第一話













『"一人の男"のプロローグ』









「次は、何に致しましょうか?」


バーテンに聞かれ、初めて酒を飲み干したことに気づく。


「・・・同じヤツを頼む」


酒の種類など如何でも良い。酔えればそれで良い。今はそんな心境だ。
初老のバーテンは、心得ました、と告げながら素早くシェイクした酒を出した。
逝った戦友が好んで飲んでいた、シェイクしたドライマティーニ。俗に『ボンド・マティーニ』と呼ばれている。
戦友は、二世紀以上も前の映画の主人公の名を冠するこのカクテルを自らシェイクし飲んでいた。
一度進められて飲んでみたが、本来ウイスキー派の私にとってあまり好きにはなれない飲み物である。
それに、この酒は私には似合わない。
これを初めて頼んだのは、ただの感傷に過ぎない。
今、此処でこれを飲んでいるのは私ではない。飲んでいるのは月で逝った戦友だ。俺はそう考える事にしたのだ。
そのためか、これで五杯目だがまだ酔った気がしない。
私は無言で、ライム皮が浮いたそれを一気に呷る。
やはり、私にはカクテルは似合わない。








その時、店の奥から一人の男が入ってきた。
その男は、颯爽とした歩きで、私の横で止った。


「失礼ですが、テンペスト・ホーカーさんですね」


この男は俺の事を知っているらしい。しかし、私はこの男を知らない。
無言を続ける私に、素早い動きで名刺を差し出してくる。


「初めまして。私はプロスペクターと申すものです。」


確かに名刺にもそう書かれている。だが、本名だとは思えない。


「まあ、ペンネームみたいなものです。何なら、愛称を作ってくれても構いませんよ?」


本気とも冗談ともつかないことを言いながら、一種独特な笑みを浮かべている。
私はこの男の愛称など考える訳がなく、名刺に目を走らせる。


「ネルガルの男が何の様だ?」


ネルガルと言えば、「ミサイルから紙オムツまで」がキャッチフレーズの日本を中心とする大企業である。
最近では、連合軍の次期主力機動兵器のトライアルでネルガル重工の『エステバリス』が採用したことで、
軍兵器部門のシェア独占に一歩近づいていると聞いている。元軍人として知っているのはそれ位だ。


「高名で知られる貴方様の来店を知り、御挨拶をと思いまして」

「此処はネルガルの系列かね?」

「はい。ネルガルは少ないながら飲食業界にも進出しておりますので」


日本を中心に多数の飲食チェーン店や高級店を抱えておきながら、謙虚な事を言っている。


「・・・俺は普通の客だ。 大企業の重役が態々挨拶に来るような人間ではない筈だが?」


私は所詮元軍人に過ぎない。正確には怪我を理由とした予備役だが、辞めたも当然だと思っている。
それに、ただ挨拶だけの為だとは思えない。


「実は、貴方をネルガルで雇いたいと思っているのですが・・・」


此方を伺う様に、どこか観察する様な視線を向けてくる。


「シークレット・サービスにでも雇うとでも言うのかね?」

「いいえ、パイロットとして雇いたいと思っています」

「・・・元PT(パーソナルトルーパー)乗りの俺に、エステバリスライダーとして?」


そう言いながら、私は右手甲を男に突き出す。
エステバリスの操縦システムは、『I・F・S』が採用されている。

人が機械を作り出した時から、機械をより使いやすくするために機械に人間の意志を伝えるために、
俗に『マン・マシン・インターフェイス』という機構が進化してきた。
それはスイッチ、キーボード、マウスなどから始まり、最新技術として『I・F・S』が誕生した。
『I・F・S』とは、いわば機械と人を神経で繋ぎ体の一部のように動かすシステムである。
人間に特殊な超小型機械『ナノマシン』を注入し、それを介して神経と回路を電子的に繋げるのである。
そのナノマシンを打ち込むと手甲にナノマシンの紋章が浮かび、機械側の端末に手を乗せて考えるだけで動かせる。

この様な画期的な技術が真っ先に取り入れられるのは、いつの時代も同じで軍である。
開発され実用化されてから幾つかの軍用機械、兵器に取り入れられた。
しかし、当時の古軍人にはあまり受け入れられなかった。
勿論、身体によく分からない機械を打ち込むという行為に対する忌避感もあるが、それだけではない。
戦闘機や戦車のパイロットという人種は、自らの技術を磨き、その腕で栄光を勝ち取ってきた者達だ。
その者達からすれば、ナノマシン一つで容易にパイロットなると言うのは容認できるものではない。
この様な事から、軍で『I・F・S』が本格的に使用されはじめたのは、極々最近と言っていい。
一般では、忌避感からあまり芳しくないが、労働者特に宇宙開拓者はその便利さで受け入れられている。

