この広い空には、幾千、幾万の人達がいて、

色んな人が願いや思いを抱いて暮らしていて、

その思いは時に触れ合って、ぶつかり合って。

だけど、その中の幾つかは…きっと繋がって行ける、伝え合って行ける。

これから始まる物語は、そんな出会いと触れ合いの話。


魔法少女、ABSURD・フラット…始まります。





















目が覚めると、俺は…見た事も無い場所に居た。

高い天井。

高価そうな家具。

豪奢なベット。

そのベットを占領するように俺は寝ていた。

しかし、デカイベットだ。

成人男性をその上に乗っけても、まだ余裕がありまくり。

ここは、どんなブルジョアジーの住処なんだ?

なぜココに居るのか、なぜココに来た記憶が無いのか。

謎が謎を呼び、居ても経ってもいられなくなった俺は、フカフカのベットに別れを告げ、起き上がることにした。

…と、なんかやたら髪の毛が長いな。

鬱陶しい。

と、自分の髪を掴んでみて仰天した。

自分の髪が金髪になっていた。しかも染めたんじゃない、地毛だ。

脱色で金髪に近づけるとナイロン系の安い色合いになってしまう。
その安っぽさを上手くコーディネイトするのが醍醐味なのかもしれないが。

ともかく、天然金髪が、自分の背丈ギリギリまで伸びている。
凄い長いな。床に届きそうだ。

ベットから降りて、素足で床に立った時、更に驚いた。

床にはフワフワの絨毯が敷かれている。

こんな感触きっと高級品に違いない。と足元に目をやると、なるほど高そうな絨毯。

そして、小さな可愛い足。

!?

可愛い、だと!

成人男性の足なんて、歪で大きくて、靴ズレから肥大化した皮で無骨な物だと決まっている。

何処に可愛いだなんて形容詞が当てはまるのだ!?

だが、自分の視界には、確かに「可愛い」としか形容出来ない足がある。

これは一体、どういう事だ?

うろたえ、周囲を見渡した俺は…更に困惑する事になってしまった。

見つけた高そうな鏡には、

赤い目を見開いた小さな女の子が映っていたのだ。



右手を上げてみる。

鏡の中の少女も、俺から見て左手を上げる。

左手も上げてみる。

鏡の中の少女は万歳している。

両手を下げ…切る前にファイティング・ポーズ。

鏡の中の少女は俺にメンチ切って、今にも殴りかかりそうなボクシング風ファイティング・ポーズ。

そのままジャブ、ジャブ、ストレート。
と、シャドーボクシング。

鏡の中の少女は、キレの有るパンチを次々に繰り出す。

よし、ソコで必殺のアッパーだ!!

鏡の中の少女が腰を捻って、垂直にアッパーを振り上げた!!



…俺は目覚めて直ぐに何をやっとるんだ。

凹みそうな意識の中、更に凹みそうな事実を噛み締める。

OK、OK。

認めよう。

コレは俺の身体だ。完膚無きまでに俺の身体だ。
薄っすら汗をかいた感触までリアルなんだからな。

だが、そうすると…俺は一体何者なんだ?

身体は子供、意識は大人。

どこぞの名探偵なガキじゃないんだぞ?

ちんまい女の子な体の事も問題だが、

なによりも問題なのが、俺自身の事がさっぱり思い出せないことだった。


 

 

魔法少女リリカル☆なのは 二次創作

魔法少女? アブサード◇フラット

第一話 「目覚めれば、不思議な出会い!?」

 

 

 体感時間で一時間ほど、ウンウン唸っていたが、答えなんて出るはずも無いので周囲をうろついてみる事にする。

と、扉を開けてびっくりする。

ココは城塞じみた巨大な屋敷だったのだ。

石張りの床が冷えた感触を伝えるが、綺麗に研磨された床は小石一つ無く、素足でも問題なく歩けた。

とりあえず、右手に向かって歩き出した。

が、直ぐに違和感に気付く。

これだけ巨大な屋敷なのに、人の気配がしない。

なのに床にはチリ一つ落ちてはいない。

うむむ、世界は謎に満ちている。

素足でも大分動きなれてきたので、普段の大股な歩調で歩き出す。

ペタペタ、ぺタ。

偶に歩調が狂うのはこの身体に慣れていないから…だと思う。

意識的には170センチくらいの成人男性の身体を操っているつもりだが、肉体はちんまい女の子。

どうも動きにズレがある。

この違和感が俺を「お前は余分な物だ」と苛む。

だが、そんな違和感も中庭と思しきところに出るまでだった。

広い庭。

様々な植物が植えられた、かなり手の込んだ庭園だ。

しかし、最近は弄られていないのか、すこし伸び放題になっている。

そして、空。
岩で作られているのであろう高い壁に付けられた窓の向こうに、僅かに見える空は…。

極彩色でマーブル模様の変な空だった。

なんだ、コレは?

