ウィズの『ごしゅじんさま』観察日記14
「激動の二学期だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
複雑な想いが入り混じった、大助の叫びが響く。
それは、宿命に操られた少年の心からの叫びだった。
皆に遊ばれる宿命の、、、
「はあ、、、どうしよう、、、」
少し落ち着いたのか、窓枠にすがりつくように顔を乗せ、ため息をつく。
「断ると、、、皆に迷惑、、、かけるし、でも、、、女の子役なんて、、、」
優しすぎるゆえ、自分の事だけを考えられない大助。
そんな彼だから、、、、
彼女は、、、
「どうしたの丹羽君?」
「あっ、梨紅さん」
「その、、、ごめんね。フリーデルト役、、、」
「、、、あ、、、その、、、」
「でもね、丹羽君だったら、、、できると思うんだ。
ううん、できると思ったから、、、フリーデルトの気持ちが分かると思ったから、、、
私も入れたの」
「え、、?」
大助の隣に並び、彼の顔をのぞき込むようにし、微笑みながら。
「だって、、、丹羽君、、、優しいから、、、。自分の事より、他人の事を考えて行動する、そんな所が、、、
フリーデルトに似ていると思ったの。だから、、、」
「、、、うん、がんばって見るよ、梨紅さん」
梨紅の真剣な想い
心からの声に、大助は笑みをもって返す。
「うん!私も応援するからね!!」
「ありがとう。教室、戻ろうか?」
「うん、、、」
休み時間が終わりになるので、その場から離れる二人。
大助から差し出された手を、梨紅が握りながら、、、
「きゅ〜〜〜(ふ〜〜〜)」
「平和ですわね〜〜〜」
そう言いながら、窓の外を見ながら一息つく一人と一匹。
ちなみに、ウィズはイチゴジュース、トワは紅茶を手に持っている。
「大ちゃんも、ラブラブですし、、、」
「きゅっ、きゅきゅきゅう〜〜〜(あとは、二人の仲を進展させるだけだしね〜〜〜)」
「ええ、そうですわね〜〜。で、次の作戦は?」
「きゅっ(ふっ)」
トワの問いかけに、ニヤリと口元をゆがめ、怪しい笑みを浮かべるウィズ。
「きゅきゅっきゅきゅ、きゅっきゅきゅきゅっ、きゅうきゅっ!
(取り合えずは家で、梨紅さんとの事をからかって、意識させないと)」
「では、この間のようにすれば良いんですのネ?」
「きゅっ!きゅっきゅぅ、、、きゅきゅきゅっ、きゅっきゅきゅうきゅきゅ!
(そう!それで、、、これをごしゅじんさまの、財布にいれるんだ!)」
そう言ってウィズが取り出したのは、、、
銀色の薄っぺらい四角包みに包まれた、怪しい物体だった。
「そ、、、それはさすがに早すぎるのでは、、、(汗)」
「きゅきゅ〜〜〜きゅ!きゅっきゅきゅきゅうきゅっ、きゅうきゅっきゅ!
(そんな事はな〜〜〜い!ごしゅじんさまだってお年頃なんだから、必要なんだ!)」
おひ、、おひ、、(汗)
「きゅっきゅっき!きゅっきゅきゅうきゅ!!(ごしゅじんさま!ファイトですよ!!)」
、、、ナニを、、、がんばれというんだウィズ?
「わしの事は、、、心配してくれんのか、ウィズよ、、、(涙)」
ウィズとトワに忘れられ、一人ソファで横になりながらつぶやく、じいさんだった。
悲しいな、、、
&月×日
さてさて やっとふたりとも ぷちらぶらぶに なったし
あとは ふたりのかんけいを すすめるだけですね!
ふっふっふっ
『れんあいのまじゅつし』の このウィズにまかせてください ごしゅじんさま!
きっと げきらぶらぶにしてあげますよ!!
たのしみにしててくださいね!
楽しみと言うか、、、
怖いぞウィズ。