密研究所』等と大きな墨字で書かれたうえに、

『あのナデシコで活躍した漆黒の戦神テンカワアキトも一目置く店』

 なんて書いて・・・まあ、いいけど売名行為ですよ・・・多分・・・・

 そんなことは置いといてトラックから降りる際に帽子を深くかぶり直し眼鏡をかける。
 ちょっとした小細工だ。

美幸「アキト君・・・・?」

アキト「しっ・・・ここではその名前で呼んではいけません中なら大丈夫です、行きましょう」

夏実「その前にここって何している場所?電気かなにかの修理屋?」

アキト「違法改造屋」

一同「「「へ?」」」

 ちょっと唖然している3人を引っ張るように俺達は中に入って行った。





−瓜畑秘密研究所

アキト「セイヤさーん。いますかー?」

 居るかどうか分からない人の名前を呼ぶが返事はなし。
 彼女達に拘束されたと判断したその時・・・・

セイヤ「おう、珍しいなココに来るなんて」

 奥からセイヤさんが顔を出す。

アキト「セイヤさん!!生きていたんですか!?」

夏実「アキト君・・・・」

美幸「生きていたんですかは酷いわよ」

 それぞれ突っ込む夏実さんと美幸さん。
 彼女達は知らない・・・この言葉の真の意味が!!

 ナデシコクルーなら分かるだろうけど。

セイヤ「いや〜以外なとこから救いの手が来てな」

アキト「以外なとこ?」

 セイヤさんはにやっと笑って答えた。

セイヤ「言っていいのか?そこの嬢ちゃん達は?」

アキト「夏実さん美幸さん・・・東海林さんは約束はしていないけどまあいいや・・・昨日の夜の約束覚えていますか?」

 俺の顔が真剣になったのを感じたんだろう3人とも顔に少し緊張感が走る。

夏実・美幸「「ええ」」

アキト「その約束をここで話しましょう」

東海林「約束?」

 何もしらない東海林さんに夏実さんが簡単に出来事を言う。

夏実「いいわ、どんどん喋って。覚悟できているから」

アキト「だ、そうです。セイヤさん」

セイヤ「ま、いいか。救いの手は誰からかっというとこだったよな・・・1人目は連合軍のミスマル提督」

一同「「「「――――っ!!」」」」

夏実「連合軍?」

美幸「アキト君は連合軍だったの?」

セイヤ「ちょっと違うかな」

アキト「どういうことです?あの提督ですよ」

 そうだ、親バカのあの提督がユリカ達の行動を止めるなんて。

セイヤ「俺も詳しい事は分からん。2人目は西欧のグラシス中将」

一同「「「「何ぃぃぃぃぃ!!」」」」

東海林「西欧のグラシス中将といったら大物っすよ」

美幸「アキト君って外交関係に勤めていたの?」

セイヤ「少し惜しいが出向中に知り合ったんだよな」

 グラシス中将だって極度の孫バカなのに・・・・

セイヤ「続けるぞ、3人目は統合軍のシュン大佐に4人目が連合軍のムネタケ参謀長」

 そんなに・・・もう他の3人は唖然となっているけど・・・・

セイヤ「おっと、まだいるんだぜ。なんと木連の東 舞歌さんに秋山准将といった豪華メンバー」

アキト「何故、そこまでして彼女達から俺達を救ってくれたんですかね?」

セイヤ「それが分かれば苦労しないぞ。とりあえず、俺は我が家に帰れて良かったがな」

アキト「それで、彼女達は何しているんですか?」

セイヤ「ああ、お前を見つけようと仕事そっちのけなものでさっきの豪華メンバーにこっぴどく叱られてある場所でナデシコとクルーごと待機中だ」

アキト「セイヤさんは?」

セイヤ「ああ、明日なこっちで用があるんだそれで家に帰ってきたってわけだ」

 そんな世間話をしていると奥から男の子と女の子がやって来た。

ツヨシ「父ちゃん、キャッチボールの相手――――って、誰?」

セイヤ「おお、ツヨシにキョウカ。紹介するぜ自慢の息子と娘だ」

夏実「ぜんぜんお父さんに似ていないわね」

 夏実さんが厳しいツッコミを入れる。

キョウカ「うん、それが自慢なの」

 『似てない』って言われて喜ぶ娘って・・・しかもハーリー君とラピスと同い年に見えるけどやっぱりこの歳の子ってこんなものなのか?

