えりなせんせいといっしょ!第五話またわたしですか?




メグミ「これ艦長に似合うと思うんですけど着てみませんか?」

ユリカちゃん「うん、メグミちゃん、ありがとね♪」

ゴソゴソゴソ……




メグミ「どう?」

ユリカちゃん「胸がキツイッ!!」

ドボン!!(爆)

サユリ「ホホホ、メグちゃんのは駄目ね♪ 私のを着てみて?」

ゴソゴソゴソ……





サユリ「どう?」

ユリカちゃん「腰が緩い!!!」

ドボン!!!(核爆)




































怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒怒


「オモイカネ、これはなぁ〜にぃ?」

『(汗汗汗汗)……ルリ、今日は良い天気だね?』

「オ・モ・イ・カ・ネ?」

『ひいぃーーーーい!!』

「……すぐに消去しなさい!」

『ハイ。すぐします。直ちにします。光速でします」









あ、失礼しました。こんにちは、ホシノ・ルリです。ペコ。

前回はお葬式で大忙しだったユリカさんですが、今回はそんなことありません。

なのに、今回もまた、航海日誌を任されました。

何故、わたしが航海日誌を書くのかというと、すべてはジュン副長補佐のせいです。

前回も日常業務の大半をジュンさんに任せていたユリカさんですが、今回もそれは変りません。

ですが、そのジュンさんは、前回からの影響で医務室で療養しています。医療スタッフによると、ようやく一人で

トイレに行けるくらいに回復したそうです。

よかったですね、前科者のロリコンさん。は!わたしの身も危険なのでしょうか?

いけません!私の体はアキトさんのモノ。今度、ミナトさんに聞いてみましょう?

そうです。それで、ユリカさんが艦長の仕事をすることになった訳ですが、はい、家事能力同様、事務能力も

壊滅しています。

プロスさんもエリナさんも滂沱の涙を流しています。

もう、わかってくれましたね? はい、その通りです。

まぁ、アキトさんの監視以外仕事はありませんから、いいんですけどね。





ナデシコブリッジ


「…ねぇ、アキトとどこで知り合ったの?」

ユリカさんが聞いてきました。気になるのですか?
アキトさんは、今トレーニングルームですね。

…ここは先制攻撃といきましょう!

「むか…」
「ねぇ、ラピスちゃん、教えて?」


ドゴン!!


……ここは、私に聞くのがセオリーと言う物でしょう!(怒)

どうしてラピスに聞くのですか!!(怒怒)

「ルリルリ、頭ぶつけたみたいだけど大丈夫?」

ミナトさんが聞いてきます。ええ、この位大丈夫です。大丈夫ですとも。

「はい、少女ですから」
「そう…(汗)」

ミナトさん、何故そこで私から離れようとするのですか?

「ねぇ、ルリちゃん、静かにしてよ。ラピスちゃんに聞いてるんだから」

艦長……いいです。私は知っていますけど、ラピスが何と答えるか興味がありますから。
ハイ。私は、姉である前に一人の少女なのですから。

「私はアキトの目、アキトの耳、アキトの手、アキトの足、アキトは私の全て、アキトと私はひとつ、いつもいっしょ…」

ラピス…それは、出会いの説明になってませんよ。

あ〜みんな凍ってます。無理もありません。皆、事情を知らないのですから…
                                                                 シュン

・                                                                パコン!

・                                                                ズテン

「ちょ、ちょっとラピラピ、それどういうこと!!」
「アキトさんって、変態だったの!!」
「むう……そんな事実があったとは」

ミナトさん、メグミさん、プロスさんが再起動してコメントしました。
それにしてもラピラピですか、ミナトさん? いいんですけどね。

聞かれているラピスは不思議な顔をしていますね。
そう言えば、一番大きなリアクションの艦長が反応ありませんね?

「あれ、艦長は…」
「ここにいるわよ」

私の発言は、又、遮られました。

正史なら私をやさしくミナトさんがたしなめてくれるのに……何か不幸です、私。

「もう、どうしたのよ。ブリッジに入ったら、いきなり艦長が突っ込んでくるなんて、何かあったの?」

そう聞いてくるエリナさんの足元には、ユリカさんが倒れています。エリナさんの手にはスリッパが…
いつも持ち歩いていますね、ソレ。

「アハアハ、ちょっとラピラピにね、アキト君との出会いについて聞いてたのよ」
「ふ〜ん、で、ラピスは何て答えたの?」
「私はアキトの目、アキトの耳…」
「ストーップ!それは、出会いじゃないでしょう、ラピス」

エリナさんがラピスに突っ込みます。そうです、私もそれを言いたかったのです。
でも、ラピスは首を傾げています。

昔の自分みたいでかわいいですね……でも、アキトさん、転んでは嫌ですよ。
10歳未満は犯罪ですからね。

「ん〜〜アキトはエリナと迎えに来たの」

ラピスが話し始めます。

「それで、三人で一緒に暮らしてたの…」


シィーーーーン

ちょっと、ラピラピ、それ本当!?
えーーーーーー!エリナさんとですかぁ!!