一体どこの素敵時空に捕らわれてしまったのか。

なにより不安にさせるのが、ココにも人の気配が無いことだった。

もしかして、ここに居るのは俺一人なのか?

ひょっとして俺は、こんな寂しい世界で生きて行かざるを得ない少女が作り出した多重人格でしかないのではないか?
だとするなら、この身体の異様に長い髪の毛の説明が付く。誰も切ってくれなかったのだ…と。

誰か、…どんな存在でもいい。

お願いだから、居てくれ。

俺は一人じゃ無いと証明させてくれ!

不覚にも泣きそうになりながら、フラフラ歩いていると不意に背後から声が上がった。

「フェイト!!
無事だったのかい?心配したんだよ!!」

やった!人だ!!

ホッとした俺は、声をかけて来た女性の言葉の内容を無視して振り返った。

目の前には赤っぽいオレンジ色の長い髪の女性が居た。

肘くらいまでのハーフマントに豊かな胸を覆うだけのシャツ?とホットパンツ。

そして、耳の辺りからはフサフサの獣耳とお尻からはフサフサの尻尾。

「狐?」

「違う!
ワタシは狼だっ!!」

「ゴメン。
可愛いから間違えた。」

「か、可愛いって…
て、フェイト。ワタシとご主人様の仲じゃないか。今更間違えるなんて酷いよ。」

褒められ頬を染めた彼女だったが、直ぐに立ち直り、不満を言う。

うむむ、褒めて韜晦するのは失敗か。
でも狼は灰色が一般的だとおもうのだが?

「…すまないが、質問をしてもいいかな?」

「?
いいけどさ、なんか口調違わなく無い?」

「ソレも含めて、な。
まず、フェイトとは誰だ?…いや、この体の本来の持ち主がその名なのだろうけど。
そして、俺は誰だ?
ここは何処だ?
君は誰だ?」

矢継ぎ早の質問に困惑する彼女。

「はぁ?
冗談だとしたら面白くないよ、フェイト。
…本気?」

困惑顔のまま、首を傾げる彼女に俺はコクコクと頷いた。

その途端、彼女の表情が激変する。

「っ!!
お前!!フェイトを、ご主人様を何処にやった!!
答えろッ!!」

いきなり襟首をつかまれ宙吊りにされる俺。

「クッ…
だから、…判らない…。
気が…付いたら、…この体、だった。
何か、知っている事が…あったら、教えて、欲しい…。」

首を絞められ、途切れ途切れに話す俺。

「本当かっ!?
嘘だったら承知しないよっ!!」

吼える彼女に全力で頷く俺。
なるほど、狼だ。
凄い迫力。

と、ようやく手を離され、地面に再び立てた。
苦しかったが今は痛く無いあたり、この体の持ち主には相当、気を使っているのだろう。
説明が欲しそうな表情なので、とりあえず、自分の知りえる事を全て明かす。

「とりあえず、俺は男…それも成人男性だった…らしい。
そして、自分の事が一切判らない。
今日、目が覚めると、ココの部屋の一室で寝ている事に気付いた。
体が少女な事にもな。
ちなみに、この身体に関してもさっぱり判らない。
判らないまま、外に出ると、君に出会ったと言う訳だ。」

「は?
自分の事が判らないのに、成人男性だった事は判るっておかしく無いか?」

「うん、変だよな。
身体を動かす時の基準や判断の基準が大人の男だった事からの推測でしかないんだが。」

「で、アンタがなんでワタシのご主人様に乗り移ってるのさ?」

「判らない。
むしろ、俺が教えて欲しい。
なんでだ?」

「ワタシが聞いてるんだよっ!!」

話は平行線を辿るのみ、話の路線を変えるしかあるまい。

「なぜ、乗り移ったのか。
この体の持ち主、フェイト嬢の意識がどうなっているのか?
それは、
俺には判らない。申し訳ないが。」

かるく頭を下げると、彼女の猛攻がやんだ。

「う、判らないなら、しょうがないけどさ…。」

「ところで、貴女をどう呼べばいい?」

「そんな事も忘れちまったのかい!?
って、アンタはフェイトじゃないんだったね。
…ワタシはアルフ。
死病に冒され、死ぬ所だったのをフェイトに救われて、
それ以来、フェイトの使い魔をやってるのさ。」

