ウィズの『ごしゅじんさま』観察日記15

 

 

つながらない、電話、、、

幾度も掛けるが、虚しくも通話中、、、

「、、今日は、、、無理なのかな、、、」

梨紅の声を、聞きたい、、、

愛しい人の声を、ただ、、、聞きたい。

その想いは、繋がらない程、募っていく。

高まっていく。

恋するがゆえ、、、、愛するがゆえに、、、

「そうだ!」

募る想いに突き動かされ、大助は行動する。

ライトを握ると、階段を駆け下る。

「あら大ちゃん、どこ行くんですの?」

「うん、ちょっと、、、そんなに遅くならないから心配しないでって、母さんに言っといて、トワちゃん」

「ええ、いいですけど、、、??」

「お願いね!」

階段の途中で出会ったトワにそう告げると、玄関へと駆け抜け、外に出ていく大助。

「(会いたい。梨紅さんに、会いたい。今すぐに)」

秋の匂いがする、星空が綺麗な夜。

それは、、、ある青春の一コマ

 

 

「きゅきゅっ、、、(行ったか、、、)」

大助の部屋に入ってくるとわ。

それに気付いたかのように、目を開けるウィズ。

「ええ、行きましたわよ。もう大ちゃんったら梨紅さんに、ゾッコンなのね♪」

「きゅっきゅうきゅきゅ!(毎晩の成果が実ったと言う物だ!)」

「毎晩、大ちゃんが寝入ってから、耳元で囁きましたものね〜」

そう、嬉しそうに話すトワとウィズ。

お、、、お前ら、、、

「きゅきゅ〜〜、きゅうきゅうきゅっきゅ(そりゃも〜〜、『夜、電話で話せないと、直接会い行きたくなる』って何回もつぶやいたから)」

、、、す、、、睡眠暗示か、ウィズ、、、

「呟いたのは、、、私ですけど(ボソッ)」

「、、、きゅっきゅ?(、、、なんか言った?)」

「何でも無いですわ〜(大汗)」

大変だなトワ、、、

「きゅうきゅっ きゅきゅっきゅ!きゅ〜きゅ、きゅきゅきゅっ〜〜〜(後は二人の関係が、この先に進むだけだ!

さ〜て、ごしゅじんさまのためにがんばるぞ〜〜〜)」

中学生らしい所までにしておけよ、ウィズ、、、

 

 

&月△○日

ふっふっふ ごしゅじんさま やっとれんあいに せっきょくてきになりましたね

うぃずは うれしいですよ〜〜〜

でもね、ごしゅじんさま

びじゅつしつで せっかくふたりっきりに なったんだから あそこではもうすこし せっきょくてきにいかないと!

そんなんだから あの『ばか』や『ほも』に つけこまれるんですよ!

もすこし しっかりしてくださいよ?

ま あいつらには こっちでたいさくを しておきますけど(にやり) 

、、、でも そのまえに、、、

その なちゅらるに じょせいをおとすくせ やめたほうがいいですよ。

でないと、、、 りくさんにさされますよ?

まったく、、、いつのまにか ひおとかいうのまで おとしているんですから(はぁ〜〜)

どうして こう とらぶるを ふやすかな〜〜