ちなみに、私が乗っていた軍の前主力機『パーソナルトルーパー』は基本的に『I・F・S』を使用していない。
両手のレバーと両足のペダルを基本とする操縦方法で、動作はOSに定められる通り動く。
エステバリスライダーが機械の脳なら、PT乗りは機械の歯車と例えられる。
『I・F・S』のような自由性の高い操縦は難しいが、OSと腕次第で十分好きに動かせる。
当然、私は『I・F・S』を付けていない。


「俺には『I・F・S』は無いし、エステバリスを動かす技能も無い」


大体、全高20m前後の『パーソナルトルーパー』に対し『エステバリス』は6mしかない。
サイズが違えば機体の操縦感覚が違う。
不慣れな機体に乗る事ほど、パイロットが嫌う事はない。
俺は言下に拒否の意を込めて言った。


「貴方をエステバリスライダーとして雇うつもりはありません。
貴方に『ゲシュペンスト』に乗ってもらいたいと思っています」

「・・・何故わざわざ他社の機体を?
それ以前にパイロットが何故必要なのかね?」


私をエステバリスのテストパイロットとして雇うのかと思えば、そうではないらしい。
だいたい、わざわざ此方に頼みに来なくても、軍に要望すればテストパイロットぐらい回してくれるだろう。


「機体については後ほどに。
・・・実は、我が社では『スキャパレリプロジェクト』という計画を立ち上げているのです。
我が社の最新技術の結集した戦艦を製作し、その戦艦を自社で運行しようという計画です」

「・・・ほう」


私は少々の興味が湧き、説明を促す。


「現在軍は、謎の勢力『木星蜥蜴』に対し不利な攻防を・・・
と貴方にこの様な説明は不要ですね。
我が社は、この戦況を打破するために独自で戦闘部隊を設立しようと計画しています」


元軍人である私も当然、『木星蜥蜴』との戦闘を経験している。
小型の無人機を主力とし、無人戦艦と、隕石もどきの母艦の様なもの。
それらが、此方のレーザー兵器も弾く結界で身を守り、此方の電磁バリアを貫通する兵器を有する。
さらに、隕石もどきの母艦(軍では『チューリップ』と呼称しているが)から放出される無尽蔵とも言える無人機の数々と、
重力を使用したと思われる戦艦の主砲を防ぐ手立てが無く、月の防衛戦で苦渋を舐めさせられた。

なにより、私にとっては"復讐"の対象である。


「・・・水割りを頼む」


酒の追加を頼みながら、自らを落ち着けようとする。
昔、私の事を「獣の様な男だ」と言っていた奴がいる。
「何時も冷静に装っていても、激情に駆られ周りが見えなくなる。軍人よりヤクザに向いてる」とよく言っていた。
奴も、もうこの世には居ないが・・・。
しかし、酒を飲むとその言葉を時々思い出す。


「・・・戦艦は、何処へ行くのかね?」


私は、次の電車の行き先を聞くように問いかけた。


「・・・火星です」


私は、この火星行きの便に乗ることを、ほぼ決定した。










『刻の狭間』










第一話『"あの時"と違う船』









「――ルリちゃん」


・・・誰かが、私を呼んでいる。
私は、なかなか活性化しない頭を抱えながら、重い目蓋を開いた。
目の前には、自分専用のIFS端末が見えている。


――妙に古いですね?


よく見ると、何時も使っている端末と微妙に違うことが分かった。
とりあえず、声を掛けてくる方向に目を向けた。
そこには、青い髪のおさげの少女、メグミ・レイナードが座っている。


――微妙に若い?


「如何したの? ルリルリ?」


反対方向から、別の声が聞こえた。
そちらを向くと、相変わらず露出的な服を着込んだ女性、ハルカ・ミナトが座ってくる。


――此方も、若い。


私は珍しく、混乱の極みに陥っている。
思考がまとまらず、考えるのが億劫になっている。
とりあえず、目の前にある端末を操作しながら、自分の記憶を辿って見ることにした。


――・・・ええーと、確か・・・。


そこで、自分の視線が一点に止まった。


――・・・小さい?


端末を見る視線の端の手前、つまり胸部の出っ張りが少ないことに気がついた。


――縮んだ?


それに気づいた私は、自らの身体(特に胸囲)に恐怖した。


――ち、ち、ち、縮んだ?


「ハルカさん!!!
手鏡を貸して下さい!!!」


私を心配そうに見つめていた彼女に、今までの無表情をかなぐり捨てた必死な表情で頼んだ。
彼女は、その表情に押されながら愛用の化粧入れから取り出したコンパクトを渡した。


「・・・ルリちゃんが、壊れた」


後のメグミの呟きを無視し、ファンデーションのコンパクトの鏡を見る。
そこには、何処か親の敵を見るように此方を睨む少女が映っている。
少なくとも、16歳には見えない。10歳前後の少女。
間違えなく、過去の私。ナデシコの私。
私は人生最大の混乱に襲われながら、IFS端末を操作して今日の日時を調べた。


――2196年!?


今日は・・・


――ナデシコ発進の日!?


