「ちぇあ-----------!!!!!」

 

 闘気をみなぎらせながら、拳が私に高速接近する。
 その速度はそつがなく、癖が無い。

 

 しかし……

 

 私は迫る拳を片手で受け止める。
 驚く暇を与えず、突撃の力を利用して背後に投げ飛ばす。
 地面に衝突する際、できる限り強く床と激突しないようにする。

 

 おや? 

 

 結構受身がうまい。関心関心。
 まそれくらい出来ないものが、私を不意打ちなんて出来ないでしょうけど。
 ここは麒麟の通路の1つ。
 通路と言っても幅は十メートル以上もあり、両端には綺麗な緑が植えられている。
 ……その真中に私はいる。
 周辺には数名の若者が死屍累々と横たわっている。
 マントに編み笠姿……何時の時代の服装だ?
 その数約87名。
 どうやら緑の中に隠れていたようだ。
 ………自然環境科の連中がまた苦情言いにくるぞ…ったく。
 …ちなみに死ぬほどあやすぃ〜格好ではあるが……彼らは麒麟にいる学生だ。
 詳しく説明すると………
 私が指定した時刻、場所に私がおもむき、
 そこで待ち伏せてもし私に一撃を与えたら、遊園地に……いや違う。
 一ヶ月の休暇が取れると言うことにしているのだ。
 ……もっと別な特典にしてもいいかなと最近の思ったりしているのだが……
 ……まあいいか、結構盛況みたいだし。

 

「とにかく……このままおいとけないわね……」

 

 ………私は医療科に連絡を入れた………

 

 

 

赤黒の女神 麒麟にて ≪中編≫
作:天砂

 

 

 

 太陽から地球の軌道に垂直方向に生物生存可能領域に存在するセントラルコロニー

 

『麒麟』

 

 この直下には……驚くなかれ。
 なんと地球クラスの惑星があるのだ!!!
 巨大コロニー『麒麟』と惑星をはさむように正反対には衛星も存在する。
 無論こんな宇宙の天涯魔境な所に、しかも生物生存可能領域にぴったりフィットする惑星が、ある
 わけがない。
 ……私が、自分の力で作成したのだ。
 惑星は地球と環境が非常によく似ている。
 違いと言えば、危険な生物がいないのと海洋の割合が実に80%あるということ。
 星に名前はない。
 皆は惑星「麒麟」と呼ぶが……あ、今度の特典にしようか、星の名前をつけられるっての。
 ……まあそれはおいおい考えるとして……

 

 この惑星にある幾多もの施設………アカデミー………
 ここは、私が救い出した少年少女が勉強するための場所である。
 他にも、クロノスグループが引き取った孤児たちもここで学習する。
 無論里親も募集するが…………意外なほど数が少ない。
 ここで全ての教育コースを終了したものは、クロノスグループの社員になるか、
 または地球で職に付くか(この場合、麒麟が宇宙にあるという記憶を、
 地球にあるという風に操作し、戸籍を作成する)と多大な選択肢が選べる。
 ちなみに優秀な、またはそれに値する資格のあるものは教育者資格を与えることもある。
 まず5,6年間、男なら女の小型の女なら男の子型のセンチネル
 (私が作り出した新人類)とペアを組ませ二人に基本的な教育を行う。
 男女ペアと言うのは、全く異なる異性をあわせることで、
 お互いの違いを理解させることが目的だ。

 

 ……大概はこのペアが将来的なパートナーになる(これは以外だった)。

 

 そして一定年数で、希望する学科へ移動し、本格的な学習を行う。
 学科は大陸ごとに1つ。
 海上にも海洋学科などが浮かんでいる。
 ちなみに時たま学科どうしで討論も行ったりする。
 ……行き過ぎて、大陸間戦争みたいなことも起こる。
 お互いセーブしているのか、大破壊が起こる事はなかった。
 現在、センチネルを含め5000の者たちがそれぞれの学科で教育を受けている。
 ……ちなみに教育学科共通で格闘技を覚えることが必須になっている。
 格闘技を覚える事で、ストレスの発散、
 自分と他人の存在の尊重などを知ることができると言うのが目的だ………

