<あの刻、あの場所で>




ナデシコは(一部を除いて)順調に航行していた

何か『前回』と微妙に変化している気がするが…気にしないでおこう!

きっと気のせいだ!気のせいだと…思いたい(汗)

でも……こんな事で大丈夫なのか?俺たち?




五章 『死の、先を逝く者達よ!!』






さて突然だけど、今、ナデシコのブリッジは占拠されています

『前回』と同じようにナデシコに密航していた軍人たちの叛乱です

でも、ブリッジにキノコがいません……何故でしょう?

そんな時、メグミさんの声がブリッジに響きました


「艦長、トビウメからの通信です!」


トビウメからの通信……ミスマル提督ですね?

…………………………………………………はっ、いけません!


「ラピス!耳を塞ぎなさい!」


「えっ?どうし……」


『ユゥリィカァ〜〜〜〜〜!!』


「お父様っ!!」


「きゅう……」


パタッ………


ミスマル父娘の超音波攻撃によりラピスがダウンしてしまいました

ラピスだけではなくブリッジの半数の人は意識が飛びかけてます


「おお!ユリカ!しばらく見ないうちにこんなに立派になって…(漢泣き)」


「もう、お父様ったら!今朝も一緒に朝食を食べたじゃないですか!」


「そうだったか?」


……もうボケたんですか?ミスマル提督?


「それよりもミスマル提督、一体どのような御用件ですかな?」


さすがプロスさん、回復が早いです


「うむ、用件は簡単だ!ナデシコに告ぐ!直ちに停船せよ!!!」


要約するとナデシコを寄越せ…ですか?

その後、ユリカさんは皆が止めるのを聞かず

マスターキーを持ってお供に下僕のアオイさん

交渉役のプロスさんを連れて提督の戦艦へ行ってしまいました

『前回』もですけど……ユリカさんは何をしにいったんでしょうか?









ところ変わって厨房です


「アキトさん、動かなかったんですね?」


気絶したままのラピスを介抱しながら訊ねます


「ああ、出来るだけ『前回』と同じ行動をとりたいんだ。

その方が動きやすいからね。」


「でも、死にそうな人を目の前にして見捨てる事なんてアキトには出来ないよ?」


あっ、ようやくラピスがお目覚めです


「そう…………かな?」


「「そうだよ(ですよ)。アキト(さん)は優しいから(ですから)。」」


「……ありがとう。」


「あっ、そろそろ反撃を始めるみたいですよ?」


私たちの前ではヤマダさんを筆頭に反撃が始まろうとしていました

ゲキガンガーの上映会は終わったんですか?


「じゃあ、そろそろ俺たちも行こうか?」


「そうですね。ユリカさんもそろそろ帰ってきますし…。」


ミナトさん、メグミさんと一緒に私達はブリッジへと向かいました





「はっ!」


ブリッジへ向かう私達と途中で遭遇した

兵士たちをアキトさんは問答無用で叩き潰しています

知らないとはいえ、アキトさんに喧嘩を売るなんて命知らずもいいとこです

それでなくてもキノコの部下の二流なのに

それにしてもアキトさん、かっこいいです(はぁと)


「へぇ〜、凄いわねぇ、アキト君ってば。さすがルリルリとラピラピの騎士様ねぇ〜?」


「いいなぁ〜私もあんな彼氏ほしいな〜。」


どうやらミナトさんもメグミさんも私たちの関係を理解してくれてるみたいです

アキトさんは私たちの騎士であって決してユリカさんの王子様ではないと言う事を!!

その時!


「くっ、くそぉ!!」


敵兵士を次々となぎ倒して行くアキトさんの隙と着いて、一人の兵士が私たちに銃を向けました

……が、それを遮ったのは突如現れたゴートさんとムネタケでした(汗)


「「死の、先を逝く者達よ!!」」


……………………………は?


「ムネタケ副提督!一体何のつもりですか!?

我々も目的はナデシコの奪取ではなかったのですか!?」


「ムネタケ?一体、誰のことを言ってるのかしら?」


………あなた、自分の名前も解からないんですか?