一人で百面相する私に、両隣の彼女らは微妙に引いていた。










「・・・これが、ナデシコか・・・」

「そうです! 我が社の技術の粋を集めた、次世代機動戦艦ナデシコです!」

「・・・」


奇怪だ、という言葉を飲み込みつつ、その白亜の建造物を見上げる。
見た目は美しいが、戦艦というよりアミューズメントパークの良く出来た張りぼてのように見える。


「・・・独創的だな」


とりあえず、無難な評価を下す。


「はい! なにせ・・・」


俺は、プロスペクターの説明(先から何度も聞いている)を聞き流しながら、その戦艦を再度見上げた。


――・・・これが、俺の墓標か・・・。


俺、テンペスト・ホーカーはネルガルに着任した。










何とか、混乱の極みから脱出したわたしは、疲労を理由に自室に向かった。
ハルカ達は、本気に身体(と頭)を心配し、快く了承してくれた。
プロスペクターに伝えていないが、発進まで時間があるため問題ないだろう。
私は自室に戻って直ぐに、備え付けの机にあるIFS端末を操作し、"今"の情報を集め始めた。
木星蜥蜴のこと、火星のこと、ネルガルのこと、そして・・・


――・・・アキトさんは何処に・・・


私が何故、過去に戻ってきたのか?
その疑問の答えはボソンジャンプしか無い。
アキトは過去(と言えるか疑問だが)、火星から地球に飛んでいるし、自分も火星から8ヵ月後に飛んだ事がある。
ボソンジャンプがタイムスリップの鍵だとすると、"あの時"側にいた者も"此処"に来ている可能性がある。
アキトにイネス、高杉に・・・ついでにハリ君。
彼らに可及的速やかに話し合う必要がある。


――イネスさんは火星だから無理。高杉さんは木星だろうし、アキトさんは・・・


そこで、気がついた。


――アキトさんは・・・此処に来る。間違いなくナデシコに来る


前と同じなら、ユリカを追って此処に来て、成り行きでナデシコに搭乗することになる。
もし、"逆行"していれば・・・


――・・・歴史を変える為に、此処に来るに違いない!


彼にとって絶望と言える"未来"。
それを変えるチャンスが有るならば、彼は間違いなく歴史を変える為にその力を使うだろう。
この時には無かった、守るための力を。


――・・・アキトさんが来る前に、出来るだけ情報を集めておきましょう。


しかし、わたしは思う。


――何故、身体が縮んだのだろう?


わたしにとって今最大の問題は、自らの驚異、もとい胸囲である。
胸に手を当てながら、自らの身体(AAAサイズ)を呪った。











「・・・しかし、ネルガルがマオ社を吸収した、というのは本当だったのか・・・」

「吸収ではなく、合併です。それに、まだ決定ではありませんよ」


ネルガル所有戦艦の格納庫で、マオ社のPTが堂々と運用されている。
マオ社こと、『マオ・インダストリー』は月を本拠とする兵器開発メーカーであった。
であった、と言うのも、現在、マオ本社があった月は『木星蜥蜴』に占領されている。
それも、月面防衛戦で、マオ本社及び生産プラントのあった都市コロニーで巨大な重力が確認され、
マオ社施設だけでなくコロニー施設の半分が崩壊していた。
勿論、一般人はすでに避難していたし、崩壊前に脱出した者も居たが、多くの企業関係者は行方不明となった。
その中には、社長以下マオ社首脳部が含まれ、多くの優秀なスタッフを失った事になる。
その後、地球支社で経営を続けていたが、生産面でも技術面でも経済面でも大きく削られた以上、倒産は免れない状態であった。
主力商品であったPT『量産型ゲシュペンストMk−U』も、ネルガルにシェアを奪われ低迷。
生き残った優秀なスタッフも他社に引き抜かれ、嘗ての栄華は見る影も無く崩れていった。
ある意味、この合併(吸収)は当然であり、企業にとって僥倖だったと言える。


「我が社のエステバリスも優秀ですが、基本的に戦艦の護衛機として開発されましたので火力面で問題があります。
それに引き換え、マオ社のPTは火力と耐久性に富みますが、小回りが利かず、小型機に不利といえます。
それぞれ長所短所がある以上、同時にそれぞれの得意分野で運用することになるのは当然と言えるでしょう」


その説明には納得がいく。
人型汎用機動兵器であるPTとエステバリスは、大きさが違えば運用法も違う機体である。
PTは単独及び部隊規模の運用を想定した機体であり、エステは戦艦の護衛及び連携を想定した機体である。

そのため、PTには動力として核融合炉を積んでおり、大型で多機能多目的の装備を持ち、
指揮は機動部隊の隊長機か補助車両から行い、小隊〜中隊規模の作戦を行う。

エステは、外部動力に頼り、戦艦や拠点施設からの重力波ビームを受けて稼動し、
護衛の為の最小限の火力で、その小型を生かした高い運動性と機動性で周辺の敵機を駆逐する。
指揮官は戦艦や拠点から行い、単艦〜艦隊及び拠点単位で運用する。