エッヘンと胸を張る女性、アルフ。

「なるほど、始めまして。アルフ。
俺の名は……

そうか、判らないんだった。」

膝を付いて凹む俺に、アルフは腰を下ろして俺の頭を撫でる。
しかし、彼女の表情は可哀想な人を見る目だった。

アルフの目付きに耐えられなくなった俺は立ち上がり、アルフに問いかける。

「それで、アルフ。
ココはどこなんだ?
ココには、フェイト嬢とアルフしか住んでいないのか?」

「ここの名は時の庭園。
高次空間の狭間に居を据えるプレシアの城さ。
で、ここにはプレシアとフェイト、ワタシしかいない。」

「高次空間の狭間…。
それでこんな空なのか。原理はよく判らんが…普通じゃないんだな。
で、プレシアと言う人はどういう人なんだ?」

「…フェイトは『母さん』って呼んでる。
けど、あんな奴、母親じゃない!
母親だったら、あんな真似できないっ!!」

いきなり取り乱すアルフにびっくりする俺。

「えっと、あんな真似って、どんな…」

と追加の疑問を投げかけようとした俺だったが、背後からかけられた声に止められる。

「目が覚めたのね。」

振り返ると、黒髪で紫の瞳を持つ、病的なまでに色白の肌を持つ妙齢の女性が居た。

その髪は腰の下まで伸ばされ、胸元が大きく開かれたドレスは煽情的ですらあり、身体を覆うマントすらその色気の手助けをしていた。

紫の口紅を震わせて彼女が言葉を紡いだ。

「おはよう、始めまして。
私はプレシア・テスタロッサ。
貴方の名前を聞かせて頂けるかしら?」

どうやら、俺の現状について既に知っているらしい。
俺はアルフに答えたのと同じ様に「何も覚えていない」と答えた。

「そう、
記憶が無いのね。」

哀れんだ表情と声で呟いたプレシアだったが、俺には何故か、愉悦の表情の様に見えた。

「とりあえず、付いて来なさい。」

と、プレシアが歩き出す。
振り返る事無く、躊躇わずに歩き出すものだから、俺は慌てて追いかけた。
アルフも距離を置いて、その後についてきているみたいだ。

と、プレシアは中庭の一角に据え付けられた椅子に座ると俺に対面の椅子にに座るよう促し、何処からともなく一振りの杖を取り出した。

杖を一振りすると、テーブルの上にはティーセットとお茶請けのクッキーが光を放って出現した。

驚きに目を見張る俺を他所に、プレシアは淡々と紅茶を飲む。

「さて、貴方は何も覚えていないという事だったわね?」

プレシアの問いにゆっくり頷く俺。

「では現状を説明しておきましょう。
二日前、魔法実験の失敗で超局地的な次元震が発生。
私の娘、フェイト・テスタロッサはその歪みに巻き込まれ、意識を失った。
体に異常が無い事は確かめたけれど、意識が戻らなかった為に自室で安静にさせていたのよ。
そして、今日、貴方が目覚めた。」

「俺の現状は、その次元震が原因だと?」

「そう。
この時の庭園は高次空間の狭間に浮かんでいるわ。
それはとても不安定な状況なの。
不安定故に実験を行ないやすい環境でもあるのだけれど、同時に周囲の次元の干渉を受けやすくもなるわ。
推察でしかないけれど、貴方は数多ある世界の何処かからフェイトと一時的にリンクして精神が融合してしまったのだと思うわ。」

「精神を…。
俺の本来の肉体は大丈夫なのだろうか?」

「それは判らないわ。
おそらく、意識を失った植物状態になっているのだと思うけれど。
そして、精神融合の影響で記憶喪失になったのではないかしら。」

「ふ〜む、魔法なんて簡単には信じられない…が、
疑うだけの根拠も記憶も持ち合わせちゃいない。
取り合えず、貴女の推察を受け入れるしかなさそうだ…。」

「賢明ね。」

「ところで、俺の本来の肉体は植物状態になっていると言っていたな。
出来るだけ早く、この現状を修復しないと、酷い事になりそうなんだが…。」

「そうね、素早く異変に気付いて医療施設に入れられていればいいけれど、
誰にも気付かれないまま放置されていれば、最悪、餓死してしまうでしょうね。」

自分も気が付かないまま、死んでしまうかもしれない。

その想像に俺の背筋が寒くなった。

「な、なんとかならんのか?
俺はまだ死にたく無いし、この体の持ち主だって元のフェイト嬢の方が良いだろう?
何か方法があるのなら、教えてくれ!!」

椅子から立って、プレシアに懇願する俺。

「難しいわね。
無限の次元世界から、貴方の肉体を検索し、貴方の意識をフェイトの意識と完全に分離したのちに転送しなくてはならないのだから。
正直、私の手には余るわ。」

プレシアの否定的意見に俺の表情が歪む。

が、俺の心が絶望に捕らわれる瞬間にプレシアから救いの手が伸ばされる。

「けど、とあるロストロギア、
喪なわれた技術の結晶、喪失世界の遺産と呼ばれるアレがあれば…
不可能では無いわ。」

「ロスト…ロギア…。」

「そう、ロストロギア・ジュエルシード。
強大な魔力の結晶体といわれるソレを用いれば、まず成しえない事は存在しないと言われている。」

「そのジュエル・シードを手に入れれば、俺は元通りに戻れるんだな?」

「ええ、まず、間違いないわ。」

穏やかに微笑むプレシアに安堵し、感謝した俺は、そのジュエルシード集めに協力する事にした。
後に、その選択を後悔し、自分を責める事になるのだが…今は知る由も無い。

 

