星の数ほど人が居て、

星の数ほど出会いがある。

そして別れ・・・




































シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ・・・・









青い空。何処を見ても雲と青い空しか見えない空。それに飛行機雲を作りながら横切っている飛行機。周りから聞こえるセミの泣き声。それは今が夏だと語っている。そのセミの泣き声が聞こえている場所は墓地。本来、墓地は死者が眠る場所であるが青い空を背景についているため墓地も今は綺麗な公園に見える。その墓地でお墓に座りながら祈っている男が居る・・・・





「それじゃ・・・行くよ・・・・」





そう言いながら男は床から立ち上がった。男が祈っていた墓にはミスマル家の墓と書かれていた(総統家という字なのだがこれをミスマル家と読めるのが不思議だ・・)。その男の名前はミスマル・コウイチロウ、地球連合宇宙軍総司令である。その顔だちは軍人特有の厳格さがあるが何故か某アニメのサリーちゃんのパパに似ている・・・恐ろしいほどに・・・(汗)





「ユリカ・・・・」





コウイチロウは死んだ人の名前を言った。ミスマル・ユリカ、彼の最愛の娘であり、二年前に飛行機事故で亡くなった故人である。そして彼女こそが木星と

地球の戦争を終結させた機動戦艦ナデシコの艦長でもある。コウイチロウにとってユリカが死んだ事は大切な物を失ったときでもあり、自分が死んだ事でもある・・・





「アキト君と仲よくやっているかい?・・・・」





コウイチロウはもう一人、名前を言った。テンカワ・アキト、ユリカの幼馴染でもあり、最愛の人でもある。そして彼の友人の息子でもある。彼も飛行機事故で亡くなったのだ。死ぬまですごく仲がよかった二人を見ていたコウイチロウにとってそれはあまりにも悲しい出来事だったであろう。





「ユリカっ!・・・・・・」





コウイチロウは悔しそうにユリカの名前を呼んだ。自分はあの事故を防げたのかも知れない。大切なものを守れなかった彼にとってあまりにも悔しいであろう。墓には二人の写真が飾られていた。その笑顔は二人がどれだけ幸せだったかを物語っている・・・



























ブゥーン!ブゥーン!ブゥーン!





舞台は第八番ターミナルコロニー<シラヒメ>へ移る。ここでは今、非常事態になっている。かなり・・・・





<ヤマグチ小隊はパウロ、バクハツへ!>





シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥ





<了解!>





宇宙の海を横切っている多くに機動兵器。色は白く、連合軍のマークがついている。ステルンクーゲル、それが機体の名前である。巨大企業クリムゾン・グループが開発し、ネルガルのエステバリスに代わって今では軍の主力兵機である。ネルガルは戦争の秘密がばれたため営業不振になり、今まで押さえていた企業に出し抜かれてしまったのだ。それに多くの兵器を出していた宇宙軍は縮小してしまったため営業不振になる一方であった。今の軍の大半が統合軍に所属している。統合軍は木連と地球の軍を統合した軍であり、事実上、今では最強の軍として君臨している。そして今、連合が進めているプロジェクト、ヒサゴプランがある。これは後ほど説明させていただきます。そのヒサゴプランの重要拠点のひとつがこのシラヒメである。その重要拠点が今、何者かに襲撃されているのである。それはどれだけ重要かは、子供でもわかる。シラヒメには、多くの統合軍が滞在している。今では最強の軍として君臨してい! る統合軍に攻撃を仕掛けるなどかなりの馬鹿か、それとも精神障害者であろう。しかし事実上、今攻撃されているのである。それも優勢とはいえない状態である。これは統合軍、始まって以来の大事である。まだ二、三年しかたってないけど・・・・





