囚われし宿命――
そはあまりにも厳しく
あまりにも逆らい難く
そして希望に満ちた――闇の鎖
無に覆われし月光
闇に蝕まれし陽光
光は堕ちた
しかし光はまた満ちる
束縛に抗う希望の光が
神の奇跡――聖痕――力の誘惑
いまこそ鎖を断ち切らん
アルカナの刃となりて――闇の運命に挑まん
魅せられし心――
そはあまりにも醜く
あまりにも強く
憐れなる――殺戮者
悪徳を血肉とし
子守唄は亡者の呻きと獲物の悲鳴
聖痕の甘露を嘗め尽くし
邪なる快楽に身をやつす
闇の先は"無"
救いの果ては"死"
その心に振り下ろさん
神の慈悲――アルカナの刃
刻まれし道程――
そはあまりにも昏く
あまりに遠い
聖痕に彩られし旅の路
死してその屍拾う者ひとりなく
ゆめゆめ想う者もない
史に記されることなき陰の路
振り返れば闇が誘い
遥か果てに光が待つ
そして
聖痕は還る
路は光に刻まれし
闇を打ち払う我もまた――アルカナの刃
見渡す限りの麦畑の中に、リュウセイ=ダテはいた。
たとえ輪郭のみを残してぽっかりと黒い穴が開いた太陽でも、夏ともなればその日差しに容赦は無い。じりじりと照らされながら、リュウセイは腰を折った姿
勢で丹念に畑の表面を眺める。そうしながら指は丁寧に雑草を抜き、虫を潰していった。
実りの秋はまだ遠いが、この時期の手入れが収穫量を大きく左右すると思えば、手抜きは出来ない。ヤシマ族――遥か大陸東方からここハイデルランド地方に
移住して来た異民族の末裔――の特徴が良く現れている日焼けした顔には、真剣そのものの表情が浮かんでいる。
「ふう」
一畝の草取りを終え、リュウセイは立ち上がって一息ついた。滝のように流れる汗を、首にかけた手拭いでふく。野良着は濡れ、重くなっていた。腰と背筋を
伸ばす と、ぽきぽきと音が鳴る。
ちょうどその時、東の山間から風が吹き降ろし、緑の麦畑を波うたせた。
(海ってのは、こんなものかもしれないな)
ひんやりとした心地良い風に頬をなぶられながら、リュウセイはまだ一度も目にした事の無い『海』という存在に思いをはせた。
ここはロメス村。ハイデルランド最大の国家であるエステルランド王国の東辺、シュパイエル辺境伯領と
の境界付近にある人口200人足らずの開拓村だ。
リュウセイは、今年で18歳。病気がちの母と2人で暮らす農夫の若者だ。大した広さではないが自分の土地を持つ、れっきとした自作農である。とはいって
もロメス村の農民は、ほぼ全員が自作農だが。
「リュウセイくーん!」
再び汗を拭ったリュウセイの耳が、自分の名を呼ぶ声を捉える。声の方向に目を向けると、こちらに向かって駆けて来る人影があった。リュウセイと同年代
の、ヤシマ族の少女だった。
少女の名はクスハ=ミズハ。村外れにある小さな正真教の修道院で、聖職者と
しての修行をしている侍祭の少女だ。リュウセイとは、もの心つく前からの幼馴染みである。
「はい、お水」
愛らしい笑顔で水筒を差し出すクスハの、短く整えられた黒髪がふわりと揺れた。
「お、ありがと」
礼を言ってリュウセイは、受け取った水筒に口をつける。先ほど井戸から汲んだばかりなのだろう、よく冷えた水が喉を滑り落ちる。
一息で飲み干し、リュウセイは息をついた。
「いやあ、生き返ったぜ」
「どういたしまして」
笑顔で水筒を返すリュウセイを、クスハは嬉しそうに眺めた。今日のクスハはいつもの白い法衣で
は無く、革をつかった動き易そうな服を着ている。
「麦の様子、良さそうだね」
「まあな。見ての通りだぜ」
リュウセイとクスハは畑を見回す。今年は日当たりもよく、水が涸れる事も無かった。陽光と大地から存分に恵みを受け取った麦は、健やか
に生長している。
もう1月もすれば、穂をつけ重く頭を垂れる事だろう。
「秋口に妙な風が吹かない限り、今年の豊作は間違い無いな。税を納めてもかなり残りそうだ」
