そして、逆行者と突然の来訪者の物語が始まる……。


異世界の平和を護る女神

第1話「逆行者と突然の来訪者」

by天使邦明


2195年……

一人の青年が草原で寝転がっている……。

その青年の名はテンカワ・アキト、漆黒の皇子と呼ばれたテロリストである

「月が…綺麗だ…。

って、何で視覚が戻っている?!」

そう、説明おねいさんに「五感はほぼ直らない」とまで言われたのである

そして、自分の頬を抓って引っ張ってみる

「いててて!……触覚が戻っている」

そして、草の匂いを嗅ぐ

「草の匂いがする…嗅覚も!」

さらにその草をつんで、口に入れる

「にがっ…!!味覚もだ!」

念のために、耳を澄まして虫の音を聞き取ってみる

「聞こえる…五感が戻っている!」

そこではっと思いつく

「〈ラピス!ラピス!聞こえるか?!〉」

リンクによる会話……だが

「リンクが切れている……。と、この格好は…サイゾウさんに首にされたときの格好…。」

そのときに都合よく飛んでくる新聞……。

「(何?!2915年□月○日だとぉ)」

そう、ナデシコ発進の日…。

自分の乗っていた自転車に乗り、佐世保のドッグまでこいでいた

その後、ユリカの乗った車のトランクが開き…そのトランクに入っていたものが飛び出てアキトがキャッチした

幼馴染にばったり出会い、何事も無かったかのように走って行った

そのころナデシコブリッジ……

「ねーねー、この艦の艦長さんて誰だろうなぁ、かっこいい人がいいなぁ」

「そうねぇ」

と、明らかに暇そうに話している、メグミ・レイナードとハルカ・ミナト

「………。(あの時、ランダムジャンプしたはず…この格好…ナデシコA?!過去に来ちゃいました)」

無言で何やら思いつめているホシノルリ、逆行者二人目

「あれ?ルリルリ何を思いつめちゃっているのかしら?」

「は?!(ミナトさん…もうルリルリですか、早いですね)

いえ、何でも無いです

艦長は二十歳の女性だそうです、何でも主席で合格したとか」

そう言って、艦長のプロフィールを出す

そうしてブリッジの時間は過ぎていった…はずだった

「(名簿に過去とは違う人が乗ってる?!パイロットが一人増えてる!?しかも見たこと無い名前…プロフィールは詳細不明?!

おかしいです、イレギュラーですね……。この場合テンシ・カオリと読むべきでしょうか、そろそろアキトさんがくるころですね、あの人は後回しにしましょう)

格納庫に行ってきます」

そして、格納庫……。とりあえずアキトは到着、プロスペクターとの交渉に成功したようだ

「レッツゴー!!ゲキガンガー!!」

「馬鹿野郎!!早くそのエステから降りやがれ!!」

熱い会話を繰り広げる整備班とそのパイロット……。

「ヤマダジロウさん!パイロットは三日後に集合でしたはずですよ!!」

プロスペクターが注意をする…が

「ヤマダジロウは仮の名!ダイゴウジガイが魂の名前だー!!

よぉぉし!!俺様のスーパーグレードな技を見せてやるぜ!!