即ち、PTは攻撃戦、エステは防衛戦を得意とする全く別の運用思想で造られた機体と言えるだろう。
汎用兵器であるが、それぞれ得意分野がある以上、それに合った運用を行う必要がある。
ナデシコ部隊(仮)の場合、PT隊は戦艦から離れた標的の攻撃を行い、エステ隊はナデシコの護衛に徹する。
PTが敵艦を撃破し、エステが敵小型機を駆逐する。
それぞれの連携が、ナデシコ隊の運命を分けると言えるだろう。





その時、格納部の一角から独特な駆動音が聞こえてきた。


「・・・はて? エステバリスのパイロットの着任は三日後の筈ですが・・・」


其処には、深紅に塗られた単眼のエステバリスが直立していた。
両腕両足を交互に上下させたり指を微妙に動かしたりと、機体の駆動を確かめるような操作をしているようだ。
その単眼のエステは見覚えがある。


「先行試作型のエステバリスか・・・?」

「いいえ、単眼はパイロットの要望でして」

「・・・月面戦の生き残りか・・・」

「・・・はい。彼は先行試作型のテストパイロットをしていた方で、先の戦闘で多大な戦果を上げた方です」

「・・・"蒼き稲妻"。否、今は"深紅の死神"だったか・・・」

「そうです。現在存在するエステバリスのエースパイロットとして五指に入ると言われている・・・」


その時、機体のテストが終わったのか、操縦席からパイロットが降りてきた。


「ヤマダ・ジロウか・・・」


男、ヤマダ・ジロウが此方に気が付いたのか、整備士に一言告げてから此方に近づいてくる。


「お久しぶりです。月面の戦場以来ですね」


ヤマダはそう言いながら握手を求めてくる。
確かに、一度対面したことがある。戦場でも見かけたことがある。
しかし・・・


「・・・ヤマダ・ジロウ、・・・だったか?」

「はい。お忘れですか?」


握手をしながら確かめるように問いかけると、普通に返される。


――本当に、あの男と同一人物か?


手を離しながら男を観察する。
赤いネルガル制服はパイロットなどの戦闘班を表す印となる。
身長180cm前後、パイロットらしく鍛えられているが無駄が無い。
一昔前の漫画に出てくるようなクセ毛、太い眉、赤黒い肌、彫りの深い顔。
確かに前会った時と差異は無い。
しかし・・・


――・・・人格が変わった、という噂は本当だったのか?


前会った時は、一言で言えば"暑苦しい"男であった。
自分をアニメの主人公に見立て、"ダイゴウジ・ガイ"などと偽名(魂の名前)で名乗り、命令違反を繰り返す問題児であった。
しかし腕は良く、トリッキーな戦法と電撃戦を得意とし、拳でのインファイトでは1,2を争うエースパイロットであった。
軍では二つ名を付けられ、蒼い機体に乗っていたことから"蒼い稲妻"と称されていた。

しかし、月面戦で先行試作型のエステバリスを駆り参加し、撤退の際に撃墜され生死の境を彷徨った。
地球の病院で一ヶ月程昏睡状態が続いたが、奇跡的に何の後遺症も無く回復。
数週間でパイロットに復帰した。
しかし、その性格は180度変化していた。
熱血馬鹿で単純な男が、冷静沈着で聡明な男になっていた。
過去の彼を知る者達から、「偽者か!?」「クローン人間よ!?」「キョアック星人の罠だ!?(オタク仲間)」等の言葉があったが、
DNA鑑定の結果本人と断定されたため、表向き問題無く復帰した。
しかし、性格だけでなく、その戦闘スタイルまで一変していた。
ライフルによる中距離戦闘を中心に行うようになり、小隊長として優秀な指揮を行うようになった。
前は極力嫌っていたミサイルを多く用いて、全弾周囲にばら撒き敵機だけに当てるという神業で撃墜数を稼いでいた。
その正確無比な射撃と、機体カラーを紅に変えたことから、二つ名を"深紅の死神"に改められた。