 「ジュエルシードの存在する世界を探す」と言って席を立ったプレシア。

テーブルの上のティーセット一式はそのままだ。

と、背後に人の気配がして振り返ると、そこには不満顔のアルフが居た。

「あ、スマン。
プレシアの話に集中してしまってた。」

「…その点は良いさ。
ワタシはあんまりあの女と関わりたくないから。」

「っていうか、Mrs.テスタロッサと呼ぶべきなのだろうな。」

「はぁ?
アイツにそんな気を使うこと無いって。」

「いや、彼女は俺とフェイト嬢を元に戻す為に協力してくれる人だ。
礼儀は取るべきだろう。」

「ふぅん。
…そういやさ、アンタはなんて呼べばいいんだ?」

「俺?」

「そう、アンタはフェイトじゃない。
でも名前も覚えてない。
じゃあ、何か名前を作るしかないじゃないか。」

「なるほど。
名前か、確かに必要だ。
どんな名前がいいと思う?」

空いている椅子に座ったアルフが一瞬困った顔をする。

「そこでワタシに振るのかい。
う〜〜ん、ナナシ?」

「名無しのゴンベエからの由来だろうが、俺は身体がバラバラになる面白ホムンクルスじゃないし、ウズラウズラと暴れるZの刻印を持つ者じゃないぜ?」

「う〜〜ん、ダッシュ?」

「フェイト嬢ではない者って意味では有りかもしれんが、アルフ、君はその名で女の子の身体である俺を呼べるのか?」

「う〜〜〜ん、モイラ?」

「ギリシャ神話の運命の神か。フェイトからの連想だな。しかし、完全に女性名なのだが…。」

「う〜〜〜〜ん…、って、
文句言うなら自分で考えろよっ!!」

「う!?
確かに道理だな?
うむむ…。」

「って、アンタって不思議だねぇ。
普通、自分の名前を思い出せないくらいの記憶喪失に掛かったら、もっと取り乱すと思うんだけど。」

「ん?
そうなのかもな。
でも、これでも内心焦ってるんだぜ?
目が覚めたら頭の中は真っ白、目にする情景は奇想天外、一体如何すれば良いのか解りゃしない。
だが、…不思議と判らない事も実は知ってるような気がしてな。
それが何故かは判らんのだが、まぁ、焦っても仕方無いだろ?
それに早くやる事をやらないと、最悪、俺の本来の身体がくたばってしまうかもしれんのだからな。」

「っつっても、もし誰かに介抱されてないんだったら諦めるしか無いんじゃない?」

「まぁな。
人間、飲まず食わずでは二日と生きられないらしい。
水があれば二週間ほどは頑張れるとも聞くが…。」

「その事を知っていながら、どうしてアンタはそんなに冷静なんだかな。」

「ん、それ、戴きだ。
俺の名は、フラット。
フラットと呼んでくれ。」

「フラット?
またケッタイな名前を選ぶんだね。
平坦とか均一とか不活性って意味合いの言葉じゃないか。」

「ああ、死にたくなんか無いが、焦っても仕方ないと思うと不思議と冷静になれるんでな。
まさにフラットじゃないか。
音楽用語でもあるから女の子の身体である俺でも違和感が少ないだろうしな。」

「ふ〜〜ん、ま、アンタがそれでいいなら、ワタシに文句は無いんだけどさ。」

「それに、平坦だったら、ほんの僅かな起伏もはっきりわかるだろう?
これから先、どんな記憶が甦るか判らないしな。
容易く思い出せるようにって願掛けでもある。」

「はん、アンタも色々悩んでるんだね。
まあいいさ。
よろしくな、フラット。」

右手を差し出したアルフ。
俺も右手を出して握手する。

「ああ、よろしくだ。アルフ。」

「で、アンタいつまで寝巻きで居るつもりなんだい?」

「ん?」

言われて我が身を振り返って見れば、確かにパジャマのままだった。

ふむ。

「…着替えるか。」

踵を返して、目を覚ました部屋。
Mrs.テスタロッサの言うフェイトの自室に向かう事にした。

歩き出した俺にアルフが声をかける。

「フェイトの身体に欲情したら承知しないからね!」

「小さな女の子に欲情してたまるかっ!!」

 

 アルフの言葉に、欲情しないと断言してしまったが…。

実際には、パジャマを脱いだ後が大変だった。

女性の服を脱がすというのは結構、興奮する作業だ。

女性が脱ぐ様を見るってのも結構燃える。

で、実際に自分でやってると、男である自意識と女の子の身体である事がぶつかり合ってしまうのだ。
ついでに自分が成人であるという意識から、目に入る情景を誤認してしまう。

