お茶の間に大好評の「漆黒の戦神、その軌跡」ですが今回は番外編をお送りします。

まずはお名前を、と言いたいところなんですが、名前はおろか姿さえも明かせないとか?

 ええ、失礼だとは思うんですけど、いろいろと事情がありまして。

では何とお呼びすれば良いでしょうか?

 そうですね、SNOW WHITEとよんでください。

 

漆黒の戦神 アナザー

SNOW WHITEの場合

 

SNOW WHITE、白雪ですか?

ええ、可愛いでしょ。

はあ〜 それでは彼と出遭った時の事なんかから話して頂けますか?

私がアキトと会ったのはもう十年以上前になります。

じゅ、十年以上ですか?それはまた・・・・・・・・・では子供のころの彼の事も?

ええ、良く知ってますよ一緒に遊びましたから。

なるほどそれで「アキト」なんですね。

ほえ?

なかなかユニークな驚きの声で・・・・・・・・・・・
いえね、彼の事を名前で呼ぶ人はかなり居ますけどね「アキト」と呼び捨てる人は余りいないんですよ。

へ〜そうなんですか。

ええ、ナデシコの中でどうなのか良くわかりませんが、外では余り聞きませんね。

私にはこれが普通なんですけど。

そうでしょうね、とても自然に聞えますから。
それでですね、彼は貴方にとってどういう人ですか?

 アキトは私の王子さまです!!

・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうかしました?

いえ、同じ様な台詞を聞いた事があるので・・・・・・・・

 あはははははははははは

・・・・・・笑い声が不自然ですよ。

そ、そんな事無いですよ!

失礼ですがお幾つですか?

 え〜と、二十五歳 子持ちの主婦です。

こ、子持ちですか(お、大人だったのか・・・・・・)。

 はい、と言っても義理の娘ですけど。

は〜義理の娘さんで、今どちらに?

 ナデシコです。

ナデシコって、あのナデシコですか?

 はい。

という事は娘さんはテンカワ・アキトに会っているかもしれませんね。

 そうですね、仲良くしていると良いんですが。

・・・・・・・・・・・・

どうしました?

いえね、テンカワ・アキトの身近にいる女性は嫉妬深い方が多くて、自分の娘だろうが何だろうが自分以外の女が近付く事が許せない、という人ばかりなもので。

家族ですから。

家族ですか?それはテンカワ・アキトも含めて?

はい、もちろんです! それにル、いえいえあの子なら別にかまいませんよ。

ル、というのが気になるんですが・・・・・・・・

 気にしちゃいけませんよ。

そうですか・・・・でもそれで貴方は良いんですか?

 ええ、自慢の娘ですし。それにあの子ならきっと最後までアキトの側にいてくれるでしょうから?

最後まで? まるで貴方にはそれが出来ない様に聞えますけど?

 そう・・・・・・・ですか。

・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・・・・・

わ、話題を変えましょう!!
彼に最後に会ったのはいつですか?

 もう、2・3年前になります。

いったいどういった理由で?

 ある組織に誘拐されまして。

は?

 そこで人体実験されてたんです。

ゆ、誘拐、人体実験?

 ええ、それでアキトと娘が助け出してくれたんです。

マジっすか?

 マジです。

じゃ、じゃあ彼とはその時に?

いいえ・・・・・・・・・・・アキトは私に会ってくれませんでしたから。

そうですか、それは御寂しいでしょうね。

 ええ、っ・・・ゴホゴホゴホゴホ!!

だ、大丈夫ですか?

 大丈夫です・・・・・・・実験の後遺症で時々あるんですよ。

まさか、さっきの「最後まで」って・・・・・・・

 何でも・・・・・ありませんよ。

そう・・・・・ですか。 彼に会いたいとは思いませんか?

 会いたいです。でも・・・・・・会えません。

何故ですか?

 アキトはいつも一生懸命です。いつも人のために頑張ってます、今もいろんな物を抱えて、必死になってると思います。
傷ついても苦しくてもアキトは立ち上がって頑張ってきました、でも今アキトが私と会ったら、きっと立ち上がることが出来なくなっちゃいます。
私はアキトの重荷にはなりたくありませんから。

・ ・・・・・・・・・愛してるんですね。

ええ、心から。

 

 

 

 

 

 

 

最後に彼に何かありますか?

 ええ。 アキト、私はアキトが、だーい好き。今は会えないけど何時でも心は一緒にいるよ。だから挫けないで。
いつかまた家族3人で屋台を引いて、川の字になって寝ようね!!
それと、娘にもいいですか?

かまいませんよ。

 ありがとうございます。本当は名前を呼んであげたいんだけど、しょうがないね。
アキトをお願い。頼む必要がない事は解ってるんだけどやっぱりね。貴方は私のたった一人の娘、だから大丈夫!!貴方ならきっとアキトの隣りにいる事が出来るから。

よろしいですか?

 はい。すみませんいろいろと無理を言って。

いえいえ、楽しかったですよ。





民明書房刊「漆黒の戦神その軌跡」番外編より抜粋

 

 

 

 

「親子3人!?屋台!?川の字!? いったいどうなってるのよ!!!」

サラさん、顔の造形崩れてますよ。

「「「ふふふふふふふふふふふふふふふふ」」」

めぐみさん、エリナさん、イネスさん含み笑いはやめてください。

「アキトはユリカの王子さまなのに!!!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「「・・・・・・・・殺す」」

リョーコさん、北斗さん目がいっちゃってますよ。

まあこんなのを読めば仕方ありませんけどね・・・・・・・・

「今回のお仕置きは無しです」

「「「「「「「「「「「「「「「「え!!」」」」」」」」」」」」」」」」(同盟+北斗・ミナト)

「個人的なお仕置きも無しですよ」

「「「「「「「「「「「「「「「そんな!!」」」」」」」」」」」」」」」

見事なユニゾンですね。

「い・い・で・す・ね」

「「「「「「「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」」」」」」」

素直でよろしい。

 

 

 

 

 

 

 

本当にあの人はアキトさんの事をよく解ってますね。
でもこんな本を出すなんて逆効果ですよ・・・・・・・よっぽど会いたいんでしょうね。
さて、どうやって不甲斐ない父親を慰めますかね?











あとがき

突発的に書き始めてしまいました。
本来なら先輩諸兄に挨拶してから投稿するべきなんでしょうが・・・・・すみません。
この作品に対してクレーム等がありましたらメールにてご一報ください。
でわでわ。

 

 

 

代理人の感想

 

うう、またまた泣ける話ですなぁ・・・・。

書き方もうまいけどチョイスも実に上手い。

脱帽です。