禁断のロザリオ ツヴァイ
メイド5
「、、、」
モニターに写る遊園地に見入るセシル。
その脇では、ブリギッタとアーニャがレイヴンにダダをこねている。
「ぱよ?セシルは何に乗りたい?」
「、、、観覧車。エイジさまと一緒に、、、(ポッ)」
真剣な表情で見つめるセシルに、笑みを浮かべながらチュイルが問いかける。
しばし考えた後、頬を赤くしながら彼女は答えた。
「ふふ、そうよね。カップルで乗りたいわよね」
「愛する人と一緒って、やつね」
そんな彼女をからかうかのように言う、マリニアとテセラだが、、、
「、、、うん。エイジさまと、ゴンドラに二人っきり、、、風でゴンドラが揺れた弾みでエイジさまに抱きつくの」
「「、、、、、、」」
そこから続くセシルの言葉に驚愕した。
「そして、、、そのまま、エイジさまの手が胸元に伸びてきて、、、
『セシル、、、いいだろ?』
『、、で、でも、、、、、、』
『我慢、できねえんだ、、、』
『え、、、あぁっ、、、エ、、エイジさま、、、』
エイジさまがしっかりと抱きしめるから、逃げられないの、、、」
「ぱ、、、ぱよ、、、、、、(汗)」
「「、、、???」」
妄想モードに突入したセシル。
そんな彼女に対して冷汗を浮かべながらも聞き入るチュイルと、何を言っているのか良く理解できないブリギッタとアーニャ。
「エイジさまの空いている手が、そのまま下に伸びてきて、、、
『いくぜ、、、』
『、、、で、でも、、、、、、んぁ、、、そ、外から、、、見え、、、ちゃいます、、、』
『それなら大丈夫さ。ほら、こうして座れば』
そのまま、ひざの上に載せるように後ろから抱きしめて、エイジさまは座席に座るの。
そして、、、ゴンドラが風だけじゃなくて揺れて、、、一番上に来た時、揺れが収まるの」
彷徨の笑みを浮かべながら語るセシル。
「、、、はっ!まてセシル!!」
「、、、はい?」
「そんなコト、誰から聞いた?!」
あまりのコトに、今まで呆然と聞いていたレイヴンが大声を挙げて、彼女を制止し、問い詰める。
「え、、、その、、、、、、ミヅキさまや、、、」
「ミヅキめ、、、、、、」
「琉菜さまの、お部屋の本とか、、、」
「、、、琉菜、、、そんな本を見せるとは、、、」
ミヅキと琉菜への制裁を考え始めるレイヴンだった。だが、、、
「あと、、、」
「まだいるのか?」
「サンドマン様が教えてくれました」
「、、、サ、サンドマン、、、あなたと言う人は、、、」
最後に出てきた名前を聞いて、その場に崩れこむ。
主の行動に、ショックを受けて。
「ぱよ、エイジ様ってそう言うプレイが好きなのかな?」
「ど、、、どうなのかしら?」
「さすがに聞くわけにはいかないし、、、」
ひそひそと集まり話をするチュイル、マリニア、テセラの三人。
「だったら〜、今度のぞいてみよう!」
「だ、ダメよチュイル!そんな事!!」
「そうよ!でも、、、ちょっと興味あるけど、、、」
「でしょマリニア!だって、普段から3(ぴ〜)しているんだよ?興味あるよね!」
「わ、私は、、、別に、、、、、、」
「、、、そうよね。じゃあ、テセラはおいといて私達だけでも、、、」
「ぱよ!けって〜〜い!!」
「ちょ、ちょっとあなた達!」
結論に達したチュイルとマリニア。
そんな二人を止めようと、慌てるテセラだが、すでに彼女の言葉を聞いている状態ではなく、、、
「あ、でも、、、コッチがそんな気分になったら、どうしようかしら」
「ぱよ。その時は、エイジ様に責任取ってもらおう!!」
「でも、私達で大丈夫かしら?エイジ様のお相手は、リィル様とセシルなんだから『特殊な嗜好』なのかもしれないし」
「うっわ〜、エイジ様、げっどう〜〜。でも大丈夫!コッチもそれなりの武器を持っていけば!」
「武器って?」
「じゃっじゃ〜〜ん!『ス○水』に『ブ○マ』でのうっさつ!」
そう言うと、どこからか手に入れたのか、ある意味『禁断のブツ』を取り出すチュイル。
「こっれを着れば、エイジ様だって!」
、、、エイジ、早く戻ってきて、コイツラの誤解を解いたほうがいいぞ。
いや、、、、、、誤解ではないか、あながち、、、