つまり、思わず興奮してしまった。

鏡の前で下着姿で頬を染める少女。

だけだったら、絵になるのだが、心の中身は成人男性。

変態だ。

そういう意味でも凹みそうだったが、別の意味でも凹んでエロエロ騒ぎどころでは無くなってしまった。

男が興奮すると股間の男のシンボルがむずむず反応するのだが、今の俺にはその感触が皆無なのだ。

思わずショーツを引っ張って中身を確認してしまったが、フェイト嬢、勘弁してくれ。
コレは男の尊厳に関わる重大事項なのだ。

そして、俺は男の尊厳を消失している事に深く絶望した。

男は、生殖機能を失うと…つまり、ナニがそそり立たなくなると絶望を覚える生き物らしい。

幸か不幸か、そのような事態に遭遇した記憶はないのだが、今、別の形で絶望に遭遇してしまった。

自分が男である事を深く認識出来てホッとしたような、取り返しの付かない事に気付いてしまったような。

軽く小一時間、膝をついていただろうか。

漸く立ち直った俺は、クローゼットの服を適当に見繕って着込んだ。

しかし、ミニスカートしかないってのはどう言う事だ?

フェイト嬢。
俺は君に小一時間問いかけたい気持ちで一杯だ。

かといって、スカートを穿かない訳にも行くまい。

渋々と着込んだ服は、何故か妙に身体に馴染んでいた。

ひょっとすると、この感覚はフェイト嬢の物かも知れない。

鏡を見ると、ストレートの長い金髪を下ろし、鋭く睨み付ける赤目をコチラに向ける少女の姿。口はムッツリ、への字になっている。
黒い長袖のシャツ、黒いミニスカート、黒いニーソックス、黒いローファーの全身真っ黒に身を固めている。

服を着ている時に気付いたのだが、光の加減でうっすらと肌にミミズ腫れらしき痕が沢山見えた。
普通に生活していて付くような傷では無いような……。

ともかく、何とか着替え終わったので、部屋を出て行こうとすると声が聞こえた。

〔Sir.have a me with you.(私を携帯して下さい。)

その声に振り向くと、鏡の側の小物置きの上に金色の三角形状のペンダントが光っていた。

どうやら、声はそこから聞こえてきたらしい。

手にとって確かめてみた。

「先の声は、君で正しいのか?」

〔Yes Sir.〕

「え〜っと、始めまして。
俺はフラット。
フェイト嬢の身体に乗り移ってしまった者だ。
ああ、フェイト嬢に何かする気は無いし、出来うる限り早く、元の状態に戻りたいと思っている。」

Nice to meet you Sir.(始めまして。)
I am Bardysh.(私はバルディッシュ。)

「バルディッシュか、超重斧槍の名前とは過激だな。」

俺の言葉にバルディッシュはチカリと光を瞬かせるのみ。

随分と寡黙な奴だ。

だが、そういう奴は嫌いじゃない。

手に取った彼、バルディッシュを首にかけ、改めて部屋を後にした。

そして、アルフと合流した。

したのだが…。

何故か彼女はシャドウボクシングの真っ最中だった。

「?
アルフ、そんなに暇だったのか?」

「ハァハァ、
ああ、暇だったさ。
中々帰ってこないんだもんな。
さて、ワタシは十分に身体がほぐれたぞ。
これから一丁揉んでやるから、かかって来な。」

「は?」

「だから、アンタの実力を確かめてやるのさ。
ロストロギア回収って荒事が避けられない以上、
アンタがどれだけやれるのか確かめないとワタシもアンタをサポートできないじゃないか。
それにアンタ、バルディッシュを持って来てるって事はヤル気なんだろ?」

「いや、コイツが自分を持ってけ。って言っただけなんだが…。」

「あ〜、もうっ!!
まどろっこしいねぇっ!!」

イライラと言葉を吐き捨てるが早いか、アルフがあっと言う間に俺の前に立つ。

アルフの右手は既に振りかぶられ、俺の頭部へと直線軌道に入っていた。

「クソッ!
まだヤルなんて言って無いぞ!!」

全力で左に身体を滑らせる。

風を巻き込んで凄い音を立てながら、アルフの右手が俺の頭の側を掠める。

ニッと笑ったアルフが左手を繰り出す。

今度は全力でしゃがむ。

…段々イラついて来た。
俺はどうも、やられっ放しって奴が気に食わない性分らしい。

アルフの左手が頭上を掠めた瞬間、しゃがんだ状態から、一気に前にダッシュ。

「ふっ!」

コンパクトに身体を捻り、渾身の右ストレートをアルフの胴に叩き込む。

だが、俺の右ストレートはアルフの左膝で止められてしまった。

「結構、いい動きをするじゃないか!」

左足を下ろす動作と共に、握りこんだ右手を俺に向かって振り下ろす。

コレを喰らったら、ヤバい!