「確かに周りからは変わったと言われますけど、自分はあまり意識してはいないんですよ」


此方の考えを察したのか、嫌味の無い笑みでそう告げた。


「自分はヤマダ・ジロウ。それ以上でもそれ以下でもありません」


そう言いって、プロスに会釈してから持ち場に戻っていた。


「・・・本当にアレがヤマダ・ジロウなのか?」


残された私はプロスに問いかける。


「間違いありません。DNA鑑定でも本人と認められていますし、脳の精密検査を行っても異常は有りませんでした。
しかし・・・」

「しかし?」

「彼の担当医は、二重人格ではないかと診断しましたが、本人は精神的に至って正常のため何とも言えない、とのことです」


確かに、戦場での体験で精神的疾患に陥るケースは多い。
しかし、彼は無事に復帰し、問題無くパイロットを続けている。


「誰か、別の魂が乗り移った。というのがもっぱらの噂だ」


その時、横から別の男が会話に入ってきた。
作業用のツナギを着た男は、胸のバッチには整備主任と書かれている。


「こちらは、機動兵器及びナデシコの整備を担当される、整備主任のウリバタケ・セイヤさんです。此方は・・・」

「知ってるよ。教導隊のテンペスト・ホーカーだろ? 噂はよく聞いてる」

「・・・昔の話だ」

「昔といっても、まだ一年位しか経っていないだろ?」

「俺にとっては過去の話だ」

「・・・まあ、そんなもんかも知れないな。それよりこれを見てくれ」


話をすぐに切り替え、厚い資料を見せてくる。


「アンタの乗るPT、ゲシュペンスト・Tの仕様書だ。必要ないかも知れないが読んどいてくれ」

「・・・先に組み上がっていたのはMk−UのM型だったが?」


先ほど見かけた一機のPTは、ゲシュペンストでも量産機であるMk−U・Mだった。
ゲシュペンスト・Tは初代機の3号機として製作され、データ修得用のテスト機として保管されていた筈だ。
機体性能の差異は殆ど無いが、量産機には無い装備が多い。


「すまねえ。T型はフルチューンする予定だから組み立てには時間が掛かる。
それに、専門の技師がマオ社から出向してくるそうだが、来るのは明日以降らしい」


資料を流し読みながら問う。


「・・・この内臓式ヴァルカン砲は?」

「ああ、それは左手のプラズマカッターを取っ払って付ける予定だ。
速射性に優れるから対バッタにはもってこいだと思ってな」


資料には、三連装式で60mm弾を発射すると書かれている。
標準装備のマシンガンは100mm以上だが、エステのライフルの20mm前後に比べれば充分過ぎる火力だ。


「弾数は100発。追加マガジンで500発を予定している」

「・・・ミサイルは?」

「ミサイルはオプションで付けられるが・・・
あんなにデカいミサイル付けたら余計に遅くなるだろう」


PT全般の専用ミサイルに二段発射式のスプリットミサイルが有るが、
一つだけでエステバリスよりもデカい品物で、構造上二つしか積めない。
別に小型ホーミングミサイルも有るが、嵩張る事には変わりない。
素機で70t程もあるPTだ。積載量は少ないに越したことはない。


「俺らだけで大急ぎに組み立てれば・・・5時間程度で組み立てられるだろう」

「・・・間に合えば良いが」

「何?」


その時、耳障りな警報が、敵襲を知らせた。










艦橋に、一人の男が駆け込んで来た。


「第一級戦闘態勢に切り替え! 状況は?」


青髪の童顔の男は、艦長しか持たないマスターキーを回しナデシコのシステムを全開放しながら鋭く問い掛けてくる。
私は、アオイ・ジュン"艦長"の問いに答えた。


「サセボ基地に敵が侵入。数は・・・バッタが200。防衛部隊が迎撃していますが多勢に無勢です。
・・・基地司令部より入電、[迎撃スルモ数多ク、半数ガ内部マデ侵入。貴艦ノ自己ノ防衛ヲ望ム]との事です」


「如何するかね、アオイ君」


後ろに控えていた初老の人物、フクベ・ジンが落ち着いた声で艦長を試す様に問う。


「・・・地上の戦闘状況は?」

「劣勢ながら持ち堪えています。しかし時間の問題ですね」

「・・・今直ぐに使える機動兵器は?」

「ウリバタケさんの連絡では、PTとエステバリスが一機ずつ、だそうです」

「・・・作戦は、機動兵器を囮に出しナデシコを発進。
海底ゲートを抜けて、いったん海中へ。その後浮上し背後からグラビティブラストの広域掃射で殲滅・・・で行きます」


アオイは、フクベに正解を求めるように説明する。


「・・・なるほど。グラビティブラストなら、あの数のバッタも殲滅できるかも知れんな」


それをゴーサインと受け止め、アオイ艦長は作戦決行を宣言した。


「ナデシコ発進準備! パイロットに通信を繋げてくれ」

「・・・はい」


この時が遂に来た。
先程調べたデータで"前"と"今"とで幾つか差異があった。
PTという兵器。ユリカの不在。・・・ついでにムネタケの二階級特進。
この事から、此処は過去ではなく平行世界では? と考え始めている。
アキトについて調べようとしたが、"前"の敵襲の時間が近づいてきた為急いでブリッチに戻って来た。
前と同じならば、通信した先には彼がいる筈。
ナデシコの危機にアキトさんが颯爽と現れる違いない。
私は不謹慎にワクワクする気持ちを隠しながら通信を繋げた。
そこには・・・