「良かったね」
我が事のように喜ぶクスハを見て、リュウセイは軽く頭をかいた。
「で、何の用なんだ、クスハ?」
そうリュウセイに聞かれたクスハが、困ったような表情を浮かべる。
「それがね、司祭様の言いつけで昼から薬草摘みに山まで行くんだけど、一緒に来てくれないかな? 猟師のベントさんがこないだ熊を見たらしくって」
「ああ、構わねえよ。畑は一段落ついたし、そろそろ薪拾いしなきゃならない頃合いだしな」
すまなさそうにどこかおずおずと言うクスハに、リュウセイは快諾した。
「じゃ、昼飯食ったら行こうぜ」
「うん、分かった」
ハイデルランド。数限りない戦と数多の勇者達の記憶が眠るこの大地は、星無き夜と黄金の黄昏に包まれ、今も生き続ける人々の血潮を吸い、生命を育んでい
る。
ハイデルランドは東西南北にそれぞれおよそ400キロの広さを持つ広大な平原だ。海に面した西の低地地方から遥か東北にそびえるプラウエンワルト山脈に
向かって、緩やかに高さを増している。
この平原には、北東のプラウエンワルトに積もる冷たい雪と、南東のトリューベンバルトの森に降る雨とが、ザールとエルサーという2つの大河をつくってい
る。この清流はハイデルランド中央のトリエル湖で出会い、そこで再びキルヘンとフィーデルという2つの流れに別れ、西海へと注ぎ込んでいる。
気候は概ね寒冷である。海からの季節風が吹く西部は比較的まだ暖かいが、東部の内陸地方では冬になると凍てつく寒さに覆われ、春の訪れも西部より1月近
く遅い。
ハイデルランドに暮らす人間の多くは、ヴァルター族と呼ばれる民族である。彼等は長身で青紫色の瞳と赤味を帯びた金髪を持つ人々で、ドルニトイ語
と呼ばれる言葉を話している。他にもワイト族、オクタール族、マテラ族、ヤシマ族といったハイデルランド周辺に住まう民族の中にも、この地に根を下ろして
いる者がいる。
また、人間以外にも森人や岩人、獣人と
いった亜人種もいるが、その数は多くない。
西方暦1060年現在、ハイデルランドを支配しているのはエステルランド王国である。だがその王権は弱く、実質的な領土は南部の直轄領に限られてい
る。その他の地域は、いくつかの公国や自治領によって事実上、分割されていた。
中でも4年前の西方暦1056年に、北方から来寇した剽悍な遊牧騎馬民族オクタールによって立てられたブレダ王国は、エステルランド王国に対して宗主国
としての名目上の権威すら認めていない。事実、ブレダ王ガイリング2世はエステルランド王ヘルマン1世に対して、ハイデルランド全土の覇権をかけた挑戦状
を公然と叩きつけている。
現在、この戦争――ガイリング2世のオクタール名を取って<ツァルコン戦役>と呼ばれている――は小康状態にある。だがこれがほんの一時の事に過ぎず、
遠からぬうちに再び戦火が全土を覆うであろう事は誰の目にも明らかだった。
ハイデルランドの歩んで来た道は戦乱の歴史であり、その茨の道は今もまだ続いている。そして戦火の足音は、辺境の小さな山村にも響きつつあった。
森の奥は昼でも暗い。鬱蒼とした木々に遮られて陽光の大半は届かず、空気もひんやりしていて肌寒さを感じさせるほどだ。風が吹くたびにちらちらと揺れる
木漏れ日が、地上に複雑な文様を描いている。
そんな森の中で、リュウセイは薪を集めていた。生木は伐らず、地面に落ちている枝を拾い上げては荒縄でしっかりと括っていく。時には手にした鉈を振るっ
て下生えを切り開いた。
しばらく続けるうちに、充分な量の薪が集まった。
「こっちは終わったけど、そっちはどうだ?」
そう問いかけると、少し離れた場所で様々な野草や木の実、樹皮などを採取していたクスハが振り返る。
「うん、必要な分は集まったよ」
「うっし、じゃあ帰るか」