ミナトさん、メグミさん。
……改めて聞くと、何か悔しいですね。
アキトさんが手を出していないと知っていても、悔しいですね。

「フフフ…じゃあ、ラピス、おやつ食べに行きましょう!」
「うん、パフェがいい」
「了解♪」

とてとてとてとてとてとてとてとてとてコケッ

ヒョイ

転びそうになったラピスを助けて、エリナさんはブリッジを出て行きました。


むむむむむ……非常に口惜しいです!これは何とかせねばなりません!!

ルリルリ、顔が怖いわよ…

ほっといて下さい、ミナトさん。少女の危機なんですから。





「アキトさん、今、大丈夫ですか?」

『なに、ルリちゃん』

エリナさんとラピスは食堂に行きました。
それを追って、ミナトさんもメグミさんも出て行きました。
プロスさんも自室にお仕事に戻ったようです。
あれ? 誰か忘れているような… まぁ、いいでしょう。

ですから、今なら誰にも邪魔されずにお話し出来ます。

「え〜と、どうして私たちは火星に向かっているのでしょうか?」

アキトさん、今、気の毒そうな顔をしませんでしたか!
私は正気ですよ!!

『…イネスさんを迎えに行かないといけないだろう』

「でも、イネスさん、第2話でジュンさんにビデオメールを渡していましたから、地球に居るのではないですか?」

そうなんです。ユリカさんが何故12才の姿なのかを説明するのに、
わざわざ原因不明と3時間に渡り説明したのです、あの説明おば……イネスさんは。

あれ? アキトさんの顔が暗くなりましたね?
もしかして、突っ込んではいけない大人の事情やギャグ設定だったのでしょうか?

『……ルリちゃん』

「はい…」

『…時限式のメールが届いていたんだ、映像付きで』

「イネスさんからですか?」

『うん…』

でしたら、やっぱりイネスさんは地球にいる事になりますね。
私達が今更火星に行っても無駄ですね。

『…ルリちゃんも見る?』

「はい……あ、長いなら結構です」

私には学習能力があります。ハーリー君とは違いますからね。

『全然長くないよ』

「じゃあ、お願いします」

『うん、ちょっと待っててね』

そう言ったアキトさんは手元でコミュケを操作しています。

あ、出ますね。




 3!

 2!

 1!

 

 ドッカ〜〜ン!!

 ホワイトボード♪
 『迎えに来なかったら、ナデシコ落とすわよ(は〜と)  アイちゃん』
                                                               』




あのアマ……怒怒怒怒怒

『こういう訳だよ、分かったかい、ルリちゃん?』

「はい、この上もなく!」

アキトさん、何故、そこで私から顔をそむけるのですか?
失礼ですよ…




ナデシコ食堂


「ホ、ホウメイさん、こ、これは……?」
「え、ええ、やりすぎじゃない?」

震えた声のミナトさん、エリナさんの前には、パフェがあります。
ラピスが注文したのですね。

「♪♪♪(よだれ)」
「おいしそうですね♪」

ラピスとメグミさんは楽しそうですね。

「なんだい自信作なんだけどね。まぁ、おいしいから食べておくれよ」
「いや、味は疑ってないけどね…」
「そうよ、量がね…」

ミナトさんとエリナさんって、意外に仲が良いんですね。同じ操舵士だからでしょうか?

4人の前には、パフェがあります。大きさは、バケツ一杯分くらいですね。
なにかホウメイさんらしい、非常に男らしい料理です。

「「いただきま〜す♪」」

二人を尻目にラピスとメグミさんは食べ始めました。


パクパクパクパクパクパクパク……×2


「ほら、二人も食べな。これは4人前だから二人じゃ余るよ」

ホウメイさん、これは4人前なんですか?
どう見ても、普通の器で10個分以上はありそうなんですが……
見てるだけでお腹が冷えてきそうです。

「…そうは言っても…ねぇ?」
「…そうよね?」

ミナトさんとエリナさんはまだ渋ってます。

「…太るわよね?」
「…カロリーがね?」


ピタッ


二人の言葉にメグミさんの動きが止まりました。


パクパクパクパクパクパクパク


ラピスには関係ありませんね。
私達マシンチャイルドは、運動しなくても消費カロリーが普通の人より高いです。
まず太る事などありえません。

胸への栄養まで消費しなくてもいいと思いますが…

メグミさんは、まず自分の腰に目をやり…
次にミナトさん、エリナさんの胸の下に目をやり…

「ふっ」


パクパクパクパクパクパクパク……×2


猛然と食べ始めました。


ピクピクピク(怒)……×2

「エリナ…」
「ミナト…」
「「食べるわよ!!」」


パクパクパクパクパクパクパク……×4







ガラスのバケツの底が見えるのに5分かかりませんでした。




ナデシコブリッジ


「う〜ん、私、なんでここに寝てるのかなぁ?」

……あ!ユリカさんの事忘れてました。

「ねぇ、わかるぅ〜、ルリちゃ〜ん?」

エリナさんのスリッパは記憶も消し去るのでしょうか? 凄いのかもしれません。

「ねぇ〜ルリちゃんてばぁ〜」

からみますね、ユリカさん。ここは…

「ジュンさんのお見舞いに行く所だったんじゃないですか?」
「え? でも、ユリカはジュン君のお見舞いにはもう行ったよ〜。手作りのクッキーを持って行ったらねぇ、
 …ジュン君の入院期間が延長されたの。どうしてかなぁ?」

……エリナさん、プロスさん、ご愁傷様です。
ジュンさんの復帰はもうしばらくかかりそうです。
それまで書類の山に負けないように頑張って下さい。

それにしても、ユリカさんの料理はこの年齢で既に破壊力抜群なんですね。
きっとドンドンレベルアップして行くんですよね。

でも、急に手作りクッキーなんて…

は!!