「格納庫からブリッチへ。ヤマダ・ジロウ。発進許可を請う」


暑苦しい男が鎮座していた。
一瞬、思考が止まり掛けたが、直ぐに持ち直す。


「・・・発進願います。ヤマダさん」

「了解した」


通信を切り、別のパイロットに繋げた。


――今度こそは・・・


「テンペスト・ホーカーだ。発進許可を願う」


今度は、中年ダンディだった。










私は、突然黙り込んだ少女が映るウインドを見ながら、組み上がっていたゲシュペンストMk−U・Mに搭乗した。


「発進許可を請う」


もう一度言うと、少女は搾り出すように発進許可を告げた。
コクピットの計器を操作し、発進準備に取り掛かる。


「テンペストさん。お先に失礼します」


ヤマダの紅いエステが地上に向けて射出された。


「ホーカーの旦那は搬入用のエレベーターを使ってくれ!」


ウリバタケの誘導で、大型貨物用の搬入口から出て、超大型エレベーターに乗って地上を目指す。


「・・・帰ってきたのか」


誰にも聞こえない声で、一人呟く。


「戦場に・・・」










モニターに映された敵機を示す赤い点滅が、次々と減ってきている。
たった二機の機動兵器の登場で、侵入して来たバッタは既に数十機が駆逐されている。
紅いエステバリスは、ローラーダッシュで走行しながら周囲の敵機を次々とライフルで打ち抜く。
緑のゲシュペンストは、低空飛行(ホバー)と足での走行を使い分けながら、素手で敵を薙ぎ、踏み付けている。
その光景を見ながら、私は焦る気持ちを隠せないでいる。


「見事ですな。流石にエースパイロットと呼ばれるだけのことはありますね」


確かに、二機は囮を意識してか、敵から付かず離れずを繰り返しながら目標ポイントへと向かい、
無造作に見える攻撃だけで確実に、邪魔になるバッタを駆逐し、その数を減らしている。


「私たちの出番、在るかしら?」


注水を待ちながら、ハルカは半分呆れたように呟いた。
彼らが出撃してから2分程経ったが、既に半数近く落としている。
発進予定まで後3分。発進前に全滅しているかもしれない。


「残弾には限りが在りますから、適当な所で切り上げるでしょう」


その言葉に小さく反論しながら、私はレーダーを睨み付けている。


――アキトさん! まだですか!?


心の中の絶叫も虚しく、ナデシコの発進準備は整ってきた。


「・・・注水ほぼ完了、ゲート開きます」


私の慟哭に近い言葉に、アオイは気にも止めずに頷く。


「機動戦艦ナデシコ発進!!!」


アオイ艦長の宣言が、私には焦燥を積らせる。










「予定時間も近づいてきましたし、そろそろポイントに向かいますか」


ヤマダは、残りのミサイルをばら撒きながら、疲れの見えない余裕の表情で切り出す。


「・・・そうだな」


私も、数ヶ月振りの実戦でありながら、あまり疲れを感じられない。
作戦は囮であるが、敵は雑魚のバッタのみ。
この機体に比べて大きさが7分の1程しかない無人機だ。
機銃程度では軽く弾き返して傷一つ無く、軽く叩くか踏み付けるだけで事足りる。
ミサイルを撃って来ることもあるが、所詮は小型で追尾は甘く容易に避けられる。当たっても焦げる程度だ。
ゲシュペンストは、エステバリスの様なバリアを持たないが、装甲は桁外れに厚い。
関節部にでも当たらぬ限り、容易には壊れる事は無い。

ヤマダのエステバリスはそうはいかないが、見てる範囲では全て避けているようだ。
前のヤマダはこうはいかなかった。何時も無謀とも言える戦法で機体に傷を負わしていた。
性格は決定的に変化したが、むしろ良くなったと言えなくも無い。

しかし、少々弾数消費が過多なのが気にかかる。
ライフルは正確なまでの射撃で無駄が無いが、ミサイルは雑魚相手に使うには勿体無い。
確かに、ミサイルの全弾を同時に正確に命中させるのは驚きに値するが、
エステの唯一とも言える重火器であるミサイルを、惜しげも無くばら撒くのは経済的ではない。


「目的地点まで・・・あと100m。ナデシコ、次の命令を請う」

「・・・ポイントに到着しだい、ナデシコを海中より浮上させます。
海上に跳躍し、着艦して下さい」


無表情を通り越して悲哀に近い表情の少女にしたがって、ナデシコの浮上地点確認し加速する。


「・・・1、2の3!」


少女の投げやりとも取れる掛け声と共に、二機は同時に跳躍した。










「・・・二機とも無事に着艦。敵残存兵器、グラビティブラストの有効射程内に全て入っています」

「よし。照準合わせ、発射用意!」

「エネルギー充填100パーセント、発射可能です」

「目標、敵残存兵器。グラビティブラスト発射!!!」


アオイ艦長の号令と共に、黒い破壊の奔流は敵を包み込む。


――アキトさん。貴方は何処にいるのですか?