「第一次、第二次、警戒ライン突破!」





司令室にシラヒメの警戒ラインを移しているスクリーンが出された。シラヒメ周辺には味方の戦艦が数艦居る。そして外側からまっすぐシラヒメに向かっている敵。敵はこの一機しか居ない。つまり統合軍は敵一機に手間取っているのだ。他の人が見たら情けないと思うだろう。しかしそれは仕方ない。何せ敵は一機でも強いのだから。かなりね・・・・そして今、敵は第二次、第一次警戒ラインを突破したのである。それも味方の攻撃を受けながら、無傷で突破したのだ。化け物だ・・・





その時、シラヒメ内で複数の者がとある場所へ歩いていた。それも落ち着いてだ。この状態でよくも平気だなと思うだろう。しかしそれは、仕方ない。何せこのもの達は彼らなのだから。闇に生きしもの達・・・・・





「ぎゃあああああああああああ!!」





ステルンクーゲルのパイロットの断末魔が司令室に広がった。その断末魔はいかに敵が強く、いかに恐ろしいかを物語っていた・・・・司令室ではオペレーターと司令が慌てながら命令を出していた。しかしやはり不安は隠せず、司令は特に顔がけわしかった・・・





「第一、第二小隊全滅!!」





オペレーターの報告が司令室に響き渡った。それを見守りながらスクリーンを見ていた司令は苛立ちながら聞いた。





「!・・・くそっ!!」





ドンッ!!





司令はついに苛立ちをデスクにぶつけた。たった一機にこれだけの被害をやられ、いまだに殲滅できないのだ。誰でも苛立つだろう。たとえそれが誰であろうと・・・そして今、敵はコロニー専用の支援兵器のバルカン砲の攻撃を受けていた。しかしやはり無傷だ・・・その後地球周辺のスクリーンが出されたがなぜ出たのかは聞かんといてください(本当に知らんのです)





その時何者かが時空間を渡っていた。その物が通ったものこそがヒサゴプランの要である時空転移、別名ボソンジャンプである。これも後ほど説明させて貰うとしよう。





同じ時、先ほどシラヒメ内を歩いていた物達がとある場所に居た。そしてそこには複数の白衣を着た科学者が男たちを見ていた。。それも怯えながら・・・





ピンッ!!





「ぐあ!!」





科学者の一人が倒れた。それも頭から血を出しながら。なぜ倒れたかと言うと眠らされたのだ。男達によって、それも永遠に・・・・





「うわっ!!」



「ひっ!!」



「やだっ!!」





科学者達から悲鳴が聞こえた。





「まっ、待ってくれ!我々が居なければ研究が・・・・・」





科学者の一人が他の科学者達の代表として命乞いした。そしてリーダー格の男が小さく笑いながら答えた。







「・・・・機密保持だ・・・・」









即答・・・この時、男達の姿が現れる。男たちは総勢七人いて、編み笠をかぶり、鼠色のフードを着ていた。そしてリーダー格の男は不気味に笑っていた・・・この後科学者達がどうなったかは言わなくてもわかるであろう。





ドン!ドン!ドン!ドン!





一機のステルンクーゲルがライフルを撃ちながら敵を攻撃していた。それはたくましい姿であろう。しかし中身は違った・・・





「うー!?うー!? うわわわわわ!」



<カツライ、後退しろ!カツライ!>



カツライと呼ばれたパイロットは怯えていた。それはまるで悪魔を見たような怯え方だ。そしてそれを必死に呼びかけるオペレーターだが時すでに遅し・・・





ドゴーン!!





尻尾みたいな物がカツライの機体に攻撃した。鈍い音を出しながら、カツライの機体はことごとく散った・・その時!





ドガシャーン!





敵が天井を突き破り男達の下へたどり着いた。敵は黒く、通常の機動兵器より少し大きい。しかし黒い機動兵器からものすごい殺気を感じ、その外見はまるで死を司る堕天使のようだ・・・男達は慌てずただ見つめていた。その時、リーダー格の男が呪いのように言った。編み笠から男の目が見える。それは赤く、顔は小さく笑っていた。







「・・遅かりし復讐人よ、未熟者よ・・」







男はそう言った。それはまるで敵に送っているようだ。男達の周りには先ほどの科学者達が倒れていた・・・体から血を出しながら・・・その時、男は呪文のような言葉を放った・・















「・・滅・・」















シュイン!