 

 

 閑話休題

 

 

 今回救い出した少年少女たちがここで住むための幾つかの手続き
 (私が持ち帰ったデーターを元に不良ナノマシーンの除去、遺伝子操作、生体強化などなど。
 ……無論本人にはちゃんと説得し了解をしてもらった上で行う。
 これまで彼女達は無茶苦茶されてきたのだからすぐにはいかないだろうが……
 じっくり時間をかけて説得する。
 とりあえず、療養するためのエリアに送った。)
 を済ませ、先程の待ち伏せを処理した私は、会長室へむかう。
 これでも幾数人の社員を抱える身だ(と言っても、一般からの募集はしていない
 社員は全てチルドレンとセンチネルだ)
 仕事はこなさなくてはならない。

 

 ………所で………………

 

 会長室だけではないが、室内は巨大なドームになっており一面の草原が広がり、
 天井にはやわらかい青空が広がっている、
 そして、その真中に会長の机と椅子がある。
 腰掛けると、机のコンソールに触れ、膨大な会社の情報を処理する。
 ……数分で終わる。
 他にも幾つかのやり取りを済ませると、私は椅子に深く座りなおし仮眠をとる……
 人工的にとはいえ自然に限りなく近い風が髪を撫でた…………

 

 ?

 

 なんだ? 今の感覚は?
 これは……随分久しぶりの感覚………!!
 思い出した!!
 その時、室内に警報音が響く!!!

 

『イヨ様!!!』

 

 モニターが現れ、メルキオールが現れる。
 普段どおりの冷静な顔、しかし………慌てているな。

 

「私の本体の近くに……」

 

『はい。中央ブロックの近くに……還元転移反応、ボソン粒子を確認。』

 

 そう、さっき感じた違和感……
 あれは、地球圏の人間がボソンジャンプを行う時の感覚だ。
 私の本体は幾重ものプロテクトをかけていかなる方法でも侵入は不可。
 本体のあるエリアには入れるのは、私だけだ。
 その近くに出てきた……私の本体に転移しようとしてきたという事だ。

 

「対応は?」

 

『現在1号から7号までを向わせています……』

 

 ………その時、微弱な振動が起こる。

 

「何?」

 

『……一号が大破。戦闘行為は不可能のため医療エリアへ転移しました』

 

「一号が?」

 

 一号はセンチネルの中でも戦闘能力が優れている。
 例え、地球圏の戦艦数隻を相手にしても傷1つ付くことはないだろう。
 それを破るとは……

 

「エリア周囲のチルドレン、センチネル達を緊急避難」

 

 ………一号を倒すような相手にチルドレン達が勝てるわけがない。

 

「そのブロックを完全隔離。
 三闘官全員そのエリアへ急行」

 

『了解しました』

 

「私もそちらに行く」

 

 私は最後に付け加えるとモニターをカットし、
 会長室を出た。

 

 

 謎の物体がボソンジャンプ(こっちの方が分かりやすいかな?)してきたブロックは意外と
小さいのが幸いした。
 閉鎖が容易な上に、人員が少ないから退避が早い。

 

「でもぉ〜〜」

 

 たるいんですよ的な声で言うのはバルサダールだ。
 ちなみに………
 地球圏では情報かく乱と趣味をかねて彼と呼んでいるが、彼女達『三闘官』は皆女性である。
 今まで三人を男だと思っていた方……ごめん。

 

「誰なのかしら? ここまで深く侵入できるなんて……ねえメルキオール?」

 

「分からない。しかし、地球圏のものではないだろう」

 

 メルキオールが冷静に答える。

 

「どうして?」

 

「地球圏にはこのコロニーの存在は知られていない。
 更に、還元転移はイメージを行わなければならない。
 だとすると……」

 