ガァァイ!スーーパーーナァァッパァァーーーー!!」

そこで、何を思ったのかプロスペクタ―に聞くアキト

「プロスさん、あれってオートバランサー付いてましたっけ?」

「えぇ、付いているはずですが」

「それであのような動きをすると……」

「無論、あれですかね?」

「えぇ、コケます」

ガッシャャャン

「馬鹿野郎!!大事なエステに傷をつけやがって!!」

「はははー失敗失敗、とう!」

更に着地失敗……。

グギャッ←骨が折れる音

「な、なんか足が痛かったりするんだなーこれが」

「お宅、足折れてるよ」

「ぐおぉぉぉ」

「担架で運んどけー、ゆっくりなー」

あれって結構痛かったりするが、運ばれていくその時

「おぉーい、そこの少年!忘れ物取ってきてくれー」

「(相変わらずだな…あいつは)わかったわかった」

いってても動かないアキト、そこに…

「アキトさん!!」

「ル、ルリちゃん?!」

アキトに抱きつくルリ

「会いたかったです」

「も、も、もしかして「あの」ルリちゃん?」

「はい、そうですよ」

「二人は何か都合があるようですので私はこれにて」

ブリッジに行くプロスペクター

「さて、アキトさん、これからどうするのですか?」

「未来を変える、あんな未来はごめんだ」

「じゃあ、私もアキトさんについていきます、それと、パイロットが一人多いです、この時点で」

「えっ?」

「この人です」

そう言ってそのプロフィールを出すが、名前だけで、その他のは詳細不明、わかったのはナデシコパイロットのみ

「テンシ・カオリ…って読むよな?51音順で先頭近くにくるはずが無いが、そのパイロットがどうかしたの?」

「よく考えてください、過去のときはこの時パイロットは何人居ましたか?」

「俺と山田……パラレルワールドか…イネスさんが居たら喜んで説明するだろうな」

「そうですね、そう言えばそろそろ敵襲でしたよね」

「説明?!何処?!どこなの?!わかりやすく、コンパクトに5時間説明してあげるから〜♪!」 by説明おば…もとい、おねいさん

(コンパクトで5時間……すごい説明しそうだな、さすがマッド…おっとと、説明おねいさん) by作者

ビーーービーーーー

けたたましい音が艦内に鳴り響く……。

 

蒼銀のエステバリス(アキトからは死角側)の前にたたずんでいる一人の女性がぽつり独り言を言う

「逆行者は二人だけ……大丈夫だろう」

そう言って蒼銀のエステに乗る

「……「エンジェル」出撃準備」

 

「ルリちゃんはブリッジへ、俺はエステで出る」

「はい、バッタ如きに遅れを取らないでくださいね」

「わかっている」

そして、ガイの倒したエステに乗りこむ…が

「ゲキガンガー人形…あいつらしい」

そう言ってエレベーターのスイッチを入れ、出撃を待つ

そのころブリッジ……。

「私が艦長のミスマルユリカでーす!♪V(^_^) ブイッ♪」

「「「「ブイ〜〜〜?」」」」

「やっぱり、バカばっか、でもこれがナデシコですね」

戦闘の緊張感ナッシング、オチャラケ雰囲気全開、戦艦なのだろうか?

とりあえず、ルリはエステに通信をつなげる、そのときに艦長が囮を使って敵を引き寄せて主砲で殲滅という作戦を立てる

「そこの二人、名前と所属を言え」

ムッツリ顔をしたゴーとが言う

「テンカワ・アキト、コックです」

「アマツカ・カオリ、パイロットだ」

カオリのエステの方はサウンドオンリー、アキトは画像を出している

「サウンドオンリーから切り替えよ」

「自己紹介のときにブリッジに行くので、そのときまでね♪って艦長暴走しているのかな?」

艦長は妄想爆走状態らしく、「アキトアキト」と連呼している、あ、「私の王子様♪」(ここまでくるとすごいな)

「じゃあ、ここのランデブーポイントまで敵を引き付けてください、作戦時間は十分です」

「えっと、ここのコンピュータって、名前なんだったかな?」

「オモイカネです、いい子なので呼べば返事をしますよ」

「う〜ん、(今なら)殲滅簡単にできるけど、新型の出航の祝砲だから派手に行かないとね、オモイカネ、何匹ほしい?」

それを聞いたブリッジの反応…

「え?!嘘でしょ!」

ムネタケ……もといキノコが叫ぶ

ガイはまだ医務室だ

【そうですね、今300匹居ますから、100匹で】

「了解、100匹な、もうすぐ地上だから切るぞ」

そして

 

地上

「……。」

とりあえずバッタを引き付ける為に、クラスターを使って飛ぶ&逃げる、とりあえずは敵を集めるらしい

アキトは銃弾を舞うように避け、一体ずつ破壊していく

(200匹殲滅、か、アキトに100匹、私で100匹か)

「さて、そろそろ行かしてもらう!!(神技を見せるのにはかなり早い、武器生成で止めておこう)