頷くと、リュウセイは薪の束を背負った。小山の様に見える束を軽々と持ち上げたのを見て、クスハは目を丸くした。
「相変わらず力持ちだね、リュウセイ君」
「おう、まかせときな」
無意味に力こぶを作ってニカリと笑うと、リュウセイは歩き始めた。クスハも後に続く。
下生えを踏みしめながらしばらく山道を下ると、不意に木々が途切れた。ここから道は崖沿いに村まで続いている。暗がりに慣れた目には日の光がまぶしく、
リュウセイとクスハは目を細めた。
眼下には、ロメス村の全景が一望の下にあった。
西に傾きかけた太陽に照らされている扇状の台地一面に、整然と区切られた畑が広がっている。東を流れる川からは石造りの用水路が引かれていた。村のほぼ
中央にあ る小高い丘には、領主であるダイテツ=ミナセ男爵の館がそ
びえている。
2人はしばし足を止め、美しい田園の風景を見下ろしていた。
ロメス村の歴史はまだ長くない。20年前の内戦で大功を挙げたダイテツに領地として与えられるまで、この一帯は狼や狐狸の棲まう原野だったという。
その原野をここまで開墾した親達の苦労を、リュウセイやクスハは良く知っていた。彼等もまた幼いうちから大人に混じって鍬を振るい、種を蒔き、大地と
闘って来たのだから。
この村に住み着く前は冒険者としてハイデルランド中を旅していたというリュウセイの父が言った事がある。なあリュウセイ、大地ってのは父さんが昔やっつ
けた怪物や悪者を全部合わせたより、ずーっと強いんだぞ。
その父も今はもういない。4年前の山火事で、逃げ遅れたクスハを助けるため命を落としたのだ。火が鎮まった後に見つかった父の遺体はリュウセイにすら見
分けがつかないほど焼け焦げていたが、その大きな体の下に守られていたクスハには不思議と火傷一つなかった。
それ以来、リュウセイは遺された母と畑を守って働き続けている。
「どうしたの?」
少し怪訝そうな顔のクスハに問いかけられ、リュウセイの思考は過去から戻ってきた。
「ん、ああ……何でもねえ」
父の死をクスハが今でも気に病んでいる事を知っているリュウセイは、そう答えて誤魔化した。そろそろ行くか、そう言おうとしたリュウセイの耳が、何かの
物音を捕らえた。
「なあ、何か聞こえなかったか?」
「え、別に何も――」
続いての声はクスハにも聞こえる。子供の声、それも明らかに悲鳴だった。
「!?」
はっと振り向く2人。次の瞬間、リュウセイとクスハは背の荷物を放り捨てると、声の方向に向けて駆け出した。
鍛冶屋の息子のハンスは、まだ10歳だが手の付けられない悪戯者として知られていた。そのたびに大人達からこっぴどく怒られているのだが、懲りているそ
ぶりすら見せようとしない。
そのハンスが歯の根も合わないほど震えていた。だが、それも当然だろう。 村1番の腕白坊主は、見た事も無い化け物に取り囲まれていたのだ。
大柄な体に異臭を放つ黒い皮膚、赤く光る瞳――豚人だっ
た。闇の鎖にとらわれた邪悪な亜人が5匹、半円状に取り囲んでいた。
「おにいちゃん、こわいよお」
妹のアンナが、ベソをかきながらハンスの服をギュッとつかむ。だが、ハンスに出来たのは妹を抱きしめる事だけだった。
1匹のオークがずいっと前に出る。乱喰い歯を生やした口が歪む。笑っているのだ。手にした粗末な剣を見せ付けるようにゆっくりとかざすオーク。ハンスは
思わず目を閉じた。
「――ッ!!」
次の瞬間、虚空を悲鳴が叩く。ハンスのものでもアンナのものでもない。それは目の前のオークが上げた悲鳴だった。
「え……?」
呆然と呟くハンス。目の前では倒れたオークが悲鳴を上げながらもがき苦しんでいる。その頭には、どこからとも無く飛んで来た鉈が深々と刺さっていた。
「てめえらぁっ!!」
怒声が、森の木々を揺さぶる。そちらを振り向いたハンスとアンナが喜びの声を上げる。