「マスターの本体を知っているってことですよね?」

 

 カスパーが恐る恐る聞いてくる。

 

「ええ。私の姿を知っているのは、この宇宙にはいない」

 

 そう、この世界の何処にも……

 

「ま、とにかくあけてみないと分からないって事ですね」

 

 バルサダールが完結する。
 その通りだ。
 結局私にも予想はつかない。
 とにもかくにも直接相対することが一番の解決方法だ。

 

「非難は?」

 

「完了しております」

 

「全員戦闘能力を70%開放を許可します。
 ただしけっして麒麟を壊さないように……」

 

 下手をすればこの麒麟自体がなくなってしまう。

 

「心得ております」

 

「心配無用ですよ」

 

「大丈夫です……多分」

 

『多分?』 ←大文字で

 

 私とメルキオールの質問がハモる。
 ついでに『たまとったる』っぽい視線で睨む。

 

「ひゃあ〜 違います違います完璧です〜〜」

 

『よろしい』

 

 慌てふためきながらも答えるカスパーにまたもや私とメルキオールの声がハモる。

 

「さて…と」

 

 私は前方の方の扉に目を向けた。
 このブロックはフィールドを使った閉鎖が完了している。
 …この状態なら中で例え核弾頭が爆発してもすぐそばでラーメンがすすれる。
 ……変な例えだな。

 

「……いるわね」

 

「扉の横にいます。
 おそらく、扉が開く機会をうかがっているのでしょう。」

 

 メルキオールの返事に私は頷く。
 ……てはいるが、かなりの闘気がにじみ出ている。
 シールドが張られているので、筋肉の音や心臓の音を聞くことが出来ない。
 とりあえず、熱センサーでは何も感じない…
 機械?
 それとも……
 どちらにしても………

 

「扉を開けるのは危険か……ならば」

 

 私は少し笑う。

 

「三闘官」

 

『はい』

 

「私はこれから中に転移します。
 あなた達はここで戦闘の余波が発生した場合それを相殺して。」

 

「了解」

 

「あ〜あ、やっぱり雑用かぁ〜〜」

 

 バルサダールがつまらなさそうにぼやく。

 

「ぼやくな。これも大切な仕事だ。」

 

「分かってますわかってます」

 

 手をパタパタふりながらメルキオールの言葉に答えるバルサダール。

 

「がんばります〜……ああやっと台詞が言えた」

 

 カスパーが意味不明な事を言う。
 ………まあいいか。

 

「たのんだわよ…」

 

 私は目を閉じる。

 

 

 空間移動シークエンス
 目標前方4メートル
 空間接続シークエンス作動………エラーなし………
 起動!!

 

「!!」

 

 目の前にいる誰かの驚きの気配が伝わる……
 まあ当然だろう。
 いきなり後ろから現れたのだから。
 私は相手を観察する。
 人間と同タイプか………
 ……ゆったりとした上下の服を身に纏った……20代半ば位か? それにしては若いが…
 純金色の長髪を後ろにまとめた、中々の美女だろうが……
 その綺麗な顔は今、戦う者特有の厳しさを持っている。
 ………一番意外なのはその両手に持っているもの…
 親指を除いた両手の指の間に巨大な剣……ざっと見積もって一本六〇キロ当たりか……
 それを指の間にはさんでいる。
 身体の感じが自然なのだから、おそらくあれが自然なスタイルなのだろう。
 信じられないような握力だ。
 それだけではないだろうが……そして………
 ……おおこれは……普通の人間なら腰が抜けるわね。
 実体化しそうな……凄まじい闘気……
 …………………
 お互いの視線が交錯する……空気が凝固したような空間…
 ?
 この感覚は……ああ、そうか

 

 ニヤリ……

 

 なぜか、お互い酷薄な……それでいて無常の楽しさを表すような笑みを浮かべた。
 刹那
 銀色の線が眼前に迫る。
 数メートル以上の距離から一瞬で間合いを詰めるか………
 剣が迫る…それも…複数!!
 慌てず急がず…
 瞬間に出現させた棍を使って六本の刃を全部弾き飛ばす………

 

 おお!!

