乙女達の戦い??

 

 

「良かったわ、子供で」

「そうだな、良かったぜ」

「ええ、良かったです」

ブリッジにて仲良くお茶をすする、霧恋、雨音、リョウコの三名。

だが心の中では、

「「「(これ以上増えてたまるもんですか!!)」」」

と考えている、三人であった。

「そうだ、西南に戦闘訓練でもしてやるかな?」

「ダメよ雨音!西南ちゃんは、わたしと訓練するのよ!!」

「いえ、西南さまは私がこの身に代えてもお守りいたしますから、

そんな事は不要です!」

「おい、ちょっと待てリョーコ!

なんだ『この身に代えても』って!!」

「そうよ!何よそれ!!」

「私は、、、西南さまに身も心もささげた女、、、

すべては西南さまに尽くす為、、、

ああ、、、お待ちしております、西南さま、、、」

「「なんですって!!!!!」」

目を吊り上げ、にらみつける霧恋に雨音。

その二人をさらっと流すリョーコ。

、、、彼女達の友情は、和紙のように薄く、切れやすいようである、、、

 

 

 

「お兄ちゃん!」

「なんだい?」

「あはっ!」

西南に抱きつくネージュ。

彼の胸元に、顔を埋め、幸せそうな笑みを浮かべる。

そんな彼女の頭を、顔を赤くしながらも優しくなでる西南。

「(えへへ、お姉ちゃんたちには負けないもんね!)」

、、、『漁夫の利』と言う、ことわざがあったな、、、