ほいっする!その4

ED後・・・

 

 

「あ、帽子飛んじゃった。取ってこなくっ!」ボコッ!!

有希の頭に、勢い良くぶつかるサッカーボール。

あまりの痛さに頭を押さえ込み、しゃがむが、すぐに涙目ながら立ち上がり

ボールの飛んできた方向をにらむ有希。

「ちょっと!あぶないじゃ、、、な、、、い、、」、

だが彼女がそこに見たのは、、、

「う〜〜〜〜」

「あ、、、あの、、、みゆきちゃん、、、(汗)」

「ふ〜〜〜〜〜!」

夜叉と化したみゆきだった。

その姿を見て、身の危険を感じた有希は、必死に彼女の説得を始めた。

「ちょ、、、ちょっと待ってみゆきちゃん!!」

「待ちません!ずるいです有希さん!!」

「ず、、、ずるいって、、、」

「だって今回、、、風祭さんと、いい雰囲気出してました!!私なんて出番がなかったのに、、、」

「いや、、、あれはね、、、」

「それに、、、なんですか、その格好は!!」

「へ、、、、、あっ、、、(ヤ、、、ヤバイわ、、、)」

「桜上水の9番のユニホームって、風祭さんのじゃないですか!!」

「あ、、、あのね、、、これはね、、、」

「それにそれって、この間の試合で風祭さんが着てたやつじゃないですか!!!

どうして有希さんが着てるんですか!!」

「そ、、、そのね、、、」

「そんなことするなんて、有希さんも敵です!

敵は排除するのみです!!」

「ちょっとまって、、、キャァーーーーーーーーー!!!」

次々と迫り来る、ボールの嵐

しかも頭部のみに集中し、ユニホームには一発も当たっていなかった。

「きゅ〜〜〜〜〜〜」

「そうだ、このユニホーム、もらっちゃおうかな?

、、、ダメよ!これは綺麗に洗って、風祭さんに返さなくちゃ!!

そうすれば、風祭さんとお話が出来る、、、えへ!」

気を失った有希からユニホームを剥ぎ取り胸元に抱き締めるみゆき

(一応、有希には変わりにジャージを着せているが、、、)

恋する乙女は強い、、、