神魂合体ゴーダンナー
奥様は16歳?! 03
倒れた擬態獣の中から現れる、二人。
服をボロボロにしながらも力強く、瞳を光らせ現れる杏奈。
その姿を見て豪は、思う。
もう、、、なくしたく、、、ないと、、、
『ちっ、、、』
「、、、静流?」
『なに、豪?』
「今、、、『ちっ』って、、、聞こえたんだが、、、?」
『、、、、、、気のせいよ、豪』
「、、、」
『、、、』
豪と静流の間に、沈黙が降りる。
だがその間にも、静流は杏奈達の元へと駆けつけ、彼女に声をかける。
『、、、大丈夫かしら?』
『、、、私は、大丈夫です。この人を病院に、、、』
『そうね、あなたは『ムダに頑丈そう』だから、大丈夫みたいね(ニコリ)』
『ええ、『若い』ですから、多少の無理は利くんです(ニコリ)』
二人とも笑みを浮かべながら、受け答えをするが、、、
その瞳は、、、全然笑っていないどころか、冷たく熱い視線をぶつけ合っていた。
「そ、そうだ、杏奈!!大丈夫か?!」
『うん!ゴーちん大丈夫だよ!!』
『彼女は、服はボロボロだけど、大丈夫。まあ、バランスの悪い体なんかさらしてもしょうがないけど』
『あら、『若さ』ゆえ、と言ってほしいな』
『『、、、』』
「お、、、おい、、、(汗)」
にらみ合う二人に、豪が声をかけた時、、、ゴングが鳴った。
『なによ!このオバサンが!!さっきあんた舌打ちしてたでしょ!!』
『あ〜ら、空耳じゃない。若いのに幻聴なんて可哀想に、、、』
『なんですって!ゴーちんは私のダンナ様なんだから、変な視線を向けないでよ!
ほら、ゴーちんからもなんか言ってやって!!』
「え?いや、、、その、、、」
突然振られたので、驚き言葉を返せない豪。
それを、、、杏奈は、、、
『なんですぐに言わないの?!
はっ!まさかゴーちん、私だけじゃ満足していないとか?!
『奥さん☆ツインズ』なんて事言わないわよね!いやよ私!そんなの!!』
思いっきり暴走していた、、、
、、、それは激しく番組が違うぞ(汗)
「そんな事ない!俺は、、、俺は、、、」
『ひどいわ豪!私は、、、遊びだったのね?!』
『ゴーちんの、、、ゴーちんの、、、バカーーー!!!二股男ーーーー!!!!』
「誰が二股だ!誰が!!と言うか、静流も煽るな!!!」
猿渡豪、、、
彼への誤解が溶ける日は、、、くるのだろうか?
、、、くるわけないか。