咄嗟に唸りを上げて迫るアルフの右腕の付け根に左ジャブを叩き込んだ。

「っつあっ!」

痛みと衝撃でアルフのコブシの軌道がずれる。

しかし、振り下ろされた勢いまでは殺せず、アルフのコブシは俺の左肩に叩き付けられる。

「ぐっ!」

重い一撃だ。

と、痛みに目がくらんだ瞬間にアルフが左ミドルキックを放った。

半歩前進しつつ、腰を落として、右腕でガード。

俺の二の腕とアルフの脛がぶつかった。

「っ、このっ!!」

アルフが左足を引くと同時に左の垂直落下フック。

またもや物騒な攻撃に俺は、覚悟を決めて一気にアルフへ突っ込んだ。

腰へのタックルに成功するが、アルフのバランスを崩せても体重差からアルフを転ばせる事は出来ない。

「ちっ!」

そのままアルフの左足を抱え、引っ張り上げる。

「わっ!?
何すんだっ!」

アルフの混乱しながら振り回したコブシが俺の顎にクリーンヒット。

頭が思いっきり振られ、意識が混濁する。

が、根性で抱えた左足を全力で持ち上げる。

「ギャンッ!!」

受身に失敗したアルフの悲鳴が聞こえるが、軽い脳震盪から復帰してない俺は追撃に移る事も出来ない。

…ようやく視界が正常になると、目の前には不満げな顔のまま、地面に胡坐をかいているアルフの姿があった。

「ふん、痛み分けってトコだね。」

「アルフが本気なら、俺は生きてないだろうがな。」

「よく言うよ。
仮にも使い魔たるワタシ相手に、素手で挑んでくるんだもの。
てっきりバルディッシュを展開させるだろうと思ってたのに。」

「?
展開?コイツは武器なのか??」

「なっ!?
そんな事も知らなかったのかい!」

「だから、俺は記憶喪失だと言っとろ〜に。」

「アンタがそんな素振りを見せないから勘違いしちゃったじゃないか!」

「俺の所為かよ!?」

「う〜ん、この分じゃ、記憶喪失ってのも怪しいなぁ〜。」

どこか愉快気な顔で俺を問い詰めるアルフ。

「いや、確かに記憶喪失だ。
俺の覚えている知識に寄れば、知識と記憶は別物らしい。
自分の記憶は無くとも、今まで得た知識が残っているってのは十分有り得る…事なんだそうだ。
ただ、Mrs.テスタロッサの言に従えば…俺とフェイト嬢は融合しているそうだから、
上手く意識できたら、フェイト嬢の知識を俺が知る事も出来るかもしれん。
…、あまりやりたくないがな。」

「なんでだい?
言っちゃなんだけど、フェイトは凄い頑張って戦闘技術を学んできたんだよ?
フェイトの鍛えてきた知識が使えるなら、良い事じゃないか?」

「フェイト嬢の知識を俺が使えると言う事は、それだけ俺とフェイト嬢の融合が促進されたと言う事だ。
下手をすれば、いざ分離する際に、俺はともかくフェイト嬢に悪影響が出るかもしれん。
危険は冒したくない。」

「あ、そっか。
えぇい、もう!面倒臭い奴だね、アンタは!!
…付いてきな。
魔法の練習に使っていた場所に案内するよ。
こうなったら、アンタに魔法の使い方をみっちり叩き込んでやる!」

 

 そして連れられたのは庭園の隅にある開けた場所。

奥の方に標的として板切れが6枚ほど、地面に突き刺さっている。

「とはいえ、基本はバルディッシュがやってくれるし…。
必要なのは、成すべき時に最良の選択を選ぶってヤツかねぇ。」

「ふむん?
では、バルディッシュ?
俺は厳密には君の主ではない訳だが、協力してくれるか?」

〔Yes sir.〕

そんな事は当然だ。

という口ぶりで答えたバルディッシュが変形を開始する。

と、同時に俺の身体が光に包まれ、着ていた服が分解され、別の服が再構成される。

気が付けばマントを羽織り、身体の随所にベルトを着け、独創的な丈の短いスカート?とニーソックスを纏って、髪型はツインテール。右手には小ぶりな斧槍と化したバルディッシュを持っていた。
救いは上半身の露出が少ないと言う事か?
っつーか、なにこれ、水着??マントの下は水着ですか??
フェイトさん。貴女は何を考えて、こういう過激な服装を選んだんだろうか?
お兄さんには判らないよ。

「おお?」

全身をクルクル見渡しながら、驚く俺。
デザインには物申したい気持ちで一杯だが、文字通りの魔法ってヤツを体感して感動している俺だった。

「その服はバトルジャケット。
フェイトの身体を守る魔法の鎧。衝撃やガス、環境の変化にも耐える事が出来るのさ。
そして、アンタが右手に持ってるのがバルディッシュの『デバイスフォーム』。
バルディッシュの基本形態だよ。」

