機動戦艦ナデシコrepeter

 




プロローグ

「アキトさん、戻ってきて下さいユリカさんも待っています。」

ルリちゃんが呼びかけてくる、これで何度目になるだろう。
火星の後継者の叛乱から二ヶ月俺は残党狩りをしている、いや今回で『していた』に成るだろう
体の限界がきている。

「ラピス、ジャンプする準備してくれ」
「ワカッタ、アキト」

ルリちゃんやユリカには悪いが俺はもう戻るつもりは無い、いやこんなに血で穢れた俺はユリカの
隣に居る資格など無い。

「アキトさん、資格が無いとか穢れているとか考えているなら間違っています、私やユリカさんが
 隣に居てほしいと思っていることがアキトさんが私たちの所に、ユリカさんの隣に居る資格なのではないですか?
 それに、穢れているのなら私たちが綺麗にします、その穢れと罪を一緒に背負っていきます。」

「ジャンプフィールド、アンテイ、イツデモトベルヨ、アキト。」
「ルリちゃんありがとう、でもそう言って貰うことも、思って貰うことも出来ないくらい穢れているんだ。
 それに、君やユリカには穢れて欲しくない。」

そう答え、月ドッグをイメージする。

「ジャンプ」














月ドッグに戻り何時もどおり検査のイネスの所に行く。

「アキト君、またホシノルリが説得に来たそうね?」

「あぁ、俺なんかに固執しないで自分の幸せを早く見つけてくれるといいんだがな。」

そう答え検査も終わったので出ようとすると後ろから、
「後で結果を言いに部屋に行くわ、それと彼女たちの幸せに貴方が帰ってくることは含まれていないのかしら?」
と声を掛けられたがなにも返事をせずに部屋をでて自室に向かう。





プシュー

自室に戻り、机の上に置いてあった煙草とCCを取り煙草に火を付ける

フー

煙を吐き出す、火の付いた煙草の先端からは紫煙がゆらゆらと昇っていく。
火星の後継者の残党もほとんど壊滅した、草壁やヤマサキの裁判も死刑で決着がつきそうな流れだ。

「俺の復讐も終わりだな。」

そう呟き煙を吸い込む。
心配だったユリカの後遺症も無く、衰えていた筋肉などもこの二ヶ月のリハビリでほぼ昔の状態に戻ったとイネス
から聞いている。
あとはラピスだが、エリナに任せておけば悪い様にはならないだろう。

「本当に終わったんだな。」

終わったはずなのに満足感や達成感はこれっぽちも無く、空虚な喪失感と自虐的な思考、ボロボロになった体だけが残っていた。

「これで俺が生きている理由とここに居る理由は無くなったな・・・。」

煙を吐き出しだしながら痛覚の無くなった手で火の付いた煙草を握りつぶし、ラピスとのリンクを一方的に切断する。
CCを握り締め、ジャンプフィールドを展開した。
行き先など何処でもいい、この世界から消えたかった。

プシュー

「アキト君、検査の結果だけど・・・。」

ジャンプしようとした時にイネスが部屋に入ってきた。

「アキト君なにしてるの」

イネスの質問を無視し、
「アカツキとエリナに礼を言っておいてくれ、それとエリナにラピスを頼むと伝えておいてくれ。」

そう言葉を吐きだしジャンプフィールドを集束させジャンプにはいる。

「アキト君何処いくの、貴方体がまだ・・・」

イネスが何か言っているが無視し、ジャン・・

「行かないでお兄ちゃん!」

そう叫びながら抱きついてきた。

「アイちゃん・・・離れろ!」

まずい思考にノイズが混じりフィールドが不安定になっていく

「離れてくれアイちゃん、フィールドが不安定に・・・君ならこの意味が分かるはずだ。」

振り放そうとするがラピスとリンクをきった今、思う様に体が動かない上にしがみつかれる様に抱きつかれているので振り払うことが出来ない。

「行かないでお兄ちゃん、もう一人にしないで。」

イネスいや、アイちゃんが泣いてさらに強く抱きついてくる。
何とかしてフィールドの安定か解除をしなくては。

「フィールドが安定しない、何でだ解除も出来ない、頼むアイちゃんランダムになるかもしれない、離れてくれ。」
「嫌だ離れない、一人になるならもう一回くらいランダムジャンプした方がいい。」

安定も解除も出来ない、またアイちゃんを俺のジャンプに巻き込んでしまったな。
意識が薄れていく。
落ちていく意識の中で俺は皆が居て俺が居て、幸せだったナデシコの事が浮かんでいた。
アイちゃんゴメン。
俺の意識はそこでブラックアウトした。














あとがき?

初投稿にナリマス、夕凪です。
ナデシコ逆行SSものでアキトとルリ、アキトと妖精姉妹が逆行するのはよく見るけど
アキトとイネスだけというのはあまり見たことが無いので、自分で書いてみようかなと思って
書いてみました。

夕凪「いや〜長編って初めてなので疲れました。」
ユタカ「そうでもないだろ・・・・ぼそっ」
夕凪「おうユタカ君、何か言ったかい?よく聞こえなかったけど・・・。」
ユタカ「それは置いといて、わたくしめは当SSの作家の戦友兼宿敵の・・・」
夕凪「俺たちって戦友とか宿敵だったのか?ただの友人だったんじゃぁなかったけ?」
ユタカ「そうだっけ?むしろ、セリフを途中で切らないで(泣)」
夕凪「まぁ、そんな事はどうでもいいが、アキト×イネスのSSって俺はあまり見たことないけど
   ユタカ君はどうだい?」
ユタカ「ほとんど無いな、ボンソワール・夕凪(きっぱり)」
夕凪「そうか(苦笑)、で、他に今後の展開についての質問とかあるかい?」
ユタカ「ボンソワールについてのつっこみなし〜!(しょげ)まあいい、やっぱ主人公最強主義なんすか?伍長!(ビシッ)」
夕凪「いや、最強主義にはしないっつても黒百合のじたいで強いからな、それに俺は伍長じゃない、つっこんでほしかったん
   だろ、つっこんでやったぞユタカ君?」
ユタカ「うわぁ、ありがとう。ゆうなぎのおぢちゃん(棒読み) そんじゃ、終わりはやっぱりハッピーだろ。ハッピー!
    I love happy!You love happy!!We love happy!!!?」
夕凪「まぁ俺もハッピーにするつもりなんだけどな・・・・」
ユタカ「つもりじゃなくてしなさい!(命令?) では俺は某国立G大に行かなきゃだから・・・さらば、友たちよ!(号泣)ハ、ハ、ハ」
夕凪「じゃあなユタカ君(俺は浪人さ)、ではここら辺でお開きにします、感想やご指摘、誤字、脱字などの注意などなど
   お待ちしております。」

 

 

 

代理人の感想

ん〜〜。

始まりはいつもテンプレートォ〜〜〜♪

な感じで。

まぁ、感想はこれもテンプレートに次回以降って事で。

 

 

ちなみにタイトルは流麗隷書というフォントで書いてありますが、

専用のフォントをインストールしてないと単なるゴチックにしか見えません。

あしからず。