禁断のロザリオ ツヴァイ
メイド6
「ところで、エイジ」
「なんだ?サンドマン??」
北の塔から出ようとした所を、サンドマンに呼び止められるエイジ。
「『孫』の顔は、いつになったら見られるのだ?」
“ドガッ!”
サンドマンの言葉に驚いたエイジが、顔面から派手な音を立ててモロに転ぶ。
「エイジ、本当転ぶの好きだね」
「あの斗牙様、、、」
「斗牙、、、突っ込むべきとこはそこじゃないわよ、、、」
ピクピクと動くエイジを見ながら言う斗牙に、遠慮しながら話しかけるエイナと、
ため息をつきながら突っ込む琉菜。
「、、、い、いきなり何言うんだよ!」
「ふっ、親として当然の事を言ったまでだが」
「、、、普通、まだ言わないわよ、、、」
怒鳴りながら言うエイジに、サンドマンは平然とした顔で前髪をかき上げながら答える。
まるで当たり前のように、、、
その光景を見ていた、その場で唯一の常識人である琉菜はあきれながらも、突っ込みを入れるのだった。
「て、、、あんた避妊しろっていってたじゃないか!それにまだ俺達の年齢じゃ早すぎるっての!!」
「ふむ、、、まじめだなエイジ」
「当たり前だろ!つか、それが普通だっつうの!!」
「だがなエイジ」
「んだよ、、、」
ヒートアップするエイジに対して、サンドマンは彼の肩に手を置き、真剣な口調で語り始める。
その表情に、エイジも落ち着きを取り戻し、冷静な目でサンドマンの方を見た。
だが、、、
「一回戦は付けても、二回戦からは着けていないのでは、あまり意味がないぞ?」
“ドベシッ!”
「あ、またエイジ転んだ。本当好きだね」
「いえ斗牙様、、、」
「、、、この『極悪非道』、、、」
サンドマンの口から出た言葉に、先ほどより派手に転ぶエイジ。
それを嬉しそうに見守る斗牙。
額に汗を浮かべながら、斗牙へ忠告しようとするエイナ。
床の屍につめた〜〜い視線を投げかける琉菜。
「、、、んでそんな事知ってるんだよ!」
「はっはっは。私は、この城の城主だぞ?」
「、、、、、、う゛っ、、、なんか異様に納得できたぞ、、、」
「、、、となると、、、私達のプライベートって、、、、、、」
互いにいやな顔をするエイジと琉菜。
自分のプライバシーがないとなれば、、、そうなるだろう、、、
「大丈夫だ琉菜。エイジの周りだけ見ているだけだ」
「、、、じゃあいいかな?」
「いいのかよ!?!」
その後に続いたサンドマンの一言によって、不安が取り除けた琉菜は安心するのだった。
エイジは、、、怒っているが。
そのエイジに、サンドマンが、、、にこやかに言う。
とどめを刺すがごとく。
「大丈夫だぞエイジ。後ろからが多いとか、、、」
「うわわわわわわわわ!!!」
「軽いから上にして、エイジが動かしているとか、、、」
「まて!まて!まて!まて!まて!まて!まて!まて!まて!まて!!」
「二人を交互にとか、、、」
「うわあわわわわわわわわわああわわわわわわ!待ってくれサンドマン!!」
「ん?なんだエイジ??」
「がんばるから、それ以上は勘弁してくれ、、、(滝涙)」
「そうか。それでは期待しているぞエイジ」
涙ながらに許しを請うエイジ。
そのエイジに、さわやかな笑みを浮かべながら声をかけ、その場をさるサンドマンだった。
紅エイジ、
日ごろの行いが、、、暴露された瞬間だった。
おまけ 少女の心の中
そんな、、、
そんな、、、、、、
私と、叔父様が、、、
そんな、、、そんな、、、そんな、、、
私も、将来あんな性格になるの?!
そんな、、、そんなの、いやーーーーーーーー!!
私は、、、私は、、、、、、
私はまともな性格よーーーーーーーーーー!!!
ああっ、お母様。
どうか、あなたの血が濃いことを祈ります(涙)