「ほう。」

右手のバルディッシュを眼前に掲げて頷く。

「なるほど、小さいが『バルディッシュ』と言えんことも無い、厳ついフォルムだ。
で、どんな事が出来るんだ?」

と言う俺の問いにアルフが答える前に、バルディッシュが答えた。

Scythe form.(サイズ フォーム)
Set up.〕

根元に付いている金色の巨大な宝石を中心にして刃とシリンダーなどの付属物がガシリと90度ほど可動する。

そして、金色の光が伸びて刃に成り、バルディッシュの言う通り大鎌の形態を取った。

Sealing form.(シーリング フォーム)
Set up.〕

バルディッシュの宣言の後、光の刃が消え、全長が伸びた後、金属の刃が更に90度可動し槍の切っ先になった。

更に、伸びた部分に隠されていた四つの細い板が展開し、ソコから二対四枚の光の翼が発生する。
その翼は虫の羽…いや、飛行機の翼のような鋭角的なものだった。

「おお、こりゃまたスゲェ。」

と、驚いていると、

Device form.(ディバイス フォーム)
Photon lance get set.(フォトン ランサー 展開。)

一番最初の形態に戻って、杖の先に光を集めだした。

「フォトンランサー?」

〔Fire.〕

と、バルディッシュが言うが早いか、光弾が打ち出される。

その弾はアルフのすぐ側を駆け抜けて、何処かに消えていった。

「…ひ、…ひゃ〜〜っ!?
ば、ば、ば、バルディッシュ!!
危ないじゃないか!!撃つ時は周囲の確認をしてからにしてよっ!!」

〔Sorry Miss.〕

「アンタもだ!フラットッ!!
銃口を安易に人に向けるなよなっ!!」

「う、スマン。」

とはいえ、銃口とおぼしき穴なんざ、さっぱり空いて無い訳だが。

しかし、コイツは面白い。

「なるほど、
『サイズフォーム』で近接戦闘、『シーリングフォーム』で中距離戦、『デバイスフォーム』で長距離戦って訳だな。
ふぅん、『最良の選択』って言葉はこう言う事か。
…よっしゃ、一丁試してみよう。
バルディッシュ、フォトンランサーだ。」

俺はバルディッシュを右脇に抱え、左手でバルディッシュを支えた。
両足を肩幅分くらい広げ、右足は後ろに下げる。

射撃体勢が整い、バルディッシュを標的の板切れに向けると、バルディッシュが照準の微調整をしてくれる。

そして、撃ってみようかと思った瞬間、バルディッシュが発砲した。

〔Fire.〕

放たれた光弾は、一直線に板切れの中心を打ち抜いた。

「おお!?至れり尽くせりじゃないか!
凄いな、コイツ!!」

〔Naturally.〕

当然の事だと胸を張るバルディッシュ。

「連射とか出来るのか?」

〔Photon lance.
Full auto fire.〕

単発時よりも大きく展開した光球から、小柄な光弾が無数に射出される。

照準が少し甘くなったが、弾幕で囲んでしまえば問題ないのだろう。

標的の板切れは、あっと言う間に粉々になってしまった。

俺は連射を続けながら、バルディッシュを左右に動かした。

すると、周囲にあった板切れが片端から粉々になっていく。

「おお!
コイツは面白い!!
バルディッシュ、もっと出力を上げろっ!」

〔Gain Up.〕

すると、光弾が単発時の時ぐらい大きくなって、標的に襲い掛かった。

既に標的周辺は土ぼこりがモウモウとたち上がっている。

それでも、この射的が面白くてバリバリと撃ちまくる。

「よーしっ!魔力をジャンジャカ持ってっていいから、もっと強力なのを頼むぜっ!」

あ〜、俺、トリガーハッピーなのかも。
なるほど、コイツはハッピーだ。
こんな楽しい事がこの世に存在するとは気づかなかった。

「あははははっ!!」

無性に楽しくて、心の底からの笑い声を出しながら、バルディッシュで大地を蹂躙する。

…と、なんだか身体から力が抜けてきた。

手元のバルディッシュは凄い勢いで強大な光弾をドカドカ撃ち出す。
反動を抑えるのが精一杯だ。
でも楽しい。

段々、視界が霞んでくる。

…あれ?