 

 弾いた剣がまた迫ってくるか!!
 普通剣を弾くと暫くのタイムラグがあるのだが…この剣はタイムラグがない……
 それどころか、間髪なくそれでいて速度を変えながら幾数もの剣線が迫る。
 加えてその一撃ごとの重さ…単純計算で山が切れとぶでしょうね。
 ……一号がやられるはずだ。
 この相手…地球圏のものとは比べ物にならないくらい強い!
 ……………くくっ ←赤色で
 私も防ぎつつ反撃するが、当たらない。
 私の棍の突きを流れる剣さばきで強力な力を流している。
 拮抗状態と言う奴だが、このままではつまらない…
 楽しみには意外性も必要だ……ならば!!
 私は高速で後ろへ下がる。
 余りの速度のため一瞬だけ間が出来た
 ほんの一瞬あれば私には十分!!!

 

「ケンプファ!!!」

 

 棍を超高速で繰り出す。
 普通これで決まるが……
 ……なんと!!
 剣で全て捌くか!
 しかも剣の速度が変わっていない!
 …『ケンプファ』の一撃は相当なもの。
 それを流すように後方へ送るとは………
 ! 流れが変わった!!
 今まで渦のような剣の流れが……言葉には表せないが……変わった!
 この感じは…大技がくる!!
 そして…渦の流れが途切れた瞬間!!
 六本の剣が……違う! 数十本? …そうか残像か!!
 数十本の剣が超高速で前方…上下右左後ろ……全方位攻撃!!!
 見ると剣の柄に太くない細くない紐のようなものがついて、その端が彼女の腕につながっている。
 それで後ろからの攻撃もできるわけか………
 この速度では棍で全てを落とす事は不可能!!!!!!
 ……楽しい!!!
 ………本当に楽しい!!!!!
 なんと遊び心くすぐられる事か!!!!!
 なら私はこう返す!!
 棍のみでは全てを落とせない………そう……棍だけなら…………
 私は棍で上半分から迫る剣を捌き、下半分から迫る剣は……
 身体を回転させて残像を作る本体のみを足技で捌く!!!
 相手は一切動揺の気配を感じない……凄まじいくらいの冷静さ………
 それを証明するように。弾かれた剣は一瞬で彼女の手元に戻っていく。
 全てが手元に戻ると同時にまた超高速の攻撃が始まる。 
 ………この変則的な動き……多少の違いはあるものの覚えがある……動きからして……間違いない
 ソードダンス……剣舞!!!
 ……剣舞は変則的な動きで相手を倒す技。
 元は舞の名のとおり踊りの1つなのだ。
 戦闘術へ昇華させるにはかなり苦労をようするが……
 ……目の前の相手はそれを昇華し、更に極めている。

 

 ………ふははっ!!…………

 

 間違いなく地球圏の者ではない。
 では何処の?
 これは……同でもいい気がしてきた。
 だってここまで私を高揚したのは初めてだ!!
 この快感!!
 この悦楽!!!
 この感動!!!!
 その時、先程の流れの違いが感じられた!!!
 またくる!!
 いや、今度は先程とは比べ物にならない何かが……
 確信はない…そんな気がする。
 それなら……私も最高の攻撃で返礼しよう!!!!!!!!!
 もう一度高速で後ろへ下がる。
 今度は相手も速度を増して迫ってくる。
 瞬間剣の流れが変わる!!!
 が、この速度なら問題なし!!
 今だ!!!!!!

 

 

『グングニル!!!!!!!!!!!!!!!』

 

 

 ギィィィィィィィィィッィイッィィィィイィィィ!!!