「ふ、我が神に逆らう愚か者どもが!浄化してくれるわ!!」


そう言って兵士たちに襲い掛かる二人…

兵士たちも何か本能的な怖れを感じたらしく本気で抵抗してます


「テメェの顔も見飽きたぜ!!」


どこから取り出したのか身の丈ほどもある大剣を振り回しながら

ゴートさんは兵士へと向かっていきます


「奥義!ファイナリティブ○スト!!」


……今の攻撃で十数人が吹き飛ばされました

ご愁傷さまです


「ポイズン・ブ○ウ!!」


キノコから霧のようなものが発生してます

それを吸った兵士たちはバタバタと倒れ……

毒霧ですか?毒キノコだったんですね!?

そして…ほんの二、三分で兵士たちは全滅しました


「終わりましたね…教主!


「ふっ、見事だ!」


教主?……キノコ………やっぱり……


「ふむふむ、36人か…。」


「神界転送は十人ほどで…。」


「うむ!残りの者は特別メニューを……。」



何かボソボソ喋ってますね…きっとロクでもない事なんでしょうけど…

あ、メグミさんが二人に近づいていきます!危ないですよ!


「あ、あの…ありがとうございます。ゴートさん、ムネタケ副提督…。」


「礼には及ばないわ。私は神のお告げに従っただけだもの。

それと、私はムネタケじゃないわよ?」


何処からどう見てもムネタケじゃないですか!

しかし、あのキノコがこんな人間らしい台詞を喋るなんて…


「あの、どういう事なの?」


あっ!ミナトさん、それは聞かない方が…


「ふふふ、ナデシコ発進直後

私は教主のお導きで主神オーディン様に拝謁したのよ!

私はその神々しいお姿を目にした時

今まで自分のしてきた事を恥じたわ!

その時、私は決心したのよ!汚れたムネタケの名を捨て

新たに生まれ変わることを!!」



またこのパターンですか…?

私、アキトさん、ラピス、ミナトさん、メグミさんは完全に引いてます


「ね、ねえ、ルリルリ?副提督ってああいう人だったの?」


「どうやらゴートさんに洗脳されたようです…。」


でも、洗脳されて少しは人間的にまとも(?)になったようですけど…


「そう!ムネタケ・サダアキは死に、

私は新たに第十二級神格者として主神より新たな名を授かったのよ!!

私の新しい名前は、シイタケ・サダアキよ!!」



熱く語るキノコとゴートさんを放って私達はブリッジに向かっています

しかし…シイタケですか?人間、辞めちゃったんですね?










「じゃあ、ガイ。艦長が戻るまでよろしく頼むぞ。」


『よっしゃ〜!任せておけ!研究所は俺が護る!!』


今回はアキトさんの代わりに骨折のしていいないヤマサさんが出撃です


『ダイゴウジ・ガイ!行くぜ!!』


因みに『前回』と同じくナデシコの機能が戻っていないため

マニュアル発進です

ヤマダさん…キャタピラ使えばいいのに走ってるなんてやっぱりバカですね?


『お〜い、ヤマダ〜!』


『俺はダイゴウジ・ガイだ!!』


『気付いてると思うが……それ、陸戦フレームだぞ?』


重要な事をサラッと言うセイヤさん

次の瞬間


ドッポ〜〜〜〜〜ン!!


盛大な水柱が立ちヤマダさんは海へと沈んでいきました


『はぁ…やっぱりこうなるか…。すまん、アキト、後頼むわ。』


結局その後、海に沈んだヤマダさんの代わりにアキトさんが出撃

アキトさんがチューリップで遊んでいる間にユリカさんが帰還し、

戦闘はナデシコがチューリップの入り口に頭を突っ込み、グラビティ・ブラストの一撃で決着はつきました

因みにヤマダさんは海に落ちた衝撃で骨折しました

ほんと、バカですね

そんなこんなでナデシコは宇宙に向けて発進です

勿論、アオイさんは置き去りですけど










つづく













あとがき

ゴート神教団、着実に戦力拡大中(爆)