……ヤバいかも。

………あ、地面がこんな近くに。

「ちょっとっ、フェイ………、じゃなかった、フラット!!
何してるんだいっ!!」

地面と熱い抱擁を交す寸前に、アルフに抱き抱えられる俺。

あ、柔らかい。

貧血を起こしたようなボ〜っとした頭でどうでも良い事を考える。

「アンタ、馬鹿かいっ!?
なに自分の魔力を無意味に枯渇させてるんだよっ!!」

「お〜、スマン。
つい、楽しくてな。やり過ぎた。
でも、コレで自分の限界は判ったぞ。」

と、土ぼこりの収まった地点を見やると、そこは超巨大なクレーターになっていた。
表面の盛り土が完全に消し飛び、その下の時の庭園本来の岩の地面も大きく、穿ち貫いている。
取り合えず、練習場は消え去ってしまったようだ…。

「うわ、すげ…。」

「そりゃそうさ、フェイトの魔力の全開で放ったフォトンランサーだもの。
このぐらい、お茶の子サイサイだよ。
でもね、フラット。
アンタの身体はフェイトのなんだからね!
少しでも傷つけたら承知しないよ!!」

だるさは抜けないが、ふらつきはしなくなったので、アルフの支えをそっと手放し、自分の足で立つ。

「了解だ、アルフ。」

「…わかってんのかね?
あ、そうそう。
『シーリング・モード』が中距離戦用だって考えだけど、
アレは、対象物封印の為のモードだからね。
普通の攻撃として使えない事もないんだろうけど、基本はこれから集めるロストロギア用のモードだよ。」

「ふぅん。
中々攻撃力のありそうな形態だったんだがな。
ま、いいか。」

「魔力も尽きてるんだろうし、アンタも目覚めたばっかりだし、
今日はこの辺にしとこうか。
早く寝て、魔力を回復しておきな。」

と、言うだけの事を言ったらアルフは踵をかえして立ち去っていった。

ふむ、飯はどうするんだろう?

取り合えず自室に戻る前に、ずっと広げっぱなしだったティーセットの乗ってるテーブルに立ち寄って、持てる範囲で菓子類と紅茶の入ったポットを持ち運ぶ事にした。

自室に戻ってから、装備しっぱなしで忘れていた武装を解除。

その時に、バルディッシュに疑問を投げかけてみた。

「あのバトルジャケットって奴、デザインの変更は出来ないのか?」

〔Yes Sir.〕

「なんか、即答なんだけど…。
あの服、気に入ってるのか?」

〔………No Sir.〕

「おい、何でそこで返事に躊躇うんだよ?」

〔……….〕

黙秘かよ。
あやしいなぁ。

クッキーをついばみながら疑惑の目をバルディッシュへ向けるが、彼はだんまりを決め込んだようだ。

ま、フェイト嬢の思い入れがあるのかもしれんしな、あのバトルジャケットは…。
下手に改変したら、悲しむかもしれない。

案外、慣れなのかも…。
……そのくらいの妥協はあっても…いいよな。

冷えた紅茶で喉を潤し、再びクッキーを咥えながら、ベットに横になる。

「とりあえず、素人なりには戦えるようだ。
ロストロギアとやらを捜索回収するのに戦闘技能が必要な理由がよく判らんが、必要だというのならそうなのだろうな。
…問題は、

………時間か。

……俺の本来の身体が生存できるタイムリミット。
…そして、…俺とフェイト嬢の精神が完全に融合して、分割する事が出来なくなるまでの…時間。

……今のところは……、俺は俺の意識を…保ってるようだが…、

……フェイト嬢の方は…どう…なのだろう…な……。」

フワフワのベットに包まれて、寝巻きに着替える事も出来ずに、眠りに落ちてしまった俺なのであった。










第一話 完










あとがき


 イキナリ始まりました、この話。

いやぁ、電波は偉大です。とある作品を読んでると、前触れも無く脳裏に閃いて、それ以来、自分の思考を占領してしまったのですから。

お蔭でOUT SIDEの方が手付かずに…。

でも、この話、OUT SIDEの欲求不満分でも出来てます。

自分に出来うる限り、無理の無いシビアな戦闘を心がけている?OUT SIDEでは出来ない全力全壊・魔法戦。

いや、ジェット・ナデシコロン轢き逃げアタックとかやっちゃった訳ですけど、やろうと思えばOUT SIDEでも出来るんですけど。

ああ、そうか。政治に纏わるアレコレが難しいんだ、俺の脳みそでは。

あ、後、一人称が書きやすい事に気付きました。

でも書いてる内に、フェイト嬢の所有魔力量で何処までの破壊をもたらせるのだろうか?

とか考えている辺り駄目なのかもしれません。

フラットは何者なのか?

彼の本当の名前は?

無事にもとの世界に戻れるのか?

など、期待して戴けたら幸いです。

彼に関しては、どんでん返しが待ってます。面白くないかもしれませんが(汗

今のTANKの脳裏は、この話でいっぱいですのでOUT SIDEはしばらくお休みさせて下さい。


今更、なのはにハマってる駄目駄目TANKでした。













感想代理人プロフィール

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代理人の感想

あらま。

まぁ、一つの作品にだけ掛かりっきりだと結構詰まったりするんで、そういう意味ではいいかもしれませんね。

ただ、適当な所でもうひとつのほうも再開しないとキャラクターがどっかいっちゃったりするんでご注意。