えっと、テンカワさんのエステバリスに繋げて、と」

アキト機「ん?通信?」

カオリ機「やっと繋がった、テンカワさん、そちらで百匹よろしくね♪、こちらでも百匹倒すから」

アキト機「了解」

ブリッジでは……。

「あいつ武器を持っていってねぇ!あの蒼銀のエステだ!」

整備班のウリバタケがブリッジに駆け付け叫ぶ

「囮に徹するつもりかもね」

「でもあれ…刀の抜刀するときの型ですけど、とりあえず通信つなげておきます(怪しいですからね)」

メインスクリーンを見ながら、通信を繋げる作業をするルリ

「さてどうするつもりかね、武器も無いのに」

サウンドオンリーだが……。

『マテリアル構成…結晶化……武器生成!!』

「「「「えっ?!」」」」

ブリッジに居る全員が驚く(そりゃあ武器作っちゃったからな)

そして、その抜刀の構えから、剣を抜くように腕を振る、そうすると、エステバリスの高さと同じ長さの剣が生成された

その剣は白銀に光り、その蒼銀のエステと重なって女神らしい姿をしていた

その時を見計らって、バッタ共がミサイルやら銃器を乱発してきた

「鬱陶しい!!その程度か!」

かなりの空間飽和攻撃だが……軽がると避けていた

そして……。

真正面に居た、バッタにエステの最速で近づく、そして……。

「小ざかしい真似を…するな!!」

真上からの一刀両断、バッタにフィールドがあっても物ともせずに切り裂いた

「後8分弱、邪魔だ!」

下段からの切り上げ、そしてその吹き飛ばしを使って、他のバッタに当てる

その他にも、横になぎ払って複数のバッタを切り裂いたり、飛んできたミサイルをバッタを盾にして防いだり

「後5分!小手調べは終わりだ」

エステバリスのクラスターがあるところから、一対二枚の羽が現れる、その姿は天使のようである

ブリッジ……。

「天使だ……。」

誰かがそう嘆いた、その戦う姿は天使が舞うごとく、優雅である

「いやはやすごい人材ですねぇ」

その翼の生えた機体はクラスターを使わずに鳥のごとく身軽に飛んでいた

その時、通信から奇妙な声が聞こえてきた

『”炎の槍よ、我、力に従い汝を貫け!”』

「何?…何をしているの?」

左手を突き出したその周りには、二つの光球が生成されていた

『”ファイア・ランス!”』

その二つの光球はあるバッタに飛んでいく…さらに炎を纏いながら二本の槍のように

その炎の槍に貫かれて爆発するバッタ、アキトもワイヤードフィストを使いバッタをばったばった倒していく

『100体ちょうど、ランデブーポイント前』

そう響き渡るソプラノボイス、さらに二つの翼は消えていった

「注水八割がた終了、ゲート開く、主砲チャージ完了」

「わかりました、ナデシコ発進!!」

そして、海の場所にナデシコのブリッジの外壁が上がってくる、その先端に立つ二つのエステバリス…

艦内では

「敵すべて射程範囲以内」

「グラヴィティーブラスト……てぇーーーー!!」

そして黒い閃光…敵はなすすべも無く破壊され爆発していく

「敵殲滅完了、味方、軍ともに軽傷者はあるものの重傷者死者ゼロ」

「嘘よ、こんなの嘘よ」

キノコが叫ぶ

「うむ、よくやった艦長」

ゴーとが艦長を誉める

『アマツカ・カオリ、これより帰還します♪』

『テンカワ・アキト、帰還する』

そして格納庫……。

エステから降りる二人

「お待ちしておりました、ではブリッジのほうへ行きましょう」

そうプロスペクターに言われて、ブリッジに行く二人

ブリッジ

「あれ?あの人ルリルリに似てない?ほら髪の毛の色とか体つき」

「そうね」

「では自己紹介をしてもらいましょう」

そうして一歩前に出るアキト

「テンカワ・アキトだ、コック兼パイロットをやっいる」

その場で

「アマツカ・カオリです、パイロットをやらせてもらっています

「テンシ」と書いて「アマツカ」と読むから間違えないでね、呼ぶときは、カオリでもアマツカでもかまわないから」

座席に座ったまま

「通信士をしています、メグミ・レイナードです」

「ハルカ・ミナトよ、ナデシコの操縦をしているわ」

「ホシノ・ルリ、ナデシコのオペレーターをやっています」

「ミスマル・ユリカです、艦長をやってまーす♪」

「アオイ・ジュン、副長をやっている、「よく影が薄い」とか言われている」

そして自己紹介中…とんでもないことが…

「アマツカさん、えっと…年って幾つですか?」

「えっと百…あ、17です」(滝汗)

