まぶらほ

管理人サンと一緒19

 

 

「いってらっしゃい」

笑顔で列車を見送る千早。

嬉しそうに、、、

「つらい事があったら、私が癒してあげるからね(はーと)

そう、私は和樹君の港。

傷ついた彼が戻ってきて、安らぐ場所」

悶えながら、、、

「あの三人が、これないような場所で二人っきりで、、、

その、、、イロイロな事を、、、うふっ!」

、、、言う。

だが、ここは駅のホーム、、、

「ママー!アノお姉ちゃん、変だよ?」

「ダメです!見ちゃいけません!!」

周りから、冷たい視線が投げかけられる。

だが、彼女は負けない!

和樹を、魔の手から救い出す日まで!!

、、、ちとちがうか?

 

「ふっふっふ!これで彼女も、もう終わりですね!

『灰』を返してもらったからには、出番なんてありませんから!!

今後は、この『まぶらほ』のヒロインである私が、残り話数を独占です!!

あんなのは、就職試験に落ちて『何でも屋』に就職していればいいんです!」

新幹線の中、一人テンションをあげる夕菜。

「「、、、」」

「あ、あはは、、、(汗)」

そんな夕菜をジト目で見つめる玖里子と凜。

そして、額に汗を浮かべる和樹。

「そして、最終回では和樹さんと、、、教会で、、、、、、きゃっ♪」

、、、暴走列車が加速する。

変な方向に、、、

「夕菜さん、世間はそんなに甘くないです」

「寝言は寝ているときに言いなさいよ」

体をくねらせる夕菜に、冷たい視線とともにとげのある言葉を送る、凜と玖里子。

だが、、、

「やっぱり最初の夜は、ネグリジェの方がいいのかな?それとも、、、Yシャツだけとか、、、(ポッ)」

列車は止まらない。

さて、彼女の妄想は実現するのだろうか?

、、、まあ無理だろうけど。

 

 

「ふっ、、、まあ今回は特別ですよ、宮間さん」

寮の玄関で、たたずむ尋崎。

いつも持っている箒は、その手にはない。

「式森さん、、、これからですよ。がんばってくださいね」

そういうと、西の方へ向きながら、優しい笑顔を浮かべる。

希望を胸に、帰ってくるあの少年へ向けて、、、

「でも、、、妹さんの躾は、しっかりしておいて欲しいですね、、、」

先ほどまでとは逆の顔をして、ある人物を思い浮かべる尋崎であった。