 

 

 突き出した超ド級のエネルギーを内包した棍の一撃が相手を襲う!!
 …終乃神流天の行奥義の一『グングニル』
 私の持つ技の中でも高位の超高速超破壊力を持った技だ。
 本気を出せば、本体接続がなくても木星、土星、天王星をまとめてぶち抜ける突き技の高等技…
 その速度はひたすら超高速(高速の十分の九!!)
 目標にぶつかれば、全ての衝撃が相手に伝わる絶対破壊技!!!!
 周りに影響が出ないぎりぎりまで抑えても、惑星をぶち抜く威力がある。
 さあ! どうする!!!
 私は相手の出方を見る。
 おおおお!!!!!!!!!!!!!
 信じられない!!!!
 真っ向から六本の剣を突き出しグングニルの衝撃とぶつかっている!!!
 グングニルと互角だと言うのか!!!
 二つのエネルギーはぶつかり合い、やがて巨大な閃光へ転じた!!!!!!!
 周りが白に染まる……

 

 

 

 光が納まると……お互い距離を取って対峙していた。
 お互い息も切れてはいない……
 暫くのにらみ合い………………

 

「くっ……」

 

 それがどちらの笑いかわからなかった……
 それまで厳しかったお互いの顔が崩れる。
 やがて…お互い笑い出す………
 お互い楽しそうに………
 ……やがて笑いが収まると、相手の口が開いた。 

 

「……あなたは悪いものではないようですね」

 

「そういう貴方もね………」

 

 そういうとまたお互い笑い出す。
 ……戦いの中…彼女の剣には邪気がなかった……
 それどころか私と同じ楽しみを感じていたようだ。
 わかる……彼女は……彼女は…あ、そうだ

 

「ねえ」

 

「はい?」

 

 私は棍を消去すると彼女に問い掛ける。

 

「先に名乗るわね………私の名前はフィロソマ。
 別な場所ではイヨって名乗ってる。
 もし良かったらあなたの名前を教えてほしいんだけれど……」

 

 彼女はしばしぽかんとしたが、すぐにクスリと笑い剣を鞘にしまった。
 そして、懐からめがねを取り出し、それをやわらかい動作で掛ける。

 

「私の名前は………ルミナス。
 ルミナス・フレイス………」

 

 柔らかな微笑をたたえ、彼女は答えた………

 

 

 

 

 

 ≪後編へ続く≫

 

 

 

 

 

後書き

 

やっと風邪が治った……辛かったなぁ(しみじみ)
というわけで、赤黒の女神初の前中後編の内、中編まで完成しました。
でも……もっと戦闘シーンを派手にしたかったな……
びっくりマークと点々の乱舞だし……

 

神武さん。
いかがですか? ルミナス・フレイス初登場。
すこし性格やらが変わってしまいましたが………ふんわり系のおねーさまになっていますでしょうか?
…………ちょっと派手になりすぎたかも(苦笑)

 

 

それでは、後半をお楽しみに

 

 

 

 

 

     おまけ

 

 

≪赤黒の女神 用語説明≫

 

 

チルドレン

 

フィロソマがつれてきたマシンチャイルドをはじめとした孤児たち。
その子供達が生体強化を初めとした幾つもの操作を行ったものの総称。
独自の概念を持ち、通常の人間をはるかにしのいだ能力を持っている。
自らの身体を自由に変化させ、
ありとあらゆる空間で行動できる(特殊な装備をすれば惑星間を移動できる)。
彼らには差別意識が存在しない(何しろ同じ友人がドラゴンみたいな姿をしていることがざらなため)
現在もアカデミーの学科で研究にいそしんでいる。
戦闘能力も高く、エステバリス数体さえも余裕で倒すことができる。

 

 

 

センチネル

 

フィロソマの製作した半機械半生体の新しい人。
チルドレンたちと同じく自分達の身体を変化できるが、重火器関係の機械的な変化が可能である。
チルドレンと二人一組のパートナーとなり、生活を共にする
(殆どの場合このまま恋愛関係に落ちることが多い)。
半機械である点を除けば、ほとんどチルドレンと同じ。
それとは別に、フィロソマが最初に生み出したセンチネル10体はそれぞれ名前と1号から10号
までの名称をもって、フィロソマや三闘神のの手助けをしている。