美幸「はっきりした子ですねぇ」

オリエ「こら、ツヨシにキョウカ。お父さんは来客中なのよ」

 また奥からお茶を持ってきた女性が現れる。

セイヤ「紹介する。妻だ」

オリエ「一応妻のオリエです。よろしく」

セイヤ「冷たいぞ・・・」

 自業自得。

アキト「自己紹介まだでしたよね」

 俺が思い出したように呟く。

夏実「そうだった。
   えっと墨東署交通課の辻本夏実巡査です。ちなみに今日は非番ですので」

 警察と分かったときオリエさん達がびくっとしたが『非番』だと分かると普通に戻った。

セイヤ(ほぉう♪ショートカットでボーイフィシュ(?)な女の子か。ふんふん)

 セイヤさんの顔がなんか怪しいけどまぁいいや・・・いつものことだし。

美幸「同じく小早川美幸巡査です」

セイヤ(こっちはロングの三つ網か・・・Goodだぜ)

東海林「同じく東海林将司巡査長です」

 3人が自己紹介を終える。

ツヨシ「そっちの兄ちゃんは?」

 俺を指差す少年。
 どうしよう・・・本名・・・でいいのか?

アキト「えっと・・・今は墨東署交通課の速水明人巡査です」

美幸「今は?」

セイヤ「つまり、こいつが表の看板に書いてあった・・・・」

 帽子と眼鏡を外して一言・・・・

アキト「テンカワ アキトです。改めてよろしく」

 ・・・・・・・・
 長い沈黙が続く。

一同「「「「「「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!」」」」」」



ツヨシ「すごいぞ父ちゃん。嘘ついていなかったんだ」

セイヤ「あたりまえだ」

キョウカ「いつもは嘘だらけなのに」

 セイヤさん・・・やっぱり日頃の行いのせいですよ。

オリエ「いつも主人がご迷惑を・・・・」

アキト「いえいえ、セイヤさんにはいつも助けてもらってばかりで」

 俺に深々と頭を下げるオリエさんに俺も頭を下げる。

セイヤ「ところでアキト、今日は何しに来たんだ?」

アキト「そうそう・・・実は・・・・」

 ガラクタの処理を頼もうと夏実さん達に話しかけようとして後ろを向くと、そこは・・・・










 白灰の像が3体(崩れかけ)



アキト「どうしたんですか?」

セイヤ「俺はこれが正しい反応だと思うぞ・・・一般人にとっては」

 俺はセイヤさんの言葉の意味が全然分からなかった。





 どういう意味なんだろ・・・・






to be continued







この作品はフィクションです。実在の原作・人物・団体・事件なとには、一切関係ありません。







後書き中書きコーナー−

 拝啓

 どうも、くされ外道のバカ作者のTAKUMAです。

 さてさて、今回は引越し前編というわけですが・・・おそらく読んでいる方々は納得していないでしょう。
 なぜ、アキトと夏美達を同居させることにしたのか。

 答え・・・・おもしろそうだから♪

という軽いノリという訳です。深く突っ込まないで。


 設定もいろいろ調べましたが不明な点が多くで書きました。
 なんか間違っているとこがあったら・・・見逃してください。
 そうそう、なんか後書きが少なくなっているのがお気付きでしょうか。
 そうです、話すネタがないのです。
 後書きではキャラクターとの対談も予定しとかないと(汗)
 ハガキ、間に合うかな?

 そんじゃ、またそういうわけでさよ〜な〜ら〜

 敬具





追伸:セリフの前に名前があるのは誰が何を言ってるのか普通の小説風に書けない作者の文才の無さが原因です。御免なさい。
   もう一つ、第6話までは既に出来上がっています。
   問題は・・・6話を読んだ後、見てください。