結婚式の前に

 

 

 

 

 

 

 

「さあ!祈祷所(シミュレーターの事らしい)に戻るぞ!」

「いやだあああああああああああ」

「助けてえええええええええええ」

嬉々として編集者二人を引きずっていくゴ−ト。冷や汗まじりにそれを見送るアカツキと九十九。

「捕獲の指揮は彼が取ってたからねえ・・・。」

つぶやくアカツキ。答えて九十九が

「大丈夫なのか?」

と聞く。

彼は被害者なのだがゴ−トという人間を知る分、同情の念が強く出るようだ。ゴ−トの普段の

言動が知れるというものである。

アカツキもそれは同様であり、ただ一言

「ま、死にはしないだろう。」

と答えただけだった。しばらく沈黙したままたたずむ二人。

「時間は幾らでも有る!さあ、共に神の声を聞こうではないか!」

「ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」

「誰かあああああああああああああああああああ」

 

 

「・・・本当に、大丈夫なのか?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・多分。」

 

 

 

 

 

 

しばらくたってから、何とも言えない空気を振り払うように九十九がアカツキに訊ねた。

「で、話というのは何だ?」

アカツキは我に返ったように真剣な顔になって答える。

「あ、ああ。式の前にちょっと君に個人的に焼きを入れておきたくてね。」

「・・・・・・各務君の事か?」

こちらも真面目な顔になって答える九十九。

「別に彼女のためとか言うつもりはないよ。ミナト君との事を祝福しないつもりも無い。

 ただ、これをやっておかないと僕の中で気持ちの整理がつかなくてね。嫌なら反撃してくれて

 かまわないさ。」

そう言うとゆっくりと構えを取るアカツキ。

 

 

 

 

 

 

 

「どうして避けなかったんだい?」

アカツキは壁際に座り込んだ九十九に手を貸しながら言った。

「ふ、ミナト殿への気持ちが偽りと言う気はさらさら無いが、自分自身無性に誰かに殴られたい

 気分だったのでな。」

その答えを聞いたアカツキは、手を離すとわざとらしく顔色を変えて言った。

「まさか君そっちの趣味が!?」

「断じて違う!」  

 

 

後書き

どうも、若年寄です。

3話を読んで電波が来まして・・・。

これからもちょくちょく小ネタが浮かんだら投稿させて頂こうかと思っています。

では。

 

 

 

 

 

 

幕府 若年寄さんからの初投稿です!!

いや〜、まさかこの二人の会話を書いてくれるとは。

うんうん、嬉しいですね〜

ついでに言えば、ゴート達のその後も書いて欲しかったです(苦笑)

それにしても、女性が一人も出ませんでしたね・・・(爆)

 

では若年寄さん、投稿有り難う御座いました!!

次の投稿を楽しみに待ってますね!!

 

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