結局、アキトの登場が無く、ナデシコの二度目の初戦は無事幕を閉じる・・・。









・・・筈だった。









落ち着きも束の間、長距離レーダーに反応があった。


「・・・? 艦長、沖合いより300kmの地点より大型の熱源を感知。数は・・・三つ。
連合地上軍の潜水艦『キラーホエール』だと思われます。しかし・・・」

「・・・? しかし何だ?」

「連合軍の識別コードを発していません」

「・・・どういうことだ?」


その時、不審な艦に変化が見られた。


「・・・!? 所属不明艦より、大型高速ミサイルの発射を確認!!
MAPWだと思われます!!!」

「マップ兵器だと!? 数は!?」

「数は・・・9! このままでは2分後に基地司令部に着弾すると思われます!!」


MAPWとは、Mass Amplitude Preemtive−strike Weaponの略語で、
大量広域先制攻撃兵器を意味し、俗にマップ兵器と呼ばれている。
その多くはN2兵器でありNBC兵器ほど凶悪ではないが、その破壊力は通常兵器とは比ではない。
そ超音速で発射される弾頭を撃ち落すのは容易ではない。
全弾着弾すれば、基地はクレーターに変わるだろう。


「基地の防衛部隊は!? 対空砲火はどうなっている!?」

「防衛部隊及び対空砲火はほぼ沈黙。VLSセルはバッタの攻撃で全て破壊されたようです!!」

「クソッ!!! ナデシコを緊急旋回!! 主砲で一つでも多く撃ち落す!!!」

「駄目です!! 先の発射でエネルギー充電が間に合いません!!」

「・・・クッ!! 対空ミサイルをありったけ撃ち込め!!
クソッたれ!! 何でこの艦はVLSどころか対空砲一つ無いんだ・・・」


試作戦艦とも言えるナデシコは、ディストーションフィールドの性質上、対空砲は相容れないため装備していない。
対高速ミサイルを想定していないのか、VLSすら装備していない。
DFによる自艦の防衛を重視しすぎて、拠点防衛は想定すらしていない。
その為に艦外機であるエステバリスが存在するのだが、音速を超える高速ミサイルを撃ち落すのはほぼ不可能。
対空ミサイルも申し訳程度で数は少なく、薄い弾幕くらいの役にしかならない。


「・・・ありったけのエネルギーをDFに。自艦が盾となる!!」

「・・・アオイ艦長!! それは・・・」


DFを装備しているとはいえ、物理的衝撃には弱く、高速ミサイルには相手が悪すぎる。
プロスが流石に反論する。


「発進早々に沈艦は流石に・・・」

「そうも言ってられないでしょう!! 基地だけなら兎も角、町に誤爆する可能性がある!!」

「し、しかし・・・」


絶望的な状況の中、9個の魔弾は刻一刻と近づいていくる。


「・・・着弾まであと60秒切りました」

「・・・艦長」


皆の視線が艦長に集中する。


「基地司令部より入電、[貴艦ハ脱出サレタシ]・・・とのことです」

「・・・アオイ君、脱出するしかあるまい・・・」

「提督!! しかし・・・」

「・・・この艦のクルーの多くは民間人だ。民間人が軍人の盾になる訳にはいかん・・・。
それにシェルターもある。全滅だけは避けられるだろう。
それに、もし被害が最小限に食い止められたとしても、攻撃がこれだけ済むとは思えん」


確かに、ここで食い止めたとしても、所属不明艦の攻撃が終わりとは限らない。
完全制圧が目的なら、下手に抵抗すれば攻撃が激化する事になるだろう。
最新鋭の戦艦とはいえ、複数の潜水艦を相手にするのは酷と言える。
何より、ナデシコの相転移炉は、地上では出力が安定しない。
一撃必殺のグラビティブラストを一発撃った途端にガス欠し、集中砲火を受けるだろう。


「・・・艦長、決断を」


20に達したばかりの青年に、重要な決断が迫られる。


「・・・ナデシコは、この空域を・・・緊急離脱する・・・」


私は、沈痛な面持ちの皆を見ながら、新たな入電を読む。


「・・・ッ、[乙女ヨ、死ニタモウコトナカレ]とのことです・・・」


乙女の名を持つ戦艦、ナデシコは、生き残るために空域を離脱した。











安全圏へと脱出後、基地司令部を中心とする大爆発が観測された。
その後情報収集を行ったところ、各連合軍基地で同じ様な謎の勢力による攻撃を受けている事が分かった。
サセボ基地の様に『木星蜥蜴』の攻撃に合わせたように攻撃された基地の多くは制圧、又は消滅した。
幸か不幸か、ナデシコの事実上の敵前逃亡は、世間の混乱で有耶無耶となった。
しかし、初戦からの敗退したナデシコクルーには、何の慰めにもならなかった。











