なんてったってアイドル

「そっか〜、あの子がそうなんだ、、、」

自室で悩むは、Ｃ−ＤＲＩＶＥのユキ

ベッドに横になりながら、今まで銀河がくれたメールを眺めている

「でも、、、なんでメルペ、、、くれなくなったんだろう？

さっきの話だと、まだ私のファンみたいだし、、、！！」

そう言うと突然、頬を赤くする

「やだ、私、、、銀河君の頬にキスしちゃったんだ！！

は、、恥ずかしい〜〜！」

両手で顔を抑えながらイヤンイヤンと、首を振る。

「そ、、そうだ！チケットを送った時、住所を聞いているんだから

今度のお休みにでも行ってみよう！うん、その方が良いよね！」

しばらく逃避していたが、どうにか元の世界に戻ってきて、

悩んでいたことに結論を出す。

そして、彼女の貴重なオフが訪れた

「え〜と、、、この辺だよね、、、」

きょろきょろとあたりをうかがいながら歩く、眼鏡をかけた少女。

「あれ〜、分かんなくなっちゃった、、、」

どうやら迷子になったようだ

「まったくしょうがないな〜、この子は」

「ほんと、もっと調べてからくれば良いのに」

「え！！」

その時後ろから突然かけられる声。

その声に驚いて、後ろを振り向くとそこには、、、

「サキ、ミキ！どうしたのこんな所に！」

「ま、良いじゃない」

「そうそう、その住所に行きたいのね、、、

あ、それならすぐそこじゃない、ほら行きましょ、ユキ」

「まってよ〜〜、サキ、ミキ〜〜」

ユキの手にある、住所のメモを見ると、その場所に向かうサキとミキ。

どうやら、野次馬をする為についてきたようだ。

しばらく歩いて、住所の近くになったとき、

ユキは足をとめ、突然公園の植え込みの陰に隠れた

「ど、、どうしたのユキ？」

サキの言葉にも答えず、じっとある一点を見つめる。

その先には、、、

「ねえ、銀河」

「あ〜なんだよ」

学校帰りの、銀河と北斗が歩いていた。

「本当にユキちゃんとメルペしてないの？」

「あたりまえだろ！」

少し向きになって言う銀河

「（やっぱり、、、キライになっちゃったのかな、、、）」

その言葉を聞いて、落ち込むユキ

「そりゃ、、俺だってユキちゃんとメルペしたいけどよ、、、

また、、、そのせいで危ない目に合わせる訳、、、いかねえじゃん

だから、ガルファを倒すまで、我慢するんだ！」

こぶしを握り締め、力説する銀河

「（やだ、、、そうだったんだ、、、ありがとう、銀河君）」

思わずこぼれそうになる声を手で抑えながら涙をこぼすユキ

「よかったね、ユキ」

「ユキのこと考えて、出さなかったんだね、あの子」

「うん、、、うん！」

「とっととあいつら倒して平和にするぞ！」

「でも、その頃にはユキちゃん、銀河の事なんて忘れてたりして」

「てめ〜北斗！なんてこと言うんだ〜〜！」

「じょ〜だんだよ〜〜」

そして駆け出していく二人。

「大丈夫だよ、銀河君のこと、絶対忘れないからね、、、

私達もがんばるから、、、だからがんばってね、君も」

「「ユキ、、、」」

「さ、帰ろうミキ！サキ！」

「「ええ！」」

決意を新たに駆け出すユキ。

彼女たちは『電童』を、これからも応援していくだろう、、、

平和がくる時まで、、、