「もしかして、そのクッキーを初めにアキトさんの所に持って行ったのですか?」
「うん!よく分かったね、ルリちゃん」

こういう所は幾つになっても変らないのですね……何か若くなってる人に変ですが…

「でもねぇ、酷いんだよ、アキト。『私がア〜〜ン♪してあげる!』って言ってるのに、今からトレーニングだから
 食べれないって。ジュン君のお見舞いでもしてくればって言うんだよ。プンプンだよね」

……アキトさん、確信犯ですか。
そのうちエリナさんとプロスさんに襲われますよ。仕事増やすなって…
……エリナさんがアキトさんを襲う………ポッ

い、いけません、私ったら……でも…あんなことや…こんなことを……ああ、駄目です!それは私のです!!……


ルリちゃん!ルリちゃん!……む〜結局私なんでここにいたのぉ?






暫くすると艦内で叛乱が起こりました。

昔と同じですね。男女交際の制限について。

私はバレないようにやる自信がありますから関係ないですけどね…

我々は、断固ネルガルに抗議する!!

…やる……きゃっ♪もう私ったら……

えーー!!男女交際は手を繋ぐまでぇー!

……朝、起きたらアキトさんが隣でまだ寝てて……かわいい寝顔を観察して……

それは、契約書にサインされた方が悪いのです!

……寝ボケ顔のアキトさんにおはようのキスをして……ん!朝から綺麗だよ、ルリって……

何だとこんな細かい項目まで誰が見るっていうんだ!!

……あ、ダメですよ……朝ご飯が冷めちゃいます……今はルリの方を……

エリナさん!いいんですか!!
 アキトとあんな事やこんな事やあまつさえこんな事も出来ないっていうんですよぉ!!!

……エプロンの下にアキトさんの手が……あ…裸エプロンなのに……

あら、私達は元からネルガル社員だから、その契約書にサインしてないもの

……ん……あん……そこはダ…

何ですってぇーーー!!!

は!

どうしたんですか?
何が起こったんですか?

……ユリカさんとエリナさんが相対していますね。
交渉相手がプロスさんからエリナさんに代わったのですか?

「じゃあ、エリナさんとアキトはこれに関係ないっていうんですかぁ!!ズルイです!不公平です!」

…関係無い? ズルイ? 不公平?
訳が分かりません。

ナデシコ出航1週間前でなく、もっと契約前に戻ったら交渉したのに…

「ふふん♪ 正社員の規則には、男女交際の制限なんてないから♪」
「むむむむむむむむ」

え? 今、エリナさん、何と言いました?

ドゴォォォォォォンン!!!


う……アキトさんとエリナさんを問い詰めるのは、後回しですね。

「これは、木星蜥蜴からの攻撃です。今までとは違います。これには迎撃が必要です」

「そうなの、ルリちゃん?

 ……みなさん、男女交際は影でこっそり好きなだけやるとして♪、

 今は総員戦闘態勢に移行です!!」

おう!!」×ブリッジ叛乱軍

……規則は守ってもらわないと困るのですが……
プロス、今は戦闘よ。それに真っ先に処罰されるのはゴートになるわよ
……ゴートさん?
……何の事かな(冷や汗)


そう言えばそうでしたね。この世界のミナトさんとゴートさんの関係も前と同じなのでしょうか?
何か問題を先送りにしてしまいましたが、今は戦闘ですね。

『ルリちゃん、出して!』

「分かってます、テンカワ機出ます」
「流石アキト、早いねぇ!」

アキトさんが真っ先に飛び出しました。

もう火星は目の前です。





<あとがき>

ほのぼの♪ ほのぼの♪ ほ・の・ぼ・の♪ ……は!失礼しました。

え〜〜とりあえず、誰も壊してないぞ!!

しかも、ルリでさえマトモだ!!!(対『時なでルリ』比)

壊れていないルリもたまにはいいものである。

え〜と、今日のスポンサーは、……ん?えりにゃあ5身合体えりにゃんロボねこまちゃん!!
外見は、人間と変らない大きさの猫又。ネコスーツ枝織ともタメを張る可愛さ!!
秋空の晴れた日は電波が良く届く…

 

 

 

代理人の感想

 

「栴檀は双葉より芳し」とは良くも言ったものだ(謎爆)。

 

 

ついでに言うと十三未満及び、所によっては十八未満も立派な犯罪だ(謎核爆)。