「リュウセイ!!」
「リュウおにいちゃん!」
凄まじい形相で兄妹に駆け寄るリュウセイ。粗末な野良着しか身につけていないその姿は、お話に出てくるどんな英雄よりも勇ましかった。
「怪我は無い様だな」
幼い兄妹を背に庇い、リュウセイは言った。だいじょうぶ、との返事に胸を撫で下ろすと、オークの群れを睨みつける。
突然の闖入者に、オーク達が怒りの声を上げる。すぐさまオークが襲いかかって来た。リュウセイが丸腰なのを侮っているのか1匹きりだった。
無駄の多い動作で剣が振り上げられるのと同時に、リュウセイは踏み込んだ。そのまま剣が振り下ろされるより早く、オークの顔面に拳を突き出す。
今度は悲鳴さえ上がらなかった。リュウセイの一撃を受けたオークはその場で半回転すると、ぐしゃりと地面に叩きつけられた。そのままピクリとも動かなく
なる。
リュウセイは生前の父から冒険者時代に身に付けた技術を伝えられている。野外での生存術や地図の読み方から、酒場の酌婦の口説き方まで様々だ。徒手空拳
での格闘術もその1つだった。
父の死後も1日たりとて修練は欠かしていない。元々、天稟があったのだろう。今では領主に仕える騎士すら打ち負かせるようになっていた。オークごときに
後れは取らない。
「リュウセイ君!」
「ガキ共を頼む!」
遅れてきたクスハに子供たちを任せ、リュウセイは摺り足で滑るように前へと出る。残った3匹のオークが一斉に襲いかかって来た。
咄嗟に、拾い上げた小石を親指で弾く。即席の指弾は狙い通りに中央のオークの目を打った。あがった悲鳴に左右のオークも動揺する。元々、取れていなかっ
た連携が完全に乱れた。
すれ違いざま、左のオークの顔面に肘を、右のオークの肩口に手刀を、それぞれ叩き込む。鼻柱と鎖骨を砕いた手応えとともに、2匹のオークが倒れ、悶絶す
る。
最後の1匹は顔を左手で覆ったまま無茶苦茶に剣を振り回していた。体を開いて剣をかわすとそのまま手首を握り、リュウセイは投げを打つ。頭から地面に叩
きつ
けられたオークの鳩尾に、とどめの拳をねじ込んだ。
「クスハ、ガキ共に後ろを向かせといてくれ」
クスハにそう伝えるとリュウセイは鉈を拾い上げ、まだ息のあるオークに向き直る。耳をつんざく絶叫が数度、大気を震わせた。
「終わったぜ」
そう言うのと同時に、ハンスとアンナが駆け寄ってきた。よほど怖かったのだろう。ベソをかき、しゃくり上げながらリュウセイに抱きついた。
「おいおいハンス、いつもの元気はどこ行ったんだ? ん〜?」
「う、うるせいやい」
リュウセイが髪をくしゃくしゃかき回しながらからかうとハンスは口を尖らせたが、憎まれ口にもいつもの勢いが全くが無かった。
「リュウおにいちゃん、あたまからちがでてるよ」
アンナに言われ、リュウセイは額に手をやった。ぬるりとした感触とともに走る鈍い痛み。どうやら最後のオークの剣を避け切れなかった様だ。顔色を変えた
クスハが
「ちょっと見せて」
「良いって。唾付けときゃ治るさ」
リュウセイの軽口を無視し、クスハは傷を確かめると眉をひそめた。
「結構ひどい傷だよ、かなり深いし。ちょっと待ってて」
言うなり、リュウセイの額に手をかざすと、クスハは聖句の一節を唱える。暖かい何かが手の平から傷口に流れ込むのを、リュウセイは感じた。
痛みはすぐに消えた。額に手をやると血の流れも止まっており、それどころか傷口自体が癒着している。
「ありがとよ、相変わらず大したものだな」
ハイデルランドには様々な魔法が存在する。クスハのような聖職者達が使う<祈念>もその1つだ。彼等は神に祈りを捧げる事により、奇跡にも似た力を呼び
起こす事が 出来るのだ。
「さて、そろそろ帰らないとな。荷物も拾わなきゃいけねえし」
子供達の肩を叩きながらリュウセイは、周囲を見渡した。あのオーク達はどこから来たのだろうか。部族から離れたはぐれ者ならともかく、もし仮に部族の先