その言葉を放った瞬間、男から光が放たれた。その時・・・・









ドッカーン!!!!!!!!!









突然シラヒメが爆発したのだ。次々と爆発していくシラヒメ。その中に居た人たちはまず助からないだろう・・・それを統合軍は指を加えながら見ているしかなかった。その時、シラヒメ周辺からひとつの戦艦がシラヒメに接近してきた。地球連合宇宙軍第三艦隊所属 戦艦<アマリリス>である。





「シラヒメ!シラヒメ!応答してください!シラヒメ!シラヒメ!応答してください!」



「負傷者の救助が最優先!フィールドを展開しつつ接近!」





女性オペレーターの必死の応答も今では無意味である。あの爆発で生き残れるのは奇跡に近い事である。そしてその後ろの艦長席から命令を出している男は、アオイ・ジュン中佐である。彼こそがあのナデシコの副長を勤めた人であるが艦長であり、幼馴染でもあるミスマル・ユリカの活躍が目立ったため歴史の表舞台では目立っことはない。それ上影が薄かったためあまり期待できないがこつこつと仕事をこなした苦労人である。そして今では中佐と言う地位まで上り、女性関係以外でバランスが取れた名艦長である。そして今、その実力を試そうとされる。その時・・・・





「!・・ボース粒子、増大!!」





「!・・なっ、何!!」





もう一人のオペレーターの報告がブリッジに響きわたった。その報告を聞いてジュンは驚いた。現在、ボソンジャンプをやるにはチューリップと言う時空間のゲートを通らなければならない。しかし現在、シラヒメは爆発しチューリップがない状態でボソンジャンプの反応が出るのはおかしいのだ。一応、例外はあるが今はできないはずだ。しかしジュンにとって今は一体誰がボソンジャンプしたのかを知りたかったのだ。たぶん・・・・





「スクリーン、拡大!」





次々と拡大されていくスクリーン。最大感度になった時、スクリーンは乱れていて確認不能だった。





「センサー切り替え!」





「了解!」





ジュンは後ろに居る副官にセンサーの切り替えを命じた。その後、センサーは温度探知となった。センサーにはジャンプしたものが温度差に別れて映っていた。





「えっ?」





センサーには先ほどシラヒメを攻撃していた黒い機動兵器が映っていた。それは全長八メートルもある機動兵器だった。しかしその事でジュンは驚いているのではない。





「何だ、何だあれは!?」





ジュンが驚いているのは全長八メートルの機動兵器がボソンジャンプしている事だ。それ以外にも機動兵器の姿が恐ろしく、何かを感じたのだろう。





「あれは一体!?」





その後黒い機動兵器はボソンジャンプしその空域から姿を消した・・・



















西暦2206年 夏の出来事だった・・・・・・































機動戦艦ナデシコ

The prince of darkness



























あとがき



どうも!僕、タツぼんと言います。ついでに14歳です。実はこうやってインターネットに投稿するのは生まれて初めてです。これは「劇場版 機動戦艦ナデシコ The prince of darkness 」をそのまんまコピーして、自分なりのナレーションを書いてみました。最初は自分が作った作品を投稿しようと思ったのですがあまりにも間違っていて却下しました。ならばまず本物をみて自分なりのナレーションを書こうと思いました。ただ本当に疲れる。最初からタイトルが出てくるまで映画では約三分でした。それを二日かけて書いたので疲れました。Benさんはこんなものを何日もかけて書くので尊敬してしまいます。でもいつかは自分の作品を投稿して、頑張りたいと思います。一応、僕は学生なのでいつ書けるかはわかりませんが、ずっと書けるように頑張ります。ではまた今度・・・



P.S.Benさん、早く時ナデ更新してください。めっちゃくちゃ見たいです。僕はあなたの永遠のファンです!!

タツぼん

メール:
tatsubon_mms@hotmail.com(tatsubon_mmsです)