まぶらほ
管理人サンと一緒11
「(式森へお弁当、、、)」
「(和樹へのお弁当、、、)」
大穴が開いた屋上。
お弁当のお礼が魔法と言う和樹の言葉に、想像を展開する凜と玖里子。
「(その、、、お弁当の御礼として、、、わ、私とデ、デートとか、、、
いいいい、いや待て!デートよりも、修行に付き合ってもらうほうが、、、
うん!そうだ!!『二人だけの修行』、、、これがいい!)」
「(う〜ん、遺伝子ってのも魅力的だけど、、、行きなりよりは、、、
や、やっぱり順番を踏んだほうが良いわよね!
となると、まずデートで手を繋ぐところから、、、)」
想像がだんだん暴走し始める二人。
「(そして、二人だけの夜、式森も男、、、
そのまま、、、わ、私に、、、、、、(ポッ)
や、やはりその時は『勝負下着』という方がいいのだろうな!)」
「(夕暮れの遊園地、しかも観覧車、、、
私と和樹の二人だけ、、、
そして、その頂点で和樹とキスを、、、キャッ!)」
、、、なにやら二人の性格も逆転しているようだ。
「、、、二人とも、、、聞いてる?(汗)」
無理だろう、和樹。
「う〜む、、、」
半壊した保健室で、一人悩む紅尉。
「おかしい、、、」
そうつぶやきながら、今回の騒動の原因となった小瓶を眺める。
「彼女なら、、、『お淑やかで、魔法を振るわない』性格になるはずだが、、、
それが、、、こうなるとは、、、
これは、もう一度研究しなおしたほうがよさそうだな」
室内を見渡しながら言う。
「いや、待て?
、、、、、、そうか!
式森君の周りに、風椿君や神城君がいるのに、嫉妬に狂って魔法を使わなかった、、、な。
そうか、そうか、、、
それでは間違ってはいなかったのだな」
自分の推察に、納得する紅尉。
確かに、いつもなら、、、
『和樹さん!何しているんですか!!』とか言って、凄い剣幕で襲い掛かってくるはずだが、
今回、そんな事はなかったからな。
「しかし、、、性格が逆になっても、困った生徒だな、、、」
そのとおりで、、、
「式森さんへの夕食と朝食は、これからは気合を入れなくては!
そうすれば、式森さんと、、、式森さんと、、、ルン♪」
、、、何を考えている尋崎?(汗)