「なんか今、百とか聞こえたけど、気のせいよね」(汗)

「そうですよね、見た目だと15歳くらいしか見えないのに、もしかしてホシノさんの姉さんだったりして?♪」

「う〜ん、どうなんだろうね(…多分似すぎているだろう)」

うまく歳の話はごまかして、ルリとの関係について考えるカオリ

「ほら、ルリルリ、隣行って、立ってごらん」

仕方が無いようにカオリの隣に立つルリ、この二人が街中を歩いていたら、ほぼ姉妹と間違えられるだろう

「確かに姉妹ですよね〜」

「もしかして、生き別れだったりして」

「ちょっと、ミナトさん、メグミさん///」

ルリをからかう二人

「この髪を解いて、こういう風にしたらほぼそっくりだよね?」

ツインテールにするカオリ(劇場版のホシノルリ)

そういうやり取りが行われている中…。

「どうしましょうかね……。」

プロスさん、かなり悩んでいるご様子、部屋割りについて、だ

「え、えっと……お姉さんと呼んでいいですか?/////」

「(多分大丈夫でしょう)いいわよ、でも、カオリお姉さんってよんでね(レナスお姉様に叱られそう……。)」

「はい……///カオリお姉さん///」

その会話を聞いて手を「ポンッ」とたたく

「それなら、ルリさんとアマツカさんは、二人部屋と言うことでルリさんの部屋に行ってもらいましょう」

「じゃあ、私は雑務も兼ねているから、もしなんかあったら変わってあげるからね、気軽に言ってね♪」

「俺は厨房に行ってくるッス」

そしてブリッジを後にするアキト

「私は今の戦闘で疲れたから休んでくるね、ルリちゃんの部屋はどこかな?」

「こっちですよ、付いてきてください、カオリお姉さん///」

そうしてナデシコの日常は過ぎていく……。

 

ナデシコ初戦は、ナデシコの勝利で終わった、だが、政府や軍はこれを良しとはしなかった……。

次回「異世界の平和を護る女神」

第二話「魂を冒涜する者」

カオリ「私の前で人を殺せると思うな!」


後書き

天使邦明です

第一話「逆行者と突然の来訪者」

をお送りしました

さて、ヤマダの骨折時、ゆっくりさせるとかなり痛い、ですが

通学中、事故にあって(車のボンネットがリュックカバンに当たった)飛ばされて、その時に左踵を圧迫骨折、右脹脛の筋肉を少し切って

それでも学校に行ったこの作者はなんとう言うか間抜けですね(その事故後、医者に行って、初めて骨折をしていることが判明)

 

ここではエステバリス(カオリ戦闘モード)のスペックを紹介します

能力・性能は普通のエステバリス

装備できる数は

神剣・大剣・刀・杖(刀のときは二刀流)どんなことをしても壊れない

3連装ミサイルポッド ×2

魔法発動時に弾数増強のために使用(最大6発)

通常のミサイル装備可

イミディエットナイフ ×2

武器生成が不可能時に使用、二刀流

バーニアから出る翼は、本人の翼がエステサイズになったもの

エステバリスがカスタムかされたり、フレーム変えてもこのまま

ブラックサレナの場合は、その機体が出てきたときにスペック等紹介しよう

 

毎度読んでいただきありがとうございます

深夜に何をやっているんでしょうか、この作者は

高校定時制だと言うのに

 

感想・誤字脱字等はこのメールにて

kaori110@hotmail.comです♪

夜の返信のときはこの「天使香織」がするときもあるからね♪


 

管理人の感想

天使邦明さんからの投稿です。

 

・・・・すんません、天使(てんし)だと思ってました(汗)

 

正解はアマツカだそうですね。

つーか、フォルダ名がファイル名がぁぁぁぁぁぁ

今後気をつけます(読者の皆様も気をつけましょう)

さて感想ですが、今のところアキトとルリはカオリを警戒しているだけですね。

あれだけの摩訶不思議技を使われたら、思いっきり警戒すると思いますけどね(苦笑)

ラピスが登場しなかった事が意外でしたが、何かの複線でしょうか?

 

では、次の投稿をお待ちしております。