 

 

 

アカデミー

 

惑星麒麟にある勉強する場所。
チルドレンやセンチネル達が勉学に励む場所。
幾つもの学科があり、学科1つが1つの大陸を有している。
最終的には自分の研究所を持つことが可能になり、それぞれ研究テーマを持って研究を行う。
ここで出来た技術のいくつかはクロノスグループを通して地球圏で販売されることもある。
近日中に名前を変更の予定。

 

 

 

三闘官

 

 

イリスが生み出したフィロソマの部下。
メルキオール、バルサダール、カスパーの三人。
それぞれが美しい女性の容姿を持っており、フィロソマのサポートを勤めている。
三人ともフィロソマを気に入っており、フィロソマもとても頼りにしている。
地球圏では正体を分かりにくくするのと実験的試みをかねて彼と呼んでいる。
三体とも凄まじい戦闘力を有している。

 

 

 

メルキオール

 

三闘官の1人。
姿は20代の女性の姿をしている。
沈着冷静かつクールな性格をしているが、時々マジボケをする。
空中を重力制御で浮く24枚の長剣と炎を操る。
赤に黒を少し混ぜたような髪の色と緋色の目が、深く燃える業火を連想させる。
惑星麒麟やコロニーの火器関係の制御を統括する。
料理が得意で、ネグリジェを着て眠ると言う意外といい(何が?)一面もある。

 

 

 

バルサダール

 

 

三闘官の1人。
姿は10代中ごろの女性の姿。
かなり明るいおねーさま的な性格をしている。
左手の巨大な爪と風(真空波等)関係を連携させた戦闘に秀でている。
深い緑の髪に薄い緑色が混ざり、壮大な風を連想させる。
惑星麒麟や全てのコロニーの空気関係の制御を行っている。
何処から仕入れたのか分からないような情報を時たま公開する情報通。
チルドレンやセンチネル達の格闘技の師匠でもある。

 

 

 

 

カスパー

 

三闘官の最後の1人。
姿は十代前半の子供然とした姿。
天然系の性格の持ち主で、ボケとドジに満ち溢れている(仕事はしっかりしている)。
深い青色の髪と藍色の瞳を持っている。
三人の中では基本的な戦闘能力は低いが、多数の重火器を呼び出し操れ、
特に情報全般に関する能力は他の追従を許さない。
そのため、フィロソマの乗る戦艦『ガルツォーネ』の総合管理を任せている。
彼女の持つ最強の個人兵器、小型連射式黒洞砲『レガート・グラディウス』は強力であるが、
プレッシャーにめちゃ弱い(本人談)ため、滅多に使われることがない。
何故か始めてあった子供にさえコブラツイストをかけられる羽目に合う不幸体質の持ち主(笑)。
作者の比較的お気に入りのキャラクターでもある。

 

 

還元転移

 

地球の人たちがボソンジャンプと呼んでいるもの。
過去へ移動する特殊な性質を持ったボソン粒子へ変換を行い過去へ移動し、
移動時間を大幅に短縮する。
フィロソマも最初はこれを使っていたが、更に安全な空間離脱航法、ブレードゲートを開発したため
今現在こちらでは使われていない。

 

 

 

 

管理人の感想

 

 

天砂さんからの投稿第六弾です!!

・・・騙された。

まさか、三闘官が女性とは!!

う〜ん、意外な事実っすね。

それと、麒麟の実態・・・魑魅魍魎の巣か? ここは?(笑)

素手でエステバリスをシバキ倒す奴が、ゴロゴロいるらしい。

・・・間違っても、こんな奴等のいるところにはいきたくね〜な(苦笑)

 

では、天砂さん投稿有り難うございました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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