兵だった ならば――
「厄介な事になるかもな」
後書き
どうも、神聖十字軍です。
ええ、このSSは見ての通りスパロボとTRPG『ブレイド・オブ・アルカナ』という、我ながら正気の沙汰とは思えないクロスオーバーモノです。
ちなみにこのネタに至るまでには
・何かファンタジー書きて〜
↓
・設定考えるの面倒だからブレカナ使おう
↓
・キャラ考えるのが面倒だからスパロボから流用するか
という、実にダメダメな三
段論法があったりします。
ああ、それと話の展開とゲームのルールが矛盾した場合、一片のためらいも無く御都合主義を発動しますので夜露死苦。
ではまた。
後書きその2
……色々あって全面的に書き直しました。主人公もキョウスケからリュウセイに代わってますし。
それとブレカナについて簡単な解説をつける事にしました。
いや、本文で解説するのがベストだとは分かっていますが、それだと色々難しいことがありまして。ほら、ロードス島戦記でも後書きで色々と解説してます
し。
●ブレイド・オブ・アルカナについて●
第1回 アルカナとは
ブレカナ世界の人間はタロットカードを模した3つの天命――アルカナを持って生まれてきます。その3枚それぞれがその人間の素質や出自(過去)、職業ま
たは能力(現在)、そして背負った運命(未来)を暗示しています
これをゲーム的に説明すると、キャラメイク時に22種類のスタイルから3つを選択、その組み合わせによって初期能力値や装備、習得可能なスキルが決定さ
れる――となります。
アルカナの種類は以下の通り。
ナンバー無 吟遊詩人(ウェントス)
1 元素魔術師(エフェクトス)
2 人造生命体(クレアータ)
3 聖職者(マーテル)
4 貴族(コロナ)
5 永生者(フィニス)
6 ファミリア使い(エルス)
7 騎士(アダマス)
8 戦士(アルドール)
9 幻術使い(ファンタスマ)
10 魔術師(アクシス)
11 賞金稼ぎ(レクス)
12 武道家(アクア)
13 剣士(グラディウス)
14 少年/少女(アングルス)
15 魔剣使い(ディアボルス)
16 亜人(フルキフェル)
17 導き手(ステラ)
18 盗賊(ルナ)
19 錬金術師(デクストラ)
20 射手(イグニス)
21 魔法使い(オービス)
これだけだとさっぱり分からないでしょうが、個々のアルカナの解説については次回以降にさせてもらいます。
さて、例を挙げますと、本作におけるリュウセイのアルカナは『エフェクトス−アクア−アダマス』となっています。
ここで注意して頂きたいのですが、リュウセイの未来のアルカナが『騎士』を暗示する『アダマス』であるからといって、将来のリュウセイが騎士身分になる
事を表しているというわけではありません。
職業としての暗示と、運命としての暗示はまた別なのです。アダマスは職業としては騎士ですが、運命・本質としては『不屈なる者』『守護者』を暗示してい
ます。
つまりリュウセイの運命は『元力使いの素質を持つ(過去)、武道家で(現在)、いずれ何かを護る(未来)』となります。
次回以降は、個々のアルカナの解説をしたいと思います。
代理人の感想
おー。(ぱちぱちぱち)
今回はちゃんとリュウセイらしく、クスハらしくなってますね。
専門用語が多いので分かりにくい向きもあろうかと思いますが、
頑張って解説してくれるそうなんでそれに期待してあげてください(笑)。
なお、ちょっと補足しておきますとブレカナの世界では太陽が年がら年中日蝕を起こしてるような状態です。
なんで「黒い太陽」なんですね。
確か通常のファンタジー世界と違い碌に作物が育たないって設定もあったような。
リュウセイの育ててる麦も、我々から見ると偉く貧弱な代物なんでしょうなー。