女性と少年7
「あなたの事、、、信じているからね、、、」
あなたはあの星で戦っているはず、、、
『あきらめたら終わり』
あの子が、、、言っていたわね、、、あなたも、同じ考えでしょうね。
今まで、、、沢山の奇跡を起こして、戦い抜いてこられたのは
その言葉を実践してきたから、、、
だから、、、あなたがそう言う人だから、私は、、あなたと、、、
私も、あきらめない。
あなたが無事に戻ってくるまで、、、戦いが終わるまで、、、
あなたと、平和な時が過ごせる日まで、、、
だから、、、
「よ〜〜し!がんばるわよ!!あなたもがんばってね!!!」
届いて、、、私の想い、、、あの人へ、、、
「お強いですな、、、」
「ええ、自慢の息子ですわ」
少年をやさしく見つめる、ジジイと副指令。
「この戦いで、あの子は強くなったんですよ、、、」
「そうでしたか、、、」
その話題の少年は、、、
「お前らしいな、、、」
「そうかな?」
金髪少年と話していた。
「ただ、、、」
「ただ?」
「護りたい人がいるから、、、」
「ああ、あの人の事か?」
「うん」
「そう言えば、戦いに出る前に何か渡してたろ、あれ、、、なんだ?」
「それはね、、、」
そう言って、左手の手袋を外し、その指に輝く、指輪を見せる。
「これと、、、同じ物を渡したんだ、、、」
「な、、、な、、、!!!!」
「ほう、、、」
「それは、、、」
「僕と、あの人の絆、、、だよ。約束したんだ、あの人と、、、」
「そうか、、、なら、、、なおさら、がんばらなくちゃいけないな」
「もちろんさ!だから、僕はあきらめないんだ!!!」
指輪を撫でながら力強く言う少年。人は護る者がある時、強くなれる。
そしてこの少年も、、、
「ちょっ〜〜〜と、待ちなさい!!!」
「なあに、母さん?」
「あ、、、あなた、、、そ、、、それは!!」
青ざめた顔で尋ねる、副指令。
「うん、『婚約指輪』だけど?」
「こ、、、『婚約指輪』ですって?!まだ早すぎるわよ!!!」
少年の言葉に、パニックになりかかっている。
「そんな事ないよ!!」
「そんな事あります!!」
少年にムキになって答える副指令。
「母さん、そんなに怒るとまた太るよ?」
「い、、、今は関係ないでしょ!!」
「だって、母さん、、、怒ると『大食い』するじゃないか。
そんな事だから、さっき穴にお尻がつっかえちゃうんだよ!」
「はうっ!」
「もう少し、スタイルに気をつけたほうが良いよ、母さん」
「そうだな、唯でさえ大台が近いのだからな」
「はううっ!」
鋭い言葉を放つ二人の少年。
「くっ、、、とにかく!お、、お母さんは許しませんよ〜〜〜!!」
大声をあげる三十路前、、、
もう、手遅れじゃないかな?