―――衛星フォボス近傍宙域―――

 

 

戦域後方から全体の戦況を睨みながら各隊に指示を飛ばす。 

「カレイジアス隊、敵右翼が突出してきた。潰せ!ヴィクトリアス隊、いいぞ、もう少し引っ張れ」 

皆、全く先の見えない火星戦線でエル・ドラドを中心としたアガルタ・ホウライ・アルカディアの各シティを結ぶ所謂『鉄の三角地帯』を今日まで守り抜いてきた歴戦の猛者たちだ。大体の指示さえしてやれば後は各隊の判断で勝手にやってくれる。自分がごちゃごちゃ口出しする必要など無い。自分が判断すべきはもっと全体を見据えた行動だ。 

(……そろそろ、か) 

レーダースクリーンに映し出された状況にテンペストは軽く口元を歪めた。 

先鋒の二隊が攻撃を仕掛ける両翼に戦力が引き付けられ、中央の陣容がかなり薄くなってきている。 

頃合だった。 

ベテランを揃えた制宙隊に比べて練度の落ちる直卒の攻撃隊に号令をかける。 

「ストームリーダーより各機へ。仕掛けるぞ、小僧ども!イラストリアス隊、虫どもを近付けるなよ!グローリアス隊、ヒューリアス隊は俺に続け!!」 

 

 

 

 

 

 

「―――――素晴らしい!!」 

敵艦隊に突撃をかけながら、テンペストはタイプFのパワーに快哉をあげていた。 

「軽い、機体が軽いぞ!」 

受領してから二週間。数度の戦闘でそのポテンシャルは既に体に叩き込んである。タイプMの性能に飽き足らずに苛立ちを感じていた身としては、これ以上ない贈り物だった。  

銃撃では阻止できないと判断したか、バッタが一機、眼前に体当たりをかけてくるのを紙一重でかわし、すれ違いざまにナイフで両断してさらに加速。 

「M型とは違うのだよ!M型とはなあ!!」 

無防備な腹を晒した蜥蜴共の無人艦隊は既に目前に迫っている。 

西暦2197年3月上旬。 

火星は、予備戦力どころか各都市の守備隊の中核部隊まで抽出しての大博打に、勝ちを収めつつあった。 

 

 

 


機動戦艦ナデシコ

 

猛き軍神の星で

 

第十一章


 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 艦橋―――

 

 

き〜んこ〜んか〜んこ〜ん♪ 

 

『教えて!伊音須先生』 

 

『ナデシコの皆さんボンジュール。今日もまた伊音須先生の授業の時間がやってきました。私が講師のイネス フレサンジュです。そして』 

『アシスタントのフィーですの……』 

『先程の戦闘中は性根の曲がった妹分のせいで残念な事にお預けになってしまった七回目の授業のテーマはボソンジャンプ。そもそもこれは開戦時から敵木連軍がチューリップを介して…………』 

 

 

「いいんですか?根性曲がりなんて言われてますけど」 

「ふっ、負け犬の遠吠えは見苦しいだけね」 

「いや、そこで勝ち誇られても、ねえ?」 

「ばか」 

戦闘中に余計なことを言ってしまったが故にイネスに付き合わされるパイロット連中を、対岸の火事とばかりに見物するナデシコブリッジ三人娘+1だったりした。 

 

 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 着艦デッキ―――

 

 

「戦艦ヒリュウ改艦長レフィーナ・エンフィールド中佐、ヒリュウ改所属パイロットイツキ カザマ伍長、戦艦ナデシコへの乗艦許可を求めます」 

「はい、乗艦を許可します。わざわざご苦労様です」 

先の戦闘での捕虜が目を覚ましたという連絡を受けて、尋問に立ち会うべくイツキ操縦の連絡艇でやって来たレフィーナの敬礼に対して答礼を返すユリカ。 

「イツキさんは艦内で自由にして下さっていて結構です。それじゃレフィーナさん、行きましょうか」「そうですね」 

時間の無駄遣いはせずに連れ立って行こうとする二人に向かって、それまで硬い表情で俯き気味だったイツキは急に顔を上げると声を張り上げた。 

「待って下さい!……お願いがあります!」  

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 臨時取調室前廊下―――

 

