禁断のロザリオ ツヴァイ
メイド3
「おっ?斗牙、頬の腫れ、引いたじゃん」
「うん、もう痛くないよ」
サンドマンのそばから離れて、宿へと戻る二人。
なんだかんだで、斗牙の面倒を見る事になるエイジは、彼の頬の紅葉がなくなっている事に気付いた。
「でも、、、なんであの人は、叩いたんだろう?」
「おめえ、、、、、、そりゃ理由は簡単だろ?」
「え?そうなの??」
「ああ、胸触られたらそりゃ怒るだろうよ。その上『女の子?』って、『キ○・ヤ○ト』じゃねえんだぞ。
どっから見ても、女だろうよ。そこまでされりゃ叩かれるって」
「そうなの?」
「そうなの!まったく、、、お前の世間知らず、もう少しどうにかしたほうが良いぜ」
あきれながらも、斗牙へアドバイスするエイジ。
そして宿へと歩いていく。
だが彼は、世間知らずな斗牙の事をまだ甘く見ていた。
「じゃあ、なんでエイジは、叩かれないの?」
「へ?」
足を止め、斗牙の方を向くエイジ。
そのエイジへと、爆弾を落とす。
「だって、毎晩リィルとセシルの胸、揉んでいるんでしょ?」
「ぐは?!」(ズルッ)
そのあまりの爆弾の大きさに、ずっこける。
「ななな、ナニ言っているんだよお前は!つかそんな事ドコから聞いた!!」
「え?ブリギッタやアーニャが言っていたよ」
「な、、、なんだって、、、」
額に汗を浮かべながら、ブリキのオモチャのように顔を動かし、斗牙の方を向く。
そんなエイジに、とどめの一撃が襲い掛かる。
「『エイジさまは鬼畜』とか、『エイジさまはロリコン』だとか『私達にはお世話させてくれないのに』とか。
そんな事と一緒に、この間言ってたよ」
「あ、、、あいつら、、、、、、おい斗牙!早く戻るぞ!!」
「え、ちょっと待ってよエイジ!どうしてリィルとセシルは怒らないの?ねえ??」
「うっせえ!後で教えてやる!!今はそれ所じゃねえんだ!!あの二人め、、、」
カランカランと下駄の足音を響かせながら、温泉街を駆け抜けるエイジと、その後ろを子犬のように付いていく斗牙。
紅エイジ、彼の行ないは、色々と知られているようである、、、