つづく










~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

後書き・・・らしき物


ヤッテシマッタ・・・。
・・・いきなりの急展開。火星どころか宇宙にすら出られないかも・・・。
あの勢力の突然の決起です。あの軍も一枚噛んでいます。


入電て、電報かよ!! と自分で突っ込んでみたり。
最後の言葉の元ネタは・・・言うまでも無いか(知らん人は、セガユーザーに聞いてみよう)。


・・・我ながら一人称なのか三人称なのか分からん文になってしまった・・・。
自分の文才の無さには言葉も出ません。


ちなみに、兵器等の数字のデータ(弾の装填数など)は殆ど適当なので、ご了承下さい。


・・・アキトは出ません。
まだ、出しません。
多分、同時間軸の外伝(火星or木星)で主人公を張るかもしれませんが、本編の登場は後半です。

・・・ルリが微妙に壊れています。
壊す気は無いんだけど。壊れてきます。
一応メインヒロインですが、誰かとくっ付ける予定はありません。
・・・アキトが登場するまで、何処まで壊れるか・・・。


一話の主人公とも言える、SRW・OGの敵キャラだったテンペスト・ホーカーについて。


『刻の狭間』本編設定


テンペスト・ホーカー

年齢:37歳(2196年現在)

身長:185m前後 体重:80kg前後

連合軍を退職し、ネルガルのナデシコ隊に就任した職業軍人。最終階級は少佐。

英国人(多分)。普段は寡黙な人物だが、気性は激しい。

24歳の時に火星の宇宙航のテロに巻き込まれ、妻と娘を失う。(2183年)

34歳の時に宇宙戦闘機のパイロットから特殊戦技教導隊に転属。そこで新機軸の兵器、パーソナルトルーパーのパイロットとなる。
ゲシュペンスト・Rを駆り、その実力を軍内部に知ら占めた。(2193年)

36歳の時に火星で『木星蜥蜴』の侵略が開始される。その時、教導隊の隊長であったカーウァイ・ラウ大佐が行方不明となり、
地球にいた本隊は解散した。その後、月面防衛戦にPT部隊の部隊指揮官として参加、その敏腕を振るう。
しかし、持ち前の気性の荒さが災いして、撤退戦の殿として突出してしまい、援護に入った同僚ギリアム・イェーガー中尉が撃墜され、
行方不明となってしまい、帰還後少佐に昇進するが自責の念から数ヵ月後に怪我を理由に予備役に回った。(2195年)

37歳の時にプロスペクターにスカウトされ、今に至る。





次に、別人となったヤマダ・ジロウについては・・・少しだけ解説。


『刻の狭間』本編設定


ヤマダ・ジロウ(山田 二郎?)

年齢:20歳(2196年現在)

身長:178m前後 体重:78kg前後

18歳の時にネルガルにスカウトされ、先行量産型エステバリス(単眼)のパイロットとなり軍に出向する。後に"蒼い稲妻"と称される。
教導隊との合同訓練でテンペストと出会う。階級は便宜上少尉(2194年)

19歳の時に月面戦に参加し武勲を挙げるが、撤退戦で撃墜され直前で脱出するも頭を強く打ち意識不明となる。
帰還後、地球の病院で一ヶ月程生死の境を彷徨うが、無事蘇生し、数週間後に復帰する。しかし、性格が一変していた。
軍に戻った後は、部隊指揮もこなし活躍する。(2195年)

20歳の時にネルガルに呼び戻され、スキャバレリプロジェクトに参加。ナデシコのエステバリス第一小隊隊長に就任予定。今に至る。
(2196年)

彼の人格の変化は、物語の鍵の一つ・・・かも知れない。




あと、プロローグに出てきた、SRW・Rのラスボスのデュミナスについて簡単に説明。
(ネタバレになるのでアバウトな解説のみ)

SRW・Rにおいて、裏で暗躍する面玉ちょうちん(三段変形)。
造られた存在。創造主を殺し、何百年も宇宙を漂っていたらしい。
難しい哲学的な事を口走っているが、限りなく人間的で我侭。
行動原理が分かり辛い。あっちこっちの組織を掻き回している。
部下は、いたいけな少年少女(ゴスロリぽい?)。忠義心は高いが、破壊行動は望んでいないらしい。
個人的には、第二次SRWαのラスボスの次くらい泣ける最後(しかし、自業自得の感あり)。
以上。

詳しくは、PLAYした友人に聞くなりして下さい。



機体及び用語解説は・・・次回に。



登場作品まとめ(予定)

・ナデシコ(これが基本)
・SRWシリーズ(主にGBA系。オリジナルのみ。ほんの一部)
・ウインキーソフトのアレ(題目でピンと来る人もいるかも・・・)
・ガンダム全般(パイロット名を流用。機体は出ない。あと、核融合炉技術を真似る)
・+α(作者の趣味からキャラや設定を出すかも・・・)



・・・次回は何時になるか・・・?



・・・頼むから、謎のmailは勘弁して・・・。

 

 

 

代理人の感想

むう。こう言っては失礼ながら、コリャあ意外に面白い。

是非に続きを読ませていただきたいものです。

 

>今度は、中年ダンディだった。

爆笑。