*注意*

 このSSは事実を元にしたフィクションです。

 話を作るために事実や発言。思想信条などを曲解・歪曲・捏造しております。

 このSSに登場される方と、ご本人とは異なりますのでご注意ください。

 

 自由酒飲み同盟興隆史 

 第零講 夜 明 前 


 

 20世紀を乗り越え、新世紀に足を踏み入れてからほぼ一年。

 

 とある世界的電脳網にて本性を思うがさま発散する1人の男がいた。

 

 その人物の名はEnopi。

 

 職はメグミ親衛隊最高幹部会議長。

 

 世にあまたある撫子系電脳帖において「薄乳」とののしられ

 (某義眼の男に匹敵する)「謀略家」と貶められる女性を護る事に生きがいを覚える

 

  キチナイス・ガイ」

 

 である。

 

 東で人気投票があるといえばかの人の応援SSを作り上げ

 西にかの人の作品がなければ寝食を削ってでも投稿する。

 

 彼の行動原理は一貫して

 

  「メグミ様 命」

 

 である。

 

 移ろいやすい世界的電脳網の住人にしては極めて珍しい人物であるといえよう。

 

 

 

 虚妄の世界では

 狂信的なまでの「メグ様 命」な人として知られている彼であるが

 実は世に知られていないもう1つの顔があった。

 

 その顔の名は酒呑み。

 

 そう、彼は

 

  無類の酒呑み

 

 という顔も持っていたのである。

 

 

 

 2001年12月某日。

 

 西方より東進して来た彼は、同じく西方より降臨した

 

  「大魔王」

 

  「大蒲鉾」

 

  「ダーク・フォースを操りしモノ」

 

 等の異名をとる人物が世界的電脳網においた「Action HomePage」なる

 虚惑電脳帖の切断会に出席していた。

 

 その立ち居振舞いは自らが僭称する「良識家」の名の通り、極めて温厚そうだったが

 その実、内心では次のように思っていた。

 

  「酒が呑みてぇ」

 

 事実、彼は1次会(某危険食物の湯通し食事会)において、1人麦酒の杯を重ねており

 言葉には出さずとも態度であらわしていたのだが。

 

 

 

 1次会がつつがなく終了し、次なる危険地帯――声なし曲演奏場――に向かう道すがら

 彼は期待に胸を躍らされていた。

 

  「次こそ浴びるだけヤれる」

 

 そう、次の会場では

 

  もみ呑み放題」

 

 というオプションがついているはずなのだ。

 

 あと少しの我慢だ。

 

 酒精を求める精神と胃袋をなだめすかしながら、2次会の会場に突撃する議長。

 

 しかし現実は無常であり、かつ非情であった。

 

 

 

 「なんですと?」

 

 声なし曲演奏場の一室に入り込んだ議長は

 

  「まだもみ呑み放題ではない」

 

 という事実を知り、愕然とする。

 

 声なし曲演奏場での狂宴が呑み放題になるのはこの後の3次会から

 時間にして2300(フタサンマルマル)からであった。

 

 現在の時刻は2000(フタマルマルマル)前。

 

 そう、あと3時間はもみ呑み放題にはならない。

 

 なまじ期待していた分だけ、その落胆は大きい。

 

  「う、裏切ったな! 父さんと同じで僕を裏切ったんだな!!」

 

 思わず内向的3番目の子ども達な発言をする議長。

 

 しかしそんなことを言っても、現実は変わらない。

 

 この長い3時間を我慢するしかない。

 

 そう判断した議長は、とりあえず1杯だけ呑める酒精をどれにするのかを選ぶのだった。

 

 

 

 議長が摂取する酒精をどれにするのか悩んでいたころ――

 

 同じ部屋において、1人の人物が静かに心を落ち着かせていた。

 

 その人物の名はEMPEROR。

 

  「うわばみ」

 

 の尊称を頂く人物である。

 

 彼は非情に冷静であった。

 

 たとえ自分が仕事明けであろうとも、10何時間か後に再び仕事があろうとも

 

  「今日は呑む」

 

 と心に固く誓って来たからだ。

 

 「今日は二桁呑むためにここに来た」

 

 彼はそう言って憚らない。

 

 前回の狂宴では酒杯を二桁まで重ねる事が出来なかった。



 その事が非常に無念であったと、彼は近しい者に述べている。

 

 「早く3次会にならないかな」

 

 彼の頭の中は、既に3次会で何を呑むのかでいっぱいであった。

 

 

 

 EnopiとEMPEROR。

 

 稀代の酒呑みにして、後にActionにおいて極めて異質な組織を作り上げることになる2人。

 

 しかし同じ空間にいながら2人はまだ互いを知らず、またその性向も掴んでいなかった。

 

 だが、時は確実に2人を交錯させていく。

 

 2人が交差したその瞬間、一体何が生じるのか?

 

 それは

 

  黒き神

 

 のみ知ることであった。

 

 

 

代理人の感想

う〜む・・・・・

下手につけると後が怖い・・・・・

何せ目の前でがっぱがっぱと・・・・・

 

いえ、なんでもございません(爆)。