悲しき『復讐者』

 

「ねえねえ、さっき私たち面白いの見ちゃった!」

「そうなのよ!」

「いったい、どうしたの?」

能天気娘に話し掛ける、オペレーター二人。

「あの子にお菓子上げたでしょ?」

「うん、、、あげたけど、、、」

「あの子ったらね『一緒に食べよう』ってアノヒト誘ってたの!」

「ええええ〜〜〜!!!」

その言葉に、思いっきり驚く能天気娘

「そ、それ本当なの!!」

「ええ、私たち二人とも、その様子を見ていたんだから」

「なんか、付き合い始めたばかりのカップルみたいだったわよね」

「ほんと、ほんと」

 

その頃の復讐者

「はい、これ!」

「、、、なんだ、、、この量は(汗)」

「はい、『あ〜ん』して!」

「、、、おい」

「『あ〜ん』は?」

「、、、あ〜ん」

「はい!」

金髪の少女とお菓子を食べさせてもらっていた

 

「なにか、、御用でしょうか?」

「ふむ、実はあの子に『男の誘い方』を教えてもらいたいのだ」

「(良いのか、、、これで、、、)」

そう、ナイバデイ姉ちゃんに言う、銀髪女性

隣ではヤセゴリラが後頭部に大きな汗を流している。

「カレを誘うのに、『お菓子』と言うのはな、、、

しかも本当にお菓子しか食べてないのは問題だ。」

「(おいおい、、、)」

「そうですね、カレもどうせなら他にも食べてしまえば良いのに、、、

分かりました、彼女に『男の誘い方』の教育を引き受けます」

「すまないな」

『復讐者』それは悲しい存在、、、