 

「カザマ伍長が尋問への立会いを?」 

『はい。どうしましょうか?』 

一足先にやってきて廊下前で待っていたところにユリカが当惑顔で入れてきたコミュニケ画面に向かって微妙な顔になるムネタケ。 

「……まあ、余計な口を挟まないなら別に構わないけど」 

『わかりました。じゃ、一緒にそちらに行きますね』 

そう言ってユリカが通信を切った後もムネタケは少しの間考え込んでいたが、コミュニケを操作すると今度はブリッジのメグミに繋いだ。 

『中佐?何かありました?』 

「たいした事じゃないけどね。テンカワをこっちに寄越してちょうだいな」 

 

 

 

 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 臨時取調室―――

 

 

「ふむ。多少遺伝子を弄った形跡はありますが、確かに我々と同じ地球人類ですな」 

携帯スキャナーの表示を覗き込んでのプロスの言葉に、パイプ椅子に拘束されたまま月臣元一朗は早速噛み付いた。 

「地球人などと言うな!我ら誇り高き木連軍人を愚弄する気か!」 

 

 

 

 

「せいぜい一時の勝利に驕るがいい!だが、覚悟するのだな。我ら木連は何度打ちのめされようとも不死鳥のように必ず蘇る!そう、海燕ジョーを失いゲキガンガー3が大破してもキョアック星人に立ち向かう新たな力、ゲキガンガーVが新生したようにな!!」 

ムネタケやユリカ、レフィーナといった軍人組、プロス、エリナ、ゴートのネルガル組といったその場の面子全員がしらけ切った顔をしているのにも気付かず、姓名階級を名乗った後は先程からかれこれ三十分はぶっ通しで月臣は木連の正当性をぶちあげ続けていた。ユリカだけはいつもの何を考えているのか良く判らない顔で目を丸くしているだけだったが。 

しかもそれがいちいちゲキガンガーを引き合いに出してくるもので、ギャラリーの間に次第にこいつ頭大丈夫かという空気が漂いだしているなかで、ただ一人、その場の空気に染まっていない者もいた。 

その人物、イツキ カザマは、先程から俯き加減で握り締めた拳を震わせていた。 

 

「かつてこの火星の地で貴様らに無惨に殺された我らの祖先の怒りと無念に懸けて!我ら優人戦士は一歩も引きはしない!!」 

その言葉が耳に入った瞬間、たまりかねた様に顔を上げると拳を固めたまま一歩踏み出そうとした瞬間、両肩をがっちりと掴まれるイツキ。 

反射的に怒鳴りつけようと背後を振り返ってアキトの真剣な視線とまともにぶつかり、イツキは思わず硬直してしまった。 

何か言おうとするが、その視線の圧力に押されて声が出せない。 

「イツキ、……出るぞ」 

「……うん」 

 

 

 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 取調室前廊下―――

 

 

外に出て多少は頭が冷えたようだが、背中を向けたまま無言でいるイツキに、アキトは背後から声をかけた。 

「イツキ」 

「あんな……、あんな奴らだったの?」 

未だ激情に震える声で、ぽつりと呟くイツキ。 

「生きる活路を開く為にこうするしかなかったっていうほうがまだましだった。納得はできなくても理解はできたもの。――――でも」 

まさか、本気で顔を見た事も無い人々の起こした百年も前の事件とTVアニメだけを自分達の正当性の根拠にこんな戦争を起こしたとでも言うのか。 

イツキの背中からアキトはそんな言葉を読み取った。 

「……まだ俺達の直接見た木連人はあいつ一人だ。結論を出すには早い」 

「少なくとも、あんなゲキガンガーもどき大真面目に作らせてアニメのヒーローを気取る連中が高官連中にすらいることは確かよ」

「…………」 

反論の言葉を失って黙り込むアキト。 

アキトにも、もちろんイツキにもわかってはいるのだ。 

木連にとってこの戦争は自分達の生存圏確保の為のものに他ならないという事は。 

木星圏においてはもはや増加する人口をまかなうだけの食糧生産ができず、素直に地球連合の援助を仰ぐには百年前の遺恨が邪魔をする。 

とはいえ、それだけならここまでする必要など無い。 

増加する人口と食糧問題の解決だけなら第一次火星会戦に勝利を収めた時点で火星植民地の一部を占領・確保し、占領地の割譲を条件とした停戦交渉を行うのと平行して地球マスコミへの百年前の事実の暴露によって地球の世論を味方につける。全面戦争に突入するのはその交渉が頓挫してからでも遅くはなかった筈だ。最初からここまでの破壊を行う必要などどこにも無かった。 

恐らく、国内を纏めるために地球への敵愾心を煽り過ぎて政府にも軍や世論のコントロールができなくなっているのだ。あるいは、政治そのものが軍の主戦派に完全に牛耳られているか。 

交渉と呼ぶのもおこがましい戦争直前の折衝からも、一応の形をつけただけで向こうは最初から徹底的にやるつもりだったのは明白だった。 

だからこそ度し難い。 

月臣の言動を見る限り、彼らは自ら進んで無差別攻撃に手を染め、しかもそれが一体何を意味するかまるで理解していないとしか思えなかった。 

一時の激情が収まると同時に湧きあがってきた失望と情けなさに瞳を潤ませてアキトを見上げるイツキ。 

「ねえ、私達の戦ってる相手ってあんな奴らだったの?あんな、現実とアニメの区別もついてないような連中にお父さんもお母さんも殺されちゃったの?」 

涙声で胸に顔を埋めて力無く両の拳で胸を叩いてくるイツキを、ただ抱きしめる事しかアキトには出来なかった。 

「こんなのって、こんなのってないよ……。あんな奴らに……、あんな奴らにぃ…………」 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 臨時取調室―――

 

 

「……これが、彼をナデシコに収容させた理由ですか」 

プロスペクターは、そう言いながらコミュニケのスクリーンからムネタケに視線を移した。軽く溜息をついてムネタケも頷く。 

「まあね。ヒリュウのクルーは全員火星の人間なんだもの。カザマ伍長ほど賢い娘でも自分の感情を抑えきれないってのにヒリュウに捕虜なんか連れ込んだら……」 

「誰かが間違いなく暴発する。下手をしたら艦内で暴動が起こりかねませんか」 

事によると地球の軍でも同じ事になるかもしれない。開戦以来、彼らも火星も余りにも大きな犠牲を払ってきたのだから。 

なにせ、ここに捕虜がいる事すらヒリュウの一般クルーには伏せられており、表向きはレフィーナはヒリュウのブリッジに居る事になっているほどなのだから。 

先程から艦の応急修理の状況の報告に何度もアルフィミィが通信を入れてきている。 

妙な話だが、ナデシコが地球出身の民間の素人集団であるという事実がこの艦を敵の捕虜収容に最適な環境を作り出す要因となっていた。あくまで比較対象での問題でしかないが。 

「…………どういうつもりだ」 

背後からの絞り出すような声に振り返るムネタケ。月臣の射抜くような視線を正面から涼しい顔で受け止める。 

「何のことかしら?」 

その飄々とした態度に思わず月臣は怒声をあげた。 

「あんな猿芝居を見せて一体どういうつもりだと聞いているのだ!この俺があんな下手な演技に動揺するとでも思っているのか!この位で俺が態度を軟化させると思っているなら大間違いだぞ!!」 

「思ってないわよそんな事」 

あっさりと返されて絶句する月臣。 

「………………何?」 

右手の畳んだ扇子で左手の掌を叩きながらムネタケは続ける。 

「ちょっとは期待してたことは認めるけどね、あんたの言動見てそんな馬鹿な期待はすぐに捨てたわ。あれを演技なんて言い切れるような神経じゃお話にならないわよ」 

前から探していた出物を見つけたが手に入れてみたら不良品だった。正直要らないがただ捨ててしまうのは惜しい。そんな目つきで月臣を眺めまわすムネタケ。 

「あんたにはもう何も期待はしないから。ま、戦争が終わるまではエル・ドラドの独房で臭い飯でも食べてて頂戴。あたし達が負けたときはあんた達ご自慢の無人兵器にやられてあんたも一緒にミンチか消し炭になってるかでしょうけどね」 

無人兵器に敵兵と捕虜の区別などつく訳がない。そんな意味の篭もったムネタケの強烈に嫌味な口調に歯軋りをする月臣。 

「……なら、何故あんなものを見せた」 

「火星の人間の生の怒りの声をあたし自身確認しておきたかったことが一つ。あんたに見せたことに関してはまあ……」 

軽く言葉を切ると、ムネタケは人の悪い笑みを浮かべた口元を拡げた扇子で隠すと、言った。 

「ただの嫌がらせ、よ」 

 

 

 

 

 

 

「……あの、せっかくきめている所で水を差す様で申し訳ありませんが」 

「何よ?」 

「彼女の存在で何もかもぶちこわしなんですけど」 

レフィーナの指差す先では、毛布で簀巻きにされたうえで猿轡を噛まされて先程から床でびちびち跳ね回っているユリカの姿があった。 

「モガガ〜〜〜!モガモガモガ〜〜〜〜〜〜〜〜!!」(翻訳不要) 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ダイダロス基地 会議室―――

 

 

『で、その捕虜だが何かうまい使い道は無いものかな』 

「以前から検討されていたあれはいかがです。送り込む手段の目処が立たずに棚上げにされていた筈ですが」 

『うむ。……ちょうど良いかもしれんな』 

「わざと隙を作って放り出すわけですか?しかし、あまり時間を置くと不自然になりますが」 

「では、いっその事ナデシコに乗せたままにしておくというのは?破壊工作などされないよう気を配ってさえ置けば」 

「ナデシコに留めて置く納得行く理由もありますし。何が幸いするかわかりませんわね」 

『良かろう。すぐにそちらに要員を送ろう』

 

 

 

『……手順はこんなところか。ナデシコは出撃可能になるのにどれくらいかかるかね?』 

「それほど深刻な損傷もありませんし、ナデシコだけなら修理と補給に三日もあればいけますわ」 

『脱出カプセルの細工の方はどうだね?』 

「物好きが揃ってますし、一日あればお釣りが来ますね。偽装まで無駄に完璧に仕上げてくれますって♪……問題はネルガルの連中ですね。会長秘書さんはいくらでも煙に巻けますけどプロスさんが厄介で」 

「……まるで自分はネルガルの人間じゃないと言わんばかりだな、君は」 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ 艦橋―――

 

 

「ダメですね。諦めたほうがいいですよ」 

エル=ドラド〜アガルタ間の火星軍の通信は、ヒリュウ改がいる間はヒリュウのメインコンピューター・メイガスを経由しているため、オモイカネといえどもそう簡単には傍受などできない。 

ルリの投げ遣りな発言にエリナは苛立たしげに爪を噛んだ。 

「まったく!私たちばっかり蚊帳の外にして何企んでるのよあの連中!」 

一大戦闘をこなして基地に帰還して、そろそろ寝ようかという時間に呼び出され、軍の最重要暗号通信へのハッキングなどというばれたらただでは済まない無茶を吹っかけられて機嫌の悪いルリが呟く。 

「たかが民兵風情、戦略方針立案に関われるなんて考えるほうがおかしいと思うけど」 

その辛辣な言葉にハンカチで額を拭いながらもプロスが反論する。 

「いやはや、そうは仰いますが、我々もうかうかしていているうちに知らないところで捨て駒にされる事も十分有り得る訳でして。そのような事態を事前に回避する為にも情報収集は怠りなくやっておかなくてはならないのですよ」 

(そんな事言って、本音じゃ火星の何を探りたいんだか) 

そんな大人達を冷たい目で見遣りながら、ルリは立ち上がると出入口に向かって歩き出した。 

「ちょっと、ルリさん?どちらへ?」 

「これ以上は時間の無駄ですから、部屋でもう寝ます」 

振り向きもせずにそう言い残してブリッジを出る。 

廊下まで一緒に追いかけてきたエリナの罵声を、背後で閉まる扉が遮った。 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ヤマト・ナデシコ ルリの私室―――

 

 

「さて、寝ますか」 

風呂上りにパジャマに着替え終わってルリはそう呟いたが、ベッドに向かって足を踏み出そうとした時、洗面台の鏡に映った自分の姿にふと足を止めた。 

鏡の前に立つとじっと自分の顔に見入る。まるで表情を感じさせない自分の顔。 

無機質な人形のような自分の顔。 

「…………………………」 

ヒリュウのオペレーターシートに座る少女の柔らかな笑顔を思い浮かべて笑みを浮かべようとしてみたが、まるでうまく行かずに引きつったような表情にしかならない自分の顔。 

正視に耐えずに鏡から目をそらす。 

どれだけの性能を持つかは知らないが、彼女のパートナーのメイガスは所詮は既存技術の延長上の存在でしかない筈なのだ。となれば、勝てなかったのは、オペレーターの力の差のため。 

彼女、アルフィミィ・ネートの身体データくらいは既に調べがついている。 

彼女も自分も、作り出された目的も、与えられた力も、何の違いも無いはずなのに。 

何故、こうも違うのだろう。 

自分には、一体何が足りないというのだろう。 

 

 

「………………………ばかみたい、ですね。…………我ながら」 

 

 

ルリが、自分がメイガスの性能を非常に見くびっていた事実を知るのにはもう暫くの時間が必要だった。 

 

 

続く

 


メカニックfile NO.5 

グラビトン・ランチャー 

ネルガル重工火星研究所遺跡技術研究班により開発された重力波兵器小型化計画のプロトタイプ。 

運用上は出力が極めて不安定で稼働率も悪く、全長29mという機動兵器が携行可能な火器としては最大級の巨体も併せて非常に扱い難いものであったが、重力波兵器の小型化のための貴重なデータを数多く提供し、後に開発されたエステバリス重力波砲フレーム、Gインパクト・キャノン、グラビトン・バスター、艦船用のグラビティカノン等あらゆる重力波兵器にそれらのデータは必ず何らかの形でフィードバックされていると言われる。 

単体の出来としてはとても成功作とは言えた物ではないが、機動兵器用重力波兵器の草分けとして決して軽く扱っていい存在では無いだろう。 


後書き 

むう、自分で書いといてなんだがアキトが大人だ。ほとんど別人。 

二人もの姉を持つという身の上はこれ程までに人間の見識を高めるものなのでしょうか。一人だけでも碌なもんじゃねえしなー。 

そして、『なぜなにナデシコ』消滅。 

だってイネス先生そもそもナデシコに乗ってないんだもん。 

という訳で番組のおねえさんの地位までフィーに奪われるルリでした。だってTV版でルリを引っ張り出したイネスがヒリュウに居てフィーをほっとくわけ無いしー。 

「……それについては気にも留めてないでしょうが……」 

が? 

「つまりフィーさんへの隔意の理由にはごかPi―――――――」 

はい、それ以上はNGね。 

「……横暴です」 

 

「ところでメイガスってそんなに凄いんですか?」 

うむ。この世界ではEOTだの遺跡技術だのは一切関係ないソフィアかあさまが独自に作り上げた入魂の逸品だ。あんまり既存技術を舐めるなって事だな。アス○ーダとか。 

「アレは突然変異でしょう……」 

似たようなもんだって。 

 

 

 

感想代理人プロフィール

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代理人の感想

うーん、ドギツイなぁ。

どうも若年寄さんは白と黒をきっちり分けないと気が済まないタイプのようで。

だとしたら、ナデシコは余り向いていない素材じゃないかと思いますね。

白黒キッチリつけられることなんて、世の中には早々無いわけで。

それを無理矢理に分けようとするとどうしても無理が生じます。

ナデシコにおいて「善悪の境定かならず」というテーマの具現である木連を

ああ言う風に一方的な悪として描いてみせたのが無理を生じて、

私の中で「どぎつい